暗視囚人VSクリーチャー ピッチブラック

ピッチブラック

三つの太陽の惑星に行ったらひどい目に遭う話

制作年 2000年
制作国 アメリカ
監督 デヴィッド・トゥーヒー
脚本 デヴィッド・トゥーヒー/ジム・ウィート/ケン・ウィート
上映時間 108分
出演
ヴィン・ディーゼル
ラダ・ミッチェル
コール・ハウザー

だいたいのあらすじ

凶悪犯であるリディック(ヴィン・ディーゼル)は刑事のジョンズ(コール・ハウザー)に辺境を航行する宇宙船で護送されていました。
乗客と乗務員40人が全てコールドスリープに入っていた際に宇宙船は何かの衝撃を受け、船長が死亡しました。
副操縦士のフライ(ラダ・ミッチェル)が状況確認すると、船は何かに衝突して航路を反れ、付近の惑星の引力圏に引き込まれて凄い勢いで落下していました。
船体が重かったので、次々に後部の船体を切り離していたフライですが、「客のために死ねるかよ!」と客室まで切り離そうとし、同僚オーウェンズに制止されます。
フライは同僚を無視して客室を切り離そうとしますが、レバーが故障して叶いませんでした。
フライ性格ヤバいですが、私この人ファンです。

船はコントロール不能な状態に陥り、砂漠のような地点に墜落状態で不時着しました。
オーウェンズはレバーが胸に刺さる重症を負い、そのまま死亡しました。
助かった乗客はフライが捨てようとしていたことを知らず、彼女に感謝しました。
リディックはどさくさに紛れてジョンズを殺そうとしましたが、反対に拘束されてしまいました。
しかし彼は後ろ手をそのまま前に回すという信じられない動きをして拘束を解き、脱走してしまいました。

この星には太陽が三つあり、夜が来ないようですが、ムスリムの巡礼者であるイマム(キース・デイヴィッド)とアリの親子達はアラーへの道だと喜んでいました。
ジョンズは生き残りの一人ジーク(ジョン・ムーア)にリディック対策に銃を渡し、イマム達と水を探しに行くことにし、フライも同行します。
一行は木のような物を遠方に確認したので近づいて見たのですが、それは恐竜のような巨大生物の骨でした。
一部、フライとオーウェンズの会話を聞いていたジョンズはどういうことだったのか質問し、彼女は正直に自分が客室を切り離そうとしていたことを打ち明けました。
リディックは骨の中に身を潜めて二人の会話を聞いていました。
一方、ジークは生存者二名をリディックと勘違いして射殺していました。

一行は居住区のようなものを発見し、そこで井戸と小型の宇宙船を発見しました。
残念ながら燃料は無いようでしたが、ジョンズはジークの発砲した銃声を聞きつけて急いで宇宙船に戻ります。
ジークが死体を処分しようと洞窟のようなものを覗き込んでいた所、中から現れた何かに襲われて銃を乱射して死亡しました。
銃声を聞いて駆けつけたシャザ(クラウディア・ブラック)は洞窟の付近にナイフを持ったリディックが居たので犯人だと判断します。
リディックは逃走しますが、ジョンズに捕らえられました。

リディックは拘束されて、フライの尋問を受け、洞窟の奥に何かがいると話しました。
尚、彼は瞳を改造しており、暗闇でも物が見えるようになっていましたが、反面明るい所が苦手なようで、いつもゴーグルをしています。
フライは命綱を装着して皆の見守る中洞窟に入るのですが、果たしてジークは何かに食い荒らされており、彼女も洞窟内で尻尾が複数あるトカゲのような怪物に襲われました。
間一髪、皆に助け出されたフライは「ヤバいのいる」と皆に伝えました。
ジョンズはこうなったら仕方ないとリディクの拘束を解き、この星で死んだことにするから協力しろと取引しました。

皆は宇宙船の電池を小型宇宙船に運び込み、どうやら電池をもっと運べば飛べそうだと判明しました。
どうやら居住区には鉱物学者のような人物が住んでいたようですが、彼等はあの怪物に喰われたようです。
アリは採掘室に迷い込み、中にはコウモリのような怪物が無数に居り、食われましたが、怪物はどうやら光を嫌うようで、一斉に洞窟に飛び込んでいました。
しかしフライは天体図を元にこの惑星には皆既日食が近々発生すると突き止めます。
彼女は早く電池を運んで小型宇宙船で脱出しようと言いますが、ジョンズはリディックに宇宙船を奪われる危険性があると指摘します。

