ルーマニアの森 正体不明 THEM

正体不明 THEM

闇の向こう側から、“奴ら”は来た。

制作年 2005年
制作国 フランス/ルーマニア
監督 ダヴィド・モロー/ザヴィエ・パリュ
脚本 ダヴィド・モロー/ザヴィエ・パリュ
上映時間 77分
出演
オリヴィア・ボナミー
ミカエル・コーエン
アドリアナ・モッカ

だいたいのあらすじ

この物語は実話ベースだそうです。

2002年10月6日 23時47分 ルーマニアのスナゴフ
深夜の寂しい道を車で帰宅中の母娘がいたのですが、突然人が飛び出して来たので、それを避けようとして電柱に激突してしまいました。
ママはエンジンの様子を見ている間に姿を消し、娘は警察に通報しますが繋がりにくく、その間に後部座席にいた何者かに絞殺されてしまいました。

10月7日 16時37分 ブカレストにあるフランス人学校
この学校に着任してから3ヶ月になるフランス語教師クレモンティーヌ(オリヴィア・ボナミー)は週末の授業を終え、帰路に着きます。
彼女は作家である夫リュカ(ミカエル・コーエン)と市街地から遠く離れた森の一軒家で暮らしており、道中で昨夜の母娘の事故処理現場を通過しました。
帰宅した彼女はリュカとくつろいでいたのですが、深夜になり犬がワンワンと騒ぎます。
リュカが見に行き、森の中で騒いでいた犬におやつをあげて追っ払いました。
寝付かれなかったクレモンティーヌは居間で生徒の答案の採点をしていたのですが、雑音が聞こえる無言電話がありました。

その後、ベッドに戻ったクレモンティーヌは庭を誰かが歩くような音を耳にし、リュカが庭を見に行くのですが、なぜかクレモンティーヌの車が移動しており、何者かが奪って去りました。
警察に通報するのですが、書類の有無を尋ねられ、何もかも車の中にあったので架け直すことにします。
今度は家が停電し、ブレーカーを上げても直らず、家の中を何者かが侵入した気配がありました。
一階の窓から外を覗き込むと何者かに威嚇するようにライトを向けられ、更に窓を激しく開閉されたので、夫妻はビビッて二階に逃げ上がります。
電話は不通で、犬の声も聞こえるのですが、どうやら外にいる連中の一味であるようです。
その後、電気は復旧しますが、連中は家の中に入って来たようです。

夫妻は二階の寝室で抱き合って震え上がってしましたが、リュカが様子を見に行くことにします。
一階に降りるとTVが点いていたり、水道の水が流れていたりしたので、リュカは止めて回ります。
どうやら侵入者は意図的に嫌がらせを行っているようで、リュカは彼等との隠れんぼの最中に脚に金具を刺して重症を負い、二階へと逃げ戻りました。
夫妻はドアをドンドン叩く嫌がらせを受けたので奥の部屋に逃げ込み、クレモンティーヌが屋根裏に上がって逃げ道を探すことにしました。
しかし侵入者は屋根裏に侵入し、チェストを倒して出入り口を塞いだので夫妻は分断されてしまいました。

屋根裏で侵入者と隠れんぼしていたクレモンティーヌはベランダでフードを被った人物と鉢合わせ、下へと突き落としました。

感想

これは普通です。
家の中に誰かが侵入して来てさあ大変という話です。
前半はそれほど面白くも無いのですが、スリルはありました。
後半に入るととても恐ろしくなり、一味の言った台詞で唖然としてしまいます。
これはオチが重要な心理スリラーだと思いますので、ネタバレ無しで見た方が面白いと思います。

この夫婦がやたらと弱気で自分の家なのに逃げ回ってばかりなのですが、何となく気持ちは分かります。
人がいる家にわざわざ侵入して来る位だから相当な強者だろうと思ってしまったのだと思います。
私もこうなる可能性が高いので、何となくその辺は理解しつつ観る感じでした。
後半に入ると面白くなってくるので、退屈でも流す感じで観た方がいいと思います。

