SF系かと思ったらオカルトです インプラント

インプラント

それは呪いの刻印。決して逃げられない。

制作年 2002年
制作国 アメリカ
監督 ロバート・ハーモン
脚本 ブレンダ・ウィリアム・フッド
上映時間 89分
出演
ローラ・レーガン
マーク・ブルカス
イーサン・エンブリー

だいたいのあらすじ

ベッドで寝ていた6歳のビリーは暗闇と雷が怖かったのでママを呼んで「一緒に寝てくれる?」と頼んだのですが、「一人で寝なさい」と言われたので「あいつらが来る」と言ってママに周囲を調べて貰いました。
結局周囲には何も居なかったのですが、ビリーはクローゼットから現れた何かに引き摺られてしまいました。
ブギーマンに似てますね。

19年後、大学生のジュリア(ローラ・レーガン)は移動に使用していた自転車をえっほえっほと階段を担いで部屋に運び入れ、伝言を聞いていました。
恋人のポール(マーク・ブルカス)からの伝言を聞いてその夜はデートしたのですが、夜遅くに一緒に彼の家に寄り道するとポールの友人が来て居ました。
そんなことは気にせずHしようとしていた所、幼馴染のビリー(ジョン・エイブラハムズ)から呼び出されて会いに行くことになりました。

ジュリアは彼とダイナーで落ち合ったのですが、ビリーは頬がこけてやつれ果て、この地区に発生する停電は「奴らの策略」だと言い、子供が泣いたら逃げろとのたまっています。
彼は手に何か刺したような腫物があって闇を異常に恐れており、ジュリアの目の前で拳銃自殺してしまいました。
帰宅したジュリアは洗面所の排水口から黒い水が少し逆流したのを皮切りに薬棚の向こうに真っ黒な泥で包まれたような異次元空間が広がっているのを目撃してしまいます。
空間に手を伸ばすと手にタールのような粘着質の泥が付着したのでジュリアは悲鳴を上げてパニックを起こし、駆け付けたポールを滅茶苦茶に殴りつけけて何とか宥められました。

ビリーの葬式に出席したジュリアは彼の大学の友人だというテリー(ダグマーラ・ドミンスク)とサム(イーサン・エンブリー)に出会います。
実はテリー達もビリーと同じく闇を恐れていたらしく、自分達も彼のようになるのではないかと不安を感じているとジュリアに打ち明けました。

その帰路にジュリアは謎のエンジントラブルに遭い、闇から枯葉状のトカゲのような生物が車のフロントガラスに飛び出してくるという怪異に見舞われます。
トカゲは一瞬で消えたので、エンジンを見てみるのですが異常は無く、戻って駆けてみると駆からないという状況で、助手席にビリーの幻覚を見たので車の外に飛び出してしまい、トラックに轢かれそうになりました。
そしてエンジンは元に戻ったので、帰宅しました。
帰宅するとポールが友人とビールを呑んで楽しそうにしており、ジュリアの車での話を揶揄われたので、喧嘩になってしまいました。
これはジュリアが我儘な気がします。でも気持ち分かります。

ある日、サムとテリーは「君なら何かわかるかも」とビリーの日記をジュリアに読ませ、そこにはビリーが闇の中の「奴ら」を恐れる様子と自分が異常なのかと不安になる彼の心情が描かれていたのですが、彼の最期の様子を見ていたジュリアは驚きませんでした。
そして二人はビリーの死後に闇から何かが見つめているような視線を感じると訴えます。
テリーは幼少期に姉の死に遭遇し、その夜、いつもよりひどい悪夢を見て、家の中から消えるという怪異があったことを打ち明けます。
彼女はその後、犬小屋で発見されたのですが、その時に父を悪魔だと思い包丁で両目を刺して殺害したということです。
ジュリアは二人の言うことを否定しましたが、実は彼女も闇に対して漠然とした恐怖を感じてはいました。

ジュリアは幼少期に通っていた児童心理学のブース医師(ジェイ・ブラゾー)を訪ね、昔の病が再発したかもと先日に洗面所であったことを沿相談します。
彼女は幼少期に父が自殺しており、その際に不眠が酷くなって通院していたのですが、今回のこともストレスか疲労が原因だろうとブースは言います。
ブースはもし良かったらと通院して不安を取り除くことを勧めました。
一方、テリーの脚にもビリーの手に出来ていたような謎の腫物のような物があったのですが、彼女は通風孔のダクトの中であのトカゲのようなものを目撃しました。

ジュリアは自宅で過去の自分の診断記録のビデオを観ていたのですが、かつての恐怖が甦るような気がして辛くなりました。
そして「感情の制御が非常に困難で悪魔を見たと訴える」というかつての診断記録を読みます。
ジュリアは学位を懸けた卒業レポートを出す予定だったのですが、そちらは全然はかどりませんでした。
その後、テリーはプールで泳いでいる際に独りぼっちになってしまい、照明が消えてトカゲのような物に襲われてしまいました。
この人恐ろしく泳ぎが下手で全力で逃げてても水中を走った方が早そうでした。

翌日、ジュリアは学位の審査会でレポートを読み上げるのですが、支離滅裂な説明しか出来ず散々でした。
帰宅したジュリアはサムに呼びだされ、彼の家を訪ねました。
サムはテリーがプールに荷物を置き、水着のままで消えたとジュリアに知らせます。
そしてビリーの日記には「5歳の時に付けられた印がまた復活した」と記述してあり、サムはテリーは闇の住人に攫われたのだと言いました。
ジュリアはビリーはイカレてたと否定するのですが、サムは「俺にも同じ印がある」と肩口をまくって見せます。
サムの肩にある腫物のようなものはテリーの脚とビリーの手にあったものと似ていました。

感想

これはイマイチです。
闇の世界に棲む何かが印を点けた対象を迎えに来るという話です。
視聴者の前にはもうビジュアル的に闇の中から何か来るということが見えているので、「いる、いない」で引っ張られても非常に退屈です。
闇の住人とか言ってますが、真っ暗で無くても出てくるし良く分からず怖くないです。
地味な印象でイマイチ派手なことが起こらず、観ていて退屈です。
中ごろまでのシーンで唯一面白いと思ったのが、ジュリアの部屋の洗面所で見えた異次元空間だけなので辛いです。
特に対抗手段も見当たらないので、生き残るための努力も無駄に終わるような気がします。
また、そういった努力シーンも無いので、お話はやはりつまらないと感じました。

良く分からなかったのが、ジュリアとポールの家で、ポールの家にはルームメイトだった友人が入り浸っているようなのですが、ポールの家にジュリア宛ての電話があったように感じられます。
どういうことなのかモヤモヤしてしまいました。
それに5歳の時に消えた際にどうなっていたのか等良く分かりませんでした。
これジュリアがかなり可愛いので絵が良かったのですが、そうでないと悲惨だったと思います。

闇の住人の姿も何だかはっきりせず、最後まで観ても良くわかりませんでした。

結末付近になるとなかなか面白いシーンが増えて見所がありました。
これはわざわざ観なくてもいいような気がしました。

ラストまでのあらすじ

ジュリアはブースの診療所の待合室でサラ(ジョデル・フェルランド)という少女に出会うのですが、彼女の腕にも印があり、「奴らは人を食い、光を嫌う」と話していました。
ブースのカウンセリングでジュリアは私達は幼少期に身体の中に闇の住人によって何かを埋め込まれており、再び闇が動き出したので、再び印が出て来たのだと持論を述べます。
しかし、ブースがそれを受け入れる筈も無く、ジュリアは「友人の死に責任を感じて、周囲の友人の言葉に影響を受けて誤った考えに陥っている」と自己分析させられただけでした。

ポールの家で彼と仲直りしたジュリアは身体に印があるかどうか確認してもらうのですが、どうやらまだ無いようでした。
一方、サムは自宅に居た所を闇の住人に襲われてエレベーターの闇の中に引きずり込まれてしまいました。
帰宅したジュリアはクローゼットの闇の中にトカゲのようなものを見てビビッて町に飛び出し、ダイナーのトイレで自分の額に印が出来ているのに気付きます。
印の中に黒いものが見えたので、引っ張り出してみると昆虫の肢のような物が出てきたので摘出して捨てました。

ジュリアはポールの家に駆けこみ、印の件を説明するのですが、彼女が混乱していると判断した救命士であるポールは安定剤を与えて休ませようとします。
これはヤバいとジュリアはとんずらして地下鉄の駅へ逃げ込み、喉に指を突っ込んで安定剤をゲーゲーと吐いたのですが、地下鉄が閉まる時間が来たので駅に閉じ込められてしまいました。
直後にホームに滑り込んできた地下鉄に飛び乗ったのですが、列車はトンネルで停車し、電灯が消え始めました。
ジュリアはトカゲのようなものに襲われるのですが、突如として動き出した列車のランプに照らされて助かります。
通りがかった列車の前に飛び出したり、赤色灯に救われたりするのですが、夥しい数の闇の住人が彼女を浚おうとしました。

そこに地下鉄の作業員のライトに照らされて救われるのですが、混乱したジュリアは持っていたガラス片を振り回して作業員に傷を負わせ、ライトで殴られてKOされました。
ジュリアは精神病院の個室に入れられ、気が付くとブースとポールが側にいました。
ようやく落ち着いたかに見えた彼女でしたが、危険な患者ということで監禁されてしまい、ドアが閉められて部屋が暗くなります。
物音に気付いたブース達が駆けつけた時には彼女は闇の住人に連れ去られていました。

異次元に連れ込まれた彼女には自分を捜しているブース達の姿が見えるので助けを求めて叫ぶのですが、ブース達には届きませんでした。
そして闇の世界でジュリアは闇の住人に襲わえれて消えました。

エンドロールで終了です。

別エンディングも入ってました。
もしかすると途中も違うのかもしれませんが、終わりの方だけ観て見ました。

地下鉄で襲われたジュリアは悪夢から目覚めるのですが、やはりそこは精神病院でした。
ドアの小窓から院内を見るとブースが患者として入院しており、テリーやサムも同じく患者でした。
ビリーも患者でポールは精神科医であり、闇の住人をも目撃しますが、やはりそれは幻覚でした。
彼女は16歳の時から統合失調症でこの病院に入院しており、全ては彼女の妄想でした。

こっちの方が面白い気がしました。夢オチでアレですが。
他にはメイキングや削除シーンが入ってました。