人間凍らせます 冷凍人間甦る

冷凍人間甦る

冷凍人間が甦ったらひどい目に遭う話

制作年 1940年
制作国 アメリカ
監督 ニック・グラインド
脚本 カール・ブラウン
上映時間 74分
出演
ボリス・カーロフ
ジョアン・セイヤーズ
ロジャー・プライアー

だいたいのあらすじ

医学界において冷凍療法は注目を集めており、メイソン(ロジャー・プライアー)はその権威でした。
彼は患者の身体に氷を置いて送風し、31度程度まで体温を下げるというやり方で患者を5日間昏睡のまま保管し、その後コーヒーで蘇生するというナゾの施術を行っていました。
どう考えても無理があるようなのですが、取材に集まった人達は「凄い!医学の快挙」等と絶賛していました。
婚約者のナース・ジュディ(ジョアン・セイヤーズ)も彼の偉業を称えるのですが、メイソン自身はこれが治療にならないことはわかっており、彼の目標は低体温によりガン等の悪性の細胞だけを殺すということでした。

過去にはクラヴァール博士という人物が零下73度で冷凍したマウスの蘇生と癌治療に成功していたそうですが、彼は10年前に失踪しており、メイソンは彼の行方を捜していました。
また、メイソンは院長のハービー(チャールズ・トロウブリッジ)からは実際の治療に伴わない経過は公開するなと釘を刺され、平行して検証するチームが正当性を立証するまでは表立って動くなと指示されます。
休暇を取る様に言われたメイソンはジュディと一緒にカナダのシルバー湖にあるというクラヴァールの研究室を見に行くことにします。

クラヴァールの研究所はシルバー湖に浮かぶクレーター島という島にあったのですが、現地のおじさんにボートを借りようとすると、10年前にクラヴァールと保安官達5名が煙のように失踪した事件を聞かされ、現在は政府の土地になっているから上陸はするなと止められます。
メイソンは「折角ここまで来たし」と無理に上陸することにしましたが、来るまでは積極的だったジュディは「見たら早く帰ろう」と及び腰になっていました。
研究室に入ると床が抜けてジュディが落ちたのですが、メイソンが彼女を助けに行くとトンネルを発見しました。

二人がトンネルを進むと奥に深い縦穴と梯子があり、梯子の下には白骨死体と隠し扉があり、扉の奥は毒薬が沢山保管された秘密の実験室でした。
実験室の奥には凍結した扉があり、その中には氷柱に覆われた氷の部屋があり、クラヴァール(ボリス・カーロフ)が氷に覆われて倒れていました。
二人はクラヴァールを助け出した後に暖めて蘇生しようとし、やがて彼は蘇生しました。

クラヴァールは10年寝ていたことに衝撃を受けていましたが、10年前の出来事を語り始めます。
彼は重症患者の治療を行っていたのですが、患者の甥が面会を要求したので治療中を理由に断ったそうです。
すると甥は警察に訴えたのでクラヴァールは患者を殺害した容疑で検察に尋問され、仕方なく彼等4人を島に案内することにしました。
彼は冷凍室に保管した患者を見せて「現在治療中」と説明するのですが、同行した医師バセット(バイロン・フォルガー)は患者は死亡していると断言しました。
この患者は何度もクラヴァールの治療を受けており、何度も蘇生していると説明しても受け入れられませんでした。
クラヴァールはその場で逮捕されることになり、せめて患者を蘇生させてくれと懇願しても却されたので、理論を説明するふりをして部屋に毒ガスを発生させ、検察官達4名を別の冷凍庫に閉じ込めました。
しかし、彼もまた毒ガスの影響で冷凍庫で倒れたそうです。

