美女解体業者の話 ザ・ウォール

ザ・ウォール

建物解体しに行ったらひどい目に遭う話

制作年 2009年
制作国 アメリカ/フランス/カナダ
監督 ジル・パケ=ブランネール
脚本 ロドルフ・ティッソ/オリヴィエ・ヴォルピ/シルヴァン・ホワイト/ジル・パケ=ブランネール
原作 セルジュ・ブリュソロ
上映時間 91分
出演
ミーシャ・バートン
キャメロン・ブライト
デボラ・カーラ・アンガー

だいたいのあらすじ

パジャマ姿の幼い少女が棺を縦にしたような狭い個室で目覚め、壁を叩いてパパに助けを求めるのですが、非情にも部屋にセメントが流し込まれ、少女は生き埋めになってしまいました。
その後、この事件は世に発覚し、16人もの犠牲者が生き埋めになっていたことが判明するのですが、被害者の中には高名な建築家であるマレストラザも含まれており、警察は容疑者として浮上したトーマス・サリバンの行方
を追っていました。
しかしサリバンの行方は依然として掴めず、捜査は行き詰っていました。

15年後
解体のプロ一家の娘サム・ウォルザック(ミーシャ・バートン)は大学を卒業し、パパから「我が家初の大卒者だ」と祝福され、「この仕事をやり遂げたらお前はもうパートナーだ」と単独での初仕事を貰いました。
そして彼女は車で移動し、まるで壁の要塞のような解体予定の建物に到着しました。
建物の中もまるでお城のようで、冷たい石の壁に天井の高い吹き抜けの広々としたロビーが広がっていました。
サムは管理人のメアリー・シャター(デボラ・カーラ・アンガー)に挨拶し、その息子のジミー(キャメロン・ブライト)を紹介されます。

この辺りはホテルが無かったので、サムはここの208号室に寝泊まりすることにします。
ジミーによれば建物内は禁煙で、サムは他には6分起きに証明が落ちるので入れ直すことや、8階はマレストラザの住居だったので立入禁止、屋上も立入禁止等のルールを教わります。
外に出たサムは師であり、ボーイフレンドのピーター(ノーム・ジェンキンス)に「この建物は凄い!荒野の中のゴッサムシティ!」と絶賛の電話をします。
尚、この建物はマレストラザが建築したものだそうです。
建築素人の私が見ても凄いと思います。この映画、これだけでも価値ありそう。
全体がコンクリート打ちっぱなしみたいな感じで、木造の部分と上手く調和しています。

翌日、サムは四人残っている住人の一人であるデニースという老婆に出会うのですが、彼女は瓶一杯に詰めたミミズを持ち歩いており、認知症なのか立ち退きの件も理解していませんでした。
サムは爆薬を仕掛ける位置を決めるため、携帯用のビーコンで建物の構造を分析していたのですが、設計図より壁の位置が5mも前に出ている個所を発見します。
またジミーの隠れ家のような部屋を発見した所、彼の日記を発見したのですが、そこには「美人解体業者が来た。爆破も見てみたい」等と書かれていました。
サムは町に買い出しに出たついでにあの建物についてネットで調べ、16年前の壁生き埋め事件があったのが今回爆破予定の建物だと知りました。
建物は見た目通りの頑丈さだったらしく、メキシコ地震の際もびくともしなかったということでした。

帰り道に建物付近の廃墟でジミーが待ち伏せていたので、サムは「マレストラザ死んでるじゃん!」とツッコむのですが、ジミーは作り話と前置きした上で「今夜、一緒に8階に行こう。自分の目で確かめては」と彼女を誘いました。
帰宅したジミーはメアリーに「あの女に何話したの!」とビンタされ、あの女に近付くなと釘を刺されました。
作業中だったサムは突然斧を持って現れたブルネット(ユージン・クラーク)に襲われてスプレーで印を点けた壁を壊されてビビりますが、彼は「立ち退きは死活問題だ」と訴えていたようです。
その後、デニースの部屋に招かれたサムはマレストラザの蔵書だという書庫を目撃するのですが、その中にあった「建築と古代信仰」という本をバッグにパクりました。
その本には建築物にに生贄を捧げることで建築物の寿命を延ばすことができる等の記載がありました。