リディックはそれを見越し、フライにジョンズは警官では無く賞金稼ぎだと告げ、信用するなと忠告しました。
フライが追及すると果たしてジョンズは警官では無いと認め、しかもモルヒネ中毒であり、オーウェンズに打てば彼は苦しまずに済んだ筈でした。
彼女はその件を追及するのですが、客室を切り離そうとしていた件をツッコまれてしまい、面倒臭いことになりました。
そんな場合では無いと思います。
しかし太陽が沈みそうな兆候が見え始めたので、これはヤバいと皆は急いで車に乗り、電池を運ぼうとしました。
宇宙船に戻ると古物商のパリス(ルイス・フィッツジェラルド)はこの期に及んで、自分の荷物を取りに行きました。

皆は一生懸命に重い電池を車に積み込んだのですが、その前に日食が始まってしまい、太陽電池だった車は動かなくなりました。
充電式では無いのでしょうか?
ということで尖った山の頂上からあのコウモリとトカゲを混ぜたような怪物が無数に飛び出していました。
皆はパリスの誘導で、彼の荷物のコンテナに逃げようとしますが、シャザとリディックが逃げ遅れます。
二人が身を伏せると怪物は上を飛び越して行きますが、シャザは再び走り出したので、群がって来た怪物にあっと言う間に真っ二つにされ、大空高く拉致されました。
どうやらあの怪物は目が良くないようで、音の反響で獲物を検知するようです。

全員がコンテナに逃げ込んだ所で、完全に外は暗闇になり、物凄い数の怪物の群れが惑星を覆っていました。
怪物は鋭利な肢でコンテナの壁を貫通攻撃して来たので、皆は奥に逃げ込みました。
コンテナ内に居た怪物にイマムの息子の一人ハッサンが食われましたが、皆は何とか撃退して奥へ逃げ込みました。
どうやらあの怪物は光に当たると皮膚が焼けるようで、やはり光には弱いようです。
また小さな蝙蝠のような怪物は幼体か何かだったようで、やはり洞窟にいた大型のものが成体のようです。

フライはこの星の日食は長く続きそうなので、皆で手で電池を運んで脱出しようと提案し、リディックに目になってもらうことにしようと言います。
ジョンズは猛反対しますが、他の皆は賛成し、兎に角逃げる努力をしようという方向になりました。
皆は宇宙船に戻り、ケミカルライトのパイプを身体に巻きつけて電池運びに出発しました。
しかしパリスがライトを巻いたまま勝手な方向に逃げたので全員のライトが使用不能になり、パリスは食われて死亡しました。

皆は使用可能なライトをかき集め、先を急ぐことにしますが、ここでリディックのコスプレをしていたジャック(リアンナ・グリフィス)が実は女性で生理が来ていたので血の臭いを嗅ぎつけて怪物が集まって来ていると判明します。
リディックはこの先に危険な谷があると言い、フライは危険だから戻ろうと提案しますが、ジョンズは急にやる気になり、絶対に進むと言い張りました。

感想

これは普通です。
エイリアンものなのですが、暗視できるというアンチ・ヒーローもののような要素を含んでいます。
ご都合主義も多いですが、お話はなかなか面白いです。
怪物は最初、沢山出てきますが、後は少しずつしか出ないようです。
大群で出て来られたら詰むので40分位で終わるので、仕方ない気がします。

登場人物はそれぞれもやっとする秘密を持っているのですが、リディックはこの星では悪いことしません。
フライとリディックとどっちが凶悪なのかと考えてしまいました。
ジョンズは賞金稼ぎだったということですが、餌キャラだったらしく影が薄い気がしました。

この映画はなかなか映像が面白くて、最初に地表に降りた時は太陽が三つあるので青み掛かった映像になってます。
また光の当たり方によって茶色っぽい映像になり、宇宙船の中や暗闇ではノーマル映像になります。
視点も三つあって、普通の人間視点とリディックの赤外線風の視点と怪物のグレーの視点です。
ちょっと怪物視点の映像が安かった気がしますが、これは仕方ないと思います。

怪物は十字の顔に尖ったサメみたいな口が付いてて、身体はトカゲみたいですが、手足は人間に似てます。
爪か指を自由に伸ばせるみたいで、それと口で攻撃してくるみたいで、尻尾は三本あって空を飛びます。
凄い勢いで共喰いしてますが、この子達は地下でも共喰いしてたんでしょうか?
どうやって繁殖しているのかも非常に気になる所です。
何か横に目があるようで、正面の物は見えないみたいです。
幼虫はこれの小さいやつで殆ど蝙蝠みたいな感じで、頭部と手足は発達してないように見えました。
攻撃速度は相当にヤバいものがあるので、これを何匹か倒したリディックは超人だと思います。
光に弱いという設定も良いと思われ、弱点が無いと相当ヤバい生物だと思われます。

これリディックが主人公だとは思いますが、フライでいいと思います。
リディックは師匠系のキャラみたいな感じで、ピッコロとかああいうキャラだと思います。
フライがウザい賞金稼ぎのおっさんやガチムチの凶悪犯と上手く立ち回りながら、自分の任務を全うする話だと思いました。
この人は本当に弱いけど芯は強いみたいな感じの役は上手いと思います。

ラストまでのあらすじ

ジョンズは先頭を歩くリディックにジャックを犠牲にしてその間に距離を稼ごうと持ち掛けますが、餌は大きい方がいいと返答されて襲われ、揉み合いの末に敗れて怪物の餌になりました。
リディックは嫌な予感がして批難していたフライ達を先導し、谷を抜けようと呼び掛けました。
彼は電池を自分一人で持ち、皆を走らせて怪物の塊の中を駆け抜けます。
怪物は餓えているのか共喰いをしているようでした。
ジャックが襲われるのですが、リディックがナイフ乱舞で倒し、先を急ぎます。

しかし道中で雨が降り出し、バーナー等を使用しているフライ達は進めなくなり、濡れない地点に隠れました。
ライトを持つリディックは一人で電池を引き摺って小型宇宙船に向かいます。
イマムの最後の息子も食われてしまい、ジャックはきっとリディックは戻らないと絶望的なことを言いました。
とうとう炎が消えてしまい、ますます絶望的でしたが、発行する怪物が壁に張り付いていたので、それを瓶詰にしてわずかな灯りを得ました。
一方、リディックは小型宇宙船に到着し、電池を取り付けて発進準備をしていました。

フライは瓶を手に小型宇宙船に走り、リディックに一緒に二人を助けに行ってくれと懇願します。
しかしリディックは二人を見捨てて俺と一緒に来いとフライに持ち掛けます。
フライは葛藤の末、自分が客室を切り離そうとしたことを思い出し、リディックに掴みかかり、「私は船長だ!死んでも乗客を守る」と宣言し、リディックは「面白い」と返答して二人を助けに行くことにします。
かなりご都合主義ですが、良い話です。
こうして生き残った四人は小型宇宙船に急ぎ、リディックは自分が囮になって皆を逃がしました。

逃げ遅れたリディックは怪物の目が正面に無いので真正面は見えないという特性を利用して逃げ切ろうとしていましたが、挟まれてしまい重症を負います。
フライは彼の悲鳴を聞いて駆けつけ、まともに歩けないリディックに肩を貸し、「あなたの命は助けるとは言ってない!」と彼を激励しながら進みます。
しかし彼女は怪物に刺されてしまい、連れ去られてしまいました。
リディックは「俺のためには死なんと言ったじゃねえかー」的に叫び、小型宇宙船へと乗り込みました。
フライはかなり可哀想な気がしますが、生き残るとモヤモヤしそうなので、これはこれで良かったような気がします。
でもイマム達を助けに戻った時点で私は彼女のことは赦しました。

リディックは出来るだけ多くの怪物を小型宇宙船に引き寄せ、バーナーで焼いてなぎ倒しながら星を出ました。
ジャックに「帰ってあなたのこと聞かれたら何て答えたらいい?」と質問されたリディックは「俺はあの星で死んだと言え」と答えました。

エンドロールで終了です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする