H度は下がったようです スピーシーズ3

スピーシーズ3 禁断の種

より怖く、より激しく、より美しく―

制作年 2004年
制作国 アメリカ
監督 ブラッド・ターナー
脚本 ベン・リプリー
上映時間 112分
出演
サニー・メイブリー
ロバート・ネッパー
ロビン・ダン

だいたいのあらすじ

前作です。

映画スピーシーズ2のネタバレ紹介と感想です。

前作で殺傷されたイブ(ナターシャ・ヘンストリッジ)でしたが、運転手に成りすましたアボット(ロバート・ネッパー)が彼女の遺体を盗もうとしていました。
しかしイブは生きており、更に荷台には子供のクリーチャーが乗り込んでいて彼女を抹殺しましたが、イブは死ぬ前にパトリックとの赤ちゃんを出産しました。
アボットは赤ちゃんを攫って逃走し、直後に軍が駆けつけて輸送車は処理されました。
子供クリーチャーも逃走した模様です。

大学生のディーン(ロビン・ダン)は小型化した核融合炉の研究に参加しており、見学に来た人達にトカマク機関と名付けたその核融合炉の説明を行っていました。
彼はその後、アボットの講義を受け、「ウィルスは多種に寄生しなければ生存できない貧弱種」と批判してアボット信者から「スピーシスト(他種を認めないファシスト)的なレッテルを貼られます。
更に学部長のターナー(クリストファー・ニーム)から、「どの分野の研究も成果が出てない」とお叱りを受け、研究資金と奨学金の打ち切りを宣告されて散々でした。

さてアボットは山小屋風のボロい一軒家の地下に本格的な施設を作り、イブの子を隠匿していました。
その日、アボットが帰宅すると少女に成長していた子供は飼い猫を殺しており、空腹を訴えてTVCMで見たロブスターが食べたいと要求しました。
娘は知能が高いのですが、手づかみで物を食べたりとマナーを重視しないので、アボットは娘にサラという名前を付けて色々と教育することにしました。
その夜、アボットはサラに「君は人間では無くエイリアンで、外は危険だから出ないでくれ。君は俺の宝だから大事に守りたい」と言い聞かせました。
一方、軍はイブが妊娠しており、出産した形跡があると知り、子供の行方を追うことになりました。

アボットは大学から得た予算の一部をサラの研究費に充てようとしていたのですが、ターナーから使用目的を追及されていました。
そして大学の彼の個室にはサラを拉致したトラックに乗っていた少年クリーチャーがおっさんに成長して訪問して来ました。
彼は皮膚に発疹が出来て爛れ、喉の痛みと腹部の出血に悩まされており、アボットが調べた所、エイリアンと地球人の混合種である彼等は非常に抵抗力が低く、花粉アレルギーのようなものでした。
その後、彼は全身が溶けて耳がポロリと落ち、内臓替わりに腹部から触手をデロンと出して死亡しました。
彼等は純血に近い種であるサラの居所を探っているようでした。
サラはサラだけにサラブレッドなんですね。

その後、協力者が必要になったアボットは同じく援助を打ち切られそうなディーンに声を掛けました。
彼はディーンに混合種の死骸を見せ、混合種から純粋なDNAを抽出し、強いエイリアンを作ろう!と提案し、一緒に学会をアッと言わせよう!と持ち掛けました。
一方、サラは身体から触手を出して繭を作り、ブロンド美人(サニー・メイブリー)へと脱皮していました。
スネーク・フライトのCAになりました。美人に育つのは遺伝なのでしょうか?
混合種の人はただのおっさんでしたが。

そこに間の悪いことにターナーが訪ねて来てしまい、スッポンポンの彼女と遭遇しました。

やはり貪欲だったサラは「私を見て」とターナーを誘惑しますが、彼がハッスルして服を脱ぎ出すと何かに気付いたのか「帰れ!」と冷たく追い返そうとしました。
しかしターナーは「お前から誘っておいてなんだ!けしからん」と無理矢理キスしてサラの怒りを買い、目を青白く光らせてツリ目の爬虫類顔で触手のドレッドヘアーというお馴染みのエイリアンに変身した彼女に脳天に触手を二本刺されてしまい、ターナーはお亡くなりになりました。
デザイン変わってますね。
ターナーファンの人には残念ですが、彼は退場です。思えばお金に細かい人生でした。

そしてサラはお着換えして逃亡してしまいました。

ディーンを連れて帰宅したアボットは繭を見て「あいつ成熟しよった…」と驚き、ターナーの遺体を見て「あいつやらかしよった」と二度ビックリで、事態を把握してないディーンは更にビックリです。
ディーンは警察に通報しようとしますが、アボットは「お前が疑われるだけだぞ」と指摘され、断念します。
ここでアボットの目的はサラの混合種から抽出した純粋なDNAとサラの卵子を用いて「ぼくが考えたすごいエイリアン」を造りだすことだと判明しました。
ディーンは共同研究にするという条件でアボットの協力者となることにしました。

