ミイラ騎士団が帰ってきた映画 エル・ゾンビ2 死霊復活祭

エル・ゾンビ2 死霊復活祭

ミイラ騎士団が村祭りでまたブイブイ言わす話。

制作年 1973年
制作国 スペイン
監督 アマンド・デ・オッソリオ
脚本 アマンド・デ・オッソリオ
上映時間 91分
出演
トニー・ケンドール
フェルナンド・サンチョ
エスペランザ・ロイ

だいたいのあらすじ

中世のポルトガルのボウザノという村
悪行を行った騎士団を怒りの村人たちが連行し、焼き殺そうとしていました。
騎士団は「自分達は不死身だから、甦って復讐する」と村人に告げます。
村人達は念のため騎士団の目を焼いてから、騎士団を焼き殺してしまいました。
処刑シーンをバックにおなじみのテーマで始まります。
これ設定が「新デモンズ」に似てますね。もしやフルチ先生はパクったインスパイヤされたんでしょうか?

ボルザノでは村祭りの準備が進められています。
この村には知恵遅れっぽいムルドがおり、いつも子供達にいじめられており、その日もモニカに助けられます。
このガキどものいじめが半端ではないです。倒れた所をガンガン蹴ってます。

花火師のジャック(トニー・ケンドール)は村長のドゥンカン(フェルナンド・サンチョ)の依頼でボルザノにやってきました。
ジャックはドゥンカンの婚約者のビビアン(エスペランザ・ロイ)と手下のダコスタと共に出迎えられます。
ジャックは元々、ビビアンと付き合っていたようで、ビビアンが村に呼んだようです。
二人はイチャコラしている所をムルドに見られてしまいます。

このシリーズは女優さんがイマイチなような気がしています。他に出てくるんでしょうか?不安です。
また生贄役の女性が一番可愛いとかいうオチでしょうか。
Hなシーンで昭和のイメージビデオっぽいBGMが流れるのもいい感じです。安心の演出です。

ムルドが番人をしている中庭のお墓はテンプル騎士団のもので、ムルドは騎士団の復活を待ち望んでさえいるようです。
祭りの夜になり、ムルドは誘拐していた女性を生贄に捧げ、騎士団復活の儀式を行いました。
ムルドが生贄の女性の血を墓地に吸わせると墓地からは怪しい煙が立ち上ります。
そしてミイラ騎士団が墓地から這い出て来るのでした。
出現シーンは前と同じで、怪しい煙に包まれた石棺の中からミイラの手が出てきて這い出てくるというパターンです。
相変わらずアップになった時に「アー」とかいう煽りが入ります。安心の演出です。
登場した後もおなじみのBGMです。ここまでくると水戸黄門並みに安心して見られますね!

祭りの会場でジャックはビビアンと踊りながら彼女を村から連れ出す算段を二人で立てるのでした。
ビビアンは何がしたいのかイマイチわかりませんでした。
広場では祭りのクライマックスになり、騎士団の人形を火刑に見立てて燃やしています。
空には盛大に花火が上がりました。
ちょっと残酷なお祭りですね。

その頃、墓地ではミイラ騎士団が集結しており、武器を携え、騎乗して村人の虐殺に向かうのでした。
ムルドは甦ったミイラ騎士団に友人アピールをするのですが、ガン無視されて馬の脚で踏みつけられます。
殺されはしないんですね。ここでミイラ騎士に「トチ狂ってお友達になりに来たのかい?」って言って欲しかったです。
でもこの人達はミイラに徹しているので一言も喋んないでんすよね。偉いです。

その頃、モニカの家にはホアンが押しかけてきて、二人はイチャコラします。
ミイラ騎士団が最初のお宅訪問に選んだのはモニカの家でした。
彼等にしつこくドアを叩かれたモニカは窓から訪問者の姿を覗き込み、ミイラ騎士団を目撃して悲鳴を上げます。
侵入したミイラ騎士団にホアンは殺害されてしまい、モニカは天窓から脱出し、ミイラ騎士団の馬を奪って逃走します。
ミイラ騎士団は彼女の逃走音をとらえきれず、立ち往生してしまいました。
相変わらず普通の馬なんですね。どっから連れてきてるんだろ。

モニカは助けを求め駅に駆け込んで、「騎士が生き返ったよー!」と騒ぎますが、相手にされません。
彼女は証拠を見せると言い、馬の装飾をまくり上げるとなんと馬はゾンビでした!
中継所の係員は驚き、早速村長に連絡を取りますが、誰も出ませんでした。
モニカは悲鳴を上げ、馬を捨てて逃走します。
これ驚きました。馬ゾンビならなんで一般人が乗れるんだろう。
モニカは「証拠を見せる!」と言ってからなんで馬に驚いて逃げるんでしょう?
スーパー食いしん坊のステーキ勝負ばりの痴呆に陥ったのでしょうか?

