赤目になります 哀憑歌 CHI-MANAKO

哀憑歌 CHI-MANAKO

兎に遭ったらひどい目に遭う話

制作年 2008年
制作国 日本
監督 金丸雄一
脚本 金丸雄一/谷口純一郎
上映時間 82分
出演
田畑智子
益子梨恵
出合正幸

だいたいのあらすじ

人気のキャバ嬢・美咲(田畑智子)は指名No.1でママ(根岸季衣)も大喜びで、その夜もお金持ちっぽいお客・神埼(永倉大輔)から、海外土産の化粧品を貰ったりしていました。
帰宅するなり美咲は同棲中の彼氏のケンヤ(出合正幸)に「最高級じゃないから」という理由で化粧品を捨てるように指示しました。
ある日、美咲は同窓会に出席したのですが、高級品に身を包んだ彼女は、金持ちだねと言われると「男なんかバカばっかだから全部貰い物」だと答え、同級生を見下した態度をとりまくった後、「安い酒飲んだから体調悪い」と帰りました。
何しに行ったんでしょう?
その後は神崎を呼び出して高いお酒を奢らせ、彼の誘いを華麗にかわして帰路に着きました。

帰宅途中に美咲は研究所から逃げたらしい兎にストーキングされたので、仕方なく連れて帰りました。
兎は美咲がシャワーを浴びていると浴室に入って来たりしたのですが、なぜか美咲は左の白目が充血したように赤くなりました。
その後美咲は金縛りに遭い、兎に服の中に潜り込まれてゴソゴソされるという悪夢を見ました。
翌日、美咲はなぜか妊娠したようにお腹が大きくなっていました。

出勤した美咲はめまいがしてお客(石井愃一)のズボンに水割りをこぼしてしまい、仲の良い同僚からは大丈夫?と心配されます。
帰宅した美咲はその夜も兎に何かされる夢を見てうなされるのですが、飼っている兎はケージに閉じ込めているので出ることは出来ず、やはり夢だったようでした。
二段夢とかつまらないです。
そして美咲は店でも人気が無くなり、太客の神崎もこの間入ったリエ(益子梨恵)に取られます。

美咲は兎がウザくなって公園にポイしたのですが、彼女が戻ると兎も部屋に戻っていました。
翌日、また目が赤くなった美咲は医者に診てもらうのですが、医師(山田辰夫)は涙の分泌が減っているだけで異常は無いと言い、点眼薬を処方してくれました。
美咲は眼帯をして出勤するハメになり、最近干され気味な件について常連客から「リエが人気というより、君の接客態度にやる気が感じられないからでは」と指摘されてしまいます。
リエは出勤初日に美咲に意地悪されていたので、そんな美咲の様子を「ざまあ」と見ていたのですが、実はリエは神崎に枕営業していました。
どっちもどっちって感じですね。

美咲のお腹は隠しようが無いほど大きくなっており、能天気なケンヤは「俺頑張るから」と喜ぶのですが、彼女は「お前の子等いらん!」とブチ切れました。
ということで産科医に行ったのでですが、医師(戸田菜穂)からは想像妊娠だと診断され、心配なら来週また来てねと言われました。
出勤した美咲は人気が落ちた件で神崎とリエに侮辱されるようなことを言われたので、神埼の頭に水割りをかけてしまい、リエと揉み合いになり、テーブルにお腹をぶつけて苦しみます。
美咲はとうとうママからクビを宣告されてしまいました。
申し訳ないですが、私もざまあって思いました。

帰宅した美咲は腹部から出血しつつシクシクと泣くのでした。
そして眼帯を外した美咲は黒目まで赤くなっているのに驚き、眼科医に原因が分からなかったので獣医に行きました。
獣医師(池内博之)は「うちに来られても…」という感じでしたが、美咲の話を聞いて、兎は涙腺が少なくゴミを涙で流すことが出来ないという話をしました。
外で点眼薬を差していた際に子供に「あのお姉ちゃん兎みたい」と言われた美咲は慌てて立ち去るのですが、その際に女性(小松千春)とぶつかりました。

