探偵稼業も楽じゃないです エンゼル・ハート

エンゼル・ハート

人間には、知ってはならないことがある。

制作年 1987年
制作国 アメリカ
監督 アラン・パーカー
脚本 アラン・パーカー
原作 ウィリアム・ヒョーツバーグ
上映時間 113分
出演
ミッキー・ローク
ロバート・デ・ニーロ
リサ・ボネット

だいたいのあらすじ

1955年 ニューヨーク
貧乏探偵のハリー・エンゼル(ミッキー・ローク)は法律事務所からルイス・サイファーという顧客を紹介されます。
しかしコートとかヨレヨレですね。

早速、ルイス(ロバート・デ・ニーロ)を訪ねたハリーはジョニー・フェイバリットという男を捜せと依頼されます。
ジョニーは戦前は歌手だったといい、彼と契約を結んだそうですが、彼は軍の慰問歌手をした後に記憶喪失になったそうです。
最近までは生存が確認されていたのですが、現在は生死不明なのでハリーに調査を依頼したいということでした。

ハリーは依頼を引き受けることにし、早速調査を開始します。
まずは全国医療協会のコンロイを名乗り、ジョニーが入院していた病院で聞き取りを行います。
ジョニーは本名で入院していましたが、奇妙なことに43年の12月に転院していました。
しかしその文字がボールペンで書かれていたので、ハリーは怪しいと感じました。
ハリーはジョニー転院のメモを書いたファウラーという医師の行方を追います。

ハリーは電話帳からファウラーの住所を探すと家の鍵を壊して無断で内部に侵入します。
冷蔵庫の中には大量のモルヒネが保管してありました。
ファウラー(マイケル・ヒキンズ)が帰宅しますが、彼がモルヒネ中毒だと踏んだハリーは彼を脅してジョニーの情報を得ます。
彼はケリーという男性と若い女性に2万5千ドルを引き換えにジョニーを引き渡し、更にそれが発覚しないよう入院中だと偽装したと白状します。
ジョニーは戦争の際、負傷して整形手術を受けており包帯を巻いていたので顔は分からないそうです。

ハリーはひとまず、ファウラーを寝室に監禁して自分は食事に出かけます。
彼はその道すがら、教会のような建物で自分の名をささやく声に呼ばれたように感じます。
ハリーが戻るとファウラーは拳銃で右目を撃ち抜き、女性の写真の写真立てを握りしめて自殺していました。
銃に弾は無かったはずですが聖書の中に隠していたようで、ハリーは自分の指紋を消し去ると退散します。
この人は色々と慣れてますね。見た目弱そうですが。

ハリーはひとまずルイスに今までの報告をします。
ファウラー死んで手掛かり無いし、殺人容疑で捕まる可能性あるから降りる!と告げます。
ルイスは5千ドル出してやるから頑張れと言い、ハリーは目の色を変えて調査を継続することにします。
ルイスは実に恐ろしい様子でゆで卵食べてました。

ハリーは新聞記者の女性と男女の関係があるようで、ジョニーに関する情報を彼女とイチャコラしながら得ます。
ジョニーはスパイダー楽団という楽団に所属しており、トゥーツという友人とマーガレットという婚約者がいたそうです。
サービスあります。

まずジョニーはハーレムの老人ホームにいるスパイダーを訪問し、トゥーツがニュー・オリンズにいるという情報を得ます。
ジョニーは婚約者以外にもエヴァンジェリンという人型兵器のような名前の黒人女性の愛人がいたようです。
その他、マダム・ゾーラという手相見の女性と良く会ってようです。
マダム・ゾーラのことを知る人に聞き込みを行うとマーガレットがマダム・ゾーラだということが判明しました。
これ、旅行映画でもありますね。色々な景色が楽しめて退屈しないです。
ハリーは情報提供者のおじさんから鼻の日よけをもらったのですが、気に入ってるみたいです。

ハリーはマーガレット(シャーロット・ランプリング)が占いを稼業にしていると突き止め、客を装って訪問します。
占いのための質問が始まり、ハリーは生年月日を1918年の2月14日、出身をNYだと答えます。
ハリーが告げた生年月日はジョニーのもので、聞き込みに入ります。
マーガレットはジョニーの名を聞くと態度を硬化させ、彼は12年前に死んだと言い張ります。

ハリーは次にエヴァンジェリンの情報を集めますが、彼女は死亡しており、墓もありました。
しかしハリーは墓地で彼女の娘エピファニー(リサ・ボネット)を見付けます。
ハリーはエピファニーにジョニーやトゥーツの事を尋ねますが、心当たりは無いようで、彼は彼女に連絡先のメモを渡します。
エピファニーのノーブラサービスあります。ジョニーはエピファニーにご執心みたいです。

ハリーはトゥーツの勤務するバーを訪ね、ジョニーのことを聞きますが、詳しいことは聞けず、用心棒にを叩き出されてしまいます。
ハリーは仕方なくトゥーツを尾行するとブゥードゥーの儀式のようなものに出くわします。
そこにはエピファニーがおり、鶏の生き血を浴びて踊り狂っていました。
サービスあります。