その頃、ジャックはビビアン連れ出し作戦を決行しようとします。
しかしダコスタが察知し村人数人とジャックを囲み、阻止しようとしました。
ジャックは主人公補正でなかなか強いのですが、多勢に無勢で負けてしまいます。
ドゥンカンにもバレバレだったようで、ビビアンは彼に捕まります。
そこに女性が駅からの電話に出て、ドゥンカンに緊急事態を知らせに駆けつけました。
ドゥンカンは伝言を聞いてそれどころではないと気付き、ジャック達を開放し、ダコスタ達を引き連れて電話に向かいます。
ジャックはその隙にビビアンを車に乗せて連れ出そうとしました。
これドゥンカンの方が仕事しててまともですよね。なんだこのクソ中年カップルは。

駅の係員はドゥンカンに軍の出動を要請するのですが、うまく伝わりません。
ミイラ騎士団はいつの間にか駅の周りに集結し、係員を殺害してしまいます。
ドゥンカンは係員が酔っていると思い、ダコスタ達を交代要員に送ることにしました。

車で逃亡するジャック達の前にモニカが現れ、気絶してしまったので仕方なく二人は村まで戻ることにしました。

駅に向かっていたダコスタと村人1名は村に向かうミイラ騎士団の騎乗姿を目撃して急いで村に引き返します。

モニカはドゥンカンの元へ連れて来られますが、ショックで口がきけなくなっていました。
そこにダコスタ達が戻り、ミイラ騎士団のことを報告します。
報告後、ダコスタに同行していた村人は妻のアマリアと娘を連れてバイクで村から逃げようとします。
アマリア達一家は村を出る途中でミイラ騎士団に襲われてしまい、教会へと逃げ込みました。

ドゥンカンは警察の協力を得ようと警視に電話で連絡しますが、酔っぱらい扱いされて相手にされませんでした。

やがて祭りの広場にもミイラ騎士団が現れ、剣を抜いて群衆に襲い掛かります。
村人たちは次々にミイラ騎士の手にかかり、パニックになり逃げだしました。
ミイラ騎士団は付近の民家にも次々に侵入し、死体の山を築いていきます。
前作よりスケールアップしてますね!騎士団の数凄いです。
あまり直接的な殺害シーンはないですが、相変わらず騎士がカッコよく見えてしまいます。

ジャックはダコスタ達と協力し、農具などを集めてミイラ騎士の間を強行突破し、門から脱出する作戦を採ります。
門にたどり着いたジャックは見張りのミイラ騎士を爆薬で倒し、門を開放します。
犠牲を出しながらも作戦は成功し、多くの人が門から脱出できました。
脱出した村人達は付近に応援を要請することにしました。
アクションは大したことないんですが、多勢に無勢でも互角以上に戦う騎士団がカッコよく見えてしまいます。
ジャックを応援しないとダメだとは思うのですが、騎士がカッコよすぎるんですよね。

人々を逃がしたジャックは車に戻り、ダコスタとビビアンを乗せて出発しようとします。
そこのモニカと村の金庫から財産を持ち出したドゥンカンが飛び乗り、車は出発しました。
ドゥンカンは村の金を持ち逃げしようとしてるので、やっぱり悪党でした。まともな奴いないのか。

ジャック達は村を出ようとしますが、逃げ場を失い、教会に逃げ込みます。
教会の周りにはお預けを食ったような様子でミイラ騎士団が静かに待機しています。
彼等はひとまず木材などを集めて窓を塞ぐことにします。

一方、村から脱出し応援を要請しに走った村人達も道半ばで一人残らずミイラ騎士団に虐殺されていました。

皆が教会の中を探っているとムルドが隠れていました。
ミイラ騎士は昭和の借金取り立てのように窓をガンガン叩いてきます。
ウザくなったジャック達は破られそうな窓からガスバーナーでミイラ騎士を攻撃するという手段に出ます。
これはなかなか有効で近くにいたミイラ騎士は燃えてしまい、他のミイラ騎士も炎を恐れるようです。
今更気付いたんですが、なんで騎士さん達は火刑になったのにミイラ状態なんでしょうか?魔術の力でしょうか。

借金取り立て攻撃も落ち着いたので皆は少し休むことにします。
ドゥンカンは再び警視に電話するのですが、やはり相手にされませんでした。

ムルドは教会の奥から地下へ通じる秘密のトンネルを知っており、モニカを誘って二人で逃げることにします。

ドゥンカンはバーナーを奪ってジャックの車を盗んで逃げようとダコスタに持ちかけますが、断られます。
彼は今度はアマリアの夫に車を教会の前に動かすように持ち掛けます。
アマリアの夫は乗り気になったので、ドゥンカンはビビアンとジャックをうまく2階に行くように誘導します。
アマリアの夫はそそのかされて松明一本持って車まで突撃します。
彼はなんとか車までたどり着きますが、ミイラ騎士の数には勝てず、手を落とされた後、惨殺されてしまいました。

