終末映画 地獄の門

地獄の門

地獄の門が開くと大変なことが起きます。

制作年 1980年
制作国 イタリア
監督 ルチオ・フルチ
脚本 ルチオ・フルチ/ダルダノ・サケッティ
上映時間 93分
出演
クリストファー・ジョージ
カトリオーナ・マッコール
カルロ・デ・メイヨ

あらすじ

オープニングクレジットをバックに古びた教会と墓地の映像が流れます。
墓地の奥から神父らしき男がゆっくりとこちらに歩いてきます。
ここはダンウィッチという町のようです。
雰囲気よさそうな感じです。ダンウィッチってヨグ=ソトースの話でしたよね。

石碑のようなものがあり、そこにはこう書かれています。
「不滅を求める魂よ。夕闇の住人よ。ダンウィッチに集え。」

ニューヨークで降霊会が行われています。
その中の女性霊能者のメアリー(カトリオーナ・マッコール)が先ほどの神父の自殺を霊視し、絶叫します。
神父の自殺した墓地内の地面ではなにやら地面がもぞもぞと動いており、ゾンビのようなものが出現します。
メアリーは「死体が見える。死の街だ。」と絶叫して倒れます。彼女は脈が無く、死亡していました。
後でわかるのですが、これがトーマス神父のようです。

警察がメアリーの死因を現場で捜査していますが、当然降霊会に参加していた霊能者達が疑われます。
参加者の一人で女性霊能者テレザは「イノック」という4000年前の本を所持しており、その中でメアリーの死は予言されていたと言います。
その時、突然部屋の隅で炎が床から舞い上がります。
警察は下の階の住人が細工していると疑いますが、下の階は26年前から空き家だとのことです。
テレザは「遠く離れた街で恐ろしいことが起きている。」と言います。

一方、ダンウィッチで陰気な顔をした男が廃屋に入っていきます。
随分雰囲気のある廃屋です。

男が不気味な面のようなものを拾い上げ、投げるとそれはダッチワイフで急に膨らみました。
男はニヤニヤしながらダッチワイフの乳を揉みながら横を見ると腐りはてた死体のようなものが転がっています。
なんじゃこりゃ。死体にはウジ、ミミズ這いまくりです。

ニューヨークではピーター(クリストファー・ジョージ)という新聞記者がメアリーの事件に興味を持っていて死亡現場に現れますが、
見張りの警官に門前払いを食わされます。

ダンウィッチ
パブで地元の住民が話し込んでいます。突然、壁の鏡が割れ住民は驚いて顔を見合わせます。
住民は「トーマス神父の首つり以来、街には変なことが起きている。」と言います。
主人は「考えすぎだ。ビールのせいだろ。」と言いますが、今度は店の壁が突然割れます。
住民は怖がって店から出て行ってしまいます。
しかもなんかイヤな煙出てます。

どこかの学校の教授室のようなところで男女が話しています。
サンドラ(ジャネット・アグレン)がジェリー(カルロ・デ・メイヨ)に近親相姦について話しています。
サンドラはダンウィッチで魔女扱いされていると思い込んでいるようです。
サンドラは突然、猫に教われ、手の甲をひどく引っかかれます。

ニューヨークの墓地
2人組の墓堀りがさぼっているところにピーターが現れます。
墓地ではメアリーが埋葬されようとしており、彼女の棺が置いてあります。
ピーターがメアリーの棺でメモを取っていたところに墓掘りが現れ、棺を埋葬します。
ピーターが墓地から帰りかえるとメアリーが蘇生して目覚め、棺の中で暴れます。
もっと叫べばいいのに。

物音に気が付いたピーターがメアリーの墓地に戻ってきます。
メアリーはここで叫び、気が付いたピーターは鶴嘴を拾ってきて棺を壊します。
もっと優しくしないとメアリーに刺さって死ぬと思います。しかも顔面一点狙いです。

なんとかメアリーを殺さず救出したピーターはメアリーをテレザの所に連れて行きます。
テレザはピーターに「メアリーの一連の出来事はイノックに予言されていたことだ。」と言います。
メアリーは「ダンウィッチで地獄の門が開いた。」と言い、ピーターは興味を持ちます。
テレザは「月曜は万聖節だからそれまでに門を閉じないとこの世の終わりだ。地球が死者に乗っ取られる!」と言います。
そんな壮大な事態なら然るべき部署に報告して欲しいと思います。

