吸血鬼の町 死霊伝説

死霊伝説 完全版

故郷に帰ってきたらひどい目に遭う話

制作年 1979年
制作国 アメリカ
監督 トビー・フーパー
脚本 ポール・モナシュ
原作 スティーヴン・キング
上映時間 183分
出演
デヴィッド・ソウル
ジェームズ・メイソン
ボニー・ベデリア

だいたいのあらすじ

親子が何かの儀式をやっているのですが、父親の持っている液体入り瓶が青白く光り、息子に「また奴らがやって来た」等と話していました。

メイン州セーラムズ・ロット 2年前
ベン・ミアーズ(デヴィッド・ソウル)は故郷であるこの町に戻り、「マーステン邸」という丘の上の家を眺めていた所、家から出てきた面識の無いリチャード・ストレイカー(ジェームズ・メイソン)と出くわしました。
ベンはその後、町に出て不動産屋のラリー(フレッド・ウィラード)にマーステン邸を借りたいと申し出るのですが、「あれはもう売れた」と断られ、エバの下宿を勧められます。
彼は作家で幼少の頃にこの町にいたのですが、町の小説を書くために戻って来たのです。
尚、ストレイカーは最近この町に来て骨董品店の開店準備をする傍ら、マーステン邸を購入したようで、共同経営者であるバーローが近日中に到着するそうです。

ベンは、野外でスケッチをしながら自分の著書を読んでいた美術教師のスーザン(ボニー・ベデリア)に声を掛けて夕食に誘い、了承を得ました。
その夜、ベンがマーステン邸を眺めていると丁度、帰宅したストレイカーと遭遇し、挨拶されましたがガン無視します。
また、警官のパーキンズは暇人のウィーゼルにベンのことを見張るように依頼していました。
ウィーゼルはエバの元夫だったようで、勝手にベンの部屋に入り、エバと共にマーステン邸らしき家について「悪の枠組み」的なことと書いてある原稿の書き出しを盗み見しました。
一方、スーザンの家の夕食に招待されたベンは、食後に彼女と湖にドライブに向かい、自分がマーステン邸を題材にした小説を書こうとしていると教えました。
そして一目惚れしたとスーザンに告白されたベンは彼女と交際することになりました。

翌日、ストレイカーはラリーを呼び出し、今夜港で食器棚を受け取って屋敷の地下に運んで施錠しておいて欲しいと依頼しました。
一方、ベンはかつての恩師バーク(リュー・エアーズ)を学校に訪ねてスーザンとも会いましたが、彼女の幼馴染のネッドはベンを見て嫉妬の炎を燃やしていました。
その夜、運送業者のカリー(ジョージ・ズンザ)はストレイカーの荷物を取りに行く振りをして妻ボニーがラリーと不倫している現場を押えようとし、カリーから荷物を依頼された二人組は港から大きな冷たい木箱を運び出しました。
その頃、ベンはバークとバーで呑みながら、子供の頃に首吊り自殺したマーステンが目を見開いた様子を屋敷で目撃したことや最初の持ち主の一家が死亡している件、マーステンが複数の子供を攫っていたという噂から「マーステン邸には屋敷その物に悪が宿っており、邪悪な住人を呼び寄せている」と話していました。

木箱を運んでいた二人組はあまりの木箱の重さと冷たさに地下に運び込んだ木箱を開けてみようかと思案していましたが、上で人の気配がしたので断念し、施錠せずに鍵を地下に投げ込んで去りました。
その頃、町の林の中を歩いていた兄弟の幼い弟ラルフが人知れず何かに襲われており、兄ダニーもフラフラの状態で自宅の前で倒れた所を両親に助け起こされました。
その後マーステン邸に現れたストレイカーは倒れたラルフを木箱のある地下室に運び込んでいました。

カリーはラリーが自分の家に入って行ったのを見てタイミングを計って散弾銃を手にボニーとラリーの不倫現場に飛び込みました。
驚いたボニーはラリーにレイプされたと言い、ラリーは彼女が誘惑したと二人共見苦しい言い訳をします。
カリーはラリーを居間に連れ出し、散弾銃の筒を顔の前に持って行かせ、引金を弾いたのでラリーはパンツ一丁で家を飛び出しました。
弾が入っていなかったので命拾いしたラリーでしたが、家の前で何かに襲われていました。
その頃、ベンはスーザンと湖でデートしていたのですが、駐車したジープの辺りが騒がしかったので見に行くとなぜかパンツ一丁のラリーの車がジープの後ろに駐車してあり、運転席ではラリーが意識を失っていました。

