地下鉄でヤバいことに 11:46

11:46

終点まで 逃げ切りたい―

制作年 2006年
制作国 カナダ
監督 モーリス・デヴェロー
脚本 モーリス・デヴェロー
上映時間 95分
出演
イロナ・エルキン
ニコラス・ライト
ティム・ロゾン

だいたいのあらすじ

看護師のカレン(イロナ・エルキン)は地下鉄のシートで目と口を縫い合わせたような人々に襲われ、赤い水に沈み込むという謎の悪夢を見て目覚めます。
一方、人気の無くなった地下鉄の駅ではアジア系のミニスカお姉さんヴィヴィアン(クリスティン・ラン)が背中向きに迫って来た口が縫われたようなスーツの男に追われ、列車が入って来た線路に飛び込んでいました。

その日、中間シフトだったカレンは「悪魔がそこら中にいる」と言いつつロザリオを呑んでしまったおじさんを宥めながら注射を打っていました。
轢死したヴィヴィアンは実はカレンの元患者だったのですが、列車に飛び込んだ件を知らされ、カレンはショックを受けます。
死ぬ前にヴィヴィアンはカレンに「奴らが来る」と書いた封筒を送っており、中には病院や講義の風景のイラストが入っていたのですが、所々に灰色で赤目のクリーチャーが描いてありました。
この映画はなかなか音楽が良いですね。
勤務を終えたカレンは23:46分に地下鉄の駅に到着しました。

駅のホームは人気が無く寂しかったのですが、雑誌を読んでいる青年マイク(ニコラス・ライト)と目が合い、お互いに何となく会釈しました。
そこにイカれた感じの男パトリック(ロビン・ウィルコック)が現れて馴れ馴れしくカレンに声を掛け、絡んできます。
カレンが困っているのを見てマイクが機転を利かせ「こんな所で会うなんて偶然だね!」と知り合いの振りをしてカレンに声を掛けてパトリックを追い払いました。
その後、カレンは線路に真っ二つになってこちらに手を伸ばすヴィヴィアンの幻覚を見て怯えますが、到着した列車に乗り込みます。

列車は緊急停止ボタンが押された影響で停車してしまい、車内は停電するのですが、カレンは自分を呼ぶ声と窓ガラスに張り付く血まみれの女性の幻覚を見て悲鳴を上げます。
悲鳴を聞きつけたマイクが彼女の様子を見に来た後にひとまず車内は明るくなり、ベティ(ジョーン・マクブライド)というおばさんも「一人で心細くて…」とカレンの車両に現れます。
列車は3分後に運転再開ということなのですが、どうやら誰かが「ここが終点だぜ」と叫びながら線路を歩き回っていたようです。

その時、ベティのポケベルが鳴り、彼女は突然顔色を変えて十字架の中に仕込んだナイフをマイクの肩口に刺します。
マイクは何とか彼女を引き剥がしましたが、ベティは「ごめんなさい。全部あなたたちのためよ」と泣きながらナイフを振りかざして二人に迫ります。
彼女はどうやら危ない宗教にハマっているようで「印を見た。行動の時が来た」と言いながら、尚も二人に迫り、ベティの背後からは同じようなナイフを持った人物が近づいて来ていました。
カレンはマイクと共に隣の車両に逃げ込みました。

時は遡り、カレンが駅で列車を待っている時に、他の車両にはヘッドフォンで音楽を聞きながら、歌を歌っているアジア系のイタい女性が居たのですが、列車に乗り込んだパトリックはその女性に「200ドルでどう?」と性交渉を迫っていました。
女性が「消えろよ!クソ野郎!」と彼を追い払うと、パトリックはおもむろに緊急停止ボタンを押していました。
そして彼は例の十字ナイフを女性に突き付け、レイプしようとしていました。
パトリックの所には車掌が来たのでレイプを中断したのですが、アジア女性は助けて欲しかったので、「私が非常ボタン押しました」と宣言します。
しかし、車掌に怒られただけで終わってしまいました。