ハリーはトゥーツの自宅を張り、彼にエピファニーの事を吐かせると彼女も母親同様に巫女だと答えます。

翌朝、刑事が2名、ハリーの滞在するホテルの部屋に押し入ります。
トゥーツは自身の陰茎を口に押し込まれて窒息死し、手にはハリーの渡した連絡先のメモを握っていたのだそうです。

ハリーはマーガレットに電話をしますが繋がらず、訪ねますが、マーガレットは何と心臓を抉られて殺害されていました。
ハリーは自分がマーガレットに関わった形跡をできるだけ現場から消してその場を去ります。
ハリーが軍隊での記憶のようなものを一部、思い出しています。

ハリーはマーガレットの父親が雇ったというごろつきのような連中に襲撃され、町を出ていけと脅されます。

ハリーはエピファニーを訪ね、ジョニーはエピファニーの父だと告白されます。

ニュー・オリンズにサイファーが訪ねて来たのでハリーは教会で面会します。
ハリーはこの事件は宗教絡みで気味が悪く、死人が出るし、自分は容疑者になっていると話します。
ルイスは殺人のことを聞いても顔色一つ変えず、ジョニーには貸しがあるから必ず捜し出せと厳命します。

感想

これは面白いです。
自分で手に取るような映画では無かったのですが、父にこれは面白いと教わったので実家にあるDVDを見てみました。
難しそうな感じで敬遠していたのですが、そんなことは無かったです。
お話もちょっとツッコミどころはありますが、面白くて引き込まれました。
これは怖いというより「不吉」な映像が多いような気がします。
テンポも良くて、何だか探偵のロードムービーみたいな感じでサクサク進みます。

ちょっとオチは強引な気もしましたが、許せる範疇ではないかと思います。

この映画は扇風機や換気扇が映像として良く差し込まれます。
それが不気味さを増しているのですが、何かを象徴しているようですが、私には読み取れませんでした。
何か時間とかそういう物を象徴しているのでしょうか?

後、映像が芸術映画みたいで凄いです。
私は門前払いされそうな雰囲気でしたが、こういうのが自由に見られるのが映画の素晴らしい所だと思います。

音楽もなかなか良いと思いました。私はピアノ曲が好きです。

役者さんは意外と豪華です。
ハリーのセクシーさにやられてしまいますが、女優陣も結構豪華です。
ハリーは凄く人と仲良くなるのが上手くて、意外とハードボイルドで魅力的です。

ラスト付近はどんでん返しがあるので、ネタバレ無しで見た方がよいと思います。

これはミステリーが好きな人には楽しめるのではないかと思います。

私はこの映画は割と好きです。

ラストまで(ネタバレ)

ハリーがホテルに戻るとエピファニーが来ており、ハリーは彼女を部屋に迎えます。
エピファニーはまだ17歳で息子はブードゥーの儀式の際に乱交で出来た子で父親不明だということです。
その後、2人は肉体関係を持ちますが、ハリーはナゾの幻覚に襲われ、エピファニーの首を絞めているのに気付いて我に返ります。
天井から雨漏りに混じって血が流れており、ブードゥーの乱交や弁護士を殺害しているっぽい映像が入ります。
それはそうとしてサービスあります

ハリーはマーガレットの父に接触してとうとう真相を知ります。
ケリーの正体はマーガレットの父で、ジョニーを病院から連れ出し、タイムズ・スクエアに置き去りにしたといいます。
ジョニーは悪魔と契約しており、悪魔崇拝者であったマーガレット父は娘に彼を紹介します。
しかしジョニーは悪魔を欺き、タイムズ・スクエアで同い年の兵士の心臓を食らい、生まれ変わることに成功します。
の兵士の認識証はマーガレットが保管しているということです。

あまりのことに取り乱したハリーが離席している間にマーガレットの父はカニを茹でる大鍋に顔を突っ込んで殺害されていました。

ハリーはマーガレットの家に向かい、認識証を見付けますが、それはハリー・エンゼルの物でした。
彼は自分がジョニーであると認識し、絶望の叫び声を上げます。
そこにルイスが現れ、ハリーはルイス・サイファー=ルシファーであると気付きます。
ハリーは一連の殺人はルシファーが起こしたものだと考えていましたが、実は殺人鬼も自分でした。
彼はそれも思い出し、絶望します。
ルシファーは眼を金色に光らせてハリーを指し、お前の魂は俺の物だと言います。

ルシファーは姿を消し、すっかり取り乱したハリーは豪雨の中をホテルに戻ります。
ホテルには股間に拳銃を撃ちこまれたエピファニーの遺体があり、刑事が2名来ていました。
刑事にこれは自分の娘だと説明したハリーは自分がエピファニーを殺害したと認めます。
刑事はハリーは電気椅子送りだと言い、もう一人の刑事が抱いていたエピファニーの息子の眼が金色に光り、ハリーを指します。

エンドロールと共にハリーがエレベーターで降りて行きます。
エレベーターは降下して行き、やがて停止し、ハリーがドアを出る所で終了です。

作中でもエレベーターのシーンがちょいちょい挟まりましたが、これは地獄を象徴していたようです。
ルシファーは多分、ジョニーの裏切りに対してからかっていたのではないかと思います。
まず、記憶を取り戻させて絶望した所で魂を頂くということだと私は解釈しました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする