ボンクラオカルト映画 デモンズ

デモンズ

女子大生が映画見に行ってひどい目に遭う話

制作年 1985年
制作国 イタリア
監督 ランベルト・バーヴァ
脚本 ダリオ・アルジェント/ランベルト・バーヴァ/フランコ・フェリーニ
上映時間 88分
出演
ナターシャ・ホーヴェイ
ウルバノ・バルベリーニ
パオロ・コッツォ

だいたいのあらすじ

冒頭にグリーグパクったようなBGMをバックにスタートです。

女医大生のシェリル(ナターシャ・ホーヴェイ)が電車にゴトゴト揺られています。
彼女はヘンな仮面の男を車窓に見たような見ないような気がして困惑してしまいます。
シェリルが可愛いのは制作のアルジェントさんのパワーではないかと思います。
どうでもいいですが、シェリルってロマサガにいましたよね?三柱神だったような。

シェリルはどこかの駅で降りると、皆とは反対の方向に進みます。
彼女はホームで先ほど幻覚で見た仮面の男を見かけて逃げ出します。
シェリルの行動は何が何だかわかりません。傍から見ると凄い自意識過剰に見えます。
多分、私の理解力不足なのだと思います。しかし寂しい駅ですね。

シェリルはエスカレーターで上に上がっていくと、仮面の男に鉢合わせしてしまい、映画のタダ券を渡されます。
券にはメトロポール劇場と書いてありました。
シェリルは拍子抜けしてしまいます。男は単なるビラ配りのようで、エレガントかつガンガンと券を配りまくっていました。
シェリルはケチで図々しいので折角なので、友達の分も券頂戴と男に言い、もう一枚もらいます。
彼女はビビりが恥ずかしかったのでつとめて明るく、その恰好って映画の宣伝?と聞きますが、仮面の男はプロ意識の塊なのでガン無視しました。

シェリルは友人のキャシー(パオロ・コッツォ)と授業に出ようと待ち合わせしていましたが、遅刻した上に券を見せて映画に誘います
キャシーはシェリルのいつものルーズさに辟易しながらも一緒に劇場に向かうのでした。

メトロポリタン劇場は前衛的な劇場のようで、バイクに跨った騎士がナゾの仮面を持ち日本刀を構えたディスプレイが飾ってあります。
また可愛いもぎり嬢(ニコレッタ・エルミ)が赤毛カールをふさふさしながらスカートをまくり上げていました。
これ、サスペリア2のオルガの人ですね。最初はわかりませんでしたが可愛いですね。
お父さんはオルガが動物いじめばっかりするので困ってましたよね。

試聴客の一人、ローズマリーはロビーに飾ってある仮面を被ってどうよと友人に見せます。
そんなローズマリーの様子をもぎり嬢がなんとも言えない表情で見つめていました。
ローズマリーは仮面を被り、頬に傷を負ってしまいました。

映画が好きなのか盲目の男性も来ており、リズという付き添いの女性を連れています。

シェリル達は劇場に着き、ホラーだったら嫌だというキャシーに自己中なシェリルは細けぇことはいいんだよと劇場に引き摺りこみます。
ケチなシェリルが自販機に金を吸われてブーブー言っていると、大学生のジョージ(ウルバノ・バルベリーニ)とケン(カール・ジニー)が声をかけてきます。
ジョージは自販機にワンパンしてコーラを出してくれました。
その後、ナンパ目的のジョージとケンはシェリル達の隣に座りました。
キャシーはシェリルの尻軽ぶりに辟易してるみたいです。

映画が始まり、視聴者はスクリーンを見始めます。
内容はキャシーの嫌いなホラーだったようで、若者の悪戯でデモンズという悪魔集団が目覚める的な話のようです。
アキロンの大王という消毒薬のような名前の方がデモンズの親分のようです。
この映画に出てくる建物はエルゾンビみたいで素敵な感じです。
この内容ってまんまこの映画と同じような話ですよね。

盲目の男性はリズに解説してもらいながら、音声を追い、カップルはイチャコラしています。
ジョージ達は怖かったら手を握ってもいいよとナンパして前の熟年夫婦の亭主にうるさいと叱られます。
私は映画館で喋る人は本当にイヤなので気持ちわかります。
リズは誰が何したとか一々伝えてて大変ですね。2人は2階席にいるようで、周りには誰もいません。

ローズマリーの3人グループは劇場でタバコを吸い、もぎり嬢に禁煙だと注意されますが、無視して吸い続けます。
こいつらはうるさいので熟年夫婦の亭主が憤慨します。

映画の中では若者4人組がノストラダムスの棺を発見して中を開けようとしています。
棺の中にはデモンズに関する古い本とナゾの仮面が入っていました。
若者の一人がふざけて仮面をかぶると、頬に傷が付きます。
もう一人の若者がデモンズは感染を広げ、世界中に広がると本を読み上げます。

ローズマリーは先ほどの傷から血が出てきたので洗面所に向かいます。

彼女は鏡の前で傷を見ていますが、傷がプクーと膨らんできて破裂し、ショックを受けます。
ローズマリーはなかなか戻ってこないので仲間の男トニーがあいつ遅いなと言い出します。
仲間の一人カルメンがあたし見てくるよよ言い、トイレに行きます。
洗面所には血がついており、恐る恐る個室を覗くとローズマリーはデモンズ化していて緑のゲロを吐いています。
カルメンはローズマリーに襲われてしまい、首を引っ掛れて傷を負い、逃げ出します。
ローズマリーは次の獲物を求めてうろつきます。
デアボリカでも吐いてましたね。悪魔系の人達は青汁とかばっかり飲んでるんでしょうか?

リズは主人の目が見えないことをいいことに男を連れ込み、物陰でウフーンしていました。
そこにローズマリーが現れ、リズと男を絞殺してしまいます。

カルメンは2階のスクリーン裏にたどり着き、首の傷がプクーと膨らみ破裂して緑色の液が吹き出します。
彼女はスクリーンをブチ破って倒れこみ、劇場は大騒ぎになります。
キャシーはスクリーンの裏で誰か悲鳴をあげてると言うのですが、ケンは「ドルビーだから」と言ってます。
お前、ドルビーってそういうもんじゃないだろとツッコミたくなりました。誤訳でしょうか?

カルメンも緑色のゲロを吐いてデモンズ化してしまいました。
観客がパニックになり逃げだすと二階席からリズの男の首吊り死体がぶら下がってきます。
カルメンの変身シーンは本当に汚いです。

トニーは皆に逃げろと号令し、逃げ出します。
カルメンは熟年夫婦の亭主に襲い掛かり喉を掻き切ります。

盲目の男はリズの遺体に躓き、リズの死を知った瞬間、ローズマリーに襲われて目をくりぬかれてしまいました。

観客は出口に殺到しますが、出口はコンクリートで固められていました。
今度は非常口を探して脱出しようと散り散りに逃げ惑います。
なんだかわかりませんが、悪魔ならなんでもありなんでしょう。

おばさんが出口を探して小部屋に迷い込むとローズマリーに見つかり、頭の皮を剥がされてしまいます。
ローズマリーは続けてジョージに襲い掛かりますが、ケンとトニー達も加勢してなんとかローズマリーを小部屋に閉じ込めます。

トニーは映画が原因だから映写を止めようと言い出し、もぎり嬢に映写室の場所を聞きます。
シェリル達も同行し皆で固まって行動することになります。
鍵がかかっていましたが、トニーが蹴破り突入しました。
映写室には誰もおらず自動映写機が映画を映写しており、皆は機械を破壊することにしました。
なんとか映写は止まります。

イチャコラカップルの男は彼女のハンナ(フィオーレ・アルジェント)がいなくなったと大騒ぎしています。
ハンナはその頃、映画館の床を這いずっていました。

映写を止め、皆が一安心していると盲目の人が現れ、映画ではなく劇場が悪いのだと言い出します。
この人は生きてたんですね。デモンズ化してないみたいですが。

トニーは手慣れた様子でリズの遺体を運び出しますが、熟年夫がデモンズ化して出現します。
トニーはナイフを取り出し、何度も刺し、夫を撃退しますが、夫はハンナの所に落下していきます。
ハンナは熟年夫に血のゲロを浴びせられてしまい、悲鳴を上げながら後ずさりしますが、今度は首吊り男にぶつかってしまいました。
ここ笑ってしまいました。意味ないシーンですよね。