ダンウィッチ
先ほどのダッチワイフ男(ボブというらしい)の自宅にエミリー(アントネッラ・インテルレンギ)がやってきます。
ボブは怯えきって横になっており、エミリーが呼びかけると逃げてしまいます。
エミリーがボブの後を追うと突然、背後から現れたトーマス神父に捕まり、顔にミミズを擦り付けられます。
エミリー可愛いのにかわいそうです。しかし神父は何がしたいのかさっぱりわかりません。

エミリーが戻らないのでジェリーの仕事場に父親のロビンズから電話がかかってきます。
「心配するな。」と答えて電話を切るジェリーでしたが、ボブが怪しいと考えているようです。

車の中でいちゃいちゃしていたカップル(トミー&ローズ)の前にトーマス神父の首つり死体が現れます。
驚きエンジンをかけて逃げようとしますが、なかなかかかりません。
そうこうしているうちにローズは神父の姿を間近に見てしまい血の涙を流し内臓を吐き出します。
凄い勢いで臓物はいてます。ホルモンみたいです。余談ですが、ローズのサービスシーンはありませんでした。

ローズは唐突にトミーの後頭部を掴み、脳みそを握りつぶします。
何が起こっているのか本気で誰かに教えてほしくなりました。

その後、エミリーの死体が発見されます。外傷はなくショック死と判定されました。
ロビンズは泣きながら、ボブが犯人だと言います。警察もボブが怪しいと思っているようです。(前科がある模様です。)
現場には血だまりがあり、先ほど神父が擦り付けていたウジとミミズがうごめいています。
他にローズと「フランクの家の子供(多分、トミー)」が行方不明扱いのようです。

一方、ニューヨークのピーターとメアリーはダンウィッチを探すことにしました。
とりあえずピーターの車で出発します。
車内の会話でメアリーは「神父が首吊りをしたことで地獄の門を開けた。彼を滅ぼさないと。」と言います。

ダンウィッチ
エミリーの埋葬準備が進められていました。葬儀屋の従業員がエミリーに死に化粧を施しています。
ジェリーは葬儀屋で最近ショック死が相次いでいることを知ります。

パブで店主と住民が話し込んでいます。やはり行方不明事件の犯人としてボブが疑われています。
ボブは2年前にアンという娘を誘拐したようです。

ボブは廃屋に入っていきます。
ここの映像は終末感が出ていていいと思いました。黒沢清を思い出しました。

ボブの前にトーマス神父の首吊り死体がぶら下がりますが、見直すと幻のように消えます。
ボブは廃屋から逃げ出します。

葬儀屋では従業員が死体から装飾品をくすねていました。
エミリーのネックレスを盗み、隣の婦人から何かを盗もうとしたときに彼は腕を噛まれます。

エミリーの家では弟(ジョンジョン)の元にゾンビ化したエミリーが現れます。
弟は叫び声を上げて両親の元に走りますが、相手にされません。

ジェリーにサンドラから電話がかかってきます。
「とにかくすぐ来い。」と言うのでジェリーはサンドラの家に向かいます。
ジェリーはサンドラの家に着き、家に招き入れられますが、彼女は拳銃を持っています。
理由を尋ねるジェリーにサンドラは「キッチンを見て来い。」と言います。
ジェリーがキッチンを確認するとそこには葬儀屋にあった老婦人の死体が横たわっていました。
サンドラいわく「物音がしたら横たわっていた」といいます。
2人は居間に戻り、どうするか相談していたところ、再びキッチンから物音がしました。
キッチンを確認すると死体は消えており、今度は上から物音がしたので、全ての部屋を確認することにします。
2人が去った部屋の衝立の影には足が!

