ちょっとずつ血を抜かれます 1800CC

1800CC

その死はゆっくりと しかし確実に訪れる

制作年 2011年
制作国 アメリカ
監督 フィリップ・ゲラット
脚本 フィリップ・ゲラット
上映時間 86分
出演
パトリック・ブリーン
アレクサンドラ・チャンド
ベッツィ・アイデム

だいたいのあらすじ

グロリア・スミス(アレクサンドラ・チャンド)は売れない弁護士で失業中の父マット(リチャード・ベキンス)と母マリリン(ベッツィ・アイデム)、兄のクエンティン(チャーリー・ヒューソン)と郊外の家で四人暮らしをしていました。
スミス家にはドヨーンとした空気が漂っていて家族は皆暗い顔をしており、マリリンは台所の刃物の入った引き出しには南京錠で施錠しています。
どうやらこの一家は過去に何かやらかしたようで、地域の人達から村八分を受けており、その所為でマットの仕事も貰えないようです。
また、グロリアは名前で呼ばれても反応せず、「ブラックバード」と呼ばれると返事をします。
グロリアは凄くヘンな子です。

ある日、ニック(パトリック・ブリーン)という外部から来た男性が家に現れ、車がエンストして困っており、修理工が明日まで来られないので一晩泊めてくれないかとマットに頼みに来ました。
マリリンに相談すると却下されたので、せめて掛けるものをと渡し、マットはすまんね、と断るのですが、マリリンは気が変わったのか、ニックを泊めると言いました。
ニックはグロリアが学校にも教会にも行かないと聞いて驚いた様子ですが、親の教育が一番と執成しました。
職業を尋ねられたニックは外科医だと答え、グロリアは興味がありそうでしたが、両親は彼女に二階へ行けと命じました。
彼の家族は何者かに殺されたそうで、犯人はまだ捕まっていないそうです。

グロリアが部屋に居ると、勝手にニックが入って来て壁にピン止めされた昆虫標本を眺め、「哺乳類で試したことあるか?」と聞いて来ました。
直後に彼女が箱に隠しておいた鳥が脱走し、マリリンは「生き物を家に入れてはダメ」と猛烈に怒って取り上げようとするのですが、グロリアは鳥の首を捻って殺してしまいました。
グロリアヤバい子みたいです。
ニックはかつて問題のある子の母親の相談に乗ったことがあるそうで、そんなことをマリリンと話している間にグロリアは部屋から脱走して外に出ていました。
マリリンがニックと屋根裏の作業部屋で話し込んでいると彼は突然、彼女を骨で殴りつけ、彼女は頭から血を流して机に突っ伏していました。

ニックは次にリビングでTVを見ているマットに話し掛けてソファに座りました。
そしてコーヒーを貰う振りをして彼をキッチンに誘い出し、鈍器で後頭部を殴りつけて気絶させました。
一方、グロリアは家の外の林で気晴らしに鳥を殺しているようでした。
ニックはマットを椅子に拘束し、鞄の中の家族写真を眺めながら、注射器やポンプ等の道具を出し、彼から採血していました。

グロリアが帰宅するとニックはダイニングに腰掛け、動物にあんなことしちゃダメだねえとか言いながら、自分は家族関係に興味があり、ベル家も観察したと言います。
彼は「君を元に戻してあげよう」と言い足したので怖くなったグロリアは彼を燭台で殴りっつけて二階へ逃げました。
グロリアは屋根裏に逃げ、追い詰められそうになりますが、クエンティンが彼女リン連れで帰宅したため、ニックの関心がそちらに向いた隙に家から逃げ出しました。
私なら兄に知らせると思うのですが、感性が違うようです。
ニックは次にクエンティンを二階におびき出して、いきなり刺しました。
そしてクエンティンはリンの目の前で喉を切り裂かれて死亡しました。

リンは急いで家から逃げましたが、ニックは無関心のようでした。
その後、リンはグロリアと出会い、同行しました。
その内、マットは目覚めたのでニックは「目的はあなたでは無い、彼女だ。あなたは妻の放火癖を矯正しようとした」と言いました。
そしてポンプのスイッチを入れてマットの血液をチューブから吸い出しました。
ニックは服に血が付いたので、洗濯すると言って服を脱ぐのですが、彼の背中には無数の切り傷のような物がありました。

