戦時中の話でした 吸血鬼蘇る

吸血鬼蘇る

吸血鬼の下僕になったらひどい目に遭う話

制作年 1943年
制作国 アメリカ
監督 ルー・ランダース/カート・ニューマン
脚本 ランドール・フェイ/グリフィン・ジェイ
上映時間 69分
出演
ベラ・ルゴシ
フリーダ・イネスコート
ニナ・フォック

だいたいのあらすじ

これは吸血鬼アルマン・テスラの事件のお話で、ソーンダース教授の資料に基づいたものだそうです。

1918年のロンドン
霧の深い夜、修道院の墓地で多毛症で狼男といった風貌のアンドレアス(マット・ウィリス)が吸血鬼を目覚めさせていました。
吸血鬼は大学教授に検査を受けているという女性の話をアンドレアスに聞いた後、ドラキュラような姿でマントを広げて墓地を出て行きました。

大学教授のウォルター・ソーンダース(ギルバート・エメリー)は助手のジェーン(フリーダ・イネスコート)と共にノーコットという女性を診断しており、彼女は意識はあるのですが、身体の血液を失っている状態でした。
どうやって生きてるんでしょうか。
ノーコットは催眠術にかかっているようで、何かに襲われたことを匂わせながらも「私は誰にも言ってない。」と窓の外に向かって呼び掛けて死亡しました。
輸血してませんでしたが。
その夜、吸血鬼はウォルターの娘ニッキーを襲っていました。
また、ウォルターは遅くまでアルマン・テスラという吸血鬼の専門家の本を読み込んでいました。

翌日、ウォルターはノーコットの首筋の傷を根拠として、彼女は吸血鬼に襲われた可能性があるとジェーンに告げます。
その後、ニッキーが倒れているという知らせを受けて彼女の首の傷を発見したウォルターは直ぐ輸血しました。
自分の娘だと対応が早いですね。
ジェーンは半信半疑という感じでしたが、ウォルターはこのままではニッキーが危ないと主張します。
彼はテスラの本で得た知識から昼間の間に心臓に杭を打ち込むか、昼間に誘い出して倒すと宣言し、ひとまず墓地を見回ることにし、ジェーンもこれに同行しました。

二人は修道院の墓地で吸血鬼の棺を発見し、棺の中の人物を鏡で姿を写し、吸血鬼に間違いないと判断して心臓に杭を打って滅しました。
アンドレアスが制止しようとしたのですが、吸血鬼が破滅すると彼も倒れました。
不思議なことに彼は多毛症が治って普通の人間になったので、ウォルター達はアンドレアスを助け起こして連れ出しました。
ウォルターはこの出来事をレポートとしてまとめました。

その後、ウォルターは飛行機事故で死亡し、ジェーンは彼の遺稿となったこのレポートを警視総監のフレドリック(マイルズ・マンダー)に見せました。
彼女によればウォルターが滅した吸血鬼はテスラその人だったということです。
またアンドレアスはその後の治療で元に戻り、今ではジェーンの助手をしているといいます。
フレドリックは死体を捜索することにし、もし心臓に杭を打ち込んだ死体が見つかればジェーンの殺人罪は免れないと言いました。

ジェーンの息子ジョン(ローランド・ヴァーノ)は大人になったニッキー(ニナ・フォック)と婚約していました。
帰宅した彼女はジョンに総監の話をし、「吸血鬼の件は死体が腐敗してないから照明できるけど、ニッキーが心配」と打ち明けていました。
その話をアンドレアスも立ち聞きしていたのですが、その時空襲警報が発令し、戦時中のロンドンはドイツ軍の空襲を受けました。
ジェーン達は避難しますが、修道院の墓地も空襲を受けて崩れていました。
その夜、墓地では建物が崩れて露出したテスラの死体を見て、墓守が親切心から杭を抜いて、埋め直してしまいました。

アンドレアスはジェーンに修道院の棺の話を聞いていたと打ち明け、「恐ろしいから止めさせてください」とお願いするのですが、「すまんけど私ではどうにもならない。心配しないで」と返答されてしまいます。
その後、彼はジェーンの依頼でドイツから亡命して来るブルックナー博士を迎えに行きました。
一方、復活したテスラ(ベラ・ルゴシ)はアンドレアスに「私は永遠にお前の主なのだー」と声を掛け、眼力で操って、またまた多毛症にしてしまいました。
テスラはジェーンへの復讐を誓い、アンドレアスに棺を新しいアジトに運ぶよう指示しました。
また、アンドレアスにブルックナー達を始末させ、テスラはブルックナーに成りすますことにします。

フレドリックとジェーンは棺を掘り起こしに行くのですが、棺は無くなっており、じゃあ捜査は終了!となるのですが、ジェーンは釈然としませんでした。
その後、ジョンとニッキーの婚約パーティーが開かれたのでブルックナーとしてテスラも招待され、ジェーンに家族を紹介されます。
ジョンがショパンの前奏曲7番弾いてます。
フレドリックはジェーンに近付くテスラを見て若干ジェラシーだったようですが、テスラは巧みな話術で彼女を安心させ、研究室に案内してもらった挙句、「良かったら自由に使ってください」と許可までもらってしまいました。

ジェーンが研究室に保管していたウォルターの吸血鬼レポートは鍵をこじ開けられて盗まれてしまい、フレドリックは引き出しに付いていた毛髪を分析することにしました。
そのレポートはジェーンによって決してニッキーの目に触れないようにしていたのですが、ニッキーの部屋に置かれており、彼女はそれに目を通し、テスラについて知りました。
その夜、テスラはニッキーの部屋に侵入し、彼女に術をかけて、「お前は私と共に故郷に帰り、永遠に一緒に暮らすのだー。その前にやってもらうことがあるのだー」と操りました。
なんか冴えない小男のおじさんが、若い女性を口説いているようにしか見えないです。
あなたの故郷は枢軸国側で、ソ連とナチスで取り合ってて帰国無理だと思います。
お隣のハンガリーも枢軸国代表でしたが。

翌朝、ニッキーは部屋で倒れているのを発見され、彼女の首の傷を見たジェーンは事態を把握しました。
ジェーンはジョンにテスラの件を説明し、考えがあると言い、墓地に向かいました。
彼女は墓守にテスラのことを聞き、彼等が埋め直した墓地からテスラが復活していたことを知ります。
ジェーンはフレドリックに相談するのですが、俄には信じがたいと捜査を断られます。
しかしフレドリックは念のため部下にアンドレアスを監視するように指示し、部下は研究室から出てきたアンドレアスが不審な包みを持っていたので中を見せろと詰め寄ります。
アンドレアスは狼男に変身して警官を倒して逃走しました。

警官はフレドリックに包みと狼男の体毛を渡し、アンドレアスが狼男になった件を報告します。
包みはブルックナーの持ち物であり、体毛は引き出しに付着していたものに似ていました。
丁度、そこに分析に出していた毛髪の結果が届き「狼のものです」ということでした。
その夜、ジョンは吸血鬼に襲われました。
テスラはブルックナーとして意見を求められ、しゃあしゃあと「吸血鬼かもしれませんなあ」等とのたまっていました。
フレドリックは毛髪の件でアンドレアスを詰問し、彼はレポートを盗んだ件を認め、ジェーンとフレドリックの前から逃走しました。

フレドリックはブルックナーが滞在しているホテルにジェーンと踏み込み、本人は不在でしたが、鏡が裏返っていることや、テスラの指輪を持っていたことから、彼がテスラで間違いないと判断しました。

感想

これは普通です。モノクロ映画です。
お話はなかなか色んな様子が入っていて面白く感じました。
でもやっぱりエロジジイ要素の話になってしまうのがちょっと残念でした。
それを覗けば大戦中の話なので、爆撃シーンや瓦礫の風景も盛り込んであったりして、なかなかでした。
アンドレアスは狼男になるのが若干、意味不明で、テスラがロンドンにいた理由も良く分かりませんでした。

怖くは無いのですが、後半の墓地のシーン等なかなか雰囲気は良いと思いました。

恐らく主人公と思われるジェーンが優しい人で魅力的なのと、フレドリックが色々と手を打っているのが良かったです。
この二人が一緒に行動していると安心感がありましたが、結末付近でまさかの凡ミスを犯します。
ジョンとニッキーの若年コンビは子羊チームみたいな感じでした。
残念なのが吸血鬼役のルゴシさんで、演技は普通と思いますが、カリスマも恐怖感も無い只のおじさんにしか見えませんでした。
ニッキーに手を伸ばすシーンもセクハラおじさんにしか見えないという悲しさでした。
そして真のヒーローはアンドレアスだという。

ラストまでのあらすじ

どうやらジョンを襲ったのはテスラに操られたニッキーだったようですが、彼女は操られたことは覚えているのですが、その際に何をしたのかは覚えておらず、苦悩してしまいます。
テスラは正体がバレたので、堂々とジェーンの前の現れ、「今夜、ニッキーを攫う。お前達人間には阻止できない」と宣言しますが、十字架の光を反射されて逃げました。
何なんでしょう?出オチ?

テスラは遠隔でニッキーを操作して呼び寄せることにしたのですが、ジェーンはそれを盛り込み済で、フレドリックと共に彼女の後を尾けることにしました。
再び修道院の墓地にテスラがいるのを確認したのですが、そこに空襲が来て、二人はニッキーを見失ってしまいました。
アンドレアスはニッキーをテスラの下へ運び、撃たれていたので助けてくれと懇願しますが、お前は用済みと言われてしまいます。
彼は土の中から十字架を拾い、「この世で一番強いのは良心」というジェーンの言葉を思い出しました。

アンドレアスはテスラの呪縛に打ち勝ち、人間に戻りました。
そして、せっせと棺の準備をしているテスラに「悪霊退散」と十字架を突き付けます。
アンドレアスは十字架パワーでテスラを外へと押し出していたのですが、そこに空爆を受けます。
その頃、ジェーンとフレドリックはまさかの警察署引き揚げという大NGをかましていました。

朝になって気が付いたアンドレアスはテスラを外に引き摺って行って日光を浴びせ、更に杭を打ち込んで滅しました。
酔っ払ったおっさんが運ばれているようにしか見えないんです。
フレドリック達が知らせを聞いてニッキーを救出しますが、アンドレアスは安らかな顔で死亡していました。
アンドレアス主役でいいと思います。
相変わらずフレドリックは吸血鬼のことを信用していないのですが、部下は信じると言います。
仕方なく彼はカメラ目線になり、「あなた方は信じますか?」と視聴者に呼び掛けて来ました。

エンドマークで終了です。

最後にメタ発言かまして来ました。

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