ヤバい家に勤務しました スケルトン・キー

スケルトン・キー

住み込みの介護士になったらひどい目に遭う話

制作年 2005年
制作国 アメリカ
監督 イアン・ソフトリー
脚本 アーレン・クルーガー
上映時間 104分
出演
ケイト・ハドソン
ジーナ・ローランズ
ジョン・ハート

だいたいのあらすじ

ニューオリンズの病院で介護の仕事をしているキャロライン(ケイト・ハドソン)は担当患者が亡くなり、遺品を遺族が引取に来てくれないと聞き、処分しに行くのですが、どうやら同じような境遇である患者の遺品が捨てられているのを見て悲しく感じました。
彼女は人の死が軽く扱われていると感じ、これを機に田舎で募集している住み込みの看護の仕事に募集することにしました。
というこことで早速、沼地の近くに建つそのお屋敷に面接に行くのですが、そこは大きなお屋敷でした。
そこでキャロラインを取り継いでくれた弁護士のルーク(ピーター・サースガード)に雇い主となるヴァイオレット(ジーナ・ローランズ)を紹介されます。
彼女の担当するベン(ジョン・ハート)は1ヶ月前に脳卒中で倒れ、耳が聞こえなくなっており、余命1ヶ月ということでした。

ヴァイオレットはキャロラインが南部の人間では無いという点を懸念していたのですが、ルークの説得で勤務が決まりました。
キャロラインは親友のジル(ジョイ・ブライアント)に見送られて出発しました。
道中のスタンドで給油した際には店の入り口に赤線が引いてあり、白目の老婆が赤ちゃんを抱いているのに遭遇してビックリしました。
屋敷に到着したキャロラインは早速、与えられた部屋で荷ほどきを終えますが、この家は鏡が無いようです。
ヴァイオレットが居なかったので、ベンの部屋に行くのですが、なぜか何かを訴えるように手首を強く握られてしまいました。

キャロラインがビビッているとヴァイオレットが現れ、「9時と19時に飲ませる」とルールを説明しつつ、ベンに血液凝固を防ぐ薬を与えました。
夫妻は1962年にここに越してきたそうで、前の持ち主の写真があり、その中には黒人男女の使用人の写真があり、「ジャスティファイとセシール」と裏書されていました。
この屋敷には30部屋あり、それぞれ鍵が付いているのですが、キャロラインは全ての鍵が開くというスケルトンキーを渡されました。
鏡のことを尋ねたのですが、「年取ると鏡は見たくなくなる」と軽く返されました。
両親のことを聞かれたキャロラインは母は昔亡くなり、父を去年亡くしたことを話しました。
ヴァイオレットは「家に優しくね」と気になることを言っていました。

キャロラインはヴァイオレットに屋根裏から植物の種を持ってくるように頼まれ、鍵の開かない隠し扉のようなものを見付けました。
彼女はヴァイオレットに屋根裏の部屋のことを尋ねるのですが、開けたことが無いので知らないと返答されました。
また、ベンは屋根裏で倒れたということだったので、何してたの?と聞くのですが、「ベンに聞けば」と返されました。
その夜、寝たきりだったベンはベッドから姿を消し、何と二階の窓の外の屋根を這いずっていました。
外は土砂降りの雨で、滑ったベンは屋根から下に落ち、キャロラインは慌てて助けに行きます。
彼女はベンのシーツに鉢植えの泥で「助けて」と書かれているのに気付きました。
ベンは幸い無事でしたが、キャロラインはこの家には秘密があると疑惑を抱くようになります。

翌日、キャロラインはルークに自室に隠しておいたあのシーツを見せようとするのですが、なぜか字は消えていました。
彼女はルークにベンは助けを求めているようだと話し、自分が父の死に立ち会えなかったことを話します。
ベンの件を話し合おうとしていると、遺言の話があるとヴァイオレットが割り込んで来ました。
その隙にキャロラインは屋根裏の隠しドアを調べることにし、どうにか開けるのに成功しました。
部屋の中には不気味な瓶詰やヒヒのミイラ、「究極の護身呪文」という図形が書いてある魔術書、三つの蛇が刻まれた指輪を発見しました。
また「いけにえの呪文 1920年」と書かれたレコードも発見しますが、ヴァイオレットが上がって来たので隠れてやり過ごします。
彼女は屋根裏部屋に全ての鏡が集められていることも知りました。

キャロラインは自宅に戻り、生贄のレコードを聴いていたのですが、内容は神に対する祈りでした。
帰宅したジルに屋根裏の件を相談すると、それはブードゥー教だと教えてくれました。
ジル曰くブードゥーは黒人奴隷の間で流行した呪術で、信じなければ効力は無いそうです。
また、キャロラインはコインランドリーの奥にある呪術の店を教えて貰いました。
深夜に屋敷に戻ったキャロラインはベンの部屋にこっそり鏡を掛けました。

