警官映画 マニアック・コップ

マニアック・コップ

殺人鬼は警察官だった!

制作年 1988年
制作国 アメリカ
監督 ウイリアム・ラスティグ
脚本 ラリー・コーエン
上映時間 85分
出演
ブルース・キャンベル
ローレン・ランドン
トム・アトキンズ

だいたいのあらすじ

警官らしき男が出勤準備を整えている様子をバックにオープニングです。
バッジにはコーデルという名前が書かれています。
SFホラーみたいな感じのBGMです。

ニューヨークのバーの女性従業員キャシーが職場からの帰宅途中に2人組の路上強盗に襲われます。
彼女は2対1にも関わらず、相手を倒して逃げますが、強盗はしつこく追いかけてきます。
公園に警官が佇んでいるのを発見した彼女は助けを求めて駆け寄ります。
警官は彼女の首を絞めて持ち上げ、首の骨を折ると、投げ捨てます。
全てを目撃していた強盗は現場から逃走します。
BGMとかスリリングでいい感じです。

次の日、強盗2人組がパトカーでキャシー殺害現場に連行されてきました。
彼らは「俺たちじゃない。でかい警官がやった。」と言います。

刑事フランク(トム・アトキンズ)はキャシー殺害の件の検死報告を受けます。
キャシーは頸椎が完全に損傷した状態だったそうです。
フランクは容疑者の強盗2人組には犯行は不可能で、警官が犯人なのではないかと思い始めます。

夜のニューヨークで若いカップルが飲酒運転をして信号待ちをしていると、警官が窓を叩きました。
カップルの男が警官に呼ばれたので車から降ります。
警官は男を近くに来させると突然、警棒から刃物を取り出すと横なぎに男の首を払います。
なおも男を切り付けた後、男を車に投げ、衝撃でフロントガラスにひびが入ります。
警官は車に近づいてきて乗り込もうとします。
カップルの女はその様子を見て怯え、ドアロックして車をスタートさせて逃走します。

フランクの書いた捜査報告書を読んだパイクは彼を呼び出します。
フランクは犯人は現職警官であり、内部操作を進めるべきだと報告していました。
彼はさらに内部の人間の精神鑑定の結果を調査すべきだと言い、自殺未遂経験者なども洗い出すべきだと主張します。
パイクはフランクの報告には否定的で警察の見解としては、警官を装った異常者の犯行であると考えているようです。

夜の街で楽器を持った初老の男性が自分の車に乗ろうとしていた所を、警官に手錠を掛けられ、抑え込まれます。
警官の顔を見た彼は驚き、何とか逃げ出し、助けを求めますが、辺りには人の気配がありません。
アパートのロビーで呼び鈴を押しますが、相手にされません。
男がつまずいて転ぶと警官が追いつき、工事中の道路のセメントに顔面を埋められ殺害されます。
顔を埋められた男性は翌日セメントが固まった状態で発見され、周りを斫っています。

フランクは友人のキャスターに依頼して警官の連続殺人についてニュースにするよう依頼します。
彼女はニュースで現職の警官が事件を起こしていることを告発し、パイクが事実を隠蔽していることも告発しました。
フランクの名前も公表され、彼は明朝、出演することになっています。

警察の信用は失墜し善意の警官が殺人鬼と誤認され、射殺される事件まで発生しました。
警察も必死で捜査を続けますが、犯人は常に裏をかいて行動するため、内部の犯行が疑われるようになっていました。

警官であるジャック(ブルース・キャンベル)は今夜も緊急出動のため夜勤となりました。
彼には精神を病んでいる妻エレンがおり、今日も出勤間際に口論となります。
エレンは今夜は側にいて欲しいと懇願しますが、彼は仕事だからと断り出勤します。
エレンは毎晩、出勤すると女の声でジャックが連続殺人犯であることを匂わせる電話を受けており、参っていました。
彼女は心配になり、拳銃を持ってジャックの跡を尾けることにします。
ジャックは見知らぬモーテルの部屋に入って行くのを目撃した彼女はフロントに鍵を借り部屋へ侵入します。
そこで目撃したのはジャックの浮気現場でした。ジャックは同僚のテレサ(ローレン・ランドン)を愛人にしていたのです。
エレンは説明しようとするジャックに銃を突き付けます。
ジャックは懸命にエレンを制しようとし、混乱したエレンは外へ飛び出します。
テレサよりエレンの方がいいような気がするのですが、難しいですね。男はこれだから。

エレンは帰り道に警官に車の中に拉致されてしまいました。

翌朝、ホテルのルームメイドによってジャックがテレサと密会していた部屋でエレンの死体が発見されます。
ジャックは朝礼の最中にリプレー警部に呼び出され、エレンが殺害されたことを告げられます。
彼女は首から耳まで喉を切り裂かれた状態でした。
ジャックは容疑者としてリプレーとフランクに取り調べを受けます。
エレンの集めていた警官による連続殺人のスクラップと彼女の日記には「ジャックが連続殺人犯に違いない」と記述があったため、
ジャックはさらに連続殺人の容疑までかけられてしまいます。
弁護士を呼びますが、弁護士には心神喪失状態だったと言えと言われてしまいます。
ジャックはテレサに証言してもらうことを弁護士に匂わせます。
エレンには怪しい電話が架かっていたのでジャックは、はめられていますね。

リプレーはジャックが犯人だと思い込んでいるようです。
フランクはジャックがアリバイ証言をしないのは誰かをかばっているからで、彼は真犯人ではないと考えています。

フランクは留置場のジャックの元を訪れ、犯人はジャックが逮捕されるまで次の犯行を起こさないだろうと言います。
フランクは勘でジャックが愛人をかばっているのではないかと考えたので、愛人が狙われる可能性があると警告します。
ジャックは仕方なく、テレサと浮気していたことを告白します。

テレサはその夜、ストリートガールに成りすまして取り締まりを行っていました。
路地裏で待機する彼女の前に大柄な警官が現れます。
彼女は警官に身分証を提示しますが、首を絞められ、倒されます。
テレサは警官に何発も発砲しますが、彼は倒れません。
そこにテレサを探しに来ていたフランクが銃声を聞いて駆けつけ、彼も警官に発砲しますが、警官は倒れませんでした。
フランクは警官の刃物で手を傷つけられ、警官は逃走しました。
警官は煙のように姿を消しているように見えました。超能力でも使うのでしょうか。

テレサは首を絞められた時に警官の手が冷たく呼吸が感じられなかったと言います。
また頭にも2発撃ったのに彼は無事でした。
やはりテレサはジャックのアリバイの唯一の証人なので、狙われているようです。
フランクはテレサに自宅も危険なので、どこかに身を隠すように進言します。
テレサはジャックとの関係をサリー・ノーランという同僚に話したそうです。

フランクは自宅のカギをテレサに渡し、身を隠すように言います。
また電話は2回コールで一旦、切るからそれ以外には出るなと指示しました。
テレサはタクシーでフランクの自宅へ向かいます。

フランクはサリーのオフィスで彼女と会います。
サリーは足が不自由で、片足が義足です。
テレサが異常者に襲われたことを話すと、彼女は顔を曇らせます。
フランクは雑談をして去りますが、彼女は何か悩みがあるようでした。

フランクはサリーが車で帰宅するのを待ち、彼女を尾行します。
サリーは車で沿岸の倉庫のようなところに入っていき、フランクは徒歩で追いかけて行きました。
なんだかすぐ気付かれてしまいそうな尾行です。

フランクが離れたところから様子を窺うと、彼女は警官と話しています。
サリーは警官にテレサを殺害するのはやめてほしいと嘆願します。
警官の狙いはパイクや市長のようですが、無差別に市民を殺害していることを彼女は懸念しているようです。

