真面目な感染もの バード・インフェルノ

バード・インフェルノ 死鳥菌

全世界感染。

制作年 2006年
制作国 アメリカ
監督 リチャード・ピアース
脚本 ロン・マッギー
上映時間 84分
出演
ジョエリー・リチャードソン
スコット・コーエン
アン・キューザック

だいたいのあらすじ

中国広東省で大規模な鳥インフルエンザが発生しており、その地域にいた男性が香港の工場で勤務していました。
アメリカ人のビジネスマンがその工場で商談を行って感染したようで、帰国前のレストランでは彼を媒介にアフリカ系の男性に感染していました。
ビジネスマンはくしゃみをしたり多くの人に接触しながら帰国しました。

フロリダ州の医学博士イリス(ジョエリー・リチャードソン)は鳥インフルエンザの感染者が出たという情報を得て対応を開始していました。
中国政府はH5N11型ウィルスが発生したのでWHOに応援を求めたのですが、封じ込めに失敗し、感染を広げた可能性があるといいうことです。
イリスは現地に飛んだのですが、このウィルスは人から人に感染するように変異したようで、当初8名と聞いていた感染者は20名を超えており、感染爆発の恐れがありそうです。

あのビジネスマン・コネリーは帰国し、妻のデニース(アン・キューザック)とバージニア州のスタジアムで息子の野球観戦をしています。
コネリーはやたらと咳き込み、友人と握手をしたり、娘と飲み物を共有したりしていました。

その後、世界各地で鳥インフルエンザの感染者が広がり、イリスはCDCのリード長官(ステイシー・キーチ)から協力依頼を受けます。
彼女は会議招集されて集まった関係者を前に1919年に大流行して5000万人が死亡したスペイン風邪よりもH15ウィルスは致死率が高く、1919年を上回る参事になるだろうと話します。
来年には第二波、第三波が発生し、最終的に全世界で1億5千万~3億5千万の人が犠牲になるだとろうというのがイリス予想でした。
またワクチンの安定供給にも4~5ヶ月間程度必要ということですが、ウィルスは期間を経過すると致死率は下がるそうで、時間を稼げば有利になると彼女は付け加えました。
尚、この時点では米国内で感染者がいると認識されておらず、上陸には2週間程度と予想されていました。

コネリーは勤務先のスーパーで鼻血を出して倒れ、意識不明となります。
彼はH5感者として隔離され、イリスはリードに国内で感染者が発生した旨を知らせます。
コネリーは妻に看取られて死亡し、大統領は国民に向けて鳥インフルエンザの発生を知らせました。
イリスはバージニア州のニューサム知事(スコット・コーエン)がコネリー家等の隔離を行っていたので、今更の隔離は意味が無く、他の州に悪影響を与えるので止めてくれと要請したのですが、彼は効く耳持ちませんでした。
彼は自分の省庁を完全隔離にして空気清浄機等を設置して安全に保っており、私の安全こそが州の安全とのたまっています。
イリスは隔離はされた側の人間が捨て鉢になり、危険だと繰り返し主張するのですが、却下されました。

隔離地域の人は特定の場所で食料の配給を受けていましたが、確かに彼等を警戒して露骨に避ける人もいるようです。
また、経済にも影響がでて運輸会社の株は大暴落しており、物資の供給が滞るので物価は上昇し、500g程度のコーヒー豆が19ドルもしていました。
感染は各都市で発生しており、NYでは感染を苦に自殺する人も出ており、各地では輸送トラックが襲われて闇市が発生していました。
凄くシリアスなので茶化するもりは無いのですが、モヒカン大量発生ですね。
また、政府は治安維持のために抗ウイルス剤を軍に優先的に放出しており、ニューサムは抗ウイルス剤が回って来ないのでイラついていました。

コネリー家ではデニースの息子トビーが発症してしまいました。
病院はどこも満員でNYの看護師アルマ(ジャスティナ・マシャド)の病院では看護師が備品を拝借して自主退職していました。
そんな中イリスは広東省の医師からウィルスが変異して抗ウイルス剤が効かなくなったという知らせを受けました。
全世界の死亡者は251万人を超え、どこの国も物資不足に悩まされており、支払いがパンクして破産する保険会社もありました。
バージニア州では隔離者やニューサムのやり方を批判する人達のデモが起きていましたが、コネリー家のトビーは回復しました。

その一方でフランスでワクチンの開発に成功したという知らせがあり、イリスは臨床実験もまだっで供給も未定なので発表を控えるように勧めましたが、リードは国民を安心させようとしてワクチン開発を発表しました。
感染発生7週目には全米各地で略奪が発生しており、死者数は432万人を超えました。
ニューサムは暴動を抑えきれなくなり、隔離政策を解除しました。
NYのアルマの治療施設では看護師が死亡して人手不足となり、機材も不足していたので助からない患者からは人工呼吸器等が外されていました。

9週目には死者の数が586万人を超えました。
コネリー家では食料が無くなり、配給も停止されたのでデニースがショッピングセンターに並ぶのですが、皆はスカスカの棚に僅かに入荷した品を奪い合っていました。
政府は20万人分のワクチンを入手し、医療関係者に優先的に投与することにしたのですが、全体の20%程度にしか行き渡らない計算でした。
また、ニューサムの息子も感染し、心肺停止して意識不明となりました。

12週目には死者の数が1244万人を超えました。
ワクチンの輸送車は軍が警護していましたが、武装して襲撃する輩も出てきました。
死者が出ても葬儀等は行えず、ゴミ処理場のような所に集められ一括処分されていました。

感想

これは普通です。
ジャケ絵は生物パニックのようですが、至って真面目な感染パニックものです。
ひたすらシリアスに感染が広がっていく様子を淡々と描写しています。
物凄く中途半端な感じで終わるので、もしかすると続きがあるのかもしれません。

面白いかというと微妙な感じで、怖いことは怖いです。
やはり感染爆発すると色んな所に影響が出るんだなあと頭ではわかっていたつもりなのですが、再認識しました。
感染ものは大体、ウィルスと戦う系の話が多いのですが、これは違います。
淡々と人類がウィルスにやられていく様子を描写したものです。

医療系の描写がリアルかというとそんなことは無く、ウイルス等の知識が得られるのかも微妙です。
この頃、鳥インフルエンザが流行していたので、啓蒙的に作られたものだと思います。
他の映画を観る時間を割いてまで観なくてもいいと思いました。

ラストまでのあらすじ

14週目には死者数が1852万人を超えました。
デニースの近所では餓死しそうになっていた老女がいたので娘と二人で救出しました。
彼女は近所に呼び掛け、お互いに助け合って暮らせるようにしました。
ニューサムは彼女の動きを真似て地域ごとに助け合う仕組みを作りました。
フランスはワクチンを国有化したそうで、フランス人全員にワクチンが行き渡るまでは各国への供給は無いそうです。
リードは米国内で自力でワクチンを開発すると発表しました。

16週目には死者が2070万人を超えました。
アルマは妊娠を機に看護師を退職しました。
イリスは広東省の医師からアフリカで変異したウィルスが猛威を奮っているという噂を聞きました。
彼女の予想通り第二波が発生したようで、現地アンゴラに飛んで調査することにします。
また、とうとうリードも感染してしまいました。
フランスは経済制裁を恐れて各国へのワクチンの供給を再開したそうです。
イリスは防護服着てますが、泣いて服で顔を拭いたりしてるので意味無い気がします。

17週目には死者が2269万人を超えました。
アンゴラの村では全員が死亡しており、これからも感染者が増えるようです。

エンドロールで終了です。

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