翌日、鏡に気付いたヴァイオレットはキャロラインの部屋に怒鳴り込んで来て、「鏡はダメ!」と怒鳴ります。
キャロラインは開かずの間を見た話をし、「秘密を教えないと辞める」と脅迫しました。
仕方なくヴァイオレットはこの家にまつわる恐ろしい秘密を話し始めます。
90年前にこの家にはソープという銀行家が住んでおり、あの写真の黒人ジャスティファイとセシールは使用人だったそうです。
二人はブードゥーの呪術師で、地元では有名人だったそうで、この屋敷の屋根裏をあてがわれていました。
ある日、この屋敷でパーティーが開かれたのですが、ソープの息子と娘が行方不明だと気付き、皆で捜し当てた所、屋根裏で蝋燭を並べてブードゥーの儀式を行なっていました。
ソープと招待客は白目を剥いて様子がおかしくなっているジャスティファイとセシールが子供にブードゥーの儀式を教えたということで怒り、二人を吊るし首にして火あぶりにしました。
その後、ソープは銀行が潰れて妻を射殺して自殺し、1962年まで息子と娘はこの屋敷に住んでいたそうですが、屋敷に鏡が無いのは鏡にセシール達が映るからで、家の周りに赤レンガの粉を撒いているのは魔除けだそうです。

キャロラインはその話を聞いてもなんのこっちゃという感じでしたが、ヴァイオレットはベンもセシール達の霊にやられたと信じていて自分は負けない!と宣言し、「辞めてもいいわよ」と告げました。
その後、ベンを入浴させていると彼はキャロラインの手鏡に異常に反応し、見せると心臓発作でも起こしたように怯えました。
キャロラインは買い物に行くと言い、コインランドリーの奥の呪術ショップへ行き、ベンの事を相談しました。
そして鴉の羽根やら謎の液体等を女性店主から購入するのですが、それを見たジルは「祈祷師になるつもり?余命一ヶ月ならどうせ長くないでしょ」と呆れます。
どうやらキャロラインは父親を救えなかったことでベンを恐怖から解放してやりたいと考えているようです。

帰宅したキャロラインはベンの気休めになるだろうと、呪いを追い払う儀式を行います。
何と効果があったようで、ベンはキャロラインに「ここから出してくれ!助けてくれ」と訴え、何を恐れているのかと質問すると、騒ぎを聞いて怒鳴り込んで来たヴァイオレットを指差しました。
ヴァイオレットはベンが叫んでいるのを聞き、「もういいから」とキャロラインを追い払いました。
その夜、キャロラインは呪術を受け、目と口を縫われるという恐ろしい悪夢を見ました。

翌日、キャロラインはルークに家の中の人形等を見せ、ヴァイオレットが怪しいと話すのですが、「南部には良くあるもの」と片付けられたので、彼と一緒に自分の前任者に会いにいくことにしました。
前任者の女性は来て直ぐ辞めたのだそうで、あの家は良くないと話します。
前の持ち主だったソープの子供達は脳卒中で死亡して家を手放したそうで、ベンも状況が似ているのでやはりヴァイオレットが怪しいと言いました。
彼女はキャロラインにブードゥーを信じてしまう前に屋敷を出た方がいいと忠告しました。

その後、スタンドに引いてあった赤線がレンガ痕だと知り、白目の老婆を訪ねると意外な事実が判明します。
ジャスティファイのレコードのいけにえの呪文とは誰かをいけにえにしてその人の余生を貰うという最強の呪文だそうです。
屋敷に戻ったキャロラインはヴァイオレットの正体を突き止めてやろうと躍起になり、部屋の入り口にレンガの粉を撒いて彼女が入って来られるかどうか確認したのですが、上手く煙に巻かれてしまいました。
ヴァイオレットはキャロラインを夕食に誘い、準備ができたのか彼女を呼びました。
尚、ヴァイオレットは魔術書の「究極の護身呪文」の頁を破って、隠していました。

感想

これはまあまあ面白いと思います。
ブードゥーの呪いの話なのですが、落ちが良く出来ていると思います。
初見はネタバレ無しで見た方が楽しめると思います。
良く見ると色んな所にヒントが隠されていて、丁寧に作られていると思います。
後味悪い系なので、そういうのが嫌な人には勧められません。

話そのものも怖いのですが、結末付近の攻防シーンはスピード感ある演出で、スリリングで怖いです。
人が直接殺されたりはしないのでグロシーンも無いです。
真実が分かってからセシール達が火炙りにされていたシーン等を振り返ると遣り切れない気持ちになります。
なかなか難しい話だと思われ、結末まで観て「こういうことなのかな?」と何となくまとまりましたが本当に正しいのかどうかは定かでは無いです。

ヤバい人を雇ってはいけない!ということは学びました。
周りに助けられてばかりの私に実践できる日は来るのでしょうか。
逆にあいつヤバいとか欠席裁判で言われてそうな気がします。

