血液が砂になります アンドロメダ…

アンドロメダ…

未知の病原菌にひどい目に遭う話

制作年 1971年
制作国 アメリカ
監督 ロバート・ワイズ
脚本 ネルソン・ギディング
原作 マイケル・クライトン
上映時間 130分
出演
アーサー・ヒル
デヴィッド・ウェイン
ジェームズ・オルソン

だいたいのあらすじ

1日目

ニューメキシコ州 ピードモント
人口68人のこの小さな町に人工衛星が落下しました。
軍は極秘で三人のチームに回収に向かわせますが、町の中は死体だらけでした。
チームは衛星を発見しますが「白いものが…」と告げた後、悲鳴が響き、音信普通となります。

カリフォルニア州 ヴァンデンバーグ空軍基地
無線を聞いたマンチェック少佐(ラモン・ビエリ)はただちに現地を偵察機で赤外線走査するように命じました。
偵察機の映像を見て死体の山を確認したマンチェックは非常事態宣言を発令し、基地内に緘口令を布きました。
マンチェックは非常時専用のホットラインで上層部に連絡し、報道は規制されました。
軍はジェレミー・ストーン博士(アーサー・ヒル)、チャールズ・ダットン博士(デヴィッド・ウェイン)、マーク・ホール博士(ジェームズ・オルソン)、ルース・レヴィット博士(ケイト・リード)を招集しました。

2日目

ストーンとホールはヘリでピートモンドに飛び、ホールはストーンに単なる外科医である自分が呼ばれた理由を尋ね、ストーンはオッドマン理論だと答えます。
全員が防護服で完全防備して上空から町を見回すと、町には沢山の人が倒れており遺体をハゲタカが啄んでいます。
ハゲタカを殺傷するために人間には害が無いガス弾を投下し、ヘリは着陸せず二人は梯子で町に降下しました。
ヘリはこの後、上空で待機して二人の無線連絡後に低空に迎えに来ることになっています。
非常事態の際にはヘリを撃墜するために空軍機が付近を旋回していました。

町の住人達はまるで歩いている最中に突然死したようで、表情も普通なので即死したものと思われます。
また人だけでは無く犬や猫も死亡していました。
大量死に悲嘆して遺書を遺して自殺している人物がいたことから生存者がいるかもしれないということになります。
衛星回収チームの三名も死亡しており、不思議なことに遺体の傷からは出血した痕跡が見られませんでした。
二人は回収チームの探知機を利用して衛星を町の医師の家で発見しますが、衛星はこじ開けられていました。
※衛星は小型で1m程度の円錐形のものでした。
ホールは医師の遺体に死斑が無いと気付き、試しに医師の腕をナイフで切り裂くと凝固した血液が砂のようにサラサラと流れました。
流石に防護服は野暮ったい感じですが、この一連の回収シーンは良くできていると思います。血液サラサラですね!

二人は衛星を回収し、産まれて数ヶ月の赤ちゃんが生存していたので救助しました。
また老人が生き残っていたので彼も救助し、ヘリへ戻りました。
ストーンはピートモンドを核で焼き払うように指示しますが、大統領の許可が下りませんでした。
核による浄化は24~48時間後まで延期し、それまでは州兵による封鎖で対応するということになりました。
しかしその件はまだストーン達の耳には入りませんでした。

招集された博士達は続々とネバダ州に農業センターに偽装した対策本部へと集まって来ました。
立ち入りは指紋と掌紋認証で厳重に管理され、内部はレベル1~5まで分かれています。
ストーンはホールに金属の赤い鍵をオッドマンキーだと言って渡します。
この施設は万が一の事があると自動的に核の自爆装置が作動するのですが、その解除キーが赤い鍵でした。
装置が作動してから爆発までは5分の猶予があり、その間に各フロアの3つある支盤にキーを差し込むと停止します。
オッドマン仮説の「核制御の決断は独身男性が最も的している」ということからホールが担当となっていました。
15箇所も刺さないといけない時点で判断とか猶予とかそういう次元では無いと思います。
と思ったのですが、私の勘違いでどれか一箇所刺せば停止するみたいです。