グロリア達は林の外れに停車している自動車を見付けたので、リンが助けを求めるのですが、運転手の女性はグロリアを見て「スミスの娘じゃない。彼の言う通りね」等と意味不明なことを言っていたのですが、グロリアに石で滅茶苦茶に殴られて死亡しました。
彼女曰く、自分を殺そうとしたからだそうで、車のトランクには血液の瓶が沢山ありました。
後に分かりますが、これはニックの車でした。

マリリンは息を吹き返し、ニックに「変態野郎」と悪態を吐くのですが、ベル家について尋ねられると、自分がベル家の主人と不倫していたこと、別れ話のもつれで砲火したこと告白し、あれは事故だと言い張りました。。
マリリンもトンデモないですね。
ニックは「ベル家は全員死んだが、マットの弁護により不起訴になった」と付け加えました。
やがてマットは失血死し、ニックは「彼は自由になった」と言いました。

感想

これはイマイチです。
何というか毒を以て毒を制すみたいな話かなあと思ったら猛毒もいました的な話です。
前半はミステリアスな感じで面白そうに感じるのですが、つまらなくなってきます。
家族の秘密が思わせぶりに隠されているので、興味が湧くのですが、段々とどうでも良くなります。

登場人物が見事なまでに全員クズなので、見ていて面白くないです。
何でスミスさんはこの家に住んでんの?引っ越せよ!と感じましたし、グロリアは施設に入れた方がいいと思います。
一番ターゲットになるべき人物がのうのうと跋扈するのでスッキリしませんでした。

結局の所、何もかも有耶無耶な感じでイマイチでした。

ラストまでのあらすじ

ニックは交通事故で死亡寸前の一家を救おうとして一晩中手術を行い、疲れ切って帰宅すると家族が全員殺されていたそうです。
それ以来、彼は「闇の処刑人」として活動しているそうで、スミス家に罰を下しに来たのだと言います。
マリリンのポンプをスイッチオンして付近の林を捜索したニックはグロリアがかなりの数の動物を虐待死させていると知り、嬉しそうに戻るとマリリンに「君の恐れは外だけでは無くて家の中にもあったんだね!」と報告してポンプを止めました。

その頃、リンはパトカーに声を掛け、グロリアと共に保護されましたが、彼女の言うことを警官は一切信じず、笑い飛ばしていました。
そして町には向かわず、スミス家を調べると言って家に戻そうとしました。
一方、マリリンは拘束を解いてフラフラと二階に上り、ベッドの下で何か探していましたが、ニックが現れて何かの骨を投げ、「ペットを見付けてあげたよ」と言うのでした。
グロリアのコレクションだと思われます。人骨に見えますが。
そしてニックはベル家を虐殺したのはマリリンでは無くグロリアでは無いかと詰問するのでした。
ニックはマリリンの喉を掻き切って殺害し、そこにグロリア達を乗せたパトカーが家の前に停車しました。

警官二名はグロリア達をパトカーに残し、拳銃を持って家の中へ入りました。
ニックはあっと言う間に散弾銃とメスで警官二名を殺害してしまいました。
彼はそのままパトカーに迫り、まずはリンを連れ出して家の中に入れ、グロリアはそれを追いました。
グロリアは家族の遺体がダイニングに並べられているのを見て、自分がベル家の人間をナイフで滅多刺しにして殺害したことを回想しました。
ニックはそんな彼女を褒めたたえ、僕たちは同類だと言いつつ、縛られて寝かされているリンの所に連れて行きます。

ニックはグロリアにリンを刺すように指示し、彼女は従う振りをして彼の太ももを刺し、リンを家の外に逃がしました。
グロリアはニックの車で待ち伏せ彼が帰り支度を終えて戻って来たので、ハンドルに手を拘束し、銃で撃ったり、喉を切ったりして殺害しました。
ニックはグロリアを仲間にしようと考えていたようですが、彼女は「私はお前と違って殺すのが好きなだけだ。」と拒絶していました。
彼は死ぬ直前に自分の家族の話が嘘だったように匂わせていました。

グロリアはそのまま姿を消しました。

単なる殺人鬼の仲間探しの話でした。
マリリンはグロリアの罪を庇って放火、ヤバいのはグロリアだったってことみたいです。

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