悲しい連鎖映画 ペット・セメタリー

ペット・セメタリー

お墓に関わってひどい目に遭う話

制作年 1989年
制作国 アメリカ
監督 メアリー・ランバート
脚本 スティーヴン・キング
原作 スティーヴン・キング
上映時間 103分
出演
デイル・ミッドキフ
フレッド・グウィン
デニーズ・クロスビー

だいたいのあらすじ

ペットのお墓の映像が流れます。朽ち果てており、現在では使用されていないようです。

医師のルイス(デイル・ミッドキフ)と妻のレイチェル(デニーズ・クロスビー)が新居に越して来ました。
娘のエリーと幼児のゲイジと灰猫のチャーチも一緒です。
広々とした庭にキレイな家に一家は心躍らせます。

早速、庭にあったタイヤのブランコで遊ぶエリーは庭の隅に小路を発見します。
その直後、彼女はブランコから落ち、両親が駆けつけます。
エリーの傷は大したことは無かったですが、ルイス達が目を離したのでゲイジが道路に出てしまいます。
そこに大型トラックが猛スピードでゲイジに接近しますが、向かいの家に住む老人ジャド(フレッド・グウィン)に救われます。

この道路は昼夜問わず大型トラックが猛スピードで通過するので危険なようです。
ジャドは非常に穏やかで気のいい正格の老人で一家とはすぐ打ち解けました。
レイチェルは小路がどこに通じているのかジャドに尋ねますが、「いわくがあって遠いので、今度案内した時に話す」と返答されます。
キレイでいい家なのですが、トラック怖いですね。ジャドの家もなかなか良い外観です。

その夜、ルイスはジャドの家を訪ねビールをごちそうになります。
ジャドは少し小路のことを話してくれました。
あの小路の先にはペットの墓地があるそうで、トラックに轢かれて死亡するペットが多いため出来たということです。

ジャドはルイス一家をペットの墓地へ案内します。看板には「PET SEMATARY」と書いてありました。
ここにはジャドの愛犬だったスポットも埋葬されています。
レイチェルは「ペットの墓なんて子供を悲しませるだけだわ!」と言いますが、ジャドは「死を学ぶ」のは悪いことではないと考えているようです。
エリーはジャドにお墓について教わり、チャーチの死を意識するようになります。
ジャドの考え方は私は間違っていないと思います。エリーとルイスの会話のやり取りがいいですね。

ルイスはチャーチを去勢することにし、エリーは反対します。
彼は道路に出ると危ないし、去勢しても変わらないからと言い聞かせます。
エリーに絶対安全だと約束してと言われ、彼は躊躇しますが、レイチェルに後押しされて約束してしまいます。
ルイスは小声でチャーチに何かあったらお前が説明しろよとレイチェルに釘を刺してから出勤しました。
ルイスは絶対ということが言えない人のようで、私もそうなので気持ちはわかります。

初出勤のルイスの元にトラックに轢かれて重症の青年パスコウが運び込まれます。
パスコウは搬送時には手遅れの状態で、ルイスは全力を尽くしますが、パスコウは亡くなります。
ルイスが一人、パスコウの横で落ち込んでいると死亡した筈のパスコウが彼の肩を攫みます。
パスコウは「男の心ってのは岩のように硬いものだ。ルイス。」とナゾ台詞を吐きます。
ルイスは驚き、何で俺の名前知ってるの?と聞きますが、パスコウはまた再会すると言い遺して動かなくなりました。
ちょっとグロいです。パスコウ怖いです。

その夜、パスコウの亡霊が死亡したときの頭がつぶれた姿でルイス夫妻の寝室に現れます。
レイチェルはグースカピーと寝ており、一瞬で消えたので安心しているとパスコウは枕元に現れ、ついてこいと言います。
ルイスはパスコウのゾンビのような容姿が怖くて従ってしまいます。

意外なことにパスコウは姿に似ず悪霊ではないようで、ルイスの必死の助命行為に感動し恩返しに来たようです。
パスコウはルイスをペットの墓場へ誘導し、あそこは死者が歩く場所だから絶対に超えてはいけないとある場所を指差します。
彼が指差した先は青白い光がビカビカっと漏れており、ルイスは怖いから早く起こして!と訴えるのでした。
パスコウはあの土地は腐ってると言い残して消えて行きます。
ルイスはベッドの中で目覚め、あれは夢だったのかと思いますが、足は泥だらけでした。

レイチェルはシカゴに住む父と感謝祭を祝うことになり、子供2人を連れて出発します。
ルイスはレイチェルの父と反りが合わないらしく独りで留守番をします。

ルイスはジャドからエリーの猫がうちの芝生で死んでいるようだと連絡を受けます。
確認しに行くと確かにチャーチで、ルイスはエリーにどう伝えたものかと悩みます。
チャーチがベリベリと地面から剥がれるのが地味に嫌です。

ジャドはもっといい方法があると言い出し、スコップを担いでルイスとペット墓場へ向かいます。
どこに埋めるのかと尋ねるルイスにジャドは墓の塀の奥へ誘います。
そこはパスコウが超えてはいけないと警告した場所でした。

2人は折れやすい枝を渡り急斜面をえっちらおっちらと登り下りしてようやく目的地へ到着しました。
そこは石を丸く並べた不思議な場所でした。
ジャドはインディアンのミクマク族の埋葬地だと言い、ここにチャーチを埋めろと言います。
ここは飼い主で無いと掘ってはいけないそうで、ルイスは鉄のように硬い土をなんとか掘り返し、チャーチを埋めました。
家への帰り道、ジャドはルイスに今日のことは話してはいけないと釘を刺すのでした。
ルイスはジャドにあれは何だったのか尋ねると「秘密だ。男の心は岩のように硬い」と返されます。

ルイスはパスコウのことを思い出すのでした。
電話で話すシーンがあるのですが、エリーもゲイジも可愛いですね。特にゲイジ。

ルイスが庭の落ち葉を掃いているとチャーチの姿を見ます。
チャーチは何だか怒りっぽくなっているようで、臭い臭いがしました。
ジャドにありゃなんだと相談するとジャドはかつての自分の経験を語ってくれました。
ミクマク族の商人からあの埋葬地のことを聞いたジャドは自分の犬が死亡した時に埋めたのだそうです。
やはり犬は戻ったのですが、以前の犬とは別のものとして甦ったので、次に死んだ時にはペットの墓場に埋葬したそうです。
ジャドはエリーへの同情心からあの場所を教えたのでした。
これは教えない方が良かったのではないかと思いますが。

人間は埋葬されていないのかというルイスの問いにジャドは恐ろしいことを聞くなというばかりに動揺しない!と断言します。

チャーチは凶暴な性格になっており、ルイスがゆっくりバスタブに浸かっているとネズミの死体を投げ込んで威嚇するのでした。
これロシアンブルーでしょうか?猫は可愛いけど怒ると怖いんですよね。

レイチェル達が帰って来たのでルイスは空港で出迎えます。
エリーはチャーチが車に轢かれてルイス達が埋める夢を見たと恐ろしいことを言い出します。
エリーは家に帰ると早速、愛猫の様子を窺いますが、臭くなっていたので洗ってくれとルイスに頼みます。

クリスの家に出入りしていた洗濯女のミッシーは胃がんを苦に自殺してしまいました。
その晩、エリーにミッシーは天国に行ったか聞かれたクリスはわからないと答えます。
※キングさん神父で出てます。出たがりですよね。この人。

その会話を聞いていたレイチェルは姉ゼルダの死を思い出してしまいます。
ゼルダはレイチェルが子供の頃、脊髄の病気で身体が醜く変形し、寝たきりになります。
家族はそんな彼女の存在を隠すように部屋に閉じ込め、死を望んだといいます。
ある日、ゼルダはレイチェルが留守番をしている際に死亡してしまいました。

レイチェルは心の底ではゼルダの死を喜んでいたと言い、ルイスは彼女を慰めました。
彼女は人の死に触れるとゼルダのことを思い出してしまうようです。
同情はしますが、正直ゼルダの見た目は怖いです。でも子供に面倒見させる親はおかしいと思います。

