乳母がヤバいです ゆりかごを揺らす手

ゆりかごを揺らす手

狂気の乳母を雇ってひどい目に遭う話

制作年 1992年
制作国 アメリカ
監督 カーティス・ハンソン
脚本 アマンダ・シルヴァー
上映時間 110分
出演
レベッカ・デモーネイ
アナベラ・シオラ
マット・マッコイ

だいたいのあらすじ

現在妊娠中で出産間近のクレア(アナベラ・シオラ)は夫のマイケル(マット・マッコイ)と娘のエマの三人で郊外の家に暮らしていました。
ある日、精神障害の人に仕事を紹介する互助会からソロモン(アーニー・ハドソン)という黒人青年がやって来ます。
彼はクレアの依頼で新しい垣根を作りに来てくれたということで、早速仕事に取り掛かります。

ある日、クレアは産婦人科で新しく着いたモットという医師にセクハラを受け、喘息の発作を起こしてしまいます。
クレアから話を聞いたマイケルは怒り、被害者を増やさないためにも訴えるべきだと主張したので夫妻はモットを訴えます。
モットは他の患者にもセクハラ行為を行っていたようで、追い詰められた彼は拳銃で自殺しました。

モットの妻(レベッカ・デモーネイ)は夫の賠償金で家を差し押さえられてしまい、ショックで流産してしまいます。
子宮を切除され、何もかも失った彼女は病院で絶望的な叫びを上げます。
幸せそうなクレア一家とモット夫人の絵が交互に映し出されて可哀想になります。
TVで夫の事件を見たモット夫人はクレアが今回の起訴を起こしたということを知りました。

半年後
ソロモンの垣根作りは終わり、家のペンキ塗りを依頼しています。
クレアは庭に温室を建てることを検討し、マイケルは赤ちゃんのジョーを見るのに乳母を雇えばいいと提案します。
モット夫人はペイトンと名乗り、乳母に成りすましてクレアに近付きます。
その夜、食事に招かれたペイトンはジョーがイヤリングを誤飲した所から助けた芝居をし、夫妻の信頼を得ます。
彼女は乳母として雇われることになりました。
マイケルはあんなゴージャスブロンドが家政婦だなんて!と感動しています。
ペイトンは差別主義者のようでソロモンには恐ろしく冷たいです。

上手いことクレアの家に住み込むことになったペイトンは夜中にこっそりと起きると自分の乳をジョーに与えるのでした。
サービスあります。策士ですね。さすが何度も死んで強くなる人の恋人だっただけのことはあります。
その後もクレアのお気に入りのドレスにシミを付けたりとネチネチと嫌がらせを続けるペイトンでした。
ペイトンはこっそりエマにホラー映画を見せてやり、クレアの友人マーリーンが昔、マイケルと付き合っていたことやエマがロスという男子に虐められていることを聞きます。
二人は秘密のサインだということでバリアサインしてます。

マーリーン夫妻とレストランで食事をしていたクレアはペイトンには気を付けろと冗談交じりに言われます。
「ゆりかごを揺らす手は世界を支配する」ということわざもあるとマーリーンは付け加えます。
その頃、ペイトンは相変わらず、せっせとジョーに乳を与えていました。

次の日、公園にジョーのお散歩に来ていたペイトンはエマからロスはどの子は聞き、ガチでロスを〆ていじめを止めさせます。

ジョーはペイトンに授乳されているので、クレアの母乳を飲まなくなっています。
クレアの友人の家でペイトンは自分の夫は殺害された、犯人は捕まっていないが、報いは必ずある!と話します。
彼女はクレアがマイケルから預かった大事な郵便物をバッグから盗み、トイレでビリビリに破きます。
清掃用具を壊し、壁を蹴りつけてひとしきり暴れます。
ここが恐ろしいです。普段にこやかに感情を出さないようにしてるので寿命がストレスでマッハなのだと思います。
ペイトンはクレアが郵便窓口で郵便物を探す姿を見て微笑み、溜飲を下げるのでした。