帰宅したケンヤは自分の作ったオムライスがぶちまけられていたのにガッカリしたのですが、「俺頑張って働くから引っ越してゆっくり三人で暮らさない?」と提案します。
しかし美咲は「もう子供堕ろしたから。あんたとは住む世界が違う」的なことを言い、ケンヤはショックを受けて出て行きました。
その夜、美咲は陣痛に見舞われ、兎を出産してその兎に服の中でゴソゴソされて倒れました。
そして彼女が息を吹き返すとどこかの研究室のような所におり、研究員(石井愃一)から覗き込まれたのですが、やっぱり夢でした。
夢オチばっかでつまらないです。

感想

これは普通です。
嫌な女がひどい目に遭うというスカッと嘘松のような周りが拍手喝采となる筈のいい話なのですが、イマイチです。
最初観始めた時は兎が宇宙生物か何かだと思っていたのですが、全然違いました。
テーマ自体は重いみたいで、動物実験の話です。
つまらなくはないのですが、大して面白くもないです。
登場人物全員クズという感じで(医師系とケンヤくん除く)誰の方向にも行けないという悲しさです。

確かに美咲は嫌な女なのですが、全体的に見てなぜ彼女だけがひどい目に遭うのか良く分かりませんでした。
もっとガンガン行くとこあるでしょ?って気がしましたが…、(゜-゜)
演出は影絵グルグル的な凄く古臭い感じで、マタンゴとかそういうものを思い出しました。
普通の演出も混じってたりして不思議な感じです。

結末は何だか良く分からない感じで終わってしまうのですが、続編を見るとこの辺はわかるのでしょうか?
これ、シリーズ化してるみたいですが、実家にあったのはNUMERIだけで、これに直接繋がるのはGUNKYUだったようです。
観たい気もするし、観たくない気もするし…

美咲はどう見ても垢抜けない可愛い系の人なので、ちょっとキャバ嬢役はピンと来ませんでしたが、意外と嫌な女でした。
あとリサが輪をかけて正格悪くてウケました。
やたらと大物俳優が出ていたりして、美咲の教師役で峰岸徹さんも出てました。
小松千春さんはてっきり研究員か何かだと思ったのですが、何も無かったです。

ラストまでのあらすじ

美咲は両目が赤くなり、コンビニでキャベツ等の野菜を山盛りで買って、兎と一緒に食べるというナゾ行動を取っていました。
その後、彼女は床でケンヤが忘れたらしきギターピックを拾いました。
一方、美咲と仲の良かった同僚女性はリエに「タバコ勝手こいやコラ」と虐めに遭っており、店に戻って欲しいと美咲の下を訪ねました。
しかし美咲は喋れなくなっており、メモに「助けて。喋れない」と同僚に訴えました。
そして同僚は美咲の目を見て「来ないで!」と言って逃げ出してしまいました。

その後、兎が居なくなったので美咲は近所を捜したのですが、とうとう見つかりませんでした。
そして美咲はあの兎と出会った地点のTVニュースを見たのですが、そこには帝国化粧品の研究所廃墟があり、残された劇薬で忍び込んだ子供が失明するなどの事件が起きているそうです。
その夜、美咲はその廃墟に忍び込むのですが、そこでは兎を使った実験が行われていたようで、惨たらしい姿の兎の写真が沢山ありました。
美咲の愛用しているシャンプー類もその実験の結果、産まれたものだったようです。

美咲の背後には兎が現れて分身し、皮膚が剥がれたようになったりして人間を食べ始めたりしました。
意味不明ですが、演出がかなり古い映画のそれでビックリです。
そして彼女は自分の見た研究所の悪夢は兎視点のもので、正にこの建物であったと気付きます。
また、研究員三名はいずれも彼女がクビになった店の常連客でした。
兎達は首を出されて身動き取れない状態で目に薬品を差され、実験が終わると殺処分されていたのでした。
どうやら美咲には殺された兎の怨念が憑依したようで「人間殺す」と呟いていました。

ケンヤは美咲の様子が気になって家のチャイムを鳴らしたのですが、留守だったので引き揚げます。
彼が去った後の路上にはなぜか美咲が拾ったギターピックが落ちていました。
美咲がシャンプーを買った店は実は動物実験を行っていない商品を売りにした店だったと判明しました。
そしてリエは美咲が兎を拾った地点で兎と出会い、神埼から貰った化粧品を路上にポイして兎を連れ帰っていました。

新章スタートでしょうか。
美咲は結局どうなったんでしょうか?
てっきり美咲が研究員達を殺しまくると思ったのですが…

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