ある日、ルイスの一家はジャドも呼んで庭で凧揚げをして遊んでいました。
凧が揚がった所で繰り糸を渡してもらい、ゲイジは大喜びです。
ゲイジは繰り糸を放してしまい、ルイスが目を離している間に繰り糸を追いかけ道路に飛び出してしまいます。
ジャドがそれに気づいて叫びルイスが追いかけますが間に合わず、ゲイジはトラックに轢かれ、トラックは横転します。
小さい子供から目を離してはダメだと思います。

この一件でルイス一家は悲しみに沈むようになり、壊れて行きました。

ルイスはゲイジの葬式でレイチェルの父に罵倒され、暴行を受け争いになります。
その夜、エリーに「神様には人を生き返らせる力があるよね?」と聞かれたルイスは「Yes」と答えてしまいました。

憔悴したルイスを訪ねてジャドがやって来ました。
彼はくれぐれもゲイジを埋葬地に埋めようとは考えるなと釘を刺します。
以前、大戦で息子ティミーを埋葬地に埋めた父がいたそうですが、戻って来たのはティミーではない邪悪で凶暴な別のものだったといいます。
ジャド達は結局、ティミーを父親とともに家に火を放ち殺害したのだといいます。
ジャドは「時には死のほうがいい」と言い、話を締めくくります。

レイチェルはエリーを連れてシカゴの父親の元に向かうことになりました。
エリーはルイスとゲイジとパクスコウという男が出てきた夢を見たので行きたくないとグズっていました。

とうとうルイスはゲイジの埋葬を実行に移し始めます。
パスコウの亡霊は警告を与えますが、今のルイスを止めることは彼にもできませんでした。

パスコウはエリーの夢にも表れてルイスのことを知らせたようです。
パスコウの姿はレイチェルには見えないようですが、彼は頑張ってレイチェルにヒントを与えます。

レイチェルはルイスに電話するのですが、絶賛墓荒らし中のルイスは不在です。
彼女はジャドの家に電話してみても彼は来ていないと言われ、私たちが戻ると宣言します。
ジャドはレイチェルの電話でピンと来て戻ってこない方がいいと忠告しますが、電話は切られてしまいます。
ジャドはルイスはゲイジを埋葬地に埋めているとだろうと考え、恐ろしくなるのでした。

レイチェルはエリーがパクスコウ、パクスコウとうるさいので、ルイスの元へ向かいます。
彼女は飛行機の中でゼルダの夢を見てうなされてしまいます。
レイチェルの行く先々ではパスコウの亡霊が現れ、彼女が早く到着できるように手を貸します。
パスコウの霊は誰にも見えないのですが、レンタカーを借りられるようにしたり色々してます。

一方、ルイスはゲイジの遺体を担ぎ、ペットの墓場の境界を超えようとしていました。

感想

これはまあまあ面白いと思います。ちょっと切ない話だと思います。
怖いというより特殊メイクが不気味です。
途中までは面白いですが、後半でつまらなくなるという珍しい映画です。

恐怖よりも人間の心理を描こうとしているようですが、成功していると思えません。
演出も特殊メイク以外はおおっという物はありませんが、映画のセオリー通りに撮影している感じがしました。
これは脚本に忠実に演出しているようにも感じられますが、TVドラマ感があるのは否めません。

ルイスの気持ちもわからなくはないのですが、やっぱりイカれてると思います。
埋葬地の秘密を知らなければああは成らなかったとは思いますが。
自業自得な感じもするんですよね。きちんとついていれば事故も起こらなかったと思いますし。
登場人物の行動には理解できないことが多いので、今一つ話に入りきれないと思います。
特にラスト間際は疑問に思うことがかなり出てきますね。

なかなか興味深い内容ですので、深く考えなければ見ても良いのではないかと思います。

私はこの映画は普通です。

ラストまで(ネタバレ)

レイチェルの車は何かの呪いのせいかパンクしてしまい、路肩の木に激突してしまいます。
幸いにして彼女に怪我はありませんでした。

ルイスはとうとうゲイジを埋葬地に埋めてしまいます。
彼にはゲイジが怪物だったら、自分で始末しようという算段がありました。
※私なら猫の件でもう怖いのでやらないです。

