ポーカーに負けると人が殺害されます デス・サイト

デス・サイト

ネット中継殺人

制作年 2003年
制作国 イタリア
監督 ダリオ・アルジェント
脚本 ダリオ・アルジェント/フランコ・フェリーニ
上映時間 103分
出演
ステファニ・ロッカ
リーアム・カニンガム
フィオーレ・アルジェント

だいたいのあらすじ

女性刑事が出勤し、朝の準備をしている映像とピコピコのBGMで開始です。

刑事アンナ・マリ(ステファニ・ロッカ)が出勤すると同僚のカルロが誕生祝いの花を持って現れます。
カルロはアンナのことを憎からず思っているようで、食事に誘いますが、すげなく断られます。

アンナが自席PCに目をやると「彼女の命はない。」というメールが届いていました。
殺害予告メールのようで、怯えた女性の画像が添付されています。
彼女は慌ててメールを印刷すると上司の席に報告しに行きます。

メールには添付されていた女性の画像は捜索中のイギリス人観光客女性「クリスティン・ガードナー」のものでした。
また1時間後にポーカーで勝負し、警察が勝てば解放される旨が書いてありました。
さらに犯人が1勝するごとに彼女の身体の部位を1か所切断するともあります。
ポーカーのやり方はチャットルームで犯人が指示するので従えばいいようです。

アンナは上層部の指示で時間稼ぎをするためにポーカーをすることにします。
ルールは5回勝負で先行は交代制、3回勝てば勝ちとのことです。
ポーカーの画面にかなり脱力します。またどういうわけか被害者の顔が画面に出ています。

本部長命令でポーカーは中止されました。
被害者女性はライブ映像の中で、カッターナイフで喉を切られています。
犯人を追跡しようとしましたが、送信先を絶えず変えているので不可能でした。
こんな短時間で追跡できるわけないし、結論出ないと思います。
大体、ポーカーを配信してるのは向こうなんですから、アクセス先から特定すればいいですよね。
なんとポーカーが終了するとPCの電源が落ちます。どういう仕組みでしょうか?ウィルスですか?。

被害者女性クリスティン・ガードナーの遺体はローマ市内の川で発見されました。
アンナ達が捜査会議をしているとイギリス人の大使館付きの捜査官ジョン・ブレナン(リーアム・カニンガム)が現れます。
彼は「ポーカー勝負していれば、彼女は死ななかった。」とアンナ達を糾弾します。
ジョンは主任捜査官とつかみ合いになり、引き離されて出ていきます。
グロあります。リアルっぽい死体。ジョン胸毛濃いです。

アンナはジョンに同意し、彼の後を追いかけ、協力を申し出ます。。
2人はまず遺体安置所にあるクリスティンの遺体を見分することにします。
被害者は抵抗した後も見られず、性的暴行の痕跡もなく、ただ性器にジョーカーのカードが挿入されていました。
ジョンは検死が専門であるようで、遺体をさらに調べます。
彼は被害者の鼻孔から植物の種子のような物を発見します。
ジョンはロンドンで未成年を射殺してしまい、それが原因でローマの大使館に出向になったようです。
グロあり。あと検死官が変人でキモいです。

夜のローマの寂しい街路で若い女性が友人と別れた直後に黒手袋の人物に誘拐されています。

犯人は警察に再びポーカーゲームの挑戦状を送りました。
アンとジョンは対戦するべきだと本部長に進言し、主任刑事や解析班も同意します。
今度は本部長も対戦を許可し、カルロが対戦することになります。
1戦目は負けてしまい、被害者はどこかの部位を切断されたようです。
その後も2敗してしまい、被害者は殺害されたようで、断末魔の顔がゲーム画面にアップになりました。
ポーカーゲームのBGMがファミコンみたいで笑ってしまいました。
これ凄く緊張感が削がれます。周りの捜査陣が真剣なのが温度差を上げているような気がします。
本部長がイライラしたのか禁煙中の所内でもらいタバコをしてますね。

この後、やりきれなかったのかジョンは酒を飲み過ぎて酔い、アンナに家まで送ってもらっています。
アンナは自宅でアイロン掛けをしながら、書棚にあった古びたポーカーの本を読んでいました。

2人目の被害者もどこかの川で遺体で発見されました。
現場で検死を行っていたジョンは遺体の耳から植物の種子のようなものを発見します。
分析の結果、2つとも同一の植物でトケイソウの一種だと判明しました。