フランクは立てかけてあった木材を倒してしまい、音を立ててしまいます。
サリーは音に気付き、何度も発砲し、フランクは逃走します。
警官の姿も煙のように消えており、サリーが呼びかけても戻ってくることはありませんでした。

フランクはマット・コーデルの資料を調べ始めます。
コーデルは何らかの罪で有罪になり、逮捕した凶悪犯のいる刑務所に収監され、死亡したようです。
コーデルには恋人がおり、彼が有罪になった後、飛び降り自殺をし、命は助かりますが、足が不自由になったそうです。
フランクがなぜコーデルに行き着いたのかがよくわかりませんでした。
ここの資料室のおじさんがいい人ですね。中の人名前知らないですが、ちょいちょい見ます。

警官姿の男が埠頭の倉庫で横になり、昔のことを回想しています。
裁判官が判決を言い渡す木槌を叩いています。
その後、コーデルが刑務所に収監され、囚人たちが彼を意味ありげに見ています。
やはりこの警官はコーデルだったようです。

コーデルがシャワーを浴びていると囚人達が襲ってきます。
彼は抵抗しますが、背中を刺されてしまい、多勢に無勢で座り込みます。
彼は囚人たちにリンチされ、顔を切り刻みまれて倒れます。
ここ悲しいBGMが流れます。コーデルはなかなか強く3対1でも負けていませんでした。

留置場にいるジャックの元へフランクとテレサが面会に来ました。
フランク達はコーデルが犯人であると確信したようですが、当然弁護士は信用しません。
コーデルは既に死亡しているので、どうやって活動しているのか不明です。
フランクは明日、コーデルを検死したグルーバー博士に会うと言い、その場を離れます。
ジャックとテレサはいちゃいちゃタイムに突入します。

フランクがサリーのオフィスを訪れ、PCを調べると警官姿の連続殺人犯のことを調べた形跡がありました。
バッグが置いてあったので、中身を見ると、警官が着用する白い手袋が入っています。
フランクが手袋を調べていると、サリーが背後から杖で頭部を殴ります。
フランクは殴り続けるサリーからなんとか杖を奪います。
サリーは「コーデルはフランクがここに来ることも知っているし、止められない。」と言い、ふらふらと部屋を出ていきます。

サリーが廊下に出ると警官が吊るされており、彼女は取り乱します。
フランクがサリーを支えて外に連れ出そうとしますが、彼女は「彼に殺されたい。」と言います。
近くにあったドアのガラスをぶち破ってコーデルの手が現れ、ドアの前に立っていた彼女をさらっていきます。

感想

微妙な作品です。面白いことは面白いのですが。
この映画はホラーというより、ターミネーターとかあの辺の映画に近いです。
娯楽要素は色々盛り込んでいると思いますが、ほとんどアクション映画です。

コーデルがジャックをはめる必然性がないような気がします。
コーデルはほとんど無敵に近いので、サリーの情報提供さえあれば単独で目的を遂行できたはずです。
話を大きくすることで警備を厚くし、却ってやりにくくしている印象でした。

無差別殺人をしていたのはジャックをはめるためか、警察をあざ笑うためのような気がしているのですが、
前述の通り、却って話をややこしくしていると思います。
それにコーデルは正義の警官だったはずなので、一般市民を殺す理由がわかりません。
(脳が損傷してるから?だったらなおさら、パイクや市長だけ殺せよと思います。)

コーデルの能力がよくわかりません。
生き返ったのか、生きてたのかどうしてこうなったのかなどがわからないままです。
ジャックとの終盤の戦いぶりを見ると弱くなっているような気がします。