全ての部屋を見て回った2人ですが、異常はありませんでした。
サンドラが怖がるのでジェリーは自分のところで休むように言います。
突然、部屋の電気が消え、窓ガラスが割れて壁に突き刺さります。
窓ガラスの破片からは血液が流れています。
どういうことなのでしょう。

もう開始1時間位経つわけですが、ピーターとメアリーはさっぱり出てきません。
凄い展開ばかりですが、一体どうなるのでしょうか。

感想

訳が全くわからない映画ですが、良作だとは思います。
BGMもおどろおどろしい感じでいいですね。
ゾンビものと言っても本作のゾンビは食人系ではなく殺人系です。
一部食人系もいますが、ほとんどは暴力系でテレポートします。悪霊のようなものなんでしょうね。

ただでさえ意味不明な展開なのにカットを細かく分けるので、話があっちに飛んだりこっちに飛んだりして
普通に見ているとどんどん置いていかれます。私はよい編集だと思いませんね。
このシーン必要?と思うシーンもありますし。
ラストも意味不明です。

グロや汚い系は盛りだくさんです。
この人はなんでこんなことを思いついて映像化しようと思うのでしょうか。
ゾンビのメイクも頑張っています。

でも演出がうまくて町中にいつも霧に包まれた空っ風が吹いてるような終末感のある映像には引き付けられます。
終盤の神父の墓の地下通路もかなりいいですし、そこに出てくるゾンビもエルゾンビみたいでいい感じでした。
ダメな映画のような気もしますが、私は好きです。

関係ないのですが、メアリーよりエミリーやサンドラの方が可愛いと思いました。

ラストまで

ピーターとメアリーはどこかの教会でダンウィッチの所在を知ります。
昔はセーラムと呼ばれており、魔女と異教徒の町だったそうです。
死霊伝説か?

ボブはアンの家のガレージに隠れてアンの父親の車の中で寝ていました。そこをアンの父親が発見します。
アンの父親はボブを電動ドリルで殺害します。
ここエグいです。貫通するまでやってます。2年前の恨みにしてもやり過ぎ。

メアリーは降霊会の際に見た墓石の前にとうとうたどり着きました。
夜には万聖節になるので早く神父の墓を暴かなくてはなりません。
そこへ葬儀屋が不在だったため墓地へ来たジェリーが現れます。
ピーターはトーマス神父の墓をジェリーに尋ねます。
ジェリーはなぜ神父の墓を探しているのか理由を知りたがりました。
ピーターとメアリーは今までのいきさつをジェリーとサンドラに説明します。

4人が話し合っていると突然、窓が開きウジが吹き付けられます。
ジェリーの位置が有利に見えますが、この後、皆で万遍なく浴びてます。サンドラかわいそう。

電話がかかってきたので、ウジを払いのけてジェリーが出るとジョンジョンからでした。
エミリーが両親を殺害したと言うのです。
4人はエミリーの家に行き、ジョンジョンを救出します。
手分けして片方が神父の墓暴くとかすればいいのに。

サンドラとジョンジョンをジェリーの職場で待機させ3人は神父の墓へ向かいます。

サンドラは残念ながらゾンビに脳みそ握りつぶされて死亡します。
多分、ローズにやられたような気が。もう見分けつきません。

ジョンジョンはその場から逃亡します。
途中で突然テレポートしてきたゾンビに襲われますが何とか逃げます。
エミリーにも襲われかけましたが、ジェリーと合流します。
ジョンジョンは警察に保護されます。

ピーター、メアリー、ジェリーは墓地に到着します。
神父代々の墓は見つかったのですが、万聖節には間に合わず、街にはゾンビが溢れます。
3人が墓を暴くとそこは地下通路になっていました。奥へ進む3人。
トーマス神父の埋葬場所を発見してこじ開けます。中はまた通路になっています。

奥へ進む3人の前にゾンビ化したサンドラが現れます。
ピーターはサンドラに脳みそを握りつぶされてネズミの餌になってしまいます。
サンドラに睨まれたメアリーは目から出血し始めますが、ジェリーがサンドラを杭で刺すと彼女は倒れます。

ようやくトーマス神父を発見した2人でしたが、またメアリーが目から流血します。
ジェリーが近くにあった巨大な十字架で神父を刺すと神父は燃え始めます。
神父が燃えると他のゾンビも燃え上がりました。
地獄の門は閉じられたのでした!

と思ったら
墓から上がった2人の元にジョンジョンが駆け寄ってきて2人が恐怖の表情を浮かべて、メアリーの悲鳴でエンドです。
ここは意味わかりませんでした。

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