クレアは窓口から戻りますが、喘息の発作を起こしてしまい、ペイトンに有利な情報を与えてしまいます。
マイケルはクレアを許しますが、郵便物は企画書で、仕事のチャンスを失ってしまいショックを受けているようです。
ペイトンはマイケルの職場を訪ね、クレアの誕生日だからパーティーを開こう!マーリーンも呼んでね!とお願いします。
マイケルは最近、クレアが元気を無くしているので、それはいいね!と賛成します。

ソロモンは壁のペンキ塗り中にペイトンがジョーに授乳しているのを目撃してしまいます。
勘のいいペイトンは視線に気付き、邪魔すんなと釘を刺し、ソロモンを震え上がらせます。
しかしペイトンが去った後、この家の人は僕が守る!とソロモンは泣きながら誓うのでした。

ソロモンはマイケルに呼び出され、なんか叱られるのかとビビッていると前から欲しがっていた自転車をプレゼントされます。
思ったより一家に好かれているソロモンを見てペイトンはヤツは邪魔だと判断します。
ペイトンはソロモン=ロリコンとクレアに刷り込み、ソロモンの道具箱にエマのパンツをインします。
エマのパンツを発見したクレアは激怒し、ソロモンはお払い箱になってしまいました。
これは可哀想過ぎます。ソロモンが追い出されるシーンは初見の時、泣いてしまいました。
本当に知恵の回る女で恐ろしいです。私がこの女に恨み買ったら知能低いので100回くらい死んでそうです。

エマはソロモンが追い出されたのでクレアに懐かなくなり、ペイトンにべったりします。
ペイトンはエマにクレアがソロモンを嫌いになったから追い出した、自分はソロモンを助けたかったが、クビになりたくなかったと嘘を吐きます。
エマはすっかりペイトンに懐いてしまい、ジョーもペイトンを母親だと思っているようで、クレアの外堀はじわじわと埋められます。

ペイトンはマイケルの上着にマーリーンのバッグから失敬したライターを入れ、クレアに浮気を疑うように仕向けます。
クレアはマイケルを問い詰めるのですが、その日はクレアの誕生日サプライズパーティーで、場の空気が凍り付いてしまいます。
誤解は解けますが、マーリーンとの仲は険悪になってしまいました。

クレアはペイトンが来てから嫌なことが起こるので、ペイトンを抜きにして旅行に行きたいと駄々をこね、マイケルも渋々了承します。
その話を聞いたペイトンは温室の天窓を開きっぱなしにしたりと何やら仕掛けを始めます。

マーリーンは不動産業を営んでいましたが、競売に掛けられたモットの家の写真にペイトンの風鈴と同じものがあるのを発見します。
図書館で当時の記事を調べた彼女はペイトンがモットの元妻であることを突き止めます。
マーリーンは早速、クレアに知らせようと家に突撃し、クレアを訪ねますが彼女は外出中でした。
激情的なマーリーンはペイトンに秘密を掴んだことを漏らしてしまい、クレアは温室にいると誘導されます。
温室はドアが開くと天窓が一気に閉じて割れ、下にいる人間にガラスの破片が降り注ぐように細工されていました。
マーリーンは大量のガラスの破片を浴びて倒れました。
これはクレア用に仕込んだのだと思いますが、ペイトンは恐ろしく強運のようです。

感想

これは面白いです。良作だと思います。とても怖いです。
ペイトンがクレアに近付いた時点で大体、話の流れは見当つきます。
しかしペイトンの行動がそれを上回っているので、いい意味で裏切られます。
演出も地味な感じですが、スリリングで上手いと思います。

テンポも良いです。ちょっと長めなのですが、人物描写を丁寧に行いながら怖いエピソードを上手に入れてます。

この話は意外とリアルにありそうで怖いです。
この映画は初めて見た時にブロンド美女は怖いと刷り込まれ、ニコール・キッドマンさんも恐ろしくなった記憶があります。
日本人で良かった!友人もせいぜいギャルで良かった!と思ったものです。

クレアは割と引っ込み思案で物事をうやむやにするタイプのようで、ペイトンはブイブイ言わす系のようです。
ペイトンの青春時代の話が見たいと思ったのは私だけではないと思います。
この人は絶対チアリーダーかなんかで過去にも悪いことしてそうです。
おっそろしく頭が回るので、良いことに使えばいいのになあと思いました。

