貞子の青春時代 リング0 バースデイ

リング0 バースデイ

ついに明かされる、貞子出生の秘密。

制作年 2000年
制作国 日本
監督 鶴田法男
脚本 高橋洋
原作 鈴木光司
上映時間 99分
出演
仲間由紀恵
田辺誠一
麻生久美子

だいたいのあらすじ

これの前日譚になるようです。

映画リングのネタバレ紹介と感想です。

女子高生が友人と電話で古い井戸で女性が殺害される夢を見たと話しています。

30年前
とある小学校に新聞記者の宮地(田中好子)が訪ねて来て山村貞子のことを教師に取材します。
貞子の母・志津子には超能力のようなものがありましたが、死亡してしまい、貞子は父の伊熊平八郎に引き取られて引っ越したそうです。
貞子には予知能力のようなものがあったということなのですが。

18歳になった貞子(仲間由紀恵)は東京の劇団に所属していましたが、先輩女優の葉月愛子(奥貫薫)に気味悪がられていました。
愛子は貞子の後ろに何か見えるような気がしており、冒頭の女子高生のような井戸の夢を頻繁に見るのだと言います。
愛子の先輩の薫(高畑淳子)も同じような夢を見ると言い、実は劇団員は皆、その夢を見ていました。
愛子は舞台裏で待機中にで女性の影を目撃し、目を見開いて変死し、音響係の遠山(田辺誠一)も甲高い金属音のような音をマイクで拾います。
劇団は大混乱になり、演出の重森(若松武史)は貞子を愛子の代役として主演にすることを発表します。
劇団員は貞子のことを快く思っていないので、不満たらたらでしたが、遠山は貞子を励まします。
そんな遠山の様子を衣装係の悦子(麻生久美子)は複雑な心境で見守ります。

一方、宮地は12年前の山村志津子の公開実験を追っており、貞子が通院している医院を取材します。
この医師・久野(水上竜士)は伊熊の教え子であり、宮地が所有している公開実験の内容を録音したテープには遠山が聞いた金属音が入っていました。
公開実験に参加した記者は一人残らず死亡しており、彼女は伊熊の行方を尋ねますが、久野は知らないと答えます。

貞子は楽屋の隅で恨めし気にこちらを指さす愛子の亡霊を目撃します。
重森は演出家としての立場を利用して貞子にセクハラをし、とうとう家に上がり込みます。

遠山はあの金属音を悦子にも聞かせ、これは何だろうと二人は訝しみます。
その後、悦子も貞子の衣装を着た不気味な女性の影を見て、その後井戸の幻覚を見て倒れます。
悦子も貞子のことを気味悪がるようになり、貞子は遠山に私の側に誰かいると打ち明けます。
その誰かは貞子の知っている人物のような気がするのですが、彼女には記憶が無いので分かりませんでした。

悦子は劇団の履歴書を覗き見て、貞子の保護者である久野を訪ねます。
劇団で死者が出たことを話し、貞子には何かあるのかと質問しますが、久野は取り合ってくれません。
貞子には何か秘密があると感じた悦子は最近、貞子と接近している遠山に彼女には近づくなと忠告します。
悦子は半分、ジェラシーですかね。

宮地の同僚は悦子が久野を訪ねた際に落としたチラシから劇団の所在を知り、同時に貞子が所属していることを知ります。
宮地は取材と称して貞子に接触を試みますが、怯えた貞子は宮地から逃げ出します。
この時、カメラのフラッシュを割ってます。
宮地は同僚から悦子のことを聞き、接触することにします。

貞子の通っていた小学校の教師は宮地に言い忘れたことがあるということで、わざわざ宮地の社を訪問します。
彼女は山村家を家庭訪問する際に貞子とよく似た「もう一人の貞子」を目撃したということでした。
宮地達が劇団を訪問した際に撮影した写真を現像すると皆の顔がつぶれ、貞子の背後にはもう一人何者かが写っていました。
また宮地の背後には公開実験で死亡した記者達の姿も写っていました。

重森は志津子の事件を知り貞子を脅迫して束縛しようとしますが、急にスタジオが揺れ出し、取り乱します。
彼は貞子の首を絞めようとし、現場を見ていた遠山が止めに入り、揉み合いになります。
遠山は弾みで重森を殺害してしまい、自身も深手を負い、貞子は遠山を久野の病院に運びます。
貞子には人を癒す能力があったようで、遠山は貞子の能力であっと言う間に回復しました。