登場人物にあまり魅力が感じられなかったです。
主人公が不倫カップルとかどうも感情移入し辛いです。
逆に応援したくなったのはフランクと資料室のおじさんですね。

前半の顔が見えない警官が殺人しまくるのはなかなか面白いと思いました。
グロも緩いので気楽に見られますね。
コーデルのリンチ殺害シーンも緩いと思い、もっとひどいことされそうな気がしています。
恐らくコーデル殺害シーンはさわりだけなのだと思っています。

私はこの映画はあまり好きではありませんが、昔見た記憶があり、また見たいと思って再試聴しました。
もしかするとまたいつか見たくなるのかもしれません。
これはそんな映画なのかもしれませんね。

ラストまで(ネタバレ)

コーデルはサリーを襲って殺害し、フランクを窓から叩き落として殺害します。

フランクが主役級の活躍だったのですが、ここで退場です。

ジャックはまた他刑事に逮捕されそうになりますが、テレサと合流して検死官に会うことにし、コーデルの生存を証明しようとします。

ジャック達はフランクに成りすましてグルーバーと面会します。
コーデルは独房を希望せず自身で雑居房を選んだそうです。
コーデルの遺体は部分的に縫合され、木の箱に入れて共同墓地にサリーが埋めたそうです。

ジャックは新聞で手配されているのがバレて追及されますが、以下の情報を得ます。

グルーバーが検死した時、コーデルは脳の破損が激しかったのですが、心臓は動いており、彼はコーデルを死亡したと報告してサリーに預けたのでした。

ニューヨークでは50回目の聖パトリックのパレードが行われています。
これには警察関係者や市長も出席することになっています。
ジャックはパイクが狙われていると考え、知らせようと思いますが、自身は動けません。
テレサはパイクにコーデルのことを知らせようと会いに行きます。
当然、パイクとリプレーは信用せず、テレサはジャックの共犯とされ逮捕されます。
テレサはなおもコーデルの狙いは市長とパイクだと食い下がりますが、パイクはパレードに出かけてしまいます。
テレサを連行しようとしていた警官は凄く嫌な奴です。

パイクとリプレーがエレベーターに乗り込もうとしていると、コーデルが出現し、パイクを刺します。
リプレーは抵抗しますが、コーデルに刺されます。

テレサは休憩室のようなところに逃げ込みます。
ここ手錠で繋がれた警官が死亡したので色々やってました。警官の遺体から鍵を取ればいいような気がするのですが。

テレサが休憩室の椅子を窓ガラスをぶち破って投げたので、外の警官が騒ぎに気付いて署内に突入します。

テレサはコーデルに捕まりそうになりますが、窓から壁伝いに逃げて振り切ります。

その様子を見ていたジャックは警官に見つかり、手錠を掛けられて囚人護送車に監禁されます。

そこにコーデルが現れ、ジャックの護送車の運転席にいた警官を殺害すると自身が乗り込んで運転を始めます。
なんとか梯子伝いに地上に降りたテレサは同僚のパトカーに声をかけると護送車を追跡します。
彼女はコーデルが14埠頭に向かっていると判断し、そちらに急行します。
カーアクションがあります。
しかしなぜコーデルは14埠頭に向かうのか?隠れ家だったはずです。
彼は煙のように消えることができるので、その能力を使えばいいような気がするのですが。

コーデルは14埠頭に到着し、ジャックを殺そうとします。
テレサも到着し、ショットガンを片手に乗り込み、同乗の警官は応援を呼びます。

コーデルは怪力でテレサとジャックを相手に暴れ回り、同乗の警官を殺害します。

応援のパトカーの音を聞いたコーデルは護送車で逃げ出しますが、吊ってあったポールに激突し、コーデルは串刺しになり、護送車ごと海に落ちます。
クレーンで護送車が引き上げられましたが、コーデルの姿はありませんでした。
湾内が大写しになり、コーデルの手が水中から上がって来て、橋桁の柱の部分を掴んでいます。
本編はここで終了していますが、特典映像ではコーデルは市長を殺害しています。

エンドロールで終了です。

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