深夜になるとラルフは霧の中を浮遊する吸血鬼となってダニーの部屋の窓に現れ、ダニーに襲い掛かっていました。
翌日、ラルフの捜索を行っていたパーキンズ達は黒い布の切れ端が枝に引っ掛かっていたので、黒スーツを着ていたストレイカーに聞き込みを行いますが、怪しい点はありませんでした。
また、ラリーは心臓発作で死亡しており、ダニーは悪性の貧血と診断されていました。
そしてその夜もまたダニーはラルフに吸血されていました。

翌日、ストレイカーは警察に出向き、捜査協力ということでパーキンズに黒スーツを貸与しました。
カリーはボニーと町を出て行くようで、荷物を積んでトラックで移動していました。
また、ダニーは死亡してしまい明日が葬儀なのですが、スーザンはボストンに面接に行くとことでした。
葬儀が終わり、ダニーの棺を埋めていた墓守マイクは操られたように墓穴へ飛び降り、吸血鬼と鳴ったダニーに首筋を噛まれてしまいました。
その後、マイクはバーで呑みながら話していたベンとバークのテーブルに「気分が悪い」と倒れこむように座り、葬儀の後に墓地で朝まで眠ってしまったと打ち明けます。
彼にはその時の記憶が全くないようで、何かの目で見つめられたことと甘美な歌を聞いたことだけ覚えていました。
昨夜も家に誰かが来て入れたのですが、思い出せないと言うので、その夜はバークが家に泊めてやることにしました。

その夜、ダニーの友人でホラーマニアで縄抜けの達人のマーク(ランス・カーウィン)の部屋の窓に吸血鬼化したダニーが現れて「開けてくれ」と訴えます。
しかしマークは術に懸らなかったのか十字架をかざしてダニーを追い払いました。
一方、マイクの首に傷に気が付き、明け方に彼が窓から何者かを部屋に入れているような音を聞いたバークはベンを呼び出し、これは吸血鬼の仕業に違いないと告げます。
マイクは脈が無くなっていましたが、なぜか首筋の傷は消えていました。
ベンはその考えを皆に話しても信じて貰えないからまずは警察や医師に調べさせて納得させましょうと勧めました。
吸血鬼になると消えるんでしょうか?

翌朝、ベンは開店したというストレイカーの店を訪ね、入り口でマークとすれ違いました。
ベンはストレイカーにマーステン邸で過去に起こった事件のことや、屋敷に興味がある件を話し、バーローが来たら屋敷に招待してもらう約束を取り付けました。
そしてベンは下宿に帰宅したのですが、待ち伏せていたネッドに「人の女を盗りやがって!」といきなり殴られてKOされました。
ベンが息を吹き返すとスーザンの父である医師の病院に入院しており、ネッドは留置場で反省中ということでした。
バークは吸血鬼の件を友人ということで医師にもしていたのですが、やはり信じてはもらえなかったようです。
ベンは医師に入院だと言われたので、十字架を手配してもらうように依頼しました。

その夜、バークは家に吸血鬼化したマイクが現れたので、十字架で撃退したのですが、心臓発作で倒れてしまいました。
留置場にいたネッドもスキンヘッドに青白い顔、前歯が牙という吸血鬼に襲われていました。
これが主でしょうか。
また、ダニーの母もダニーにやられたようで、キッチンに倒れていました。
その後、退院の手続きをしていたベンの前にボストンから戻ったスーザンが現れてダニー母やネッドの死、バークが集中治療室にいることを告げます。
ベンはこの町は危険だからボストンに避難するようスーザンに勧め、その後神父の所に案内してもらいます。
神父に吸血鬼の話をするものの理解は得られなかったようですが、急にミサに来なくなった人もいるそうです。

ベンは医師からネッドの遺体が消えたと聞き、一緒に葬儀屋に向かうことにし、スーザンには「サンザシと十字架で防御を」と指示しました。
一方、マークは神父を家に招き、ダニーが吸血鬼だった件を両親と一緒に相談していたのですが、ポルターガイスト現象が起き、あのスキンヘッド吸血鬼が現れます。
神父は十字架をかざして追い払おうとするのですが、マークを人質に取られてしまい、ストレイカーも「わが主は無的なのだ!ガハハ」と登場しました。
マークの両親は殺害されてしまい、ストレイカーは「ガキを助けたかったらお前が犠牲になれ」と神父に持ちかけ、神父が呑んだのでマークは開放されました。
スキンヘッドにはイマイチ十字架が効かず、神父は犠牲になってしまいました。