通常、冷凍治療には凍結を防ぐ処置をしないと患者は死亡する筈でした。
しかしクラヴァールは何の処置もしていない自分がなぜ生きているのかを理解できないと言います。
体液が凍結すると血管とか破裂しますよね。
患者はどうやら自力で蘇生して移動したようで、あの白骨死体は患者のものでした。
クラヴァールはどうやら自分が吸ったガスに秘密があると推測し、検察官達も生きている筈だと言いました。
果たして4人は暖めると蘇生し、クラヴァールから患者を見殺しにした件を逆に追及されることになりました。

しかし患者の遺産が相続できなかった甥のボブ(スタンリー・アダムス)はブチ切れ、クラヴァールの持っていたガスの配合メモを暖炉に投げ込み、怒ったクラヴァールに射殺されました。
メモを失ったクラヴァールはこうなったら配合が分かるまで検察官達で実験を繰り返すと宣言し、地下への梯子を壊して監禁してしまいました。
検察官達は報復として薬品を燃やし、メイソンとジュディは完全にとばっちりでしたが、クラヴァールに同情的で理解を示したため、保安官(ハル・タリアフェロー)に手錠を架けられてしまいました。
クラヴァールは拳銃で脅してメイソン達を開放させ、三人だけを別の部屋に監禁しました。

感想

これは普通です。
冷凍人間が襲ってくる話だと思ってたら違いました。
冒頭で出鱈目な話だと思ったのですが、そうでも無かったです。
私もクラヴァールには同情したのですが…
正直、お話はそれほど面白くもなく、つまらなくも無くという感じです。

劇中で缶詰やら紅茶やらを採るシーンがあるのですが、10年も経ってたらアウトですよね。
冷凍庫のセットがなかなか素敵でしたが、氷割るの大変そうでした。
クラヴァールの人は悲劇的な役が似合いますね。

ラストまでのあらすじ

メイソンはクラヴァールの実験を手伝うことになりますが、ボブの命より研究が重要!と断言するクラヴァールも疑問視します。
クラヴァールは食事に眠り薬を混ぜてジュディに運ばせ、保安官達を眠らせました。
そしてバセットに何かを嗅がせて心停止させ、冷凍庫に運び入れました。
バセットの脈を取らされていたジュディは隣室で仮眠を取っていたメイソンにクラヴァールがバセットを殺した!と知らせます。
メイソンはクラヴァールを糾弾しますが、彼は「医学に失敗は付き物」と開き直り、二人を監禁しました。

クラヴァールは保安官の実験にも失敗してしまい、気落ちしたからかメイソン達を「外で研究をして欲しい」と開放しました。
メイソンとジュディは箱を積み上げて上に上がろうとしていましたが、クラヴァールは何か発見したのかメイソンを呼びました。
バセットと保安官の血液は同じように溶解していたので嗅がせた溶液に誤りがあったのでは無く、前に嗅いだガスと今回の溶液が化学反応を起こして死亡したのだろうと推測したようです。
メイソンもそれは照明できそうだと同意するのですが、クラヴァールが次に考えることは当然、「前に嗅いだガス」に汚染されていない実験体が必要!ということでした。

悶着の末、メイソン達はクラヴァールに捕まってしまい、実験台はメイソンか君か選べと言われたジュディは成す術無く実験台にされてしまいます。
やがてメイソン達が戻らないことで捜索に来た警官隊が突入し、メイソンは救出されました。
クラヴァールは冷凍室を開かないようにして実験を続けます。
何とか冷凍庫の入り口の閂を壊した警官隊がクラヴァールを撃ち、ジュディは体温が1.1度になっていましたが生きていました。
こうしてクラヴァールは自分の研究の正当性を証明し、メイソンにメモを託すと思い残すことは無いと言い残して死亡しました。

ハービーはクラヴァールの研究をメイソンが受け継ぐことになったと記者に発表しました。
メイソンは「彼は医学の発展を願うことで罪を犯し、自分の命で償った。しかし彼が偉大な偉人であることには変わりなく、これがその遺産だ」とノートを掲げました。

エンドロールで終了です。

なんかちょっと悲しい話でしたね。

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