予兆の後にアレが来ます サイン

サイン

平和な家族がひどい目に遭う話

制作年 2002年
制作国 アメリカ
監督 M・ナイト・シャマラン
脚本 M・ナイト・シャマラン
上映時間 106分
出演
メル・ギブソン
ホアキン・フェニックス
ローリー・カルキン

だいたいのあらすじ

ペンシルベニア州 バックス州の農家
ある日、グラハム・ヘス(メル・ギブソン)が何やらベッドで飛び起きると、離れに住む弟のメリル(ホアキン・フェニックス)も同時に起きており、二人は家の外に飛び出しました。
子供の安否を確かめようと呼びかけると、家の前のトウモロコシ畑には娘のボー(アビゲイル・ブレスリン)がおり、喘息持ちの息子モーガン(ローリー・カルキン)はミステリーサークルの前で立ちつくしており、「神様が作った」と呟いていました。
畑には不思議な模様の巨大なミステリーサークルが出来ており、これは近所の悪ガキの仕業に違いない!と判断したグラハムは心当たりに電話してみたのですが、彼等にはアリバイがありました。

それはそうとして飼い犬フーディニが失禁してしまうという事件も起きていたのですが、犬に水をあげていたボーはモーガンに「水が汚染されている」と不思議なことを言っており、モーガンは「犬は自分のお尻も舐めるからセーフ」と返していました。
しかしフーディニはボーに襲い掛かったので、モーガンが刺殺しました。
ミステリーサークルを見に来た保安官のパスキー(チェリー・ジョーンズ)は茎が折れてないので機械で折ったとは考えにくいと首をひねります。
この地域ではテオという人の家の動物の様子がおかしくなったりと怪事件が起きていました。

その夜、ボーは「家の外にモンスターがいる」と訴えていました。
そして畑に何かの気配を感じたメリルは「ぶっ飛ばしてやる」と出て行こうとしたので、グラハムが「暴力はダメだぞ」と念押ししました。
メリルが「喚くだけでいいから。脅せば帰るから」というので、グラハムは渋々家を飛び出し、メリルとは逆方向に「激怒してるぞ、我慢の限界だぞ」と説明口調で叫びながら家の周りを走りました。
結局誰も居なかったのですが、屋根に悪戯されており、トウモロコシ畑をなぎ倒して逃げ去っている人の気配がありました。

その後、メリルが必死で追い掛けたのですが見失ったそうで、翌日グラハム達はパスキーを呼んで昨夜の顛末を説明します。
ボーが「リモコン無いし、手動でもチャンネル変わらないの」と訴えたので見に行ってみるとTVではインドで沢山のミステリーサークルが同時に発生したという事件を報道していました。
同様の件が世界中で起こっており、近辺でもその話題で持ち切りだそうです。
パスキーも最近の怪異には頭を悩ましており、「ひとまず町に出て気晴らしでもすれば」と勧めました。
ということでグラハム達は車で街に出て、気晴らしをすることにしました。

モーガンは書店で宇宙人の本を買い求め、ボーは相変わらずピザ屋で「水が汚染されている」と呟いていましたが、これは彼女の癖でやたらと水に神経質なだけでした。
ボーは鮮度とかゴミとかそういう理由で水の入ったコップをTVの上とかに並べてるのです。
一方、半年前まで牧師だったグラハムは薬局の店員トレイシーに延々と懺悔されて困り果てていました。
また、メリルはマイナーリーグでホームラン記録を持つほどの選手で、飛距離の記録を持つバットは今でも家
にあるということですが、彼はひたすら打ちに行くタイプの打者だったようで三振記録も保持していました。
ピザ屋に集まった一家は店の前から走り去る怪しいインド系の男性(M・ナイト・シャマラン)を
目撃しました。
出たがりさんですね。

家の前に停車した際、家の中にベビーモニターを仕込んだりしているモーガンは、雑音が聞こえたので「宇宙人の仕業かな」と言うのですが、メリルは「一連の事件は世間を騒がそうとしている奴らの悪戯」と切り捨てていました。
しかしベビーモニターからはイルカの鳴き声のような謎音声が聞こえていました。