ストーンはホールとダットン、レヴィッドに施設の説明を始めます。
各フロアは壁面で色分けされており、1が赤、2が黄色、3が青、4がグレー、5が白です。
レベル1というのはこのフロアでレベルが上がるごとに下に降りて行き、それに従って滅菌レベルが上がり、入室者も限られます。
各フロアにはモニターが儲けられ、メンバーの現在位置や生存者である患者等の様子が見られるようになっています。
現在、患者はレベル1に衛星はレベル3におり、レベル5に移送される予定です。

一行は服を焼却し、消毒や光線照射を受けてレベル2へと入室しました。
レベル2では身体の隅々までコンピューターによって調べられてDBに登録され、最後に免疫強化注射を打たれました。
レベル3ではフェンシングのようなマスクを被って身体の表皮を謎の光で焼却されました。
レベル4で一旦6時間の休憩となり、各々は明朝4時の集合時間まで食堂と個室で休むことになりました。

3日目

微生物学者であるレヴィットは同業者のカープが隕石の中に微生物を発見した話を皆にしますが、彼は鉄のカーテンの向こう側(東側)にいるので意見は求められません。
ストーンは皆に衛星が原因であることは間違い無さそうなので、原因を特定・発見して対策を練り、解決に導こうと説明しました。
ダットンは相手が知的生命体である可能性を指摘し、ホールは患者を第一に考えようと主張しました。
ということで座薬を埋め、一行はレベル5に入りました。

衛星は中央制御室に運び込まれており、二人の患者はその隣に収容されています。
ホールは患者に直に接することは出来ず、UFOキャッチャーのようばアームハンドを操作して接することになります。
また衛星に対してもこのアームでサンプル採取等を行います。
衛星の付近の空気にサルとマウスを触れさせたところ、すぐに即死してしたのでウィルスらしきものの侵入経路を特定した後に解剖することになりました。
レヴィットが衛星をカメラで走査している際に作業が雑だったのでストーンに叱咤されてました。
ダットンが健康マウスと死亡マウスのケースをチューブで繋ぐと健康マウスも死亡したので、空気感染すると分かりました。
チューブの口の太さを変えることで対象のサイズは2ミクロン程度であると判明しました。

ホールは患者の診察をすることにし、専門のスタッフ・カレン(ポーラ・ケリー)に機器の操作方法を教わります。
患者のいる部屋には完全密封された防護服を着こむのですが、服は壁にアコーディオンのように繋がっていました。
ホールは診察を行った所、二人共貧血気味のようでした。。
ダットンはウィルスの経路をX線でスキャンし、吸入によって感染し肺で爆発的に増加すると確認しました。

衛星をカメラで走査していたストーン達は内部に鉛筆の先程の窪みを発見します。
拡大して見ると石のような物が埋まっており、緑色の蛍光塗料のような物も貼り付いています。
レヴィッドは塗料が緑色からピンクに一瞬変わったのを目撃しますが、自分の目が疲れたのだと判断しました。
1000倍で確認するとストーンも色が変わったのを確認し、この塗料のようなものは生きており感染源はこれだと推測しました。
ここのカメラでは1000倍が限度なので微量科学研究用の部屋へサンプルを持ち込むことになりました。

老人患者ジャクソンの血液が酸性だったのでホールが確認した所、彼は二年前から胃潰瘍で出血が激しいと言います。
医師には掛らず痛み止めとお酒を呑んで誤魔化してきたそうです。

一方、ビートモント上空を2分間飛行していたパイロットが死亡してしまい、付近に墜落しました。
マンチェックは核焼却の待機の件でもストーン達が意見して来ないので、研究施設に連絡を入れます。
しかし研究施設のレベル1に設置してある通信装置のベルには紙切れが挟まっており、通知が機能していなかったと判明しました。
これ余りにもお粗末ですよね。自動的に印刷通知したりすれば良いのでは?
セキュリティ面を問われるかもしれませんが、この人達は紙をバンバン出してますよ。
墜落したパイロットは「ゴムが溶けていく」という無線を遺しており、担当係もストーン達の施設に連絡したので返事が来ることを期待していました。