トニーは皆に座席を外して出口を塞ぐように指示しますが、リズに襲われ太ももを抉られてしまいます。
更に背後から首吊り男に襲われ、3人仲良くぶら下がってしまいます。
見かねたジョージはロープを切り、急に遺体が増えて落ちて来たので下にいたハンナはびっくり仰天して逃げ出します。
ハンナは舞台裏に逃げると彼氏のトミーと合流できて一安心しました。
ここも笑ってしまいました。

メトロポールの観客達は椅子を積み上げつつ、壁を叩いて外部に救助を求めていました。。

その頃、劇場の外では不良グループが車を盗んでドライブしていました。
こいつらはメトロポールの路地に停車してシャブを吸っていましたが、観客が壁を叩いた音に気が付きます。
しかしガン無視してまたシャブを吸い出すのでした。
ちょっとサービスありますが嬉しくないかもしれません。

壁を叩いていた連中は壁の向こうに隠し部屋のようなものを発見して、壁を壊します。
隠し部屋に入ると階段と通路があったので下に降りるとレンガの壁に囲まれた部屋があるだけでした。

シャブ中の不良達は警察に職務質問を受け、車を捨てて劇場の横に逃げてきます。
ドアが開いたので、劇場の中に逃げ込み、入れ替わりにデモンズ化した盲目の人が外に出て行きます。
不良達を追跡してきた警官が盲目デモンズに襲われてしまい、劇場の外にもデモンズが蔓延することになります。

トミー達カップルは通気口から脱出することを思いつき、トミーが前になり、よいしょよいしょと這いずって行きます。
後ろからデモンズが這ってくる気配がして危険なのでハンナを前にして急いで前進します。
トミーは前からもデモンズっぽい爪の音がしてきておかしいなと思ったらハンナがデモンズ化していて襲われます。
これは寒くて笑えませんでした。

不良達は劇場内をうろつきまわり、ローズマリーを閉じ込めたドアを発見して、開けてしまいます。
中に入ってみましたがもぬけの空だったので、男たちは先に進みます。
グループの女は部屋の中にあった鏡でメイク直しをしているとおばさんデモンズに襲われました。
不良男達は不良女の悲鳴を聞き、助けに向かいますがデモンズに襲われます。

トニー達もデモンズ化してしまい、観客達に襲いかかります。
もぎり嬢も熟年夫婦の妻も皆襲われました。
皆が襲われていく中、シェリル、ジョージ、キャシー、ケンの四人は生き残ります。
彼等はエアコンのキャシーを先頭に通気口を通って脱出することにしました。

感想

この映画は普通です。面白いシーンはあるのですが、殆ど特殊メイクの凄さのような気がします。
次作も出るほど売れたのが不思議だと思います。
かなりグロいですが、怖いシーンは全くと言っていいほどありません。
その代わりに汚いシーンは結構あります。
改めて見ると本当に中身が無くホラーなのかコメディなのか中途半端な作品でびっくりします。

映画の中で起こっていることが現実に起こるという話なのですが、この設定はどうでもよくなっているようです。
映画の中で倒し方とかが後々分かったりすると面白かったのかなあとか思ってしまいます。

この作品はコメディと割り切って見た方がいいような気がしますね。
そう思って見ればまだ楽しめるような気がします。
展開も前半はテンポ良く進みますが、中盤はグダグダですが、笑えるシーンで尺を稼いでます。
笑えるシーンは沢山あるのですが、その殆どが意味のないシーンです。
狙ってやってる感もありますので、その辺りが許せないと辛いかもしれません。
私は少し寒い感じがして辛いです。

役者さんは皆ガチで頑張ってる感じだったので、良かったと思います。
仮面の男は微妙な感じでしたが、天才監督なので許します。
ただシェリルはちょっと後半はウザいだけの娘になったのが残念なきがします。
アルジェントさんが制作してますので、その関係か女優さんは美人が多いです。

またBGMがイマイチあっていないような気がします。不良のシーンにはマッチしてましたが。

続編もあるのですが、同様にダメ作品です。私は続編の方が好きかも。

要するにこの話って授業サボっちゃダメよっていうイソップ的な話なんでしょうか?