役者さんも凄く頑張っている印象でキャロラインも良かったですが、ヴァイオレットの結末付近の恐ろしさはとても良かったと思います。

ラストまでのあらすじ

キャロラインは角砂糖に眠り薬を仕込んでいたのですが、ヴァイオレットが今日は紅茶に砂糖を入れないというので失敗に終わりますが、停電したのでヴァイオレットが蝋燭を取に行っている間にダイレクトに紅茶に眠り薬を流し込みました。
キャロラインはヴァイオレットを追及し、私の主人になにしようが自由だろ!と返されます。
ヴァイオレットは間もなく倒れ、「薬呑ませたな!」とキレつつ、紙を手にチョークで自分の周りに円を書いていました。
キャロラインが紙を奪うと、それは「究極の護身呪文」の頁で、奪われたレコードを探しているとヴィクトリアが自分の髪で何かしていたことを知ります。

レコードを発見し、シーツも彼女が隠していたと知ったキャロラインはそれらの証拠を集め、ベンを連れて屋敷を飛び出しました。
車を出すのですが門はしっかりと鎖と南京錠で固定されており、打ち破ろうとするのですが、失敗に終わり、車は動かなくなりました。
彼女はベンを庭の小屋に隠し、助けを呼びに行こうとしますが、ヴァイオレットは薬が切れたのか猟銃を手に屋敷から出て来てキャロラインを威嚇します。
キャロラインは発砲されながらも庭にあったボートに乗り、川へと漕ぎ出して脱出しました。

向こう岸に着いた彼女は付近の人の助けを求めてルークの家に送って貰い、彼に助けを求めます。
ルークはヴァイオレットからの電話に出るのですが、その間に部屋の中を調べていたキャロラインは自分の隠し撮り写真やジャスティファイの指輪、ブードゥーの呪具とスケルトンキーを見付けます。
彼女は背後からルークに首を絞められて気絶してしまいました。
ルークはヴァイオレットとグルで、キャロラインを屋敷に連れ戻し、ベンの居場所を吐かせます。
彼女は隙を見て自分の部屋に逃げ込み、ルークはそれを追いますが、レンガの粉で中には入れません。
この時点で完全にキャロラインは呪術を信じてしまっているのです。

キャロラインはベンを助けに行きますが、追い詰められて失敗に終わり、家に逃げ込むとレンガ粉を撒きまくって二階へ逃げます。
警察に通報し、ジルに助けを求めるのですが、電話線は切られてしまいました。
屋根裏部屋に逃げ込んだキャロラインは部屋にロウソクが敷き詰められ、儀式の準備が整っているのを知ります。
生贄にされてたまるか!と彼女は急いでチョークで円と四つの目を書き、髪の毛を切って、手を切って血を流し、魔術書の通りに「究極の護身呪文」を完成させました。
そこにヴァイオレットが現れますが、「その魔法陣はお前を逃がさないためのものだ」と言うのです。
そしてルークは下の階で「いけにえの呪文」を再生し始めました。

ヴァイオレット達は彼女にブードゥーを信じさせようと、今まで色々と仕掛けていたのでした。
そしてあざ笑うヴァイオレットに鏡を見せられて見たものはソープの子供二人とヴァイオレット自身でした。
キャロラインは呪術を信じない!と叫ぶのですが、潜在的に信じてしまったので無駄でした。
彼女が行ったのは魂を他の肉体に移す「いけにけの儀式」だったのです。
暫くして起き上がったキャロラインはもう彼女では無く、セシールで、ヴァイオレットの身体にはキャロラインの魂が入りました。
そしてルークの正体はジャスティファイだったのです。

キャロラインは薬を飲まされてベンと同様の症状にされてしまいました。
やがてジルが迎えに来るのですが、彼女のことを知らないセシールは適当に話を合わせます。
キャロラインとベンは病院に運ばれることになり、セシールはジルに付き添いを頼みました。
この屋敷はジャスティファイ(ルーク)が遺言を捏造したので、キャロライン(セシール)に相続されることになったそうです。

救急車の中でキャロラインはベン(ルーク)と見つめ合い、動かない口で嘆くのでした。

エンドロールで終了です。

これはキャロラインの気持ちを考えると遣り切れないです。
彼女はまだ25歳だったので、これから色んなことを経験できたのになあと思います。
最後の歌が切ないです。

自分なりに整理してみると恐らくこういうことだと思います。
セシールとジャスティファイはソープの子供達と入れ替わる。
そして縛り首になって焼かれた二人はソープの子供達。
やがてセシール達は死んだふりしてヴァイオレットとベンをおびき出して入れ替える。
年取ったので、入れ替わりを開始し、ジャスティファイはベンからルークに乗り換える。
キャロラインをおびき出してブードゥーを信じさせ、セシールはヴァイオレットからキャロラインに乗り換える。
そう考えるとまだ10歳未満だったと思われるソープの子供や気のいいおばさんだったかもしれないヴァイオレットとベンは本当に気の毒です。
特典は色々とメリーランドやブードゥーに関するものが入っていて興味深いものもありました。

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