遠山は重森の遺体を隠し、劇団員は初日舞台を無理矢理行うことにします。
遠山は舞台が終わったら一緒に逃げようと貞子を誘います。
この映画は何だかムズムズします。

感想

これは普通です。これはホラーの皮を被ったロマンス作品です。
貞子の短い青春時代が描かれています。
日本版キャリーみたいな感じになっており、私の中では呪いとか超能力とかよりも人間が一番怖いなあというお話でした。
元々は貞子がなんで呪いをかけるようになったかということみたいですが、カルトっぽい人間の方がよっぽど怖かったです。
ツッコミどころは満載ですので、多分、許せない人も沢山いるのではないかと思いました。

なかなか見ていてムズ痒い感じですが、ちゃんとスリリングなシーンやホラー演出も用意されています。
テンポは悪くないと思いますが、平坦で後半に一気に加速する感じがしました。
演出は全体的に暗い感じの映像でまとまっており、日本のホラー!という感じで良いと思いました。

建物等もボロいものを探してきているようで、時代に合わせているようです。
あまりボロいのを探してくると却って時代に合わなくなってしまうような気がするので、大変だったのではないでしょうか?

このシリーズは原作も面白いですよね。
この映画の原作も読みましたし、3作目まで全部読みました。
原作だとらせんまでは面白いと思ったのですが、ループで完全に時空の彼方に置き去りにされた気分になった想い出があります。

役者さんは皆、普通な感じで特におおっ!というのはありませんでした。
映画だと貞子が普通の人という設定になっているので、宮地と悦子が悪役っぽくなってるのですが、頑張っていたと思います。
ちょっと宮地のラスト付近の演技はガッカリしましたが、悦子の絶叫ぶりは流石でした。
後、志津子の人が地味に怖いです。MVPだと思います。

貞子の人はTrickのイメージが強すぎて何を見ても山田に見えてしまうんですが、この頃は抑え気味だったようです。
舞台の上の演技はなんだかキャリーみたいで良かったと思います。
貞子はちょっと可哀想だとは思いましたが、主人公が犯罪カップルなのでちょっと感情移入はし辛いです。

それにしてもこんなに美人な貞子は凄いと思いますので、暇つぶしだと思って視るのもいいかもしれません。
そういった視点で視ると結構、丁寧に作ってあるなあと思ったりしました。
後半のシーンは結構見どころあると思います。

ラストは悲惨ですが、ちょっとスッキリはします。何の解決にもなってませんが。
しかしこれはまさかのラブクラフトさん展開で、ちょっとポカーンとしましたが。

ラストまで(ネタバレ)

宮地は悦子に公開実験のテープを渡し、舞台を見守ります。
大道具係は舞台裏で重森の遺体を発見し、皆に伝わり貞子の仕業だということになります。
悦子は遠山を騙して音響役を代わり、公開実験のテープを会場に流します。
この舞台のシーンは凄くスリリングです。この映画の最大のヤマ場だと思っています。

貞子は舞台の上で頭を抱えてしまい倒れこみ、観客はテープの内容と舞台上に現れた志津子の亡霊を見てどよめきます。
舞台を見に来ていた久野はパニックを起こしている貞子を落ち着かせようとします。
しかし貞子は悪い方に力を使ってしまい、久野は倒され、舞台の照明を落とします。
観客は逃げ出し、怒りの劇団員は貞子をリンチしようと追いかけます。

劇団員は貞子を寄ってたかって撲殺してしまい、そこに宮地が現れます。
彼女はもう一人の貞子を殺さない限り平和は無いと皆に告げます。
これ悲惨過ぎます。遺体も何だか目も当てられない様子です。
それにしても正気な人が一人もいないのが怖いです。宮地の言ってることはカルト宗教に通じるものがあると思います。

宮地は貞子のアパートから伊熊の住所を見付け、劇団員と共に乗り込んで行きます。
なぜか宮地はワルサーっぽい銃まで持っており、伊熊は抵抗せずに皆を家に上げます。
伊熊は貞子は実は海から来た何かの子だと言うのです!
これはちょっとビックリで私のSAN値は逆に上昇してしまいました。
ダニッチとインスマス混ぜたような話になって来て、無理あるどころではありません。

なぜか撲殺されたはずの貞子は復活し、遠山は彼女を連れ出すのですが、なんだか殺害されてしまいます。
どうやら貞子は合体して黒貞子になったっぽいです。

劇団員の皆さんは次々に貞子のパワーで殺害され、宮地は泣き叫ぶ悦子と古い日本家屋に潜伏します。
この廃墟はなかなかいい感じです。
宮地は貞子に追い詰められ、悦子を殺害して自害してしまいます。
伊熊はメソメソ泣く貞子を家に連れて帰り、毒物を注射します。
苦しむ貞子は庭に逃げますが、伊熊にナタで頭を割られ、井戸に落とされました。

貞子は楽しかった遠山とのことを思い出し、現実に戻って絶叫するのでした。

エンドロールで終了です。

可哀想だとは思いましたが、劇団員が全滅したのと宮地が死亡したのはちょっとスッキリしました。

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