他の車両にも十字ナイフを持った信者が集団で乗り込んでおり、ヘンな教団の歌を歌っていました。
別の車両ではカップルがイチャコラしていたのですが、カップル女・サラは「線路に降りてHしよう!」とか言い出し、彼氏ジョン(ティム・ロゾン)もノリノリで一緒に降りて行き、彼氏は「ここが終点だぜ」と叫んでふざけました。
そして車掌は「3分後に運転再開」という放送をし、信者達のポケベルも鳴り、パトリックのポケベルも鳴りました。
アジア女性は隙を見て痴漢撃退スプレーをパトリックに浴びせて逃走しました。
尚、サラも信者だったようでポケベルが鳴ったのですが、指示を無視して「ここは危険だから」とジョンを連れて逃げました。

列車内では信者達による乗客の虐殺が行われ、車掌も殺害されました。
ここで巻き戻りシーンが現在に追いつきました。
信者達はノリノリで乗客を虐殺していた人が大半でしたが、中にはジェリーというおじさんのように「こんなの間違ってる」と指摘する人物もいました。
また、発作のようなものを起こしてプルプルしている信者も仲間達から「こいつは攻撃されてる!」と殺害されていました。
ということでカレン達生き残った人達は列車を降りてトンネルの中を逃げ、ベティ達がそれを追います。
彼等は保線区の人達と合流して作業場に逃げ込みました。

ベティ達は作業場のドアの前で「審判に従うのよ、開けなさーい」と説得していましたが、当然カレン達はガン無視したので、彼等は一時引き揚げました。
彼等は「希望の声」という宗教の信者なのですが、どうやら大規模テロでも起こしたのか、電話も使えず、作業場のTVもラジオも放送されていませんでした。
居に残りメンバーの中の防火斧を持った男は家族が心配だから帰ると言い出し、カレンもここに居るといずれ教団が鍵をゲットして侵入してくるかもしれないと主張します。
話し合いの結果、保線区の人達だけが作業場に残り、カレン達は全員バール等を手に出て行くことにしました。

カレン達は斧男を先頭に進むのですが、道中で少年信者が襲ってきたのでジョンがバールで反射的に反撃して殺害してしまいました。
一方、作業部屋に残った保線区の二人の内、フランキーが信者だと発覚したのですが、彼は妻に無理矢理入信させられて活動はしていないそうです。
しかしもう一人のデイビスは彼を信用せず、外に叩き出してしまいました。
その頃、先ほどの少年信者の弟がジョンに斬りつけて負傷させており、仕方なくジョンはバールで彼をKOしました。

カレン達は制御室に辿り着き、中でパトリックに出くわしました。
パトリックは形勢不利と見て命乞いを始めたので皆は彼を椅子に縛り付け、怒りのアジア女性は彼をボコボコに蹴ります。
マイクは刺された割りに何とかなっていたのですが、ジョンは思ったより重症だったようで、カレン曰く動かせないということで制御室の机に寝かされました。
一方、デイビスはフランキーに懇願されたので、彼を作業室に戻してやっていました。
TV放送が再開されたのですが、希望の声の教祖が「今夜、悪魔が大軍団を出動させる。これは神と悪魔の闘いなのだ」とイカれたことを叫んでいました。

希望の声によれば彼等が虐殺を行っているのは「魂の救済」だそうで、悪魔に憑かれる前に殺すのだそうです。
勿論パトリックは教祖の言うことを信じており、心からどうでもいいのですが、パトリックは童貞だったそうでHがしたくてレイプ行為をおこなっていたそうです。
カレンはマイクに電車でおかしな物を見た件を話し「今度見たら真っ直ぐ相手を見返すといい。そうすれば現実かどうか分かる」とアドバイスされました。
再び斧男を先頭に、ここから進むことになり、デイビス達に無線連絡をしたのですが、デイビスはベティ達にに殺られていました。
尚、ジョンは動けないのでサラと残ることになりました。

