ジャケの人出ないです 予言

予言

新聞読んだらひどい目に遭う話

制作年 2004年
制作国 日本
監督 鶴田法男
脚本 高木登/鶴田法男
原作 つのだじろう
上映時間 94分
出演
三上博史
酒井法子
堀北真希

だいたいのあらすじ

明治時代に福来博士に見出された御船千鶴子は千里眼と話題になったそうですが、服毒自殺を遂げたそうで、彼女は死の前日に自身の死を予言する新聞を読んでいたのではないかという噂です。

里見英樹(三上博史)は妻の綾香(酒井法子)と娘の奈々を連れて帰省していたのですが、彼は実家でもひたすらPCでメールを打っており、帰りの車で「パパ仕事ばっかでつまらないねー」、「ねー」と綾香と奈々に輪唱で嫌味を言われていました。
ママはこういう子供ファンネルを良く使いますね。父によるとうちの母も幼少期の私を洗脳して父にファンネルしていたそうです。
さて英樹はまだメールを打っていたのですが、電波が無くなりISDNの電話ボックスで送ることにします。

メール送信中にふと下を見ると「ダンプ衝突 女児犠牲に」という記事の新聞紙が目に入り、拾い上げてみました。
「しんぶーん」ってポルターガイストが投げ込むんじゃないんですね。
そこには今日の20時頃、自家用車にダンプが衝突して奈々が死亡するという記事があり、英樹は自分の目を疑いました。
綾香は後部座席に奈々が服をシートベルトに噛ませてしまい、外せなくなったので英樹を呼びに車を降ります。
直後に大型ダンプが車に突っ込んでそのまま逃走し、奈々はベルトの所為で無事だったのですが、車が爆発炎上したので逃げられずに死亡しました。
折しも時計は午後20時を回った所でした。

3年後
英樹は事故が原因で綾香とは離婚しており、前の職場も辞めて非常勤の高校教師になり、狭いアパートで一人暮らしをしていました。
彼は新聞は見るのも嫌なようで、ドアポストに差された新聞をぺしっと床に叩きつけていましたが、見出しには連続通り魔の犠牲者が既に4人だという記事が躍っていました。
英樹の学校でも通り魔の件があるので、生徒達に夜の外出を控えるように注意が呼び掛けられていました。
それはそうと英樹が教えるクラスは学級崩壊しており、誰も授業を聞かずに彼も気にせずという感じだったのですが、比較的真面目に授業を受けていた若窪紗百合(堀北真希)が何やら天井の一点を見つめていました。
気になって英樹もその方向を見た後に紗百合に目を向けると、こちらを睨むようにガン見していました。

綾香は英樹からあの新聞のことを聞いていたので大学で独自の研究を行っていました。
彼女はゴシップ誌で話題となっている死を予知する新聞について念写でそのようなことが可能なのか検証しようと、予言者と言われる御子柴聡子(吉行和子)に新聞を念写するように依頼しました。
既に彼女と助手の美里(小野真弓)の前で東京タワー等の念写をしてくれていた聡子は「新聞」と聞いて顔色を変え「研究では無く、個人的な実験には協力できない」と穏やかに告げて去ろうとしました。

綾香は慌てて聡子を引き留め、「私個人としてお願いします」と頭を下げ、聡子を改めて個室に通します。
彼女は鬼形礼という人物が研究しているという「恐怖新聞」と彼の連絡先を聡子に尋ねました。
聡子は以前同じように恐怖新聞を追っている人物が居たが、自分の所にも新聞が配達されるようになり、行方不明だと教え、危険なので関わらない方がいいと忠告しました。
尚、彩香は奈々が事故死した際に飛んできた車のフロントガラスの破片で目の下に深い傷を負っており、未だに鏡を見る度に事故のことを思い出すのでした。