同時に犯人のプロファイリングも行われました。
・35歳前後、性別は不明だが高学歴でアメリカ留学経験あり。
・ITに詳しい人物。
・イカサマはしていない。やるのは難しいから。
・また犯人はリスクを犯すのを好むタイプなので、ますますイカサマはしないだろう。
・普段は危険なスポーツに興じているだろう。
と分析されました。
警察は街道レースやロシアン・ルーレット等を行っている人物を調査します。
ロシアン・ルーレットを行っていて、死亡した者が一人いたようです。
またジョンは殺害動画の音声に何か背後の音が紛れ込んでいるのに気が付きます。
全然、納得できません。ITに詳しいのは同意ですが、誰でもわかると思います。

アンはジョンと2人でビデオポーカー場の聞き込み調査を行っています。
アルヴァロという男によると「マイダスの手」と呼ばれる35歳位の男が勝ち続けていたそうです。
彼の性格は自信家で最近は姿を現さないといいます。
2人は連絡先を教えて店を去ります。
アルヴァロの名前はあとでわかります。MAみたいな名前ですね。「アルヴァロだぞぉ!」

2人は「マイダスの手」の男がレモという名前でクラブにいるとの連絡を受け、クラブに向かいます。
しかしそこにいたのは19歳の学生でした。確かに彼はポーカーゲームで勝ち続けています。
その時、3人目の女性が拉致されたとの電話がありました。2人はレモを連行します。

アンは本部長にレモをポーカーゲームで対戦させようと提案します。
本部長の許可がおりたので、レモに1勝2500ユーロで勝負をしてもらうことになりました。
超展開ですね。未成年はまずいと思いますが。

レモは犯人に1勝します。
その時、被害者女性は緩んでいたを解き、逃げようとします。
犯人が取り押さえようとした時にカメラが倒れ、室内の一部の様子が映し出されます。
犯人と被害者女性はカメラの前で揉みあいますが、被害者女性は倒されます。
その後、カメラの視覚外で被害者女性はカッターナイフで殺害されたようでした。
警察署員は被害者女性の様子をチャットで見ているのですが、あまりにも緊張感なさすぎです。
コメディにしたいなら滑ってる気がします。

一時的に映ったカメラの室内映像から犯人を特定する情報を得ようとしますが、
特徴のあるものはなく、手掛かりを失ってしまいました。

アンナの部屋で彼女がジョンと話しています。
ポーカーの本は父親の物でした。父親はギャンブラーで最後は電車に投身自殺したようです。
二人はベッドを共にし、ジョンは帰宅します。

アンナはポーカーの本の「上級者に勝つには相手を動揺させること。」の部分を読んでいます。
机の上に灰皿を置き、ふと見ると灰皿の鏡面状の部分に目出し帽の人影が映っています。
人影は庭の茂みに潜んでいるようです。
彼女は拳銃を構えて振り返りますが、人影は消えていました。
急いで庭を確認しましたが、やはり人の気配はありませんでした。
部屋に戻った彼女が水を飲みに行き、少し目を話した間に彼女の拳銃は消えていました。
鞄の中を確認すると紙に包まれた指が入っていました。
彼女は部屋を移動すると電気を消し、携帯で助けを呼ぼうとしますが、目出し帽の男に襲われます。
彼女は抵抗し身を潜め、隙をついて拳銃を奪い返しますが、男は逃走し、取り逃がしてしまいます。
侵入者は若い男で筋肉質でした。アンナはジョンのホテルで休むことにします。
移動途中で署内に出入りしているサンドイッチ屋の男に会いますが、特に怪しい点はありませんでした。
かなりスリリングなシーンなのですが、暗くてよくわからないのが残念です。

次の日
ジョンの捜査に進展があり、遺体内の植物が判明しました。タンポポのように綿毛で種子を飛ばす植物のようです。
ロシアン・ルーレットの件は死亡した少年の友人がコンピュータに詳しいようです。
動画の背後の音声に関してはまだ何もわからないということでした。

今度は本部長の娘のルチア(フィオーレ・アルジェント)が拉致されてしまいました。
彼女は3時間前に大学を出てから連絡が取れなくなったそうです。

その後、犯人がゲームに誘って来ました。やはりルチアがターゲットです。
アンナは大急ぎでレモを呼び出します。
レモは犯人と勝負して1勝します。
解析班はローマのどこかに犯人はいると特定しますが、ウイルスで追跡を停止させられます。
レモは3勝して犯人を負かします。
またレモ呼ぶとかどういうことでしょう。
相変わらず能天気な感じがするポーカーシーンでした。あんなウイルスあるかよ。
どんなプロトコルでやり取りしてるのでしょうか。

犯人は約束を守ったようで、ルチアは公園のゴミ捨て場で発見され、救助されます。
ルチアは拉致の状況を以下のように語りました。
・腕に注射をされて眠った状態で拉致された。
・黒い壁の殺風景な部屋で監禁されていた。
・机にコンピュータが2台
・犯人はスキーマスクをかぶっていて顔はわからない。
・監禁場所は静かな場所で鳥の声など自然が多そう。
ルチア大学生にしては老けてますね。現役じゃなくて再入学組でしょうか?