ヘス家のもう一匹の犬イザベルはその晩、トウモロコシ畑を見て異常に吠えたてていました。
仕方なくグラハムが畑を見に行くと例のイルカ声のような物を聞き、ミステリーサークルに遭遇したので、「うちは取材拒否だから有名にはなれないよー」と叫びます。
しかし、家に戻る途中でグラハムは灰色の細長い脚が畑に消えるのを見てしまい、「ヒャー」と家に駆け戻ります。
グラハムはバツが悪かったのか、家族にはまだ話しませんでしたが、皆でTVを見て情報収集しようと呼び掛けました。

TVではメキシコで未確認飛行物体が発見されたというニュースが流れており、モーガンは録画しなくちゃ!とテープをセットしようとして「あたしのバレエのテープだから」と拒否られたので、メリルの「水着特集」というテープに録画することにしました。
一家の顔にウケます。この映画はなんでこんなに面白いんでしょうか。
子供達がソファで寝てしまった後、メリルが「世界の終わりなのか…」的なことを呟き、勇気づけてくれとグラハムに要求しました。

そこでグラハムは「ある幸運を神の啓示や奇跡だと受け止める人と単なる幸運と捉える人がいるがお前はどっち?」的な質問をしました。
メリルは「以前に酔っ払った女とキスしかけた時に、自分の口の中にガムがあったので、それを出していたら女がゲロ吐いた」という話をし、「あれこそ奇跡!ガムが無かったら俺はゲロ食らってた。奇跡を信じる」と答えました。
メリルはポジティブですよね。これ、キスを逃したとガッカリする人もいるのでは?
実はグラハムが牧師を辞めたのは最愛の妻を亡くしたことが原因で、その際に彼は神などいない、人間は独りぼっちと考えるに至ったようです。
会話が面白いのですが、かなり端折ってます、

その後、メリルはすっかりTVっ子になってしまい、大人用にTVを個室に隔離して首っ引きになってUFOのニュースを見ており、それによるとミステリーサークルというのはUFOに位置等を知らせる標識の役割なのだそうです。
そしてモーガンとボーはアルミホイルで出来たとんがり帽子を被り、「これで考えを読まれない」とどや顔でグラハムに知らせます。
先端が三角にとんがってるのがウケます。
どうやらこの間購入した宇宙人の本で色々と学んだようで、著者の一人ビンブー博士の唱える「宇宙人の目的は探索か侵略かどちらか」という説を披露しました。
その本の中にはヘス家にそっくりの農家をUFOが熱戦で攻撃し、家の前には親子三人の黒焦げ死体が転がっているという過激なものもあり、グラハムは怯える息子達に「ビンブー博士はもう止めてご飯食べなさい」と指示しました。

グラハムは獣医のレイという人物から電話を受けて彼の家に向かい、それはそうとボーは「嫌な予感がする」とモーガンと話していました。
レイというのは実はあの町で見た怪しいインド人で、実はグラハムの妻が亡くなった原因は彼の居眠り運転による交通事故でした。
レイは「家にヤツラが来た」と車に家財道具を積んで町を出る準備をしており、最後にグラハムにもう一度謝りたかったようです。
彼は「水の近くにはサインが出ていないから湖に行こうと思う」と話しており、「貯蔵庫に一匹いるから開けないで」と告げて去りました。

完全にTVっ子になってしまったメリルは、ロメロさんという人物が撮影した灰色のヒョロっとした宇宙人の姿
を見て衝撃を受けていました。
脚が畑のやつに似てますね。メリルの顔ウケます。
一方、「開けるなよ」と言われると開けてみたくなるのが人情なので、グラハムはナイフを手にレイの家の貯蔵庫のドアの隙間を覗き込み、隙間から伸びた爪と指の長い手に驚いて、その指を切断してしまいました。
グラハムが帰宅するとメリルもアルミ帽子仲間になっており、ソファにモーガン達と並んで座っていました。
メリルの様子に笑ってしまいました。大人だからかとんがり部分が少し長いです。

グラハムはレイの家で見たものの話をし、湖に逃げた方がいいと主張して多数決を採ります。
ボーが湖派でメリルとモーガンが家に残る派だったのですが、グラハムは「俺はママと二票分」と宣言してモーガンのブーイングを受け、彼の意見を聞いたボーも残る派になりました。
こうしてグラハムはようやくUFO信憑派に転んだのにアルミ帽子仲間の結束の前に敗れ、ドアに板張りをしよう!と提案しました。