ストーン達はあの石と液体の分離に成功したので成分を確認しました。
石はまるでプラスティックのような物質で出来ていると判明し、液体は地球上に存在する生物と同等の物質で形勢されていましがアミノ酸値が0でした。
たんぱく質が無いということなので、身体が無いのと同義だと思います。
ストーンはピートモンドは核で燃えたと思っているので、何としてもこのサンプルで原因を究明しようと言いました。
引き続きサンプルの調査を手分けして行うことにし、ホールは患者の診断を優先しました。

墜落した機体の調査を行ったマンチェック達はコクピットにはゴムは無く、プラスチックのみだったと知ります。
コックピットには磨かれたような白骨が遺され、プラスチック類は全て喰いつくされたようになっていました。
こういう重要な情報もストーンには伝わらないのでヤキモキします。

培養を担当していたレヴィッドは疲労のためか居眠りしてしまい、結果確認を一部怠ってしまいました。
彼女は会議に呼ばれていたので、確認を怠った状態のまま出席してしまいました。
これは仕方無いと思いますが、フォローが良くないですね。皆にちゃんと話したんでしょうか。

一方、ジャクソン老人から話を聞けたホールは進行が遅れていた人物の中に糖尿患者がいたこと聞いて何かひらめいたようでした。

感想

これは面白いです。良作だと思います。
大まかに三部構成になっており、前半が現地調査パートでピートモンド付近のホラーな展開です。
中半が解明パートで研究者が原因解明したり、軍の人達の動きがあったりします。
後半がトラブルパートで施設に問題が発生して頑張る話になっています。

凄く地味な作品なのですが、非常に丁寧に作りこんであるので引き込まれます。
ピートモンドの大量死の様子だとか、研究施設の色分けされた廊下等が特に目を引きました。
コンピューターは縦型の昔の映画で良くあるタイプのものですね。

施設内の仕組みも凝っていて、UFOキャッチャーみたいなアームは見ていてまどろっこしい感じでした。
ストーンが妙に操作に慣れていて上手かったりしました。

ちょっと気になったのが、ゴム等を菌種が食べるという点で、防護服とか大丈夫なのかなあと思いました。

裏ジャケに「人類終焉」とか謳ってあるので「またまた!」とか思いますが謳っていいと思います。
この映画は内容的にガチで人類滅亡しそうな勢いなので、蛇とか蜘蛛とか出て来る映画と一緒にしてはダメです。

登場人物はおじさんとおばさんばかりですが、ナースの人だけ若干若いです。
化学者唯一の女性レヴィッドも眼鏡でメタボで口悪いおばさんです。
従って登場人物のビジュアル面の楽しみは殆ど無いと思います。
未知の感染源の調査という面では門外漢になっているホールが重要な役なのも面白いと思いました。
なのですが全員がこれまた地味なのでダメな人はダメかもしれません。

私は面白いと思いましたが、地味映画なので好みがわかれるかもしれません。

ラストまで(ネタバレ)

4日目

ホールは今までの点から血液が酸性に傾くと感染症の進行が遅れるのではないかと皆に話します。
しかし今の所、赤ちゃんとの関連性が不明でした。
レヴィッドは皆に培養がまだ終わっていないと話しました。
もう24時を回っているので、休もうということになりますが、その前にあのウィルスっぽい液体に名前を付けることにします。
コンピューターにコードを申請すると「アンドロメダ菌種」と命名されました。

