へえ、あんたも富江っていうんだ 富江

富江

悪夢は増殖する。

制作年 1999年
制作国 日本
監督 及川中
脚本 及川中
原作 伊藤潤二
上映時間 95分
出演
中村麻美
菅野美穂
洞口依子

だいたいのあらすじ

眼帯を付けた怪しげな青年が都内の繁華街をウロウロしています。
青年の持っている紙袋には若い女性の生首が入っており、何と生きているようでした。

写真の専門学校生・月子(中村麻美)の棲むアパートの下の部屋にあの生首青年・山本(水橋研二)が引っ越して来ます。
青年は籠に入った女性の生首にせっせと食事を与えていました。
生首は籠に侵入して来たゴキブリ食べてゲーと戻してます。

月子は3年前に事故に遭っており、記憶障害と不眠症を患っており、女医の細野(洞口依子)の診療所に通院しています。
彼女は細野に最近、自分が血まみれになっている恐ろしい夢を見ると相談しました。
細野の人は女医役が多いですね。CUREが印象に残っています。

その夜、月子がコンビニで買い物を済ませると、なぜか自転車を壊されていました。
サドルは剥がされ前かごは凹まされとひどいことになっていますが、無理矢理乗って帰ります。
家に帰ると彼氏の祐一(草野康太)とイチャコラします。
夜中にふと目覚めた月子は若い女性の笑い声のような物音を耳にし、直後電話が鳴ったので出てみると無言電話でした。
映像は暗くて雰囲気ありますね。

細野は月子の不眠症の原因を調べるために催眠療法を施すことにします。
月子が帰った後に、細野は催眠療法中のテープを聞いてみるのですが、テープにはトミエという人物を問い詰める月子の声が録音されていました。
トミエという人物はタナベという男性に何かしたようです。

細野の診療所に原田刑事(田口トモロヲ)が高校生の集合写真を持って現れます。
写真には顔を削られた女生徒が写っており、その女生徒が転校して来てからそのクラスは自殺者等が多発して崩壊したそうです。
クラスの皆で女生徒・川上トミエをバラバラに殺害して遺体は撒かれたということです。
川上トミエは3年前にも岐阜でタナベという男性に殺害されたという記録があるそうですが、遺体が見つからなかったということです。
タナベは当時月子と付き合っており、トミエは月子の部屋で殺害されたということです。
月子は完全に事件の記憶を失っていたので、両親は交通事故に遭ったと月子に説明したということです。
今作は色んな富江の話が混ざっているようですね。これカーペットの話でしょうか?

警察の未解決事件の中には川上富江の名が記録されており、古いものだと明治時代に遡るそうです。

山本の家の女性の生首は少女に成長していました。

祐一は実は月子の親友である佳織とも関係を持っており、二股をかけていました。
勿論、香織も月子と祐一が付き合っていることは承知していました。
サービスあります。

山本の家の少女は若い女性に成長しました。
女性は山本を操って祐一のバイト先のウェイトレスの女性を殺害させます。
そして彼女は山本を捨てると祐一の店にウェイトレスとして潜り込みました。
原田はその女性の殺害現場を検証し、事件を追います。

細野は月子に「トミエ」のことを尋ねますが、やはり記憶に無いようです。
但し「タナベ」の事は覚えており、事故の後にすぐ振られたのだと答えます。
細野は月子に事故のことにこだわらない方がいいとアドバイスします。

原田は山本の身柄を押さえており、細野に面会を依頼します。
山本は富江や月子の同級生で精神病院から脱走したということで、細野に鑑定を依頼したのだといいます。
原田は山本に学校で何が起こったのか尋ねると、富江はバラバラにされた後も土の中で生きていたと言うのですが。

原田は富江の事件を追っていて奇妙な符号に気付きました。
富江は美貌で男を狂わせて意のままに操った後、相手に殺害されます。
しかし富江は身体の一部から再生することができると原田は考えており、そんな化け物に会ってみたいというのが彼の希望です。
原田はまた富江が月子に何かをしようとしてこの町に現れたと考えているようです。
細野は付き合いきれずに帰ってしまいました。

祐一の店では店長を筆頭に富江にのぼせ上がってしまい、取り合いになり様子がおかしくなります。
今の所、富江は顔を出していません。後姿か声だけです。

月子の家に香織が訪ねて来ますが、月子が現像中だと知るとそっけなく去ります。
去って行く香織の後ろ姿をを階下の富江が玄関から見つめており、富江は香織の後を追うように部屋を出ます。
香織は祐一に電話を架けますが、彼はバイト先で色々あるのでそっけない態度を取ります。
祐一の元に富江が現れると祐一の電話を取り上げて切ってしまいました。
ここで初めて富江の顔が出てきます。

富江は祐一を誘惑しようとしますが、祐一は相手にせず、お前のせいで回りがおかしくなったととっちめます。
彼女は知るか!と憤り、月子とは友達だと話します。
祐一も富江の魅力には抗えず、段々と様子がおかしくなってきました。

祐一のバイト先の店長は自宅で富江の傘を口に刺されて2階の窓に半身を投げ出して死亡していました。
その現場に原田が到着して店長の店のバイトの履歴書を同僚から受け取ります。
その他、1階には店長の店のバイト2名が殺害された遺体がありました。
彼等はどうやら殺し合ったようで、祐一は行方不明のようです。

原田は履歴書のバインダー内から川上富江の名前のものを発見します。
彼はその後、細野に電話で連絡しています。

月子は階下の山本の部屋のドアが開いていたので中に勝手に上がり込みます。
部屋は恐ろしく殺風景で家具などが何も無く、富江の座っていたドレッサーだけがポツンと置いてあります。
月子は風呂場で香織の遺体を発見して悲鳴を上げようとしますが、突然現れた管理人に羽交い締めにされます。
管理人は富江一味になってしまったようで、水を張った浴槽に月子の頭を突っ込んで窒息させようとします。

月子は薄れゆく意識の中で田辺が富江をバラバラにして殺害したことを思い出しました。

感想

これはイマイチです。怖くはないですね。
富江は元々の話が短いので、色々な話を混ぜているようですが失敗に終わっているようです。
話が全然まとまってないです。普通にオムニバス形式にした方が良かったのでは?
テンポも良いとは言えずダラダラした感じです。

演出も暗めの映像以外はホラーとしてどうかと思いました。
殆ど役者の熱演に助けられている映画だと思います。

音楽もちょっと残念な感じで、盛り上がってきた所で流れるとテンションが下がります。

性格設定もなんだか富江がこんなことするかなあと首をかしげてしまう所があります。

しかしこのシリーズは女優さんが豪華ですよね。
富江の人は流石の演技で女優魂を見せつけてました。
後は原田と細野が良かったかなあと思います。
登場人物に一切、いい人が出てこないのですが、原作からしてそうなので仕方ないと思います。

暇つぶしにもどうかなあと思いました。

ラストまで(ネタバレ)

月子は彼女を訪ねてきた細野の声を聞きながら意識を失います。
彼女が目覚めるとそこは細野の診療所でしたが、側には満面の笑みを浮かべた富江が座っていました。
ベッドに首を固定されてしまっており、月子は身動きができません。
富江の背後では祐一が受付の女性を殺害して引き摺っています。
富江は3年前に自分の不気味な写真をばら撒いた癖に月子が自分のことを忘れているのは許せないとなじります。

原田は香織の殺害現場から細野に電話を架けますが、連絡がつきません。

富江は月子に祐一と香織のことをバラしたり、カメラの才能無いと罵ったり、お前はすぐババアになるとか言って甚振ります。
その内にゴキブリを手で掴んで月子に食べさせようとしたりと凄いことを始めます。
しかし富江が何をしたいのか良く分かりません。

富江は月子に何かを言いかけるのですが、背後から包丁を手にした祐一が現れて刺されます。
祐一は月子の拘束を解き、富江の首を切断すると生首を手に出て行きました。
月子は富江の遺体の側で呆然と立ち尽くします。
富江の「ぐふっ」という声が素敵ですが、音楽がイケてなくてガッカリです。

原田達が細野の医院に駆けつけますが、一足違いで月子は脱出していました。

月子は車を用意し、富江の遺体を山奥に運びます。
しかし富江の遺体は再生し、月子は湖に逃げ延びます。
そこに富江が現れ、全力で拒絶する月子を無視して「あなたは私で私はあなた」と訳の分からないことを言い出します。
月子は富江に同意しているふりをしてどこからか発煙筒を出し、富江を燃やしてしまいます。

日常生活に戻り、カメラに精を出す月子でしたが、自分の目の下に富江と同じほくろができていることに気付きます。
鏡を見る彼女の背後に笑顔の富江が現れます。

エンドロールで終了です。

なんじゃこりゃって感じでした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする