凡作スリラー ジャーロ

ジャーロ

黄色い殺人鬼にひどい目に遭う話

制作年 2008年
制作国 アメリカ/イタリア
監督 ダリオ・アルジェント
脚本 ジム・アグニュー/ダリオ・アルジェント/ショーン・ケラー
上映時間 92分
出演
エイドリアン・ブロディ
エマニュエル・セニエ
エルサ・パタキー

だいたいのあらすじ

日本語が上手な外国人女性二人が夜の町に踊りに繰り出すのですが、気が乗らない一人がタクシーでホテルに移動中、運転手に拉致されてしまいました。
犯人は連続殺人鬼のようで拉致した女性をどこかの倉庫のような所に監禁し、他の女性も殺害していました。

ファッションモデルのセリーヌ(エルサ・パタキー)は姉でCAのリンダ(エマニュエル・セニエ)とイタリアに訪れていました。
二人はビクトリア広場付近で一緒に食事をして落ち合う約束だったのですが、タクシーの中の電話を最後にセリーヌは消息を絶ちます。
セリーヌが乗ったタクシーの運転手は冒頭の男でした。今の所、目しか映らないです。
犯人は女性に薬物を注射して動けなくなった所を連れ去る模様です。
セリーヌも冒頭の女性が監禁されていた倉庫に拉致され、両手両足を拘束され、床に転がれています。

リンダは警察にセリーヌが戻らない件を相談しに行き、エンツォ警部(エイドリアン・ブロディ)を紹介されます。
エンツォはリンダの話を聞きますが、彼女がタクシーからの連絡を最後に消息を絶ったと聞くと顔色を変えます。
リンダはエンツォから連絡先を受け取り、忙しいからと追い返されてしまいます。
エンツォはどうやらセリーヌが殺人鬼に拉致されたに違いないと判断したようです。
彼は何だか重大な事件を捜査しているようで、壁には被害者の写真が沢山貼られていました。

セリーヌが監禁されている場所では犯人が「お前はもう可愛くない!」と拘束している女性の一人の唇をハサミで切ったりしています。
犯人はおしゃぶりを加えて自分が殺害した女性の画像を眺めつつ、獣姦雑誌を眺めるというかなりの上級者のようです。

エンツォは幼少期に殺人を目撃したことがあり、そのことがトラウマになっているようです。
リンダはエンツォの車ををタクシーで追跡し、ブチ切れられますが、彼女の必死な様子を見て同行を許可します。
エンツォは陸運局の職員サルに心づけを渡し、わずかな名簿を手に入れます。
彼は帰り道にリンダに妹は拉致された可能性が高いと打ち明けます。
外国人の美女専門に連続殺人を行っている快楽殺人者がおり、エンツォは単独でその事件を捜査しているということです。
こんなヤバい事件を一人で捜査って大丈夫でしょうか?

エンツォは自分の職場にリンダを泊めてやり、うとうとしているとトラウマになっている過去の夢を見ます。
どうやら憧れの美人ピアニストのお姉さんがスキンヘッドの侵入者に殺害されたということらしいです。

そこに電話があり、どうやらまた犠牲者がポイされたようで、セリーヌかもしれないとリンダはエンツォに同行します。
遺体は唇を切られていた女性で、まだ生きていたようで、エンツォが会話を録音すると日本語で何か言った後に息絶えます。
このエンツォの回想シーンは実にアルジェントさんらしいシーンだと思いました。
被害者女性は助けてー私は死んじゃったーと言ってます。

エンツォは市場で生魚を扱っている日本人にテープを聞かせて翻訳させ、被害者が犯人は黄色だと言っていることが分かります。
なんだか「おうしょく」とか日本語で言ってます。なんかテキトーな訳なので、まともな通訳を雇った方がいいと思いますが。

いよいよセリーヌが殺害される番になったようで、犯人は彼女を台に乗せて撮影します。
犯人の顔はエンツォと瓜二つで、イエローと言われると過剰反応するようで、彼は母親に産み捨てられたという過去があるようです。
彼は顔色が悪く、顔が黄色い色をしており、子供の頃からそれを揶揄われていたようです。

相変わらずリンダはエンツォと同行していましたが、黄色というキーワードに肌が黄色くなる病気があるわ!とピンと来ます。
二人は黄疸患者等の記録を病院に当たることになりました。
リンダは部外者なのになぜ捜査に同行しているのでしょうか?
素人名探偵物はアルジェントさんのお家芸なのですが、今回はエンツォが警察なので無理があると思います。

セリーヌは犯人に悪態ばかり吐いていたので、とうとう指を切られ、舌にナゾの注射をされて眠ってしまいます。

病院を訪れたエンツォとリンダは患者の情報を聞き出そうとするのですが、守秘義務で断られます。
リンダはブチ切れてカウンターで暴れますが、その時その様子を見て逃げた男がおり、エンツォは怪しいと睨みます。
無理を言って逃げた男の情報を受付から聞き足しました。
病院に守秘義務があるのは当たり前で、そこを何とかするのが警察だと思うのですが。

エンツォは逃走した男の家に踏み込みます。
一方、セリーヌは犯人の隙をついて倒し、部屋から逃走することに成功しました。

感想

これはつまらないです。
アルジェントさんは好きなのですが、これはダメだと思います。
話もありきたりで面白くなく、スリルが無いです。
一応、緊張感を煽る演出はしているようですが、どうも面白くないです。
恐らくテンポが単調でダラダラしていて勢いが無いせいではないでしょうか?
強引に視聴者をグイグイ引っ張って行くのがアルジェント作品だったと思いますが、本作にはそれが無いようです。

見ていてあまりおおっ!というシーンが無かったですが、遠巻きに撮るようなカメラワークは健在でした。
また景色の美しさも相変わらずで、キャストも豪華な感じで実に惜しいです。
後、美女いびりは健在だったと付け加えておきます。

音楽は地味な感じで普通でした。
あまり邪魔になっていませんでしたが、盛り上がりも無かったです。

あの日本語を話す外国人は一体何だったのか大きなナゾです。
全然関係無いのですが、エンツォの乗っているアルファロメオがいいなあと思いました。
意味不明ですが、エンブレムがカッコいいですよね。

犯人とエンツォが同じ顔をしている意味もあまり感じられず、エンツォの過去のトラウマも良く分かりませんでした。
全然、筋と絡まないし、反ってこんなのあるかよ!という気持ちになりました。
本当ののめりこめない映画だと思います。

役者さんは皆さん流石に上手いと思います。
美人姉妹が登場しますが、妹の方が美人だと思いました。

この映画はサービス一切ないので家族でも見られます。
あまり面白くないですが。

アルジェントさんのファンが仕方なく観る映画だと思いました。

私はこの映画は好きじゃないです。

ラストまで(ネタバレ)

セリーヌは何とか建物の外に脱出しますが、外は廃工場のような所で人気が無く、出口まではまだまだ先のようです。
彼女は必死に逃げますが、犯人に捕まってしまいます。

エンツォが踏み込んだ先はどうやら犯人の自宅のようで、犯人が利用していたものが沢山ありました。
リンダは待ちきれずに家に侵入してしまい、PCの静止画でセリーヌが虐待されていることを知ってしまいます。
エンツォは取り乱すリンダを部屋の外へ出してなだめます。
でもこの家の主はさっき逃げたばかりなので、犯行を犯すのは難しいと思います。

その後、リンダが呼んだ報道陣が家を囲み、犯人がいないので静止画等の分析待ちとなります。
エンツォとリンダはレストランでお酒を呑みます。
リンダはそれどころじゃないと思いますが、良く同行すると思いました。私なら探偵とか雇っときます。

どうやらエンツォが繰り返し夢に見ているのは母の殺害現場だったようで、リンダにその話をします。
幼少期にニューヨークで過ごしたエンツォでしたが、思春期にはイタリアに帰国し、母を殺害した犯人を見付け復讐しました。
それを今の上司に目撃されたのですが、事情を説明してお咎め無しになり、警察官になったということです。
イタリアってよくわかりませんね。

犯人はセリーヌからリンダの話を聞き、高跳びするためにリンダの滞在先に侵入し脅迫します。
丁度、エンツォがリンダを訪ねて来て、様子がおかしいと気付いたエンツォは犯人と屋上で銃撃戦になります。
犯人は屋上から落下して死亡し、セリーヌは見つかりませんでした。
リンダはエンツォが犯人を見殺しにしたことを責めます。

セリーヌはどこかの駐車場の車の荷台に監禁されており、暴れて物音を出し、警備員の注意を引きます。
彼女はすぐ発見されそうです。

エンドロールで終了です。

なんだか凄く長く感じました。

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