ルイスがベッドに倒れこんでいる頃、埋葬地では小さな手が地上に這い出していました。
レイチェルはラッキーなことに家の前をボンボン通っている会社のトラックに拾ってもらいます。
これはゲイジを轢いた会社のトラックです。ドアの下に666って書いてありますね。

ゲイジは墓場から甦り、家に戻るとルイスのバッグから手術用のメスを盗み出します。
そして彼はジャドの家に向かいました。
ゲイジはジャドを隠れんぼしようよと誘い、ジャドはナイフを出してゲイジを探します。
ジャドはチャーチに気を取られ、ベッドの下に潜んでいたゲイジに足の腱をざっくり切られます。
倒れた所で口を横一文字にパックリ切られ、喉を噛み血千切られて死亡します。
ここのシーンはちょっとスリルあります。
ゲイジとチャーチはゾンビ仲間でグルになっているようです。
それにしてもジャドが殺される理由が全く理解できませんでした。

レイチェルはトラックに送られ、家の前にたどり着きます。
愛想良く別れてますが、平気なんでしょうか?
このトラックもパスコウのはからいのようで、彼はここでお別れのようです。
パスコウはレイチェルにルイスを止めさせるつもりだったようですが、結果的に悲劇を招くようです。
パスコウはもう間に合わないことに途中で気付いたと思うのですが、何故レイチェルを行かせたのでしょう?

しかし彼女はゲイジの声を聞いてしまい、ジャドの家におびき出されてしまいます。
レイチェルはジャドに声をかけますが、返事が無いので2階まで上がって行きます。
彼女はゼルダの幻影に惑わされ、めまいを起こしますが、それはゲイジでした。
ゲイジはいいものがあるよと微笑みながら、メスを出します。
ゲイジの愛らしい様子を見てレイチェルは思わず抱きしめようとしますが、殺害されます。
ティミーは死体を食ってましたが、親や周りの人は殺してませんでした。
これは子供の方が残酷ってことですか?

翌朝、目を覚ましたルイスは小さな足跡を発見し、ゲイジが戻って来たことを知ります。
同時に荒らされたバッグとメスが紛失しているのに気付き青ざめます。
電話でレイチェルがこちらに到着していることを聞き、エリーはママが殺されたとヒステリックになっているようです。
ルイスはごまかして電話を切りました。

再び電話が架かってきたので、出てみるとゲイジからでした。
ゲイジはジャドの家にいるから遊ぼうと誘います。
彼は「ジャドともママとも遊んで楽しかったからパパとも遊びたいな」と笑います。

ルイスは注射を手にジャドの家へ向かいます。
彼はまず入り口で番をしていたチャーチを生肉で釣り、注射を打って殺害します。
そしてジャドの家に突入しますが、家の中は荒れ果て腐り果てていました。
家はなんなんでしょうか?ルイスは完全に発狂しているようです。

ルイスはジャドの遺体を発見し、直後にレイチェルの遺体が天井からぶら下がって来ます。
レイチェルの遺体の陰からゲイジが飛び出してきてルイスを襲います。
ルイスは何度も切り付けられますが、何とか注射を打ちゲイジを殺害します。
ゲイジは死ぬ間際に「ずるい。ずるい。」と繰り返します。
本当にフェアじゃないと思います。自分の都合で甦らせて結局殺してます。

ルイスはジャドの家に火を放ち、レイチェルの遺体を抱いて出てきます。
最後にパスコウが止めますが、ルイスは効く耳持たず、埋葬地へ向かいます。

ルイスはレイチェルを埋葬地に埋め、家で待ちます。
間もなくレイチェルが戻ってきて、2人はキスをして熱い抱擁を交わします。
レイチェルは側にあった大振りのナイフを握り、ルイスに振り下ろします。
ルイスの悲鳴が響きます。

エンドロールで終了です。

エンディングのBGMがうるさくて台無しですね。もう少し静かなの選べなかったんでしょうか?
もうエンド間際はグダグダでしたね。エリーはどうなるんでしょう?
ゲイジで学習したと思ったんですが、もう完全にイカれてたんだと思います。
その割にはラストで大きな悲鳴上げてましたが。

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