しかし結末はかなり後味悪く、そういうのが苦手な人にはお勧めできないと感じました。
私もちょっと引きました。

ラストまでのあらすじ

クレモンティーヌが下を見ていると落ちた人物の相棒らしき人物が庭の梯子を伝ってこちらに迫ります。
彼女は急いで下に降り、リュカに肩を貸して脱出を図ります。
夫妻は侵入者に追われながらも一気に玄関から飛び出し、森の木道へと逃げ込みました。
しかし侵入者は尚も奇声を上げながら二人を追跡して来ます。

夫妻は茂みに身を隠したりしながら逃げ回り、何とか森のフェンスへと到着し、クレモンティーヌは越えられましたが、リュカは厳しいようで、落ちて脚を打ちつけて悶絶します。
リュカは「自分は隠れるから助けを呼びに行ってくれ」とフェンスの向こうのクレモンティーヌに呼び掛け、別行動となりました。
どうやら侵入者は最低でもあと二人いるようで、クレモンティーヌはライトの灯りを避けながら森の中を隠れて進みます。
彼女はとうとう自分の車を発見し、乗り込んでスペアキーを探すのですが、侵入者に見つかってしまいました。
一方、隠れ場所を探していたリュカはクレモンティーヌの悲鳴を聞いて、彼女の下へ向かいました。

リュカが車の所まで行くとクレモンティーヌは姿が見えなくなっており、侵入者らしき一人がいたので背後から棒切れで殴りつけて倒し、何度も棒切れを叩き込みました。
フードを被ったその男性の正体は少年で、尚もクレモンティーヌの悲鳴が響いたのでリュカはそちらに急行します。
悲鳴は地下トンネルから響いているようだったので、リュカは頑張って梯子を下り、ライターで内部を照らして進みます。
奥に進むと一度は途切れていたクレモンティーヌの悲鳴が響きました。

そこではあどけない顔をした少年がクレモンティーヌの顔に袋を押し付けており、もう一人の少年が「乱暴は止めろよ」と止めていました。
リュカはその少年を殴り倒し、クレモンティーヌを助け起こしました。
どうやらまだ仲間がいるようで、もう一人の少年は「こっちに逃げ場がある」と夫妻を誘導しました。
外は既に明るくなっているようで、夫妻は少年に案内されて梯子を上がりました。
しかし少年はクレモンティーヌが上に上がった所でリュカを下に突き落として他の仲間に捕らえさせました。
リュカの手をガンガン踏んづけて落としていました。

クレモンティーヌはトンネル内を逃げつつ、少年を待ち伏せして頭に石を落とそうとします。
しかし少年は「僕は何も悪いことしてない!遊んでよ!」と言いだしたのでクレモンティーヌは石を投げつけて逃げ、少年は仲間を「こっちだ!」と誘導します。
この台詞で唖然としてしまいました。
クレモンティーヌは薄暗いトンネル内を必死で逃げ、ようやく光の差す出口を発見して這い出そうとするのですが、彼女を待ち受けていたのは頑丈な鉄格子でした。
どうやら幹線道路の脇の水を逃がす排水口のようで、車がバンバン通る中を必死に助けを求める彼女の声は届かず、一台の車が通り過ぎた後には少年に追いつかれた彼女の姿は消えていました。

少年三名と少女一名が森の小道から出て来て、彼等はバスに乗り込んで去りました。

事件後五日経ち、警察はクレモンティーヌとリュカの遺体を発見しました。
警察は捜査の末、殺人犯を逮捕したのですが、犯人は10~15歳の子供達だったそうです。
一番下の子供は「だって、遊んでくれなかったから」と供述したといいます。

エンドロールで終了です。

どうやらゲーム感覚だったようです。
かと言って無自覚では無さそうで、自分達が殺人行為をしているという自覚はあるはずです。
一つ分からなかったのが、小さい子が他の子を止めていたのは何だったんだろうという点です。
シナリオにしては他の子やられてましたし、なんかおかしいなと感じました。
恐らく台詞だけのゲームでお約束だったのでしょうか?

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