狭い所で逃げ回ります 猟奇島

猟奇島

ヘンな伯爵の趣味に付き合わされてひどい目に遭う話

制作年 1932年
制作国 アメリカ
監督 アーネスト・B・シュードサック/アーヴィング・ピシェル
脚本 ジェームズ・アシュモア・クリールマン
原作 リチャード・コネル
上映時間 63分
出演
ジョエル・マクリー
フェイ・レイ
レスリー・バンクス

だいたいのあらすじ

お金持ちの人達が船の旅を楽しんでおり、途中でブイの位置が海図と違う海域があり、船長はこのまま進むべきか乗客に意見を求めます。
結局オーナーの意向で船はそのまま前進することになりました。

乗客の一人ドクは人間が狩りを楽しむのは野蛮じゃないか?相手の立場になって考えるべきだとボブ(ジョエル・マクリー)に議論を吹っ掛けます
ボブは動物だってきっと狩りを楽しんでるし。俺はハンターで絶対に立場は逆転しない、従って相手の気持ちなど分からないと反論しました。
その直後、船は座礁し、転覆してしまい乗員、乗客は海に投げ出されます。
生き残った人も次々に鮫に襲われて死亡し、ボブは命からがら泳いで近くの島まで泳ぎます。
鮫の映像は本物を使っています。

ボブは疲れ切ってしまい、海岸付近のジャングルでバッタリ倒れますが、なんだか遠くで犬の声が聞こえます。
声の方角に向かってジャングルを進んで行くと、島には似つかわしくない城のようなものを発見しました。
ボブは助かったと喜び勇んで城を訪ね、何だか不気味な形のノッカーをコンコンと鳴らします。

城にはザロフ伯爵(レスリー・バンクス)と言葉を発しない使用人のイヴァン(ノーブル・ジョンソン)が住んでいました。
二人はロシア出身ということで、この城は何世紀も前のポルトガルの要塞だったということです。
ボブが事情を説明するとザロフは同情し、この付近では座礁が多く、遭難者が良く来ると言います。
ザロフはボブに着替えをと服を提供し、夕食の準備をしてくれます。

夕食の席ではイヴ(フェイ・レイ)とマーティン(ロバート・アームストロング)の兄妹を紹介されます。
彼等もボブと同じように遭難したそうで、ここにはボートが一隻あるそうですが修理中だということです。
ボブは高名なハンターだそうで、ザロフは彼の著作のファンだそうです。
ザロフはハンティングに異常な情熱を燃やしているようで、世界を股にかけて狩りを行っているようです。

ザロフはタタール弓という強弓を使うのが好きでこの島で新しい獲物を見付け、最も危険なゲームを行っており、目下はそれに夢中だそうです。

この家の庭には沢山の猟犬が飼われているようで、ボブが聞いたのはこの声だったようです。
ザロフがピアノを弾いている間にイヴはボブに「ザロフは嘘を吐いている。ボートが動く音を聞いた」と打ち明けます。
それだけでは無く、ボブが来る前にはここには4人遭難者がいたそうですが、2人は消えたそうで、どうやらザロフの狩りのトロフィールームを見た後に消えたようです。
なんだかザロフとイヴァンの目を見開いた演技に笑ってしまいます。
トロフィールームというとダビスタのアレでしょうか?全部揃えるの大変なんですよね。

マーティンはボブ達が自室に引き揚げた後も呑んだくれていましたが、ザロフがトロフィールームを見せてくれると言い出します。
ザロフとイヴァンは大喜びするマーティンを地下へと誘いました。

その後、ボブがグースカピーと寝ているとイヴが部屋に訪ねてきて、マーティンが戻らないので心配だと訴えます。
二人はマーティンを捜すことにし、地下へ降りて行きますが、そこで人間の頭部の剥製が飾られているのを目撃します。
間もなくザロフ達が現れ、イヴは上階へ連れ去られ、ボブは拘束されます。
ザロフはブイの位置を動かして船を座礁させ、遭難者を相手に人間狩りを行っており、マーティンも犠牲になっていました。
相手にはナイフと24時間の逃げる時間を与え、狩りは夜に行い、朝まで逃げ切れば助かるというルールです。
嫌がる相手にはイヴァンが激しい拷問を加えて承諾させるのだそうです。

ボブはハンター仲間にならないかとザロフに打診されますが、きっぱりと断ったので、獲物にされることになります。
イヴも戦利品にされてしまうということなのでボブに同行することになり、ボブはナイフを渡されて追い出されます。
どうやらこの島はめちゃ狭いようで、見つかるのは時間の問題に思えました。
ボブはイヴを励ましつつ、罠を作って敵を迎え討つことにしました。
そしていよいよザロフ達が動き出しました。
こういう狩られる側が実は強かった的な展開はワクワクしますね。

感想

これは普通です。
古いモノクロ映画ですが、意外と面白かったりします。
お話は単純で分かり易くて、テンポは短いのでサクサクと進みます。

音楽はちょっと軽い感じがしました。

船の転覆シーン等は特撮で表現されており、模型なのですが、ジャングルのセットはなかなかでした。
後、ザロフが住んでるお城も良い感じで良かったです。
まあ外観と中身は別で中は三部屋しか映らないですが。

登場人物は少ないので分かり易いです。
主人公チームがちょっと残念な気がしました。
私はイヴァンが何となく好きでしたが、この人は顔怖いので、目を見開かないで頂きたかったです。
ザロフはちょっとカッコいいのですが異常者なのでちょっと。
犬が一杯出て来るので癒しを期待しますが、何だか怖い犬ばっかりです。

私はこの映画は普通です。忘れた頃に見直せそうな映画です。

ラストまで(ネタバレ)

ザロフはタタール弓を手に移動しており、残念ながら罠は見破られてしまいました。
この人は弓矢が似合っていて、なかなかカッコいいのです。
ボブ達は洞窟の奥に隠れていたのですが、ザロフはお見通しのようで矢を洞窟の奥に目がけて撃ち、二人に目と鼻の先に刺さります。
ザロフは深追いせず、一旦は引き揚げました。

ボブ&イヴは崖に落とし穴を作りますが、ライフルを手に現れたザロフは注意深いようで、ギリギリで避けました。
ザロフはいい加減に諦めろと二人に警告し、二人は霧で覆われた危険な沼地をそろそろと進んで身を隠します。
ザロフは法螺貝みたいなラッパを出し、プオーンと吹き、合図に応じて十頭以上はいそうな猟犬が放たれました。
犬を先頭に沼地を追いますが、イヴァンはボブが仕掛けた竹竿の罠で腹部を刺されて脱落します。

なんと沼地にはワニがいるようで、ボブ達はワニの背後をそろそろと進みます。
これワニの近くで撮ったように見えて怖いです。頑張りましたね。
でもワニがいるなら、とっくにザロフの獲物になっていそうですが、どうなんでしょう?
二人は犬に追われて大きな木に登って身を隠し、ボブは「狩られるものの気持がようやく理解できた」と呟きます。
伏線回収ですね。
二人は木の枝を伝って崖に飛び移り、大きな滝の付近まで逃げて滝の裏に隠れます。
途中で犬が崖からずり落ちたり、川に落ちてるのはちょっと可愛いのですが、川に落ちた犬は無事でしょうか?

ボブはザロフから犬を追い立てられ、撃たれて滝から転落し、イヴは捕まってしまいました。
ザロフは城に戻り、狩りの後は女だとイヴにセクハラしようとしますが、バーンとボブが戻って来ます。
ボブは犬を盾にしていたので無事だったのです。

ザロフは負けを認めた振りをしてボブを射殺しようとしたので揉み合いになります。
ボブはザロフに矢を突き刺して倒し、二人の使用人も倒してイヴとボートに乗って逃げ出します。
ザロフは最後の力を振り絞って窓から弓を射かけますが、力尽きて窓から転落します。
ボブ達は無事に島から脱出しました。

エンドマークで終了です。

庭には犬が沢山いるので、ザロフは犬にご馳走様されたっぽいです。