サラは付近の学生パーティー会場に紛れ込み、交尾相手を探し、セクハラして来る男を次々に投げ飛ばしていました。
一方、アボット達は死体処理で疲れたので、その内サラは帰って来ると気楽に待つことにしました。
サラは真冬だというのにタンクトップにショートパンツという服装だったので、彼女がポツンとベンチに座っていた姿を目撃したコリーンという親切なおばさんは家に招くことにしました。
コリーンはSFマニアだということで、「ロズウェルは政府の陰謀!私はエイリアンから身を守れる」等と車中で話していたのですが、外で何かを感じ取ったサラは突然、踏切の手前で車を停めるように指示しました。
そして走って来た列車と並走し、飛び乗ろうとしていたのですが、転んでバッタリ倒れました。
面倒見のいいコリーンは「何してんのよ」とサラに駆け寄ろうとしたのですが、彼女が列車に魅かれて失った腕を再生しているのを見て、回れ右して逃げ出しました。
サラはどうやら自分に近い種を求めているようで、列車内に居た男も彼女の存在を検知したようでした。

翌日、ディーンはアボットの家を訪問し、サラと初めて出会いました。
アボットはディーンに必要以上にサラに接触しないよう釘を刺し、自分達の目的は絶対に話すなと指示しいました。
やはり混合種を解剖した結果、異常に免疫力が低いという判断に落ち着きました。
これは母親が人間で父がエイリアンのDNAを半分持つパトリックという点がマズかったようです。
その点、サラは母がハーフエイリアンであるジルのクローン・イブだったので純血種に近く、免疫力が備わっているようです。
また純粋種に近いが故にサラは同様の相手で無いと交尾しないだろうとアボットは判断しており、「出掛ける」と言いに来たサラに「自由に外出して問題ない。」と返答しました。
確かにサラはジル達のように上から目線ではあるのですが、話も通じるし、攻撃性は低いですね。
恐らくジルであれば、いきなり現れたディーンと出会った際に問答無用で始末する気がします。
もしかして人間成分が多い方が凶暴なのでしょうか?

ジルの研究でも純粋なエイリアンを作るという研究が成されましたが、コントロール不能だったので焼却処分したそうで、今回は人間の染色体が良い方向に作用するのでは無いかとアボットは考えているようです。
そういえばそんな話がありましたね。
ディーンはサラがどう感じるだろうとモヤモヤするのですが、アボットは「あれには感情は無い」とキッパリ否定し、彼女は実験対象であって人間ではないという姿勢を貫くのでした。
さて、町中で青い目をビカーンと光らせて交尾相手を探していたサラは、とうとうあの列車の男に出会い、Hを始めます。
ということでお馴染みの爬虫類顔のエイリアンの交尾シーンが始まるのですが、サラは最中に相手が病気であると気付きました。
男は混合種であり、薬で症状を抑えていましたが、死にかけていると見抜いたサラは肘鉄を食らわせて去りました。

ディーンは夜遅くに帰宅したサラをチェスに誘うのですが、彼女はルール本に触っただけで、マスターしてしまい、あっと言う間に負かされてしまいました。
彼は、やはり見た目は美人なサラと仲良くしたいと考えているようでした。

ディーンが寮に帰宅すると同室の友人(J・P・ピトック)がアメリア(アメリア・クック)という女性が生化学教室の生徒の交際相手を募集しているという話を聞きます。
彼女はセクシー下着でチャット相手を募集しているのですが、話を聞くと「異種のDNAの結合をしたことがあるか?異常に成長が早いDNA操作に関わったことがあるか?」というハードルの高い質問をして来ました。
質問内容に一抹の不安を感じたディーンは友人にチャットを切らせました。
一方、軍は民間の通信を勝手に傍受しているようで、アメリアのメールからジルに関する単語を見付け、彼女をマークしました。

アボットはディーンにサラに感情を抱くなと再び釘を刺すのですが、「しつこい!陰キャが恋愛相談するな」的な反発を受けます。
一方でサラには不思議な変化が見られ、採血する際にわざわざ全裸になったり、担当にディーンを指名したりという行動を取るようになりました。
その時、混合種の男が天井から現れ、サラをレイプしようとし、ディーンが立ち向かいますがぶっ飛ばされます。
アボットはディーンを部屋の外に連れ出し、実は卵子はもう抜いてあるからサラは用済みだと宣言し、ガスを発生させてサラと混合種を倒そうとします。
混合種も自分の種を残したいので必死なようです。