英樹が職員室で採点をしていた際に回覧が回って来たので、記入して隣の席に回します。
そして紗百合の答案用紙を見ると、そこには通り魔の五人目の被害者の氏名と未来日時が記入されていました。
愕然としていると先ほど回した回覧がまた回って来るという時空巻き戻し現象が発生し、英樹は驚愕しました。
帰宅した英樹はドアポストに新聞が差し込まれたのを見て、配達員を追いかけて「うちは取ってないし迷惑だ」と異常な様子で配達員をドン引きさせます。
新聞は良くある販売戦略で「無料で二ヶ月配達」というものだったのですが、ふと見出しに目をやると「通り魔 五人目の犠牲者」の文字が目に飛び込んで来ました。

その夜、彩香は聡子から雑音だらけで「もう…逃げられない…」と告げて一方的に切られるという謎の電話を受けます。
心配になった彼女は聡子の自宅を訪問しましたが、反応無かったので声を掛けて上がり込みました。
そして聡子が念写したと思われる新聞の見出しと、実際の新聞記事との大量のスクラップブックを発見し、その中には鬼形礼と接触したというメモもありました。
アドレス帳を勝手にチェックして鬼形礼の連絡先をゲットした綾香はそれを書き写しましたが、ふと気配を感じて二階に向かいました。
そこでは聡子が念写したポラロイド写真を握りしめて怪死しており、その写真を見た綾香は驚愕しました。

その頃、英樹は紗百合の答案と新聞記事の奇妙な符合について頭を悩ませていました。
そこに綾香から電話があり、「新聞の件で話が…」といいうことだったのですが、新聞の件を綾香に信じて貰えなかったのか彼は「何度言わせる!俺は狂ってない!」と受話器を叩きつけてしまいました。
この辺が離婚の原因の一つのようですね。
翌日、英樹は紗百合に話仕掛けようとするのですが、彼女は一方的に自分も死の新聞の購読者だと打ち明け、「何もしなかったのが正解です。」的な肯定意見を述べて去りました。
帰宅した英樹は昼間の紗百合の発言を思い出し、「違う!俺は何もできなかったんだ」と苦悩していると、ビターンと背後の窓に新聞紙が貼り付きました。
出ました!勝手に読まされる新聞。凄い不気味で良く出来てます。

その見出しには紗百合が通り魔に殺害される予告が掲載されており、バッチリ読むと新聞紙自体が消えました。
奈々の件で後悔していたのか英樹は夜の住宅地に飛び出し、お嬢様だったのかデカい家の若窪邸に到着します。
そこで「先生も見たんですね」と告げて消える紗百合の幻影を見たのですが、悲鳴を聞いた彼はそちらにダッシュします。
そこには紗有里が居り、離れた所に見えない何かと話している明らかに精神を病んでいるデニム上下の男がナイフを手にブツブツと呟いていました。
英樹は無我夢中で男を突き飛ばしたのですが、死の予言は回避できなかったようで、既に紗百合は刺されていました。

翌日、英樹は綾香の大学を訪ね、紗百合の件と自分の無念を彼女に伝え、彩香は「あなたの所為じゃない」と慰めつつ、ポッケから衰弱死したという男性のポラロイドを出します。
そして彼に協力を呼び掛け、「c」なる精神病院に案内しました。
二人共、職場は大丈夫なのでしょうか?
そこには13歳で入院して僅か半年で老人のようになって衰弱死した男性がいたそうですが、彼は新聞を購読していたらしく壁に記事の見出しのような物を書いていたようです。
医師が筆記用具を取り上げても排泄物や血文字等で書くそうで、死ぬまで書き続けたということです。
このままでは英樹も死ぬと綾香は心配するのですが、彼は「どうせ死ぬ。構わないでくれ」的な拒絶をし、彩香は去って行く彼の背中に「あなたは逃げてるだけよ!この負け犬!」と叫ぶのでした。
スミマセン。嘘吐きました。「この負け犬!」は言ってません。
のりピー寄りのに偏った発言があったことを謝罪します。

