箱庭惑星の話 謎の惑星ウルフ359

謎の惑星ウルフ359

謎の惑星を研究してひどい目に遭う話

制作年 1964年
制作国 アメリカ
監督 ラズロ・ベネディク
脚本 シーレッグ・レスター/リチャード・H・ランド―
上映時間 49分
出演
パトリック・オニール
サラ・シェーン
ピーター・ハスケル

だいたいのあらすじ

ジョナサン(パトリック・オニール)はスポンサーのダンディ財団のフィリップ(ベン・ライト)の資金提供を受け、砂漠にある研究所でウルフと呼ばれる8光年離れた天体にある惑星の精巧な模型を作り、そこで実験を行っていました。
惑星にはDNAファクターという命の源を散布したのですが、何と惑星の表面には森林が発生していました。
ジョナサンはフィリップから「生物が誕生する可能性は?」と質問されて、「ありません。ゼロです」と答えていたのですが、惑星の上にはシーツを被り、手をあや取りのように動かした謎の物体が蠢いていました。

惑星の表面は20万倍に拡大できる拡大鏡で隅々まで観察することが可能で、1秒間で11日半の時間が経過します。
また季節の変化や災害等も発生し、太陽光も精巧に再現されている等の点をジョナサンは妻のエセル(サラ・シェーン)を交えてフィリップと取材に来た記者に会食の席で説明しました。
ジョナサンはグースカピーと寝てしまいましたが、エセルは家の外でコヨーテが騒ぐので寝付かれず、惑星を見に行こうかとも思ったのですが、止めて寝ました。

翌朝、ジョナサンは助手のピーター(ピーター・ハスケル)から培養していたコケとアリが全部死んだと報告を受けたのですが、まあ病気かなんかだろうと気にしませんでした。
そして惑星を撮影すると謎の白い影が写り込み、ジョナサンにはそれが牙のように見え、何かがカメラの前を横切ったのだろうか?と考え込んでしまいます。
まさか恐竜?とピーターと話していたのですが、惑星を拡大鏡で覗き込んだジョナサンはあのシーツお化けを目撃して目を疑い、ピーターにも確認してもらいます。

シーツお化けはこちらを認識しているようで、何秒間もその場所に留まっていたということは何十日もそこにいたことになり、一体あれは何なのか?と二人は恐ろしくなります。
そして二人で写真にも写すのですが、現像すると写っていませんでした。
もしかして惑星の大気中でしか見えないのかも?とか色々と可能性を探るのですが結論は出ず、「モルダーあなた疲れてるのよ」的な方向になり、ジョナサンはピーターに「ひとまず二人だけの秘密にしよう」と言いました。
ちょっとビビり始めたジョナサンを見て「働き過ぎよ」とエセルは慰めるのでした。
この時、ジョナサンが生物の写真と言って見せたのはこの前の話で出て来た砂の中のサメ写真でした。

そうは言っても気になったエセルはこっそりと惑星を確認しに行き、こちらに迫って来たシーツお化けを見て悲鳴を上げます。
エセルは駆け付けたジョナサンに「何か見た怖い。あの惑星を壊さなきゃ」と言い出し、ジョナサンもあのお化けの不気味さは認めたものの「惑星壊すとかバカを言うな」と軽く怒り、「たまには食事に出よう」とフォローしました。
夫妻は外食で仲直りはしたもののエセルは「あれは邪悪で死そのものだ」と話を蒸し返してしまい、ジョナサンから研究所から離れ、家に戻るよう言われてしまいました。
一方、ピーターは後片付けを終えて何気なく惑星を見たのですが、シーツお化けが惑星の表面に浮かんで蠢いていたのを肉眼で目撃し、震え上がっていました。

あのシーツお化けはとうとう惑星から出て研究室の中を飛び回り、飼育しているモルモット達の前であや取りみたいな手つきをしていました。
ジョナサン達が帰宅するとピーターの車が無くなっており、庭の木や鉢植えのサボテンが枯れていました。
エセルは可愛がっていた小鳥が死んでしまったのを悲しみ、ジョナサンもモルモット達が死んでいるのを確認します。
そしてジョナサンは巨大になったシーツお化けが惑星の外を飛んで自分に襲い掛かって来るのを目撃して固まります。
どうにかドアの外に逃げると、お化けは惑星に帰って行きました。

ジョナサンは危険を感じ、何も言わずにその夜の内にエセルを空港まで送りました。
次の日、出勤して来たピーターは「怖かった」と昨夜のことを説明し、ジョナサンは「今までの給料と1週間分プラス」という条件で彼を解雇してしまいました。
一人で何としたいということでしょうか?

感想

これはなかなか面白いです。
箱庭的な惑星を造ったらシーツ被ったようなお化けが出てきちゃったというものです。
ドラ○もんにこんなの出て来たような気がして楽しいです。
お化けはシーツにしか見えず、何が怖いのか良く分からないのですが、意外に怖くてSFホラーと言ってもいいような気がします。

結末はかなりボンヤリしていて、実はお化けの正体も良く分からないのですが、皮肉というか風刺のようなものを感じました。
役者さんのビビり方もなかなか良く、いい人多いので観ていて疲れないです。

ラストまでのあらすじ

ジョナサンがピーターを解雇したのはやはりお化けに危険を感じたからでした。
実は自分も研究を辞めたいが、進化の過程の興味深さには勝てないとレポートに独白していました。
あのお化けは光に弱いようで、惑星でも異常気象や自然災害が起こっており、もはや死の惑星と化していました。
ジョナサンは寝不足で疲労困憊していましたが、とうとう明日で惑星は20世紀を迎えることになりました。

その夜、バッタリとベッドに倒れたジョナサンはお化けに襲われそうになるのですが、窓からの車のライトに救われます。
彼の身を案じたピーターがフィリップを連れて乗り込んできたのでした。
ピーターは自分が解雇された理由も薄々気付いており、フィリップも研究より君の休養が大事とジョナサンを案じてくれるのですが、彼は二人を拒絶して「出てってくれ」と追い出しました。
惑星では中世からは意味のない殺戮や残虐行為が始まっており、19世紀には大規模な戦争が起こっていました。

そして惑星は20世紀を迎えて益々悪がはびこり、各地で戦争が起こり化学兵器が使用されていました。
いよいよ惑星の未来を通して地球の未来が見られるかもしれないという所でジョナサンはお化けに襲われて倒れます。
ライトを準備するとか出来なかったんでしょうか?
そこに彼を心配したエセルが戻って来たので、「惑星を壊してくれ!」と叫びます。
エセルは惑星のガラスケースに椅子を投げて破壊し、惑星からは霧のようなものが立ち上って消え、同時にお化けも消えました。

ジョナサンは「惑星ウルフは危険だから研究を中断した。他の惑星を研究するとしたら、地球のような愛とぬくもりのある星にしたい」と音声レポートに吹き込んで研究を終わりにしました。

ナレーションは地球も他の誰かに監視されているのかもしれないと告げました。

エンドロールで終了です。

惑星ウルフって完全に地球ですよね。
地球にもシーツお化けが居たんでしょうか?

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