ヘス一家は絶えずTVをチェックするようになったのですが、それによれば全世界のミステリーサークルがあった地点にUFOが大量確認されているそうです。
メリルは「やっぱり標識だったんだ」と呟き、モーガンは「これは侵略だ」と例の本の知識を披露します。
モーガンは物分かりの良いメリルにうっかりと「叔父さんがパパなら良かったのに」と口を滑らし、「もう二度とそんな事言うな」と返されます。
グラハムは侵略に怯えながら成すすべ無く家を板張りしていたのですが、ムードが暗くなってきたので、せめて夕食を楽しもうということにしました。

感想

これはなかなか面白いです。好きです。
内容は宇宙人が攻めてくる?的な話なのですが、一家の様子がシュールで面白すぎて内容が頭に入りません。
というより内容はとんでもないもので、そんなわけねーだろ!って感じの話です。
面白いのが、一大事が起きているのに観ているこっちには情報が全くない点でした。
大体、こういう映画だと軍とか政府が出て来てあーでもないこーでもないと騒ぐのですが、出てくるの一家だけです。
主な情報源もベビーモニターとTVだけで、そしてこの一家は超シリアスなのですが、どこかユルいという。

あっ、忘れてました。情報源としてはビンブー博士達が書いた著作もあります。
ビンブー博士もビンブー博士でグラハムのように人生に迷うこともあったのでしょう。
でも彼は宇宙からの啓示を信じて頑張って生きているのです。

わざとだと思いますが、宇宙人もひどいと思いました。
良く言われているようなグレイのようなものを踏襲していて、若干凶悪デザインにしてる感じです。
恐らく民衆が考える宇宙人ということで、この辺はどうでも良かったのだと思いました。
地球外生命体とかでは無く「宇宙人!」って辺りがいいのかと思いました。
そう言えば男の子って宇宙人とか妖怪とか恐竜好きですよね。
私の上司の男の子も絶賛恐竜にハマり中だそうで、恐竜展行きまくりだそうです。

コメディのような内容なのですが、後半はスリリングな展開もあります。
物事には何か意味があるということで、グラハムの妻が死ぬ間際に言った台詞にも意味があったようです。
モーガンの喘息にもボーの水にもメリルのバットにも意味があり、妻を失って絶望したグラハムにはそれが読み取れなかったのではないでしょうか?
こうして考えていると、ポジティブになれていい話ですね。
最後の方にホラー展開と感動ドラマになるという不思議映画でした。

役者さんもいいですよね。
おじさん二人の顔の暑苦しさも最高ですが、子役がカワイイです。
モーガンも可愛いのですが、ボーは天使だと思いました。
私的にはメリル推しです。
フーディニとイザベルは可哀想でしたね。

ラストまでのあらすじ

ということで、皆が好きな物を食べることになったのですが、依然として空気は重いままでした。
モーガンが食前の祈りを捧げようと提案するのですが、グラハムは「時間の無駄」と断固として拒否しました。
それがきっかけでモーガンは「パパなんか嫌い。ママを死なせた」と言ってしまい、ボーは泣きだします。
グラハムは「楽しもう」と怒鳴りつけて泣きながらご飯を食べ始め、モーガンは「言い過ぎた…」という感じで泣きながらグラハムに寄り添い、ボーも寄り添いました。

その時、ベビーモニターにイルカの鳴き声のような物が響き、TVをチェックすると放送を休止していました。
いよいよその時が来たと悟ったグラハム達は大急ぎで板張り作業を終え、居間に集合しました。
外ではガレージに繋ぐの忘れたイザベルがワンワン吠えていたのですが、やがて静かになりました。
そして家の周りを何かが動き回っている気配があり、屋根に乗った何かが侵入して来たようです。
グラハムは子供達に彼等が誕生した時のエピソードを話して聞かせました。