レモはどこかのパブで仲間と会ったりして楽しんでいました。
谷間を寄せてるタイプのウェイトレスをナンパして路上で追いかけっこを楽しんでいました。
川の付近で追いつきますが、彼女はレモの友人を名乗る人物に雇われていました。
彼女は「あなたをここまで連れてきて、これを渡すように言われた。」と言い、メモを渡します。
メモには「君の目の前に運命の扉がある。救いの扉と死の扉だ。ここで存分に思い知るがいいい。」
と書かれていました。
目の前には確かに鉄の扉が2つあります。
レモは彼女にメモの意味を問い詰め、揉み合っていると彼女は何者かに射殺されてしまいます。
レモは威嚇射撃されて、扉を選ぶことを強要されます。

彼は右の扉を選んで飛び込みました。
中は暗いトンネル状の狭い通路で所々にランプが点灯しています。
レモは通路を進んでいくと梯子があったので上っていきます。
見渡してみると海岸のような所でした。
突然、レモの首にロープがかけられ、海に落ちます。
ロープはボートに結び付けられており、レモは引きずりまわされますが、持っていたナイフでロープを切ります。
レモが何とか泳ぎ始めると、ボートにぶつかってしまい、何者かにカギのついたフックを首にかけられて釣り上げられます。

感想

私は前半あまり面白くないと思いましたが、ラスト間際は面白いと思いました。
500円で購入したので、満足感はあったと思います。
ただ犯人の行動に釈然としないものを感じました。

前半は殺人描写がほとんどゲームの動画の中で行われるので緊張感が足りないと思います。
自分でもおかしいと思うのですが、被害者の生死よりポーカーの勝ち負けにドキドキするような気がしました。

通信系の話がおかしいですよね。現在の世界をベースにするならもう少しちゃんとして欲しいと思いました。
いっそのことクローネンバーグ先生のように独自の世界観でやればいいのにと思いました。

スリリングなシーンもあったりするのですが、TVドラマのようにチープな印象を受けました。
ババーンという派手なシーンはないので、相当、低予算なのかもしれませんね。

美しいローマの街並みや風景はふんだんに絵画の一コマのように映されています。
ストーリーもわかりやすく、伝わりやすいと思います。
伏線も丁寧に張ってあると思います。ミスリードを誘うような意味ありげな映像も用意してあります。
要所要所は丁寧に作ってあると感じました。

この映画は後半(レモが吊られる辺り)までが微妙だと思いました。
しかしアルジェント先生は大好きなので、作り続けてくれることには感謝したいです。

ラストまで(ネタバレ)

レモは犯人に殺害されており、葬式が行われています。
アンナとジョンは内部の人間が怪しいと思い始めます。

ジョンが車で移動中にアルヴァロから電話が架かってきました。
アルヴァロはレモの死をニュースで知りましたが、「マイダスの手」はレモではなく、住所がわかったので知らせてきたのです。
「マイダスの手」の住所は「ジャニコロ」らしいです。
ジョンはアンナに電話してジャニコロの件を伝え、自分のファイルにある6年前に死亡した男の住所を送るよう依頼します。
アルヴァロの横にいる女性はアジア系の人でしょうか?唇凄いですね。魚卵食べたくなりました。
ジャニコロってレスピーギにありましたね。ローマの松は名曲だと思います。

アンナはすぐにメールで「ジャシントカリーニ」という住所を送ってくれました。
ジョンは車で住所に向かいますが、銃声のような大きな音を聞いて車を停めます。
音のした方に駆け寄ると、なぜか公園のような所で大砲を撃っていました。
近くで先生が生徒たちに話をしています。ジャニコロでは100年の間、正午の鐘に合わせてこの大砲を撃つのだそうです。
ジョンは動画の音声の背後に紛れていた音の正体に気づきました!
私も気づきました!映画を見るとわかるのですが、ポーカーの時は時計を大写しにしているのです。