クレアはペイトンが美女なので、霞んで見えますが、笑顔がチャーミングです。
彼女は植物が大好きなようで、全然関係ないのですが、植物さんと会話する三上先生を思い出してしまいました。
この人は兎に角、ストレスに弱くてちょっとのことで喘息の発作が出てしまい、なんだか気の毒です。
とっても人の影響も受けやすいので、ヘンな宗教に騙されないか心配です。

マイケルは結構、自信家みたいですが、家族には優しいし鋼鉄の意思を持っています。
この映画のヒーローはソロモンでしょうか?私もソロモン好きでした。

この映画は面白いので暇つぶしに是非

ラストまで(ネタバレ)

ペイトンはクレアの喘息の吸入薬を空にしてしまい、ジョーを連れて外に出て行きました。

やがてクレアが戻って来て温室に植物を入れようとし、マーリーンの遺体を発見します。
彼女は案の定、パニックを起こし、警察に電話しますが、喘息の発作で声が出ません。
クレアは呼吸困難で玄関先に倒れ、駆けつけた救急車に収容されます。

ペイトンはクレアが不在なのでマイケルを誘惑しようとしますが、マイケルは聖人なので釣られませんでした。

クレアは退院しますが、家のことはペイトンが上手に切り盛りしており、子供部屋の壁紙も変えられていました。
クレアは疎外感を感じ、彼女はマーリーンが死の直前に自分に電話していたことを思い出し、事務所を訪ねます。
マーリーンは物件リストを見た後、飛び出して行ったと聞き、クレアはリストを見てそれがモットの家だと気付きます。

クレアはモットの家に行ってみますが、不動産屋が丁度来ており、他の客と勘違いされて家の中に案内されます。
子供部屋を見た彼女は家の壁紙と同じなのに愕然とし、ペイトンの正体に気付きます。

クレアは家に帰るとグーパンチでペイトンをのし、マイケルにこいつはモット夫人だとチクります。
夫妻はすぐに家から追い出そうとし、ペイトンは素直に家を出て行きます。
マーリーンのこともあったので身の危険を感じた夫妻は警察に通報し、ホテルに潜伏することにします。

しかしペイトンは諦めておらず、マイケルを地下におびき出してスコップで殴りつけて戦闘不能にします。
クレアはエマに部屋に鍵を掛けて籠るように言うと下の様子を見に降りて行きます。
彼女は階段の下に足を折って倒れているマイケルからペイトンが侵入したと聞き、警察に通報します。
しかし電話中にスコップで殴られ、昏倒してしまいました。

ペイトンは二階に上り、ジョーとエマを連れ出そうとしますが、エマが機転を利かせてペイトンを子供部屋に閉じ込めます。
エマはジョーを抱き上げ、クローゼットに避難します。
ペイトンは火かき棒でドアを壊して脱出するとジョーの泣き声でエマの位置を補足します。
しかしそれはベビーコールから聞こえていた泣き声でした。
エマかしこいですね!

ジョーとエマは屋根裏からソロモンが逃がそうとしており、ペイトンは火かき棒を手にジョーを寄越せとソロモンに迫ります。
そこに包丁を手にしたクレアが駆けつけ、火かき棒で打たれ、喘息の発作を起こしてしまいます。
倒れたクレアをあざ笑うペイトンでしたが、クレアは怒りを爆発させてペイトンに掴みかかります。
ペイトンはクレアを倒し、火かき棒で止めを刺そうとしますが、ソロモンが止めに入ります。
ソロモンが火かき棒で散々に打たれている間に復活したクレアがペイトンに飛び掛かり、ペイトンは二階の窓から落下します。

ペイトンは屋根を転がり、垣根に背中を貫かれて死亡します。
クレアはソロモンにジョーを抱いてもらい、3人はマイケルの下へ向かいます。
パトカーのサイレンの音が近づいてきました。

エンドロールで終了です。

ラスト付近のペイトンのキレっぷりは恐ろしいです。
ソロモンナイスガイですね。

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