感想

これはなかなか面白いです。
狂った宗教の話で、信者たちにイラッとする感じがなかなか良いです。
役者さんが地味な人ばかりなのも一般人っぽい感じで良いみたいです。
ずっとベティ達にイラッとさせられっぱなしで、いつになったらスカッとするのか気になって観てしまいます。
でも信者に追われながら地下を移動してるだけなんですが、面白いという。
テンポも悪くないと思いますし、演出がスピード感あってスリルあると感じました。

クリーチャーは人間版と完全版が居るようなのですが、口が縫われたような所が共通点で、人間版は目も縫われた感じになってます。
クリーチャーより信者が怖いのですが、結局はクリーチャーが怖いという。
残念ながら、三竦みのようにはならないようで、クリーチャー>信者>一般人みたいです。

早めにネタバレするとこの映画最後までスカッとしません。
最後までイライラさせられたまま、突放されます。
でもそこが何となく面白かったような気がします。

ラストまでのあらすじ

フランキーは信者だったので殺されなかったのですが、妊娠中の妻ブレンダが現れ「私を殺して信仰を証明してくれ」と言います。
彼女は悪魔の攻撃を受けているそうですが、フランキーは「妻と子供を殺すことはできない」と拒絶し、ブレンダ共々殺されてしまいました。
それを見ていた消極的信者だったジョンは「俺も殺されるかも」と感じたのか、ブレンダ殺害に加わりました。
完全にイカれているベティはブレンダのお腹から赤ちゃんを取り出して、寄り添って倒れるフランキー達の間に添えました。

教祖の助手だったパトリックはサラが信者であることに気付き、「俺の拘束を解かないと裁きを受けるぞ」と脅し、サラは泣きだして洗面所に飛び込みます。
サラは目と口を縫われたような顔をしたジョンに襲われるという幻覚を見てビビり、その間にパトリックが拘束を説き始め、洗面所から戻ったサラはパトリックに加勢しました。
パトリックはジョンを押さえつけてサラに殺害するよう指示し、彼女がぐずぐずしていたので、手を取って無理矢理刺させました。

サラはパトリックにレイプされそうになったのですが、ベティ達が現れたので免れました。
しかし純潔の誓いを破ってジョンと付き合っていたサラは信者たちに糾弾され、パトリックに刺殺されました。
一方、カレン達の前には信者が三人現れたのでガチバトルになり、マイクが脚を刺され、斧男が腹を軽く切られましたが、何とか全滅させました。
マイクは重症だったのでカレンとアジア女性が彼を支えて歩き、斧男が単独で助けを呼びに行くことにしました。
しかしもう歩けないと悟ったマイクは二人に自分を置いて逃げるように指示しまし、カレン達は泣きながら逃げました。

そしてパトリック達が現れたのですが、マイクは死体の振りをして無事でした。
カレンはパトリックに追われ、アジア女性は他信者四名に追われます。
斧男はようやく地上に出たのですが、外も信者で一杯で、背後から出現したベティに脊髄を刺されて死亡しました。
一方、アジア女性も列車の中に追い詰められていたのですが、再び信者達のポケベルが鳴り、彼等は女性を襲うのを止めて集団服毒自殺を遂げました。
彼等は自殺NGらしくお互いの口に毒を飲ませるという死に方をしていました。

しかしパトリックは指示に従わず、現れたベティを刺殺してしまいました。
彼には神の印が見えないのだそうで、教団によれば死体から悪魔の軍団が産まれるのだそうです。
そしてパトリックはカレンをレイプしようとし、唇を噛み千切られてナイフで刺され返り討ちに遭いました。
瀕死のベティは毒を呑んで自死し、パトリックも死亡しました。

そしてカレンの前に口を縫われて赤い目をした灰色のクリーチャーが出現し、それはベティやパトリックの死体からも生まれていました。
クリーチャーに囲まれた彼女はマイクの言っていたことを思い出し、目を閉じてから見返すのですが、これは現実のようでした。

エンドロールで終了です。

最後までスカッとさせてくれませんでした。
キチガ○の方が正論だったとか酷過ぎます。

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