ジョンは急いで車に戻り、移動中にアンナに電話します。
「犯人はアリバイ工作のために録画した動画を警察に見せており、被害者が殺害されたのは正午だった」と伝えます。
ジョンは「これから庭に向かう」旨も伝えようとしますが、携帯電話の電池が切れてしまいます。
この辺から盛り上がります。

ジョンが目的地に到着すると、そこには被害者の遺体に付着した種子を持つ植物が生い茂っていました。
犯人の家だと確信した彼は拳銃を抜いて進んでいきます。
ジョンは小屋を発見し、扉を開けると中は動画が撮影された部屋でした!
扉に開けると釘の付いた板が落ちる仕掛けになっており、ジョンは釘に刺し貫かれます。
バイオハザードもびっくりです。
そんなに刺さんねーよと思いましたが、よく見ると板は厚みがあって端っこに錘みたいなのついてますね。

アンは主任刑事にジョンに連絡が付かない件とアリバイ工作の件を電話し、警察署に向かいます。
主任刑事は取り込み中のようで同僚の女性刑事が悲哀の表情を浮かべて彼に呼ばれていました。

アンナが警察署の駐車場に着くと、周囲は色めき立っていました。
同僚刑事が車内から「ジョンの車がジャニコロで見つかった。」と叫んで現場へ走り去ります。
そこへカルロの乗った車が現れ、「俺も行くから、乗れ!」と言われます。
アンナはカルロの車に同乗し、ジャニコロへ向かいます。

アンナが回転灯を取ろうとして後部座席に目をやるとそこには綿毛が舞っていました。
カルロは近道を行くと言い、服に付いた綿毛を取っています。
アンナは綿毛を取ってやるふりをして拳銃をカルロに突き付け、車を止めるように怒鳴ります。
カルロは急ハンドルを切り、アンナのバランスを崩させると拳銃を奪おうとし、2人は揉み合いになります。
アンナは注射を打たれてしまい、意識を失います。

アンナが気が付くと線路に手を鎖で繋がれ、寝かされていました。
カルロはジョンを殺したと言い、ジョンの携帯電話を見せます。
カルロは激昂するアンナの前で携帯電話を踏みつぶし投げ捨て、「君はここで父親のように死ぬ」と挑発します。

カルロはカーステレオで変なBGMを再生し、ノートPCを置きます。
その後、アンナの横に寝そべり、自身の手も鎖で固定するとポーカーゲームに誘います。
勝者が手錠のカギを取り、敗者は死亡します。
アンナが動機を訪ねるとカルロは「君をずっと愛していたからだ。」と答えます。
ここからの2人の罵倒合戦はなかなか面白いです。熱演してますね。
BGMのせいでたまに笑ってしまいます。

2人は最後のゲームを始めます。1戦目はカルロが勝利しました。
カルロは「電車が来る」などと言い、アンナにプレッシャーをかけます。
アンナはここで父親のポーカーの本に書かれていた「上級者に勝つための心得」を思い出します。
彼女はカルロの神経を逆なでするような下世話な発言をし、カルロを挑発します。
2戦目はアンナが勝利します。

3戦目にはカルロはハートのロイヤルフラッシュでアンナはAからのクラブのストレートフラッシュでした。
彼女はここで「一番小さい方が勝ちだ」という謎の自分ルールを持ち出し、「ルールに従え!」と怒鳴ります。
アンナはカルロを罵倒し続け、彼がヘコんだ隙を見て鍵を取ろうとします。
そうはさせじとカルロは応戦し、2人は鍵の奪い合いになり、鍵を隠しあったりして泥仕合になります。

アンナは隙を見て鍵を発見し、右手の手錠を開錠し、線路ぎりぎりの所に身体を退避することに成功します。
カルロもその後、合鍵を発見し開錠しようとしますが、焦っていたせいで鍵を折ってしまいます。
カルロは列車にはねられ、アンナは鎖が切れて線路とは反対方向に転がります。
列車の下をカルロが転がっていくように合成しています。
こんな風にならないだろと思いましたが、面白いと思いました。
ちょっとBGMのせいもあって笑ってしまいましたが。

アンナは拳銃を回収し、カーオーディオを撃ちます。
大賛成です。ナイス!

列車の搭乗員がアンナのことを心配して色々言いながら、走り寄ってきます。
彼女は携帯電話で通報します。

数ヶ月後に夜の路上を歩いているアンナは携帯に架かって来た電話を取ります。
電話は病院からで妊娠を告げられ、彼女は微笑んで歩き出します。

エンドロールが流れ、彼女は一瞬複雑な表情を浮かべますが、微笑んで走り出します。

カルロが何をしたかったのか最後までわかりませんでした。

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