祖母が意地悪です グレース 呪われた純潔

グレース 呪われた純潔

悪魔が私を支配する。

制作年 2014年
制作国 アメリカ
監督 ジェフ・チャン
脚本 ジェフ・チャン/クリス・パレ
上映時間 88分
出演
アレクシア・ファスト
アラン・デイル
リン・シェイ

だいたいのあらすじ

メアリーという娘が出産していたのですが、あまりの難産に神に祈る身内に「神何か信じるか!」と悪態を吐いて苦しんでいました。
その時、「私を受け入れるか?」という何者かの声が聞こえたのでメアリーは頷いてしまいました。
直後に彼女は心停止してしまい、そのまま死亡しましたが、女児を出産しました。

18年後
メアリーの娘グレース(アレクシア・ファスト)は祖母のヘレン(リン・シェイ)に育てられ、無事に大学に入学しました。
寮に入ったグレースはジェシカ(アレクシス・ナップ)のルームメイトとなりました。
ヘレンは異常に信心深く、メアリーの件があったので余計にグレースには信心を叩き込み、「大学は汚れている」と言っており、お陰でグレースはこの年までバージンでした。
ジェシカについて大学内を散歩していたジェシカは庭で綱引きに参加し、ブラッド(ブレット・ディーア)という男子と知り合い、ビールパーティーに誘われるのですが、それはお断りしました。
なぜかグレースの視点のPOVになっています。謎演出です。

グレースもちょっとはお洒落しようと洗面所で派手めのルージュを塗ったりしたのですが、鏡の中の自分が黒目になるという幻覚を見て怯えます。
大学の寮はカオスで、洗面所で女子がゲーゲー吐いていたり、廊下は散らかり放題で男子がワーワー言っており、疲れたグレースは自室で聖書を手に祈りを捧げるのでした。
視点POVは分かったからゲロ映すなと。
翌朝、術衣の医師にお腹を刺される悪夢でうなされたグレースはジェシカに起こされるのですが、なぜか目覚ましが止まっており寝坊してしまい、講義に遅れてしまいました。
授業の合間の休憩時間にはオナニーの話題になり他の女子が毎日してると言い、グレースも回数を聞かれ「私はしない」と答えると、「もしかしてバージン?」とツッコまれ恥ずかしくなった彼女は急いで次の講義に向かいました。

その夜、グレースは自慰行為についてネットで調べるのですが、ポルノサイトのブラクラを踏んでひどい目に遭います。
そこにブラッドからパーティーのお誘いメールが届いたので、ジェシカの服を勝手に借りて出ることにしました。
ジェシカのベッド周りはいつも乱雑です。
彼女は産まれて初めてビールを呑み、ブラッドに手を引かれて学生でごった返す狭い会場を地下に移動します。
地下ではショットで二杯強いお酒を呑み、洗面所に行った彼女は鏡に自分が映らなくなり、直後に鏡の中の自分が突っ込んでくるという幻覚を見ました。

酔っ払ってフラフラのグレースは何とか地下に戻ったのですが、そこではジェシカがブラットの上に乗って疑似騎乗位をしていたので、ショックを受けた彼女は外にでようとするのですが、ベランダに出てしまいました。
そこにはジェシカが居て、「お前はガキだから彼を寝取るのは簡単、あんたもママと一緒で無価値な女」と罵ったので、グレースは「止めて」と言って彼女を突き飛ばしてしまいました。
そこにブラッドが現れ、グレースがジェシカを落としたと取り乱して泣くので下を確認すると、何も無く、全ては彼女の幻覚でした。
酔いの所為もあり、彼女はその場に卒倒してしまいました。

グレースが気が付くと病院に運ばれており、彼女はまだ混乱しているようで下に落ちたジェシカは大丈夫か?等とナースに尋ねていました。
ナースは身内に精神疾患の人は居るかと質問し、母が向精神薬を呑んでいたと返答します。
家族のことを聞かれたグレースは母は出産時に死亡、父は誰だか不明と受け答えをしていました。
ナースは外傷はこぶだけだから問題無いけど、精神科を受けた方がいいと言い、間もなくヘレンが迎えに来ました。
ヘレンは送りの車中で、セックスしたか?酒は飲んだか?等とグレースに質問し、グレースはお酒は飲んだと正直に返答しました。
精神科に行きたいというグレースにヘレンは「言い訳は止めなさい!お前の母も魂の病気だった」と却下しました。

グレースは家に連れ戻され、そのままジョン神父(アラン・デイル)、ルーク助祭(ジョエル・デヴィッド・ムーア)の面談を受けます。
大学は勝手にヘレンが退学させており、ジョンは「もっと教会に来なさい」とのたまっていました。
このBBAと神父の頭張りたいです。勝手に退学とか。
その夜、グレースは母の部屋のドア下の隙間に何者かがうろつく影を見るのですが、ヘレンが現れ「この部屋には絶対に入るな!」と言いつけました。
その後も天使象が勝手に落ちて割れたり、廊下を誰かが歩き回ったりし、廊下を見に行って部屋に戻ると天使象が元に戻っていたりと悪夢なのか現実なのか良く分からない怪異に遭遇します。
そしてベッドのシーツの下に誰かが座っており、「恨みを晴らして」と訴えたりもし、グレースはすっかりやつれます。

翌日はヘレンに連れられて教会に行くのですが、ヘレンは皆から距離を置かれているようで、誰も彼女の持参したクッキーを受け取らず、ヘレンから話し掛けられても挨拶程度で軽く無視していました。
やがて壇上ではジョンが「毎日の誘惑と戦うのだ」等とのたまっていましたが、グレースは身に覚えが無い傷痕がお腹に出来ており、それが疼くのが気になって仕方ありませんでした。
その後、彼女は具合が悪くなり吐血して倒れてしまうのですが、ヘレンはグレースの身体よりも自分の体面を心配し、彼女を叱責するのでした。
グレースは最近、頭の中で声が聞こえる件と母の悪夢を見る件をヘレンに打ち明け、母に何があったのか尋ねるのですが、「お前の母は家を出て妊娠した。救いなら神に求めろ」と返答されます。

憐れなグレースは見た目も病人のようにやつれ、歯磨きしていたら奥歯が取れてしまい、家の中で頻繁に人影を目撃するようになります。
そして母の部屋で物音がしたので入ってみるとクローゼットの中に小箱を見付け、中に薬や何者かと並んで写した写真があったのですが、相手の写っている部分が破られていました。
その時、何者かに手に握られ、メアリーがベッドに押さえつけられているような幻影を見たので、グレースはこの箱が鍵なると判断し、部屋に持ち帰ることにしました。
部屋を出るとヘレンがおり、「部屋に入るなと言った筈、後ろに隠しているものを出しなさい!」と詰め寄られるのですが、グレースは珍しく強硬に抵抗し、部屋に籠城すると母の薬を飲んで眠りに着きました。
効力無いと思いますが。

翌朝、グレースはブラッドに下半身をサワサワされる幻覚を見て、自慰を行ってしまい、ブラッドが黒目のルークに変わった所でヘレンに見つかってしまいました。
ヘレンは「なんてことを!お仕置きが必要!」と言ってベルトでビシバシとグレースをしばき倒します。
普通のことだと思います。祖母に見られるのは恥ずかしいですけど。
グレースは教会に連れていかれ、若者が集まるルークの勉強会に参加させられるのですが、そこでサリーに「大学で欲望に負けた失敗談を聞かせてよ、母親もそうだったんだし」と侮辱されて彼女を殴り倒してしまいました。
教会に飾ってあった写真からメアリーが破いていた写真の相手はジョンだと判明するのですが、混乱した彼女は教会の外に飛び出し、周囲の制止を振り切りつつ付近の森へ飛び込みました。

感想

これは普通です。
お話は何かを訴える母の亡霊と悪魔に関するものらしく、キリスト教に対する皮肉のようなものも伺えます。
それを全てグレースの視点でPOV形式で表現しているようで実験的な何かでしょうか?
そういう訳で折角グレースに可愛らしい女優さんを起用しているというのに、あまり映らないという。
これが自撮りパシャ―とかするタイプの子だったら、ガンガン出て来るのでしょうが、残念ながらグレースはインスタとかやるタイプの娘ではありませんでした。

そういう関係ないことを考えないと遣り切れない気持ちになる話でした。
虐待とか虐めとかそういうものでは無く、周りに誰も見方がいなくて、精神を病んで行く感じのグレースを見せられるという辛い作品です。
母の霊にも原因があり、それが話を思わぬ方向にもっていく訳ですが。
始まって1時間位はちょいちょい怪異は起こるものの、どうみてもグレースの精神に問題がありそうで、「私は何の映画を観ているんだろう」という気持ちになりました。
面白いかと聞かれるとつまらなくはないけど微妙という感じです。

ジャケ裏を見ると「新感覚ホラー」とか書いてあって、そこまで新しくは無いけど効果はあるかなという気がしました。
意外と怖いシーンがあったりしたのですが、この映画はホラーゲームをプレイしている感覚に近いのだと思います。
あの「あれ?今画面の隅に何か映った?」みたいな怖さがあると思います。
グレース自身の手が映ったりするので、カメラ片手のPOVとはちょっと違うんですよね。
後、この手を使うと「なんでこんなシーン撮れるのよ」ってツッコまれない利点があります。
で、ですね、この視点はグレースのものでは無かったのです!そこにちょっとビックリでした。

グレースの人はジャケ写だと残念な感じですが、可愛いです。
この人は声も可愛いと思います。
ヘレンの人は悪い役かいい役かどっちかなのですが、今回は悪い役でした。
ただ、ヘレンはメアリーは父親不明の子を妊娠した所為で周囲から白い目で見られてるみたいで、この人も可哀想な人だと思いました。
男優が残念な感じで申し訳ないのですが、ブラッドはちょっとダサいです。
ルークもひょろっとしてる感じでした。
後半にマイケルという新キャラが出るのですが、完全に出オチでした。

観て楽しめる感じでは無かったですが、暇つぶしにはなり、成程なあとも思いました。

ラストまでのあらすじ

森の中には妊婦と野獣が混ざったようなメアリーが居り、「彼が私を無理矢理…、彼を罰して」と言っており、ガルルと襲い掛かって来ました。
ヒャーと叫んで家に逃げ帰ったグレースは母の部屋で「神の許しを乞え」と言いながらメアリーをレイプしているジョンの姿を目撃します。
メアリーはこちらに手を伸ばして助けを求めており、グレースがその手を握ると手は彼女と同化し始め、グレースは意識を失いました。
グレースはジョンの子だったようです。冒頭でメアリーが「神なんか信じるかよ」的なことを言ってたのはこの辺が原因でしょうか。
恐らく、これは憑依されたということのようです。

息を吹き返したグレースのお腹の傷はまるで口が横向きに付いたようにパックリと開いており、黒目になった彼女はメアリーの服を着てメイクを始めました。
間もなくヘレンが帰宅しましたが、グレースは彼女にすり寄る振りをして顔に手を伸ばし、そのまま親指で目を潰して殺害してしまいました。
そしてメアリーに憑依されたグレースは「天罰てきめん」と教会に殴り込み、玄関で泣いている振りをします。
出迎えてくれたルークを誘惑し、太ももをサワサワさせたりしますが、なかなか陥落しないので野太い声で「従え!」と叫んで首を絞めます。

そこにジョンが帰って来て「悪魔め!去れ!」と鈍器でグレースの頭を殴りつけ、「うっ」と言って彼女は倒れました。
グレースが息を吹き返すと手足を縛られて寝かされており、マイケル司祭(クラーク・ピータース)が彼女に呼び掛けていました。
彼女のお腹にある傷は悪魔の印なのだそうで、マイケルはエクソシストでした。
ということでマイケルが聖水をかけてグレースの身体がジューと焼けたのを皮切りに悪魔祓いが始まりました。

グレースは浮遊したり、念動波を出したりして抵抗し、マイケルは手に持った十字架をビカーンと光らせながら聖書を読み上げます。
彼女のお腹の傷からは黒い手が出て来て蠢き、ジョンに向かって「神に見捨てられた神父めー」と言ってメアリーをレイプしているシーンの幻影を見せます。
後ろめたい所のあるジョンは取り乱し、グレースのお腹に短剣を突き立ててしまいました。
怒りのグレースはパワーアップし、一気に手の拘束を引き千切り、台をバラバラに破壊して起き上がります。
念動力でルークをぶっ飛ばしてジョンに短剣を刺し、嵐を呼んでマイケルを吹き飛ばします。
彼女は鏡を割ってその破片を飛ばし、マイケルを倒し、そそくさと逃げ出したジョンの後を負います。

グレースは「お前があの時、赤ちゃんを私に差し出したのだ!天罰を与える」と言ってジョンを浮遊させ、頭を掴みます。
神が私を救ってくれる等とのたまっているジョンに「天国行けると思いなよ」と頭を聖水に浸けて溺れさせて殺害しました。
ルークはグレースに悪魔よ去れ!と十字架を構えて迫りますが、悪魔は「彼女が自由になるのは死んだ時だけ」と返答しました。
彼は「ならば私の身体を使い、グレースは開放してくれ」と懇願し、悪魔は手を伸ばして取引に応じました。
この時だけ初めてカメラの視点がグレースとルークを映したものになります。
今までのグレースの視点は実は悪魔の視点だったようで、ここからカメラはグレース視点から離れます。

こうして悪魔はグレースからルークに移りました。

ルークは清純派に戻って心配そうにちらを見ながら「大丈夫?」と言っているグレースに「早く出ていけ」と指示し、逃げていくグレースを見送りながらもだえ苦しみました。

その後、ルークは神父になり、信者たちに夕べの祈りを捧げていました。
彼の手には悪魔の印がありました。

グレース捕まったりしてないでしょうか?
ジョンは社会的に抹殺して欲しかったです。意外と悪魔って単細胞?
それにしても1時間半の間、悪魔を疑似体験していたのは意外でした。

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