安定の鍋島家 秘録怪猫伝

秘録怪猫伝

意地悪したら猫にひどい目に遭う話

制作年 1969年
制作国 日本
監督 田中徳三
脚本 浅井昭三郎
上映時間 83分
出演
本郷功次郎
小林直美
亀井光代

だいたいのあらすじ

これは暴れん坊将軍の時代の話だそうで、舞台は九州の鍋島藩です。

佐賀の領主・鍋島丹後守(上野山功一)は竜造寺家の娘・小夜(亀井光代)の美しさに魅かれ、家臣の小森半左衛門(本郷功次郎)を遣いに出し、小夜の兄で竜造寺家当主・又七郎(戸田皓久)に小夜を側室に寄越せと伝えます。
盲目である又七郎は客分とは言え、元は鍋島の主筋だった竜造寺家に「側室とは何事か」と憤り、半左衛門には「小夜は不躾にて側室は務まりません」と伝えてくださらぬかとお願いしました。
丹後守が横暴だと承知しており、又七郎とは古くからの知り合いであった半左衛門は「確かに承りました」と聞き入れました。

半左衛門が登城すると上司の矢淵刑部(戸浦六宏)が結果を聞き、「俺が伝えるから」と下がらせ、丹後守に「又七郎が断った」とだけ伝えます。
又七郎が丹後守の囲碁の相手をする日が来たのですが、その日はなぜか籠の中に飼い猫のたまが居座って退こうとしませんでした。
小夜がたまを退け、又七郎は籠に乗り城へ到着して囲碁を打ちました。
又七郎は丹後守に小夜の件を再度打診されたのですが、丁重に断り、囲碁でイカサマをされたのでその件を指摘して怒りに触れ、丹後守に斬られてしまいました。
ひどい話です。

又七郎の遺体は刑部の指示で古井戸に捨てられ、井戸は土砂で埋められて蓋は釘付けとなりました。
小夜は又七郎が戻らないと半左衛門に相談し、又七郎が籠を辞退して一人で帰ったと城から告げられたと伝えました。
ある晩、小夜は頭から血を流した又七郎の亡霊を目撃したのですが、そこにはたまが咥えて持ち帰った又七郎の血まみれの頭巾がありました。
その直後に城から「竜造寺家は知行召し上げの上、国外追放」という触書が届きました。
小夜は陰謀の臭いを嗅ぎ取り、兄は殺されたに違いないと判断しました。

古くから人の生き血を啜った猫は妖力を得ると言われているそうで、小夜は自傷してたまに生き血を吸わせ、鍋島家に復讐をしてくれと頼みこんで息絶えました。
その後、刑部の妹であり、丹後守の側室である豊の方(小林直美)は小夜が死亡したと聞いて「愉快愉快」と笑い飛ばしていました。
その夜、腰元の悲鳴が上がったので番をしていた半左衛門が早苗(川崎あかね)の案内で駆けつけると腰元が二名惨殺されており、血染めの猫の足跡が点々と続いていました。
半左衛門が足跡を追うと、奥を取仕切る沢の井(毛利郁子)がおり、男子禁制と追い払われました。

丹後守の寝室には碁盤の上に黒猫、パチンパチンという碁石の音、碁盤の上に又七郎の生首という怪異が起こったので刀を抜いて取り乱してしまいました。
翌日、城の偉い人達は昨夜の腰元事件の事を話し合って警備を固めることになり、剣豪であった半左衛門は非常時にはどこに立ち入っても良いということになりました。
その夜、丹後守の寝室の鈴の音と共に猫のようなものが現れたので、半左衛門が斬りつけ、手応えは感じたものの取り逃がしてしまいました。
早苗達は城の廊下に血痕を発見するのですが、なぜか沢の井も頭に包帯を巻き、「頭痛がする」とこぼしていました。

半左衛門は今回の騒動は化け猫の仕業ではないかと気付き、なんとなく沢の井が怪しいと感じたので早苗に沢の井の挙動を見張るよう依頼しました。
その夜、沢の井は行灯の油をペロペロと舐め、傷を癒している所を豊の方に目撃されたので「見たなー」と襲い掛かり、もう一息で殺害できそうだったのですが、半左衛門が出現したので天井を打ち破って逃走しました。
軽く怖いです。半左衛門邪魔です。
半左衛門はそのまま沢の井を上の階まで追い詰め、胸に刀を刺すと彼女は凄まじい悲鳴を上げて倒れました。

しかし猫の怨霊は豊の方に憑依し、生臭ものが一切ダメだった彼女は魚の干物等を食すようになりました。
この所騒動続きだったので、丹後守は刑部の勧めで月見をして気が晴らしたのですが、やはり又七郎の亡霊を見てしまい、乱心して腰元を斬り殺してしまいました。
そして豊の方は丹後守を寝室で慰めつつ誘惑し、彼の精気を吸い取りました。
丹後守は原因不明の体調不良で倒れてしまい、半左衛門は最近豊の方が風呂に入らず、魚を食べると聞いて怪しいと睨みます。

感想

これは普通です。
内容は安定の鍋島ものです。
やっぱり悪が栄える感じになるのが残念です。
半左衛門が邪魔に感じて仕方なかったです。

沢の井の人は猫の真似上手いのですが、猫がやると可愛い仕草も怖いだけでした。

DVDの中に宣伝文句の紙が入ってたんですが、Hな宣伝文句が多いのにあまりHじゃなかったです。
「豊かな乳房」とか書いてますが、そんなの無いです。
Hなの期待して観に行った人はガッカリしたのではないでしょうか。
あと、生首を転がす!とか書いてましたが、そんなのも無かったです。

ラストまでのあらすじ

豊の方は池の鯉を食べている所を腰元の浪江(丘夏子)に目撃されてしまったので、彼女も殺害しました。
半左衛門は浪江の遺体を発見し、豊の方が歩いていた後に鱗が落ちていたので、これは間違いないと刑部に知らせます。
刑部は豊の方を蝋燭まみれの部屋に監禁して行者を呼び、悪霊を祓おうとしました。
しかし化け猫パワーは恐ろしいもので、行者たちは護摩壇の謎爆発に巻き込まれて爆死しました。

早苗は豊の方が蝋燭部屋で暴れまくっていた姿を目撃して襲われたのですが、お札を身に着けていたので無事でした。
その夜、豊の方は城を離れようとしていた刑部を又七郎が投げ込まれた井戸付近で殺害しました。
豊の方は丹後守にも襲い掛かるのですが、お札代わりに呪文を書いた着物を着ていた半左衛門には手が出せずに敗れました。

こうして怪異は止み、丹後守は反省して竜造寺家を再興することにしました。

終了です。

特典はスチールとか色々入ってました。

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