その時、コンピューターからの通知履歴を何気無く見ていたホールはビートモントが核で燃えていないことを知ります。
ストーンはレベル1の通信担当に「ふざけるな」と怒鳴り、窓口であるロバートソンに連絡を取ります。
通信担当はベルの件をストーンに伝えていなかったようです。
彼等は核攻撃が保留されていること、軍の偵察機が墜落したことを初めて聞き、改めてピートモンドの核攻撃を要請しました。
結局その後もストーン達は作業を続行したようで、遂にアンドロメダの姿を確認できました。
ガラスでできた四角柱を三角に組み合わせて頂点部に三角の蛍光塗料を塗り、伸びた六角形のような突起を点けたような形をしていました。

アンドロメダは結晶生命体だということで、真空状態でも分裂して増え始めます。
レヴァインの培養結果によると赤外線下の純酸素の環境だと活動が貧弱でX線下の二酸化炭素と水素の環境だと活発だったそうです。
核攻撃はアンドロメダにエネルギーを与えるだけだということで、ロバートソンに連絡して中止してもらい、この施設の自爆装置も解除しもらうことになりました。
アンドロメダは分裂と変異を同時に行ったりし、コンピューターに構造を解析させようとしても高負荷でエラーになります。
被害の状況を予測しようとストーンが地図を画面に出すのですが、それは細菌戦用の地図でした。
ダットンとレヴィッドは自分達の調査が軍に利用されていたと知り、ブチ切れます。
しかし対策を立てるのが先だと二人は納得し、調査に戻りました。

ダットンが解剖作業中に感染してしまい、警報が鳴り響きます。
人騒がせなことにレヴィッドはてんかんの発作を起こして倒れますが、ホールに救助されました。
モニターでダットンの様子を確認したホールは何かを思いつき、過呼吸になるぐらい激しく呼吸するように指示します。
彼の予想では赤ちゃんの血液は泣くことでアルカリ性に偏っており、酸性かアルカリ性が強くなった環境だと進行が遅れるのではないかということです。

ホールは血液中のPH値が影響しているのではないかと推論し、レヴィッドの実験結果と照合します。
するとレヴィッドは見落としていたようで、アンドロメダはある一定のPH値でしか生きられないと判明しました。
つまりジャクソン老人と赤ちゃんの中の菌種は死滅しているということになります。
ストーンは納得してダットンにもグラフを見せ、ダットンも納得して激しく呼吸し始めました。
解剖室ではアンドロメダ自体も悲感染タイプに変異したようで、菌にさらされているラットも無事でした。
アンドロメダが感染しないタイプに変異するのはちょっと忙しかった気がしました。
でもPHの件はアイディアとして面白いと思いました。

今度はアンドロメダの影響でセントラルコアの装置が腐食し、自爆装置が作動してしまいました。
更に悪いことにレベル5は封鎖されて防火シャッターのような物で塞がれてしまい他のフロアに移動出来なくなりました。
ちょっとこれはヤバい仕様ですよね。
ホールは患者の部屋に入り、防護服のアコーディオン部分をカレンに切断してもらって奥にある小さな出口からセントラルコアを目指します。
彼は脱走した小動物を殺傷するためのレーザーとガスに追われながら梯子を上ります。
ストーンはモニターを見ながら「そこで避けろ!」等と指示し、二人三脚でレベル4まで上がりますがドアが開きませんでした。
ホールはレベル3を目指しますが、レーザーに頬を撃たれてしまい、ガスに捲かれて意識がもうろうとしてしまいます。
それでもド根性でレベル3に入り込み、残り時間8秒で自爆装置を解除しました。

空気中にあったアンドロメダは感染しないタイプに変異して太平洋上の雲の中に移動したのでヨウ素を海に撒いて殺すことにしました。
ストーンが偉い人にアンドロメダに関しては危機は去ったと報告しています。
しかし今回の件で地球外生命体の存在とそれに対する危険性が判明しました。
危機対策をどうすべきかと尋ねられたストーンはオウム返しのように「それが問題です。どうすべきか」と呟きました。

エンドロールで終了です。

ホールはおじさんだけど最後の方はカッコよかったです。

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