やがて葬儀屋のダニー母の遺体も吸血鬼となって甦り、襲ってきたのでベンは十字架を額に押し付けて滅し、ようやく医師も吸血鬼のことを信用しました。
ベンはバーローがこの事件の発端の吸血鬼であり、ストレイカーは手下であろうと医師に話し、バーローを倒せば事態は収拾すると言いました。
二人が家に戻るとスーザン達はサンザシで家を守っており、無事でした。
ベンはスーザンに自分は医師と一緒に怪物退治をするから朝になったら説得できる人を連れて母と一緒に町から逃げるように指示しました。

翌朝、ベンが警察署に行くとパーキンズは病欠しており、他の警官もネッドの幻覚を見たと話しており、ベンは青くなって警察署を飛び出します。
一方、エバの下宿に来ていたスーザンはエバもウィーゼルの吸血鬼に襲われたのだということを知りました。
ベンの部屋から見えるマーステン邸を見ていたスーザンは単独でマーステン邸の前まで来てしまいました。

感想

これは普通です。
吸血鬼に町が乗っ取られそうになるという話です。
やたらと尺が長いのと話が単調なので、何度か寝てしまいました。
後半に忙しい感じだったので、もう少しジワジワ来ると良かった気がします。
つまらなくも無いのですが、特に面白くも感じませんでした。
キングさんの原作は覚えてませんが、あの方の作品は単純に面白いものと文章の怖さで読ませるものがあると思っています。
この作品は後者だと思いますので、映像化しても淡々とした感じになるのかなあと感じました。

演出は悪くないと思います。
ようやく姿を現したマーステン邸の内部や結末付近の雰囲気は良かったです。
吸血鬼の親玉もなかなか出て来ないので、イマイチ見せ場が少ない気はしました。
彼等が手下を増やす際にはゾンビみたいに吸血して増やすものと血を与えるものがあると思いますが、この作品は前者でした。
弱点は十字架とか色々あるようですが、具体的な描写が無かったのでイマイチ良く分かりません。
聖水も効果があるのかどうか不明でした。

結末付近はどうしてああなったのかイマイチ私には分かりませんでしたが、ちょっと眠かったので考えないことにしました。
長すぎて暇つぶしには微妙な気がしました。

ラストまでのあらすじ

スーザンは両親の仇を討ちに来たマークが木の十字架を手にマーステン邸に突撃しているのを目撃して後を追います。
マークは庭の地下入り口の南京錠をピッキングで開け、侵入していました。
そして地下室を経由して屋敷内へ突入したようで、スーザンも屋敷へと侵入しました。
屋敷は豪華なシャンデリアはゴシック調の戸棚が壁を囲んであったりして豪華な雰囲気ではあるのですが、カビと埃に覆われており、薄暗くて不気味な雰囲気でした。

スーザンはようやく二階でマークに出会い、両親の仇を討つと言い張る彼を「ベンとパパに任せよう」と説得するのですが、マークは納得しません。
彼は物音に釣られて一室に飛び込み、ストレイカーにKOされ、スーザンも捕まってしまいました。
マークは椅子に縛られて放置されてしまい、スーザンは何処かに連れ去れます。
一方、ベンがパーキンズの家に行くと、彼は家財道具を積んで家族と逃げる準備をしていました。
ベンがそれを咎めると、パーキンズはベンに拳銃を渡して、さっさと車で逃げ出してしまいました。

ベンは医師と合流し、聖水を教会でゲットしてからマーステン邸へと到着しました。
二人は縄抜けで脱出してきたマークと入れ替わりに屋敷の中へ突入します。
結局マークも合流しますが、二階に先行していた医師はストレイカーに殺害され、ベンは拳銃の弾を全て撃ち込んでストレイカーを倒しました。
ベンとマークは地下へと飛び込み、階段が外されていたので飛び降りましたが、貴重な聖水を割ってしまいました。

貯蔵庫があったので錠を壊して侵入すると中央には棺があり、その周りには吸血鬼となった人達が雑魚寝していました。
ベンは棺を引っ張り出してスキンヘッドの胸に杭を撃ち込んで滅し、マークと屋敷に火を点けて逃げました。
残念ながらスーザンは見つからなかったので救出できませんでした。

グアテマラのジミコ 2年後
あれからベンとマークは吸血鬼に追われる日々を過ごしていましたが、ある日、手にもった聖水の瓶が青白く光ったので彼等が来たことを知ります。
二人が帰宅すると家には吸血鬼となったスーザンが居り、ベンに「永遠に愛し合おう」と魅力的な提案をしてきました。
ベンは彼女の胸に杭を打って滅します。
二人は次の吸血鬼から逃れるために町を後にしました。

エンドロールで終了です。