うっかり屋根裏を板張りするのを忘れており、宇宙人はそこから侵入したようです。
更にドアの隙間から長い指が蠢いたので一家は地下に避難しましたが、ドアガチャされたので斧を降ろそうと焦っていたら地下室の電球を割ってしまいました。
ドアを斧で押えて懐中電灯で灯りを確保するのですが、モーガンはアルミ帽を忘れて来たことで「心を読まれる」と動揺していました。
その後もドアバンバンは続くのですが、どうやらこれはドアに注意を惹かせて他の入り口から入って来る作戦なのではないかとグラハム達は睨みました。

果たして石炭の搬入口から灰色の細い手が伸びてモーガンを捕まえようとしていたので、皆で撃退して入り口を塞ぎました。
マズいことにモーガンの喘息の発作が起きてしまい、ここには吸入器がありませんでした。
グラハムはモーガンを抱きしめて落ち着かせ、やがて発作は治まりました。
ひとまず連中の嫌がらせは止んだので、電池節約のためにライトを消して小休止することにしました。
うたた寝したグラハムは妻が死亡した際の夢を見たのですが、彼女はレイの車と木の間に挟まれて腰から真っ二つになるという悲惨な状態だったのですが、痛みは麻痺した状態でまだ生きていたので、パスキーは現場をそのままにし、グラハムに最後の会話をさせようとしていました。

グラハムが目覚めるとメリルが電球を直しており、地下は明るくなっていました。
一瞬寝たつもりだったようですが12時間寝ていたようで、ラジオ放送は再開しており、宇宙人は引き揚げ始めたそうです。
宇宙人は身体からガスを出すそうで、死傷者が沢山出ましたが、何かに怯えるように撤退中だそうです。
メリルは「もう二度と自分を見失うようなことはしないでくれ。受け入れられない」的なお願いをし、グラハムは「分かった」と頷きました。
言いたいことはわかったのですが、意味が読み取れませんでした。
もしかして宗教観の話でしょうか?信じる者は救われる、強い的な?

モーガンは苦しそうに息をしており、今度発作が起こると危険な状態だったので、グラハムとメリルは薬を取りに行くと共に様子を見ようと上に出てみることにしました。
どうやら家の中は安全なようで、外はすっかり明るくなっていました。
グラハムはモーガンを抱っこして運んで居間に寝かせ、TVを居間に移動して皆で見ることにしました。
しかし家の中には私怨なのかあの指を失った宇宙人が出現し、モーガンをお姫様抱っこして毒ガス攻撃をしようとしていました。

グラハムは突如、妻と最後に会話した内容を思い出しました。
彼女は子供達に伝言を頼み、グラハムには「見て」、メリルには「打って」という伝言を残していたのです。
これは演出上の都合で、実際に思い出したのは「見て、打って」の部分だけだと思います。
この時、グラハムは妻の「サイン」に気付いて部屋を見回し、メリルの記念バットに気付いて「打て」と指示します。
メリルはバットを手にしたのですが、宇宙人は手首から毒ガスをモーガンに噴射しました。

メリルはフルスイングで宇宙人を打ち、倒れた宇宙人に棚の上のボーのコップが落ちてダメージを与えます。
グラハムはモーガンを外に連れ出して注射を打ち、メリルはバットで宇宙人をボコボコにして水を浴びせます。
バットは折れてしまいましたが、宇宙人は虫の息になりました。
モーガンは喘息で気道が閉じていたので毒ガスを吸わずに無事で、「誰かに助けられたの?」という彼の質問にグラハムは「誰かに助けられた」と返答しました。

この地方に雪が降る頃には信仰を取り戻したグラハムは再び牧師に戻っていました。

エンドロールで終了です。

ちょっとウルウルしました。
ママの言っていた「運命よ」というセリフも泣かせます。
最終的にグラハムは信仰に結びつけてますが、特に信仰とかそういうものを訴えた作品では無いと思います。
生き方や感じ方を問われているような気がしました。
特典は観てませんが、メイキングやら削除シーン等あって豪華です。
また、監督がドヤ顔で「僕の原点が分かる子供のころ作った映画です」って紹介している短編映画が入ってました。
「色々ひどいけど勘弁な!」というおとこわりの後に始まりました。

シャマランくんが鉛筆を手にソファに座っているとラジコンカーにハロウィンマスクを被せた怪物が襲ってきました。
シャマランくんが「ヒャー」と逃げると怪物はノロクサと彼の後を追いました。
終わり

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