その夜、英樹は「お父さん」と呼び掛ける奈々の声に誘われて玄関を開けると焦げ焦げの奈々がいて「アー!アー!」と発狂するという悪夢を見ます。
翌日の授業中には黒板に「富山がけ崩れ 八人死亡」と何の脈絡も無く書き殴っていました。
英樹は帰り道に電気店で富山で崖崩れのニュースを見て、またまた目を剥いていると、見知らぬおじさんから「自分が予言できるってこわいね」的なことを言われてしまい、そそくさと引き揚げました。
いや、もう分かってることなんだから、そんなに毎回驚かなくても
そして英樹を心配して綾香が訪ねてきたのですが、やはり英樹は見出し人間になってしまったようで、「中三男子 焼身自殺」のような見出しを沢山書いていました。
歩く三面記事ですね。

綾香は興信所に調べてもらった鬼形礼の住所になんだかやつれてきた英樹と共に向かいました。
鬼形の家はどう見ても廃墟で、そこには中央に水を張った鼎があり、周囲の襖や障子は三面記事の見出しだらけという謎の部屋があり、奥には普通の書斎とリビングを混ぜたような生活感が溢れる部屋がありました。
そこには一~三十二というラベルのビデオテープがあり、なぜか電気も生きているようだったので、そこにあったビデオデッキで再生してみることにします。
テープは作務衣を着た鬼形(山本圭)自身が映る恐怖新聞の記録映像で、一巻の日付は1992年6月12日でした。
鬼形くんおじさんになってます。

鬼形は恐怖新聞で予告された結果を変えるとどうなるか?と疑問を持っており、それを実践したそうです。
すると彼の身体には文字のような物が現れており、三十二巻の6月24日には亡霊のようなグレー人間になって消えていました。
そして隣の部屋には人型の消し炭のような物がありました。
放置すれば衰弱死。運命変えれば炭ということでしょうか。

感想

これは普通です。
誰かの死の予告をする新聞を読まされてしまうというものです。
原作は最初の方の巻を友人の家で読んだ程度なので確かなことは言えませんが、大胆にアレンジしてあるみたいです。
新聞を読まされる側の人が勝手に脳内に受信してしまうように改変されてるみたいです。
それでも面白いとは思いますし、結果は同じ気がしますが、それだと新聞の意味があまり無いような気がします。
それと「白の頁」とか蝋燭の絵が描いてあるナゾの欄は無いです。

説明が不親切なような気がしていて、もしかすると原作をある程度知っている人向けなのかもしれないと感じました。
予備知識があり、新聞を読むと寿命が100日縮むということを知っているので、「寿命縮んだんだな」ということが何となく分かりますが、いきなり見ると「なんでこの人老人になってるの?恐怖?」とかなるかも。
そして寿命も100日どころの騒ぎでは無いようですね。
原作だと色々情報が得られるのですが、今回は情報が少なくて発行側が有利な条件みたいで、あまり駆け引きというかそういう楽しみは無かったです。

お涙頂戴の展開が多いので、残念な方向に進むかと思ったのですが、結末は意外とシッカリしていました。
反面、結末付近のループ前の移動シーンはちょっと盛り込み過ぎかなあと感じました。
恐らくホラー要素を入れたかったのと思いますが。
「夢でした」っていうシーンが多いような気がして、それは残念です。

英樹の人は上手いのですが、真面目な方なのか全力演技で、いつも全力で驚愕しています。
常に苦悩してるので、もう少し強弱付けると良かったかも。
一方で、綾香は普通な感じでした。
あの家電屋にいたおじさんは何だったんでしょう?
ジャケットの耳無し芳一みたいな人は恐らく13歳の患者だと思われますが、こんなシーンはありませんでした。

ラストまでのあらすじ

さてひとまず綾香の部屋に帰宅した二人でしたが、書いても死、止めても死ということで英樹は苦悩します。
ここの綾香の「やめて」というセリフでマジックテープ式を思い出してしまいました。
そして綾香は「私が今まで新聞を研究したのはあなたを信じたかったから」と今更のようなことを言い、信じてたらあなたを失わなかったと後悔の念を伝えます。
ということで二人は久々にHしてしまい、心なしか血色が良くなった英樹は賢者モードなので「なんとかなる」と呑気なことをのたまいました。
そして仕事をサボるとか言いだした綾香を行きなさいと送り出し、英樹は彼女が集めた資料を読むことにしましたが、綾香は出る時に携帯電話を車の中に忘れてしまいました。

その後、英樹の下に「死傷者100人超す悲劇」という列車の脱線事故記事の新聞が配達されてしまいました。
よく読むとこの新聞、細かく作ってありますね。
死亡者の中には綾香の名があり、予告時刻は17時半で、残り30分程度しかありませんでした。
そして携帯も繋がらなかったので、英樹はなんとかしようと家を飛び出しました。
一方、彩香は里美と一緒にホームで電車を待っており、その後乗り込んでいました。
そこに英樹が駆けつけ、彩香を引っ張って電車から降ろしました。

里美は顔が潰れて死亡し、葬儀が終わった後に英樹が綾香と共に自分の部屋で着替えを纏めていると何かが来たので玄関を開けました。
開けた先はなぜか別れた当時の綾香の部屋の玄関で「お前から別れると言ったのに来るな!新聞だの何だのと混乱させるな」的なことを言われて英樹は叩き出されます。
そこの廊下には顔が潰れた里美の亡霊が立っており、悲鳴を上げて倒れると今度は総合精神医療センターの衰弱死した患者の個室で這い寄って来る患者に迫られます。
必死で病因から逃げた英樹は教室に移動し、そこには腹部を血に染めた紗百合が立っていて「先生は何も変えてはいけなかった」と呟いています。
そして家電屋の前でおじさんと会い、聡子に自分の写真を念写されてそれをポイされ、鬼形の家の鼎から写真を拾うという謎展開になります。

写真を拾い上げた英樹でしたが、側には鬼形が座っており、「君も新聞の運命を変えたのか」と声を掛けて来ました。
鬼形が言うにはここは異次元のような所で、英樹が一番辛い体験をした時点に戻される筈だということでした。
直後に英樹は電話ボックスに移動しており、丁度綾香が奈々のシートベルトを外そうとしている所でした。
彼は急いで電話ボックスを飛び出し、彩香を安全な所に避難させてから奈々を抱き上げて脱出したのですが、今度は綾香が轢き逃げされてしまいました。

ボックスへと戻り、また奈々死亡記事を読まされたので、英樹は発狂し、「バカにすんな」と新聞を破きました。
すると今度は実家から帰ろうと準備している所に移動し、出発して暫くすると新聞紙が一反木綿のように追いかけて来て窓に貼り付きますが、そこにはデカデカと「一家三人 ダンプと正面衝突」と全員死亡という記事が載っていました。
英樹が悲鳴を上げると今度は居眠りしているダンプの運転手の助手席に移動させられ、車と正面衝突をするという展開になり、彼はすっかり新聞に玩ばれます。

ボックスに戻されたので、延々とこの地獄展開なのかとシクシク泣いていた英樹でしたが、聡子が写真を渡す際に「自分の運命は自分で決めろ」的なことを言っていたのを思い出します。
彼は車にダッシュして綾香を安全地帯に逃がし、奈々のシートベルトを外してから突っ込んできたダンプに奈々と共に轢かれます。
そして駆けつけた綾香に割れた車の窓から奈々をパスし、早く逃げろ!と指示しました。
脚が挟まって動けない英樹でしたが、「やっと間に合った」と満足げに呟いて涙を流し、奈々の代わりに炎に巻かれました。

絶叫する綾香の背後で横になる奈々の目には空中を飛来する新聞紙が向かっていましたが、そこには英樹の死亡記事が載っていました。

エンドロールで終了です。

最後の新聞はちょっとおかしいですよね。予知になってないし。
奈々も漢字が読めないと思いますので、これは単なる状況説明だと思われます。
奈々は助かった訳ですが、紗百合は死亡し、美里は死亡すると思われます。
ただ、彩香は英樹が居ないので生還するのではないでしょうか?
特典はメイキングとかインタビューとか色々入ってました。

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