感想

これは面白いです。
相変わらずのミイラ騎士団のカッコよさはもう様式美と言えるのではないかと思います。
前作が雰囲気映画だったのですが、今回はアクションなどを盛り込み娯楽作品としても楽しめるものになっています。
騎士団や犠牲者の規模も大幅にパワーアップしており、非常に楽しい作品になっています。
バイクとのチェイスやカーチェイスっぽいものも入れており、かなり頑張っています。
爆破シーンなんかもあったりしますね。
前作ヒットしたんでしょうかね?それで予算が取れたということなんでしょうか?

ミイラ騎士団がバンバン出てきますので、私のような一介のミイラ騎士団ファンにはたまりませんね。
ラスト付近のミイラ騎士団が並んでいるシーンは凄くカッコいいと思いました。

作りはアレですが、そこそこグロシーンも入れることでホラーとしてのツボもきちんと押さえています。
もしかするとこのシリーズに関しては2の方が好きだという人も多いかもしれませんね。

ちょっと残念なのが、中盤まで騎士団が目が見えない設定があまり生かされていないような気がします。
アクションなどを取ってもどうも見えているように感じてしまうんですよね。
後半はその設定が良く出ていてスリルがあって良かったと思います。

後、登場人物がクズぞろいでなんだか共感できない点と女優陣がちょっと残念な感じです。
ただモニカは前作より良かったような気がしています。

私はこの映画は好きです。たまに思い出して見てみたくなる作品ですね。

ラストまで(ネタバレ)

ドゥンカンはこともあろうに起きて来たアマリアの娘を囮に使い、車を奪って逃げようと考えます。
しかしミイラ騎士団に殺害されてしまいました。
こいつ本当にクズでしたね。しかし騎士団も空気読んだのか娘はなかなか殺さないようです。

アマリアは目を覚ますとナンシーが居ないので、外を見るとナンシーが反対側の建物の入り口で泣いていました。
ジャックは自分が助けに行くと宣言して音を立てないように娘に近づきます。
ミイラ騎士達もじわじわと近づいてきます。
ジャックは何とかナンシー救出に成功しますが、帰り道にミイラ騎士に囲まれてしまいました。
その様子を見ていたアマリアは勇敢にも松明を持って大声を出し、ミイラ騎士を自分の方へ引き寄せます。
アマリアは残念ながら惨殺されてしまい、その隙にジャック達は教会に駆け込みます。
アマリアが倒れるとミイラ騎士は血をすすっていたようです。この人達は女なら誰でもいいのね。

ジャックは主人公補正なのか、教会の入り口にいたミイラ騎士をパンチでのしてました。ミイラの倒れ方が面白かったです。

ようやく地下トンネルから脱出したムルドとモニカでしたが、地下から上がった所をミイラ騎士に待ち伏せされます。
ムルドは首を切り落とされて死亡しました。
モニカはムルドの首なし死体を見て悲鳴を上げ、ミイラ騎士に頭から地上に掴み出されて殺害されてしまいました。
モニカファンの皆さんには残念ですが、彼女はここで退場です。

ダコスタは助けが来ないことに自棄になり、長年の悲願だったビビアンへのレイプを慣行しようとします。
しかしそこにジャックが駆けつけ乱闘になり、倒れたきた槍に誤って背中からぶつかってしまい、胸を貫かれて死亡します。
サービスあります。皆ビビアンが好きなんですね。
熟女好きにはたまらないということでしょうか?男の好みは難しいですね。

教会の周囲には朝日が昇ってきたのですが、相変わらずミイラ騎士は御行事良く教会の周りで静止していました。
ジャック達はこのままではらちが明かんと考え、脱出計画を立てます。
ナンシーは怖がるので、目隠しをして3人は物音を立てないようにそろそろと教会から出て行きます。
これ相当精神力強くないと無理ですよね。ミイラ騎士凄い数いますよ。

なんだかその後、ミイラ騎士は勝手に崩れてしまいます。
どうやらミイラ騎士の呪いは一晩のものだったようです。
3人は朝焼けの光の中、手を繋いで村から出て行くのでした。

エンドロールで終了です。

今回エンディングBGMはイメージビデオ風の方でした。
ちょっと拍子抜けするようなラストでしたが、これはこれでいいかとは思います。
もう少しこういう伝説とかは事前に研究しないとダメですね。そうすればもっと助かったかも。
しかしミイラさん達の遺体はどうなるのでしょうか?
ちょっと家に一体欲しいかもとか思いましたが夜、トイレに行った時に動き出したら怖いので考えないことにします。