私はこの映画は普通です。

ラストまで(ネタバレ)

残念なことにキャシーもデモンズ化してしまい、背中からちっこい悪魔みたいなのを産みます。
産まれた悪魔はケンを引っ掻いて傷を負わせてどこかに逃げて行きます。
ケンはあれはアキロンだと言い、自分から離れるように言います。
映画には名前は出てきましたが、なんであれがアキロンだとわかるのか不明です。
映画には本体出てませんが、悪魔の力だからなんでもありなんでしょう。

ケンは走り去りますが、ジョージとシャロンは見捨てられず、彼を追いかけます。
ケンは結局、ヘンなバイクに跨った騎士のディスプレイの所で倒れます。

ケンはデモンズ化しそうになり、ディスプレイの日本刀で殺してくれとジョージに頼みます。
ジョージはケンが完全にデモンズ化したので、仕方なく首を落とします。
ヤバい映画館だとは思いましたが、本物の日本刀が置いてあることにビックリです。

シェリルがデモンズに追われてしまい、ジョージはバイクに跨って救出に向かいます。
彼女を救出したジョージはデモンズをばっさばっさと切り倒しました。
ジョージがデモンズに引っ掻かれて傷を負ってしまいますが、ひとまず落ち着きます。
これ折角の見せ場なんですが、おおっ!っていうカットが全然ないです。
ブンブン日本刀振りまわしてるだけです。この監督はダメなのかもしれません。

2人がひと段落して抱き合っていると劇場の天井を突き破ってヘリが墜落してきます。
どうやらデモンズに襲われて墜落したようでパイロットはボロボロです。
ジョージがヘリを見ているとデモンズが襲ってきたので、ヘリのローターを回して倒しました。
ジョージ凄いスキルだと思いました。

ジョージは天井の穴から屋上にフックをかけてヘリのウインチを利用して上昇し、屋上から脱出を図ります。
ジョージは何かの訓練受けてるんでしょうか?凄すぎます。
でも屋上に上がってどうするんでしょうね?恐らく救助を当てにしてるような気がします。

屋上にはなんだかよくわかりませんが仮面男が待ち受けていて、ジョージは穴から落とされそうになります。
シェリルが先ほど利用したフックの先端で仮面男を突き刺して倒します。
その後、2人の愛の共同作業で仮面男の顔面に飛び出ていた鉄骨を突き刺して止めを刺します。

屋上にもデモンズがいたので2人は梯子を下りますが、劇場の外もデモンズが沢山おり、2人は逃げまくります。
そこにジープに乗った父・姉・弟編成の3人一家が現れ、2人をジープに飛び乗らせて救出します。

一家はデモンズをなぎ倒しながら車を走らせます。
彼等の戦闘スキルはなんだかとても高く、武器弾薬も豊富にあると言います。
一家はどこでもいいから平和な土地に移動しているといい、ジョージにもサブマシンガンが渡されます。

エンドクレジットが流れる中、シェリルがデモンズ化してしまいます。
弟君が素早く反応し、シェリルを射殺してジープから落とします。
シェリルの遺体が大写しになり、ジョージはシェリルを見送り、ジープは走り去って行き、見えなくなります。

エンドロールで終了です。

この映画で演出がちょっとだけいいなと思ったのはこのシーン位でした。
この一家はなかなか面白いので後半もっと出番増やしても良かった気がします。
一家が無事で生き延びるといいですね。お父さん渋いし子供2人共(特に弟)可愛いです。
ジョージがデモンズ化すると思いますが、この人達はすぐ倒すと思います。