ディーンはガスで弱り、レイプされそうになっている爬虫類サラを見て居ても立っても居られず、飛び込んで爬虫類男を止めようとします。
やられまくるディーンを見てアボットも援護に飛び込み、サンダーで男の背中に斬りつけ、「サラを連れて逃げろ!」とディーンに怒鳴りました。
ディーンは人間体に戻ったサラをお姫様抱っこで部屋の外に出しますが、アボットは男の触手に胸を貫かれて重症を負い、男はガスで倒れました。
アボットは「今後も混合種は来るだろう、君の手で新種を造れ」と告げて息絶えました。
最後のアボットの行動はディーンを守るためもあったのでしょうが、何となくディーンに言っていた事は自分にも言い聞かせていたのかなあとも感じました。

ディーンはサラにアボットの計画を打ち明け、「混合種が君の卵子を狙うだろう。君は繁殖してはいけない」と言いました。
サラは「人類の安全のためかもしれないけど、私はどうするの?」と完全に納得はしていない様子でした。
ディーンはアボットの遺体を沼に流し、研究を引き継ぐことにしました。
サラはなぜかディーンを誘惑し、戸惑う彼に「研究を続けて貰わないと困るから奉仕」と説明します。
思わず乗り気になるディーンでしたが、変身した彼女の姿を創造してしまい「君の相手は俺じゃない」と拒絶しました。
サラの感情の変化でしょうか?心拍数が上がっている描写もありました。

感想

これは普通です。SFホラーとはしてますが、怖さは余り無いです。
お話は相変わらずの繁殖系でとんでもないゴリゴリの話なのですが、二作目が雑な印象だったので、こっちの方が面白いです。
今までの話と若干異なるのが、エイリアン女性がヒロイン寄りになってる点でしょうか?
エイリアン役には安定のブロンド美女を据えているのですが、なんか弱弱しい感じです。
はっきりと覚えてませんが、エイリアンは女性タイプでも男性タイプと割といい勝負してた記憶があるのですが、サラはやられまくりです。
性格も大人しいというか、問答無用で相手を殺すようなことはしないです。
中の人もシルやイブの方がやっぱ強そうですよね。

全体的に凄く丁寧に1作目からプロットしているようで、「ああ、こんなんあったな」と思い出させてくれます。
演出も悪くないと思いました。
くっさい人間ドラマ的なものが入ったりするのですが、意外に許せる感じで、登場人物の心境を考えたりさせられます。
それだけでもお腹一杯なのですが今回はもう一体、女性タイプエイリアンが用意されています。
これはちょっと蛇足だった気がしますね。
確かに軍の人が気づくトリガーにはなっているのですが、別トリガーでも良かったのでは?
行動的にサラと被る気がして、サラの最終的な決断のトリガーとしても弱いような気がしました。

イブの人もしっかり出演してくれていて律儀だなあと感じました。
この人はいつも私の中でなぜかクリスタナ・ローケンさんと被るのですが、今回明確に見分ける方法を編み出しました。
ブラッドレインを降板するのがローケンさんで、スピーシーズに出てくれるのがヘンストリッジさんですね。
サイボーグがローケンさんで、エイリアンがヘンストリッジさんです。
何だかんだ言ってボルさんの映画に出るのがローケンさんで、カーペンターさんの映画に出るのがヘンストリッジさんです。

演出と演技がきちんと一体化しており、エイリアン同士が反応するシーンは意外に面白かったです。
サラの人はちょっと可愛いエイリアンを体当たりで演じていました。
女優さんは脱ぎまくりですが、あまりHな感じはせず、崇高なものも感じてしまいました。
ちょっと軍の人は対応が雑でしたが、多分マドセンさんの所為ですね。
ディーンが主人公だったことにビックリで、友人が重要キャラで意外に優秀だった点も驚きました。

グロいシーンはそれなりにありましたが、そんなに刺激は強くないと思います。
ちょっと長いですが、暇つぶしにはなると思いました。

ラストまでのあらすじ

寮に帰宅したディーンでしたが、友人は勝手に彼の研究ノートを見てデータを盗み、アリシアに送信していました。
アリシアは完璧だと言い、エイリアンとの接触経験について質問して来たといいます。
友人は大学のメアドを教えたそうで、ディーンは「住所バレるじゃねえか」と彼を責めました。
案の定アリシアは友人の下にに向かっているようで、道中のスタンドの店主にレイプされそうになったので、逆レイプして殺害していました。
アリシアは混合種ですね。
そして寮に着いて友人に迎えられた彼女は寮のシャワーを借り、全裸で廊下を歩くという奇行を行いました。

友人は怖くなって「あれは全部ジョークだったんだHAHAHA!」と誤魔化すのですが、通用せず、標本はどこだと詰め寄られます。
そこにディーンが帰宅したのですが、ドアを隙間からアリシアを確認した彼は回れ右してとんずらします。
しかしバレバレだったようで、ディーンの代わりに女生徒が彼女に攻撃されて死亡しました。
そこでアリシアはサラの存在に気付き、外のベンチで腰掛けている彼女の下に向かい、サラもアリシアのことを検知したようでした。
アリシアは友人を人質にして車で去り、途方に暮れていたディーンの前に軍の人が現れました。

軍の人はアリシアの正体を知っていたので、ディーンは仕方なく、彼等が生き残りをかけて新種を造ろうとしていると説明し、「予算無いから、協力してね」と言われ、選択肢の無い彼は同意するしかありませんでした。
マドセンがジャブジャブ予算使ったみたいです。
仕方なくディーンはアボットの研究室の件を話し、アリシアはそこに向かった筈だと知らせました。
一方、アリシアは友人を研究室に押し込み、脚に金属棒を刺して「あくしろよ!」と拷問しつつ、研究をさせており、サラもその様子を見ていました。
しかし友人はそもそも研究に携わっていないので、サクサク進む筈も無く、弱っている彼の姿を見るのが嫌になったのか、サラは出て行こうとするのですが、肌が崩れ始めているアリシアは「あなたが必要なの」と懇願します。

アリシアは塩化水素ガスで倒せるのですが、「サラはどうする?」と聞かれたディーンは複雑な心境でしたが、軍の人も自分で何もせず、「あくしろよ!」と彼を急かすのでした。
友人は何とかDNAの抽出に成功し、卵子に注入しようとしていたのですが、そこにガス弾が撃ち込まれたので、卵子を持ってスタコラと外に逃げ出し、ディーン達に救出されました。
アリシアはガスにやられて倒れますが、何とか起き上がり、サラと共にディーン達を追いました。

ディーン達は何か考えがあるようで、トカマク機関のある設備に逃げ込み、装置を作動させていました。
そして卵子を持った軍の人と友人がアリシアを装置の方に誘導します。
彼等は下にいたディーンに卵子をパスしたりして時間を稼ぐのですが、重力を無視する跳躍力を見せるアリシアはあっと言う間にディーンを追い詰めます。
ディーンは融合炉の上で卵子を持って待ち受けることにしますが、そこにアリシアが割り込んで来ました。
彼はリモコンを使って炉を減圧し、アリシアとを下に落とすことにしたようです。
アリシアに襲われたディーンは下の炉に卵子を落としてしまい、怒りくるったアリシアは彼を殺害しようとしました。

しかしそこでサラがアリシアに触手を打ち込み、彼女を炉に叩き落としました。
ディーンはそこで炉の蓋を閉めるのですが、アリシアは舌を伸ばしてサラを捕まえ、巻き添えに下に落としました。
こうして騒ぎは収まり、機関の操作はターナーのカードキーで行っていたので、軍の人は死亡したターナーに罪を擦り付け、融合炉の事故とTVで説明していました。
ディーンは入院しましたが、軽傷で済みました。

3週間後
アボットの研究所に来た友人はサラと見知らぬ男の子が居たので驚き、下で片づけをしていたディーンに知らせます。
実はサラは溶鉱炉に完全に落ちた訳では無く、途中の出っ張りに掴まっていたので、ディーンに助けられたのでした。
そしてその男の子はサラの繁殖相手としてディーンが純粋DNAから造りだしたのだそうで、元々混合種も血縁が近かったので、彼女の配合相手としては不適合だったそうです。

そしてディーン達は少年が成長したので、リュックを背負って旅立つ二人を見送りました。
ディーンは溶鉱炉でなぜ自分を助けたのかサラに尋ね、「今に分かる」と返答されました。
小さくなって行く二人の背中を見送りながら、ディーンは男の生殖能力は奪ってあると種明かししました。
友人は「あいつら怒るんじゃ?」と言うのですが、ディーンは「どうかな」と答え、朝食を採ることにしました。

エンドロールで終了です。

サラ達は400年位生きるそうです。
今後どうなるか不明ですが、これ、ディーンの成長物語でもあったようです。
彼はこれで「スピーシスト」では無いことを証明したようです。
若干、モヤッとしましたが、ハッピーエンド?だと思います。
病院でディーンが明るかった謎が解けました。
だって、自分を助けたサラのことを思い出して葛藤する筈だと思われ、意外とあっさりしていた理由はこれでした。

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