その夜、サムはジミーとマレストラザの部屋を訪ねるのですが、ジミーによればサリバンは壁の中の秘密の通路を使って移動していたという噂だったということです。
サリバンは208号室に住んでいたジュリーという少女を誘拐して容疑が発覚したらしく、ジミーの犬は彼女が飼っていた仔犬だそうです。
この犬はそんなに年寄りには見えません。
マレストラザの部屋に入ってみると壁には複数の大穴が開いており、この部屋で壁に塗り込められた遺体が16体発見されたということで、その中にはジミーの父も含まれていたそうです。
マレストラザの遺体の顔は皮が剥がれて識別不能な状態でしたが、メアリーが彼だと断定したそうです。

サムはマレストラザの部屋で謎の人影が逃走する姿を目撃し、壁に生き埋めにされる際の数え歌を歌う少女の声も聞きました。
パニックを起こした彼女はジミーに助け起こされ、膝を擦りむいたので消毒して貰いましたが、彼はどさくさに紛れて太ももをサワサワしたので「何してんの」と叱ります。
サムは先ほどの数え歌はジュリーが何かを訴えていたのではないかと考えるようになります。
彼女は壁の絵を外したら釘穴から流血、壁から出た白い手に捕まる、ジュリーと同じ立てた棺みたいな狭い部屋でセメント浸けになるという悪夢を見ました。

翌日、ピーターが迎えに来たので合流し、二人で話を聞きに行くとブルネットは事件当時もここに居たと発覚します。
マレストラザの部屋に忍び込むとメアリーが夫の死体が出た穴に何か話し掛けていたのですが、それを物陰に隠れて聞いていたサム達を他所に鍵を掛けて出て行きました。
サム達は部屋に閉じ込められてしまい、出口を探す二人は梯子のある深い縦穴を発見しました。
どうやらその通路は下まで通じているらしく、各部屋の様子をマジックミラーで見ることができるようで、サムは208の浴室をジミーに覗かれていたのだと気付きます。
二人が下まで着くとそこはゴミ捨て場で、メアリーに見つかって怒られてしまいました。

ジミーは覗きの件でメアリーに叱られますが、懲りずにピーターとサムのHしている声を壁越しに聞きます。
サムはピーターの勧めで翌朝、この建物から出ることにしました。
仕事は落ち着いたのでしょうか?
翌朝、208の一室には血だまりがあり、首を斬られた犬の死骸が転がっていました。
「爆薬は開けておいた穴に仕掛けてください」と作業員への引継ぎを残し、建物を去ろうとしていたサムにジミーはマレストラザ手書きの本当の設計書を手渡し、興味を引かれた彼女は建物を再調査することにします。

この建物は中央に大きな空洞があったようで、マレストラザの部屋を頂点にしたピラミッドのような構造でした。
ピーターはジミーのことを信用できないとサムに告げるのですが、二人は中央部の穴のような物を発見しました。
下からは「落ちたから助けてー」とジミーが叫ぶので、思案の末、サムがロープで下に降り、ピーターが引っ張り上げるということになりました。
おあつらえ向きに穴の上には滑車が付いており、ロープが巻かれていました。

ロープを支えていたピーターを何者かがボウガンで撃って殺害し、彼はロープを送れなくなります。
サムは宙吊りになり、手を滑らせて下まで落下してしまいました。

感想

これはイマイチです。
冒頭は面白そうなのですが、殆ど何も起こらないまま1時間が経過し、そのまま終わります。
アイディアは凄く面白い感じがしたので惜しい気がします。
観ていてイマイチ盛り上がりが無く退屈で、1時間半が長く感じました。
結末も納得できず、凄かったのは建物だけでした。
でもその建物もあまり絡んで来ないので、やっぱりつまらないです。
結局、真相の説明はボンヤリとしか無いので、メアリー達の動機もボンヤリとしか分かりません。

登場人物も感情移入し辛い感じで、ジミーはウザい子だと思ってたらやっぱりでした。
冒頭の少女もあまり話に絡んでませんでしたね。

ラストまでのあらすじ

落ちて血まみれになったサムが息を吹き返すと全裸で寝かされており、そこにはランプを持ったマレストラザがいました。
ジミーの助けを求める声はテープに録音されていたものを再生したものでした。
幸いにして身体を動かすことができたサムは服を着て、付近にあった水道で水を飲み、人心地着きました。
やがて上の蓋が開いて手紙が落ちて来たのですが、ピーターを殺害した犯人はジミーで彼はサムのことを気に入ったので、マレストラザと一緒に監禁することにしたようです。
ジミーは郵便局にサムの手紙を出し、サムの車を沼に沈めて処分しました。

マレストラザはジミーの命令を聞かなければ罰を受けるとサムに話しており、上の穴からは「二人で踊ってキスしろ」という指令が下り、マレストラザは無理矢理彼女を捕まえて踊り、キスをしました。
サムはベビーモニターを渡されたので、ジミーに「こんなこと間違ってる」と呼び掛けたのですが、「俺はやりたいようにやる!」と返答されただけでした。
また、長い幽閉生活でゾンビのような顔色になったマレストラザは彼女の質問をガン無視してひたすら腕立てをしていました。
仕方なくサムはベビーモニターで「足首が痛いから痛み止めを頂戴、もしかしたらHさせるかもよ」とオッパイを見せてジミーを誘惑しました。

そしてサムは入手した痛み止めと泥を混ぜて爆薬のような物を作りますが、ピーターの遺体が投げ込まれていたことを知り、ショックで泣きました。
マレストラザは心を開いたのか、警察がこの建物に踏み込んだ際からメアリーの手でここに監禁されていると話します。
サムは爆薬に点火し、壁を爆破しようとしたのですが、壁はびくともせず、失敗に終わります。
マレストラザはこの建物に人柱を捧げていたようで、メアリーの夫は犠牲になったのだと分かってきました。

ジミーは爆発音を聞きつけて「当分、食料も抜き。反省しろ」とサムに呼びかけたのですが、それがメアリーにバレ、サムは現れたメアリーに助けを求めます。
メアリーは要求はガン無視して穴の蓋を閉め、「あの女入れたら、警察送りになるだろうが!どういうつもりだ!」とジミーをとっちめます。
やがて爆破作業員が到着し、メアリーはサムはピーターと一緒に出て行ったと嘘を吐きます。
一方、マレストラザは「この建物を信じろ」と言ってサムを殴り倒していました。

マレストラザはサムを縛って穴を掘り始めたので、何とか拘束を解いたサムは彼に襲い掛かろうとするのですが、マレストラザは「これは私の墓で、死ぬのは私だ」と説明します。
そしてサムに自分を殺せと要求し、突っぱねたサムでしたが、少女の「殺せ」と言う声に煽られて金串でマレストラザを何度も刺し、マレストラザは穴に横たわります。
彼は横たわる前にポチッとスイッチを押しており、流れ込んできたセメントに埋もれながらサムに「ありがとう」と言いました。

いよいよ爆破するということになり、住民は皆退避したのですが、ジミーは結局、良心の呵責に堪えきれずにサムを救出に向かい、爆破作業は中止されます。
ジミーは穴に飛び込んで自殺し、サムは救出され、メアリーは逮捕されました。

建物の解体計画も白紙に戻りました。

エンドロールで終了です。

(゜-゜)イマイチでした。
マレストラザの死でナゾパワーが発動して助かるとかだと面白かったような気がします。
何か建物の意味もあまりないような気がして、マレストラザが何したいのが良く分かりませんでした。

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