洞窟入ると変異しちゃいます 地獄の変異

地獄の変異

人間vs元・人間

制作年 2005年
制作国 アメリカ/ドイツ
監督 ブルース・ハント
脚本 マイケル・スタインバーグ/ティーガン・ウェスト
上映時間 97分
出演
パイパー・ペラーボ
コール・ハウザー
レナ・ヘディ

だいたいのあらすじ

30年前 冷戦時代のルーマニア
10名程度の探検隊が山中の教会の地下にある洞窟を探検しようとしていましたが、ここは異教の教会のようで、なにやら壁には鬼のように角を生やした人骨や蝙蝠のような羽を持った生物の姿が描かれていました。
彼等は地下の床から洞窟へ侵入しようとしていたのですが、床が抜けてしまい、洞窟に落ち、何と教会の裏手の山が崩れて生き埋めになってしまいました。
洞窟内には「キキキ」的不気味な声を出す生物がいるようなのですが…

現在 カルパティア山脈
ニコライ博士(マーセル・ユーレス)達は山中に深い縦穴の洞窟を発見し、これは大発見と歓喜していました。
洞窟の下は深い地底湖が広がっているようだったので、ニコライは洞窟ダイバーを呼び寄せて探検することにしました。
ジャック(コール・ハウザー)、チャーリー(パイパー・ペラーボ)達はメキシコ湾に潜り、海中の調査を行っていましたが、ジャックの弟タイラー(エディ・シブリアン)のごり押し潜水で目的のものを発見し、帰還しようとしていました。
そこにニコライから衛星電話で「凄い洞窟探検手伝って―」と依頼が来たので「いいよー」と引き受けました。
推定145㎞という巨大な洞窟という話にジャック達は「凄いねー」と大喜びでした。

現地に到着したジャック達は洞窟は埋もれた教会にあったらしいという話を聞きつつ、ジャック達は早速、科学者のキャスリン(レナ・ヘディ)とカメラマンのアレックス(ダニエル・デイ・キム)と知り合いました。
キャスリンはサラ・コナークロニコルのサラですね。
突撃型のタイラーに比べ、ジャックは慎重派で「14人に1人」というダイバーが死ぬ確率を教訓として常に準備を怠らないようにしているようです。
地底湖の入り口付近では現代的な靴が発見されており、何者かが立ち入ったようでした。

彼等は洞窟入り口に溜まっている深さ90mのエリアを突破し、中にベース・キャンプを設置して12日間の間、サンプルを採取することになっており、行ける所まで行こうということになりました。
先行の偵察はブリッグス(リック・ラヴァネロ)が行うことになり、ジャックと同じく慎重派のトップ(モリス・チェスナット)は危険だから気を抜くなと皆に釘を刺しました。
地元の言い伝えによればこの洞窟はわざわざ上に建てた教会で封印されており、過去にはテンプル騎士団が洞窟内に棲む翼を持った悪魔と戦ったそうです。

翌日、一行は狭い縦穴を滑り降り、機材を降ろして水のエリアに到着しました。
この映画は映像が凄いですね。サンクタムに負けてないかも。
先発のブリッグスは深さ60m程度まで潜り、3.8㎞先に無事に野営地を見付けて通信して来ました。
ジャック達は地図データを受信し、ブリッグスが恐ろしく凶暴なネズミのようなものと戯れている様子を見て笑っていましたが、通信ケーブルが切れたらしく、映像を受信しなくなります。
そこで全員でブリッグスが居た地点に向かい、道中でケーブルをチェックすることになりました。

先行したジャックとトップはブリッグスが装備一式を残して消えていると知り、周囲に呼びかけると彼は無事でした。
どうやらこの地点にも先客が居たらしくスニーカーのような靴とロープが転がっていました。
一方、通信ケーブルは噛み千切られており。タイラーと離れた所でケーブルを調べていたストロード(キーラン・ダーシー=スミス)は何かに襲われ、その衝撃で推進装置が爆発し、タイラーはその衝撃で吹き飛ばされました。
ジャックとトップはストロードを捜しに戻りますが、爆発で洞窟の一部が崩れており、戻れなくなっていました。
ジャック達は残りの皆とベース・キャンプ地点で合流し、戻れなくなったことを伝え、まずいことに捜索隊が来るとすると12日以後でした。

ブリッグスはこの洞窟には何かおり、あの靴の主もそれに襲われたのではないかと言いますが、まずは脱出が先決とジャックとトップが出口を探すことにします。
道中で洞窟探検の装備品を発見した二人は、やはりこの洞くつには先客が来ていたと判断します。
狭い岩の裂け目を見付けたので、そこから出られないかとジャックが先行したのですが、半透明なサソリに囲まれた後、巨大な何かに襲われました。
ジャックはナイフで抵抗してその生物を追い払い、トップとキャンプに戻りました。
その生物は巨大な爪のようなものを持っており、ジャックはそれを切り取ったので皆に見せました。
また、キャスリンが調べた所、この洞窟の生物は皆、タコのような小さい寄生生物に寄生されていました。

問題の寄生生物はジャックが持ち帰った爪にも寄生しており、どうやらこの爪の主がこの洞窟内の捕食者のようでした。
ニコライは捜索隊を待とうと提案するのですが、ここは地下1.5Kmであり、ここまで救助隊が来られる可能性は低いということでジャックは皆に出口を探しに出発しようと呼び掛けました。
皆は移動を開始し、道中では歯型の付いた人骨を発見し、「キキキ」的な鳴き声を聞きます。
ブリッグスはソナーガンで岩盤を調べ、ジャックの進む方向が水路の本流から外れていると指摘するのですが、彼は皆を引っ張ってどんどん先行しました。

やがて深い水路を見付けたのですが、ジャックはアレックスが撮影しようとすると「撮影するな」と殴りつけたり挙動不審になっていました。
彼は誰も見ていない所でプルプルと震えていました。
一休みした皆は深い水路に潜ることにしましたが、殿のタイラーの様子を人外の視界を持つ何かが見ていました。
深い水路を出た所でウォータースライダーのような急流に遭遇し、ジャックはチーム分けしてそこに皆を飛び込ませます。
キャスリンは何かに捕まってしまいますが、何とかハーネスを切って合流し、ニコライは途中の岩に脚をぶつけて骨折してしまいました。

遅れて滑り降りてきたニコライは皆から孤立し、あの捕食生物に襲われて死亡しました。
ニコライは学者なのにとばっちりです。
ジャックは彼を攫って水中を移動する翼を持つ生物を目撃し、後を追い、ニコライが岩の隙間に連れ去られるのを目撃しました。
他の七名はジャックを離れた所で待っていたのですが、水中にいた小型の鰻のような凶暴生物に襲われ、必死で追い払います。
ジャックは皆と合流し、キャスリンはニコライの死を知り彼を責めますが、ひとまず岸まで泳ぐのが先決ということになりました。
キャスリンによればあの「キキキ」という音は捕食者が出しており、音の反響で獲物を獲るのではないかということです。

岸に上がると川のような物があり、皆はここを流れれば外に出られるのではないかと考えます。
しかしジャックはそれは罠だと言い、付近の壁を登ろうと主張するので、皆は従うことになります。
ジャックとタイラーが先行することにしましたが、チャーリーが勝手に一人で壁を登り始め、カムを打ち込みながら頂上に達しました。
しかし頂上には捕食者がおり、前方から襲ってきたので逃げようとしたチャーリーは落下し、宙吊りとなりました。
体制を整えた彼女は自力で何とかしようと、岩の壁面を駆け抜けつつ、追ってきた捕食者を手製の火炎放射で撃退し、勢いを付けてからロープを切って隣の岩肌に飛び付くという離れ業を見せました。
チャーリー凄いですね。ディセントのレベッカみたいです。

捕食者は翼を広げて飛行してチャーリーを執拗に追跡し、彼女を鋭い爪で攻撃します。
彼女は捕食者が飛行することを皆に叫んで知らせ、ナイフと火炎放射で抵抗して捕食者を火だるまにして落としました。
しかし深手を負った彼女は力尽きて落下死しました。

感想

これはなかなか面白いです。佳作だと思います。
洞窟探検に行ったら何かが襲ってくるという話です。
一応、ホラーになるのかと思われますが、あまりホラー的な怖さは無く、パニックに近いと思います。
ディセントが閉鎖空間でハァハァみたいな感じで、こっちは閉鎖空間でドカンドカンみたいな感じです。
所々で緊張感がありますが、大雑把なのか持続できていない感じです。
しかしイベントの数でそれを完全にカバーしている印象です。

演出は良いのですが、完全にアクション系のものだと思われます。
恐らくBGMがアクション映画のそれなのだと思われ、ホラー的な閉塞シーンもアクションにされてます。
岩に挟まりそうになるシーン等は音を静かにして照明を暗くして鼓動音でも流せばディセントの出来上がりです。
やはり演出の効果はデカいのだなあと感じました。
洞窟の中だというのに明るくて見やすかったのですが、これもホラー的には逆効果だったのかもしれません。
水中で鰻みたいなのが襲ってきた展開がホラーだったと感じました。

主要なクリーチャーは悪魔みたいな捕食者がメインなのですが、欲張りセットのように他にも色々出てきます。
モグラやサソリ、サンショウウオに鰻といった所で皆さん白くて凶暴です。
捕食生物は動き早くて良く見えないのですが、どうやらひし形の髑髏のような頭部でにエイリアンのような歯、蝙蝠のような羽を持つようです。

主人公はタイラーみたいでしたが、ジャックが凄かったですね。
この人は様子がおかしくなってから皆に悪口言われまくりだったのですが、寄生されて聴力が上がった所為でダダ漏れでした。
それでも頑張って皆を引っ張ってたのですが、彼は色々と説明不足なのです。
理由も説明せずに「こっちだ!」と皆を引っ張るのですが、納得できる筈もないので、どんどん信用されなくなるという。
お話の筋としてジャックが正常なのかどうかという部分もあるみたいなので、わざと説明してないみたいですね。
元々、寡黙で慎重な人なんだなあというのは前半で何となく伝わったで違和感は無かったです。

ラストまでのあらすじ

ジャックはちょいちょい視界が捕食者のものになることがあったのですが、黒目が十字のようになり、様子がおかしくなっていました。
キャスリンはあのタコのような寄生生物が宿主を変異させるのでは無いかと仮設を延べ、ジャックは寄生されていると告げます。
彼女によればあの捕食者や凶暴生物も寄生生物によって変異させられているそうで、捕食者はその形態から恐らく元は人間であると思われました。
キャスリンは付近の川を流れれば外に出られると主張し、ブリッグスとアレックスはそれに賛同しました。
タイラーとトップはジャックに従って壁を登ることにし、キャスリン達に別れを告げました。

ジャック達は深いクレバスのような地点に遭遇し、ジャックは下に向かうと言いました。
まず、トップが先行して崖を降り、タイラーが続くのですが腰の装備を固定していたカラピナが外れて落下し、下にいたトップに直撃してしまいました。
タイラーは下に落下し、上手く受け身は取ったものの脚を負傷し、装備は下まで落ちて氷の壁を壊しました。
ジャック達は下で合流してトップに助け起こしつつ、氷の壁の向こうに進みました。
壁の向こうは広場になっており、天井からは鍾乳石が下がっており、発生しているメタンガスが燃えてあちこちに火柱が立っていました。

そこには人骨が沢山あり、教会の壁画で見た絵と似た風景だったので、壁画に描けるということが人が出入りしているという理由で出口に近いと思われました。
果たして、付近の水溜りには外に通じていると思われる水路がありました。
ジャックはキャスリン達を迎えに行くと主張しますが、タイラーが志願し、トップもジャックの様子がおかしい判断して制止します。
一方、キャスリン達は捕食生物の群れに襲われ、ブリッグスが拉致されました。
その頃、ジャック達も捕食生物に襲われ、装備の入ったバッグを奪われていましたが、捕食生物化し始めたジャックは彼等の動きが見えるようになっていました。

タイラーは登って来た崖を飛び降り、水路を泳いでキャスリン達を捜しますが、彼の目にしたものは岩の隙間に引きずり込まれるブリッグスの姿でした。
彼はブリッグスを追いかけますが、ブリッグスは天井に磔のようになり、「逃げろ」と叫び、直後に捕食生物がタイラーに襲い掛かって来ます。
そこにソナーガンをもったキャスリンが駆けつけ、捕食生物を追い払いましたが、どうやら彼等はソナーガンの音波が苦手なようです。
アレックスとははぐれたそうで、タイラーは彼女の手を引いてジャック達の所に戻ります。

タイラー達が狭い水路に苦戦しつつ、ジャック達のいるポイントに後一歩という所でアレックスが合流しました。
そして氷の壁を乗り越え、タイラー達はジャックと合流しました。
周囲の壁には沢山の捕食生物が張り付いているのですが、蒸気と火柱でターゲットが捕捉できず、襲って来られないようです。
最後の水路を通るために奪われた装備の中の呼吸装置が必要で、ジャックが取り返しに行くことにしました。

タイラー達は捕食生物の群れの中を水路に向かって駆け抜け、何とか水中に飛び込みましたが、アレックスが犠牲になりました。
捕食生物の腕がアップになったのですが、30年前の探検隊のメンバーの刺青が入ってました。
ジャックは石柱の上に奪われいたボンベを奪還してタイラー達に放り投げ、高濃度酸素の缶の中に発煙筒を放り込んで周囲に爆発を起こします。
そして飛行して襲ってきた捕食生物にナイフ一本で飛びつき、爆破の中に巻き込むように落下しました。

タイラー達は水路を泳ぎ切って湖から顔を出し、太陽を拝みました。
ということで三人は生還しましたが、タイラーは町のカフェでキャスリンに「兄貴は外で生きられなかったのかな?」と質問しました。
彼女は「分からない。もしかして外に出たがってるかも」と言ってサングラスをずらして目を見せて去りました。
キャスリンの黒目はジャックのように十字になっており、焦ったタイラーは彼女を追いましたが、見失ってしまいました。

エンドロールで終了です。

主題歌がナイトウィッシュのニモでした!これ歌ったことあります。
リーブズ・アイズとかシレニアも好きです。

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