恐怖を研究します ドレッド [恐怖]

ドレッド [恐怖]

魂の叫びが聴きたい

制作年 2009年
制作国 イギリス/アメリカ
監督 アンソニー・ディブラシ
脚本 アンソニー・ディブラシ
原作 クライヴ・バーカー
上映時間 94分
出演
ジャクソン・ラスボーン
ショーン・エヴァンス
ハンネ・スティーン

だいたいのあらすじ

大学で映画学を専攻しているスティーブン(ジャクソン・ラスボーン)は恐怖心理の講義でクウェイド(ショーン・エヴァンス)と知り合います。
クウェイドにトラウマとなった出来事は何だ?と聞かれたスティーブンは「飲酒運転の事故で兄を亡くしたこと」と返答しました。
どうやらクウェイド自身は斧を持った殺人鬼によって両親を目の前で斬殺された過去があるようで、少年だった彼に殺人鬼は斧の血を拭い「これがママだ。パパだ」と告げたという恐ろしい出来事だったようです。

その後、クウェイドはスティーブンを呼び出し、他人の恐怖についての記録を撮影したいと持ち掛け、卒業制作によいかと考えたスティーブは合意します。
スティーブは同じ学科のシェリル(ハンネ・スティーン)に声を掛け、一緒に制作することにしました。
ということでキャンパスに張り紙をし、学生達に自分のトラウマ体験や怖かった話をカメラの前で語ってもらうことにしました。
オカルト的なもの、水分を含んだナプキンが嫌いといった生理的に嫌いなものの話、手術で切った傷等の痛い系、神を信じないという電波系と様々な話が集まりました。

クウェイドは話を見て、「こんなんじゃダメだ」とイラつき、いつもタイマーが鳴るスティーブンの時計を「五月蠅い」と奪って壊すという異常性を覗かせ、スティーブンと揉み合いになります。
仕方なく場を収めようとシェリルは自分のトラウマ体験を語ることにしました。
彼女はベジタリアンで匂いもダメだそうなのですが、彼女の父は牛を解体する精肉業者だったそうで、いつも血の臭いを漂わせて帰宅したということです。
更に両親は不仲だったようで、彼女は父に性的虐待を受けていたことを匂わせ、その所為で肉が食べられないのだと言いました。
それを聞いたクウェイドは「こういうのがいいんだよ」と大喜びしました。

クウェイドはカメラの前では自分のトラウマ体験を語ろうとしませんでしたが、スティーブンには6歳の時に両親が目の前で殺されて犯人がまだ捕まっていないと打ち明けました。
その後、クウェイドはスティーブンが仲良くしている顔に大きな痣がある女子・アビー(ローラ・ドネリー)に絵のモデルになってくれと頼みましたが、断られました。
スティーブン達の所にはジョシュア(ジョナサン・リードウィン)という一時的に聴力を失い、今では回復したものの聴力を失うことを恐れている学生が現れ、クウェイドはその話に食いついていました。

クウェイドはなぜか普段常用している薬の服用を止めたようで、殺人鬼が現れたり、トップレスバーのダンサーが切刻まれるという幻覚を見るようになっていました。
これは彼も恐怖克服ゲームに参加したのだと判断しています。
彼はスティーブンの兄が乗っていた65年型の水色のムスタングを「恐怖の克服」と告げてスティーブンにプレゼントしていました。
一方、スティーブンはシェリルと親密になって行くのですが、ある日、アビーに「あなたと二人切りならインタビューを受けてもいい」と言われます。

その夜、スティーブンはアビーの家でトラウマ話を聞くのですが、やはり彼女の話は顔の大きな痣の件でした。
幼稚園に入園した際に同級生に「顔がヘン」だと言われ、それ以来、初対面の人に会うのが怖いという彼女を励ますスティーブンでしたが、アビーは更に下着姿になりました。
彼女の右半身には顔のものと同じように茶色い痣が広がっており、そのまま誘惑されたのですが、スティーブンは実はシェリルが好きになっていたので、「できない」と断ります。
やはりアビーはショックを受けたようで、スティーブンはカメラを置いてそのままお暇しました。

スティーブンはクウェイドにカメラをアビーの部屋から回収してくれと依頼し、ただしビデオは観るなと念押ししました。
クウェイドはアビーを「自分を卑下するな」と励まし、アビーは「私を普通に描いて」と彼に依頼し、痣の無い裸婦像を描いてもらいました。
アビーは彼に身体を許し、その頃スティーブンとシェリルもますます親密になっていました。
クウェイドが後に独白したことによると、恐怖を語らせることがセラピーになるのではないかということで、彼の望みは「魂の叫びを聞くこと」でしたが、一方でクウェイドの幻覚は酷くなっているようでした。

スティーブン達はビデオを編集して課題を完成することにしますが、ママに20年間監禁されていた広場恐怖症だった女性の話等濃いものも収録できたようでした。
彼女のママは死亡したのですが、電話の架け方も知らなかった彼女はそのまま放置していたので近所の通報で発覚し、その後は人が見に来てくれるようになったそうです。
なぜかその女性がフェイクだとクウェイドは正しく見破り、「ふざけるな」と怒鳴りつけて追い返しました。
しかし彼が女性にいきなり襲い掛かる姿を見てシェリルとスティーブンはドン引きし、「たかが課題で捕まったらどうするの」的なシェリルの台詞にスイッチが入り、「これは課題では無く崇高な研究!」と怒鳴った後に機材を破壊しました。
ということでシェリルはブチ切れて帰り、スティーブンもシェリルとの仲を侮辱されたので、クウェイドにパンチ一発お見舞いしてから引き揚げました。

その後、クウェイドはスティーブンの名で課題を提出し、スティーブンはA+の評価を貰いました。
更に彼は「俺が悪かった。機材も弁償するから」とスティーブに謝罪し、お詫びに車で送ると言いました。
65年ムスタングで迎えに来ていたクウェイドは「作品を完成させよう」と言い出し、「もう終わったし、やるなら一人でやれば?」と返答されました。
クウェイドは持参のウイスキーを呑み出し「限界突破だ」とアクセルを踏み込み、「恐怖は克服できる」と壁に激突しそうな所ギリギリでブレーキを掛けました。
スティーブンは怒って車を降りて去りました。

シェリルはクウェイドの家に侵入して壊れた機材を回収していたのですが、ふと隠し扉のようなものを発見しました。
その中には彼が今まで描いた裸婦像に切刻んだような傷が描き加えられた絵が沢山あり、シェリルはクウェイドの異常性を知ります。
そこにクウェイドが戻って来たので、シェリルは誤魔化して帰ろうとしましたが、彼は「研究を次に進める」ことを要求して来ました。

感想

これは普通です。
恐怖の研究とかなんのこっちゃという感じなのですが、段々と面白くなってきます。
サイコ・ホラーとかそんな感じだと思います。
原作だと確かスティーブンとジョシュアが一緒だと思ったのですが、分けてあるみたいです。
結末付近の展開はぶっ飛んでいて流石だと思いました。

これはなかなか怖くて、トラウマ話も怖いんですよね。
クウェイドがキチ○イだというのは割と早めに気付くので、そこで線引きしとけばこんなことにはならなかったですね。
クウェイドの資金源も謎で、結構お金持ちみたいなのですが、どうやってお金を得てるんでしょうかね?

魂の叫びが聞きたいとか言われてもU2でも聞いとけばいいじゃんって感じですが。

この監督はバーカーさんの映画大好きな人みたいなのですが、演出も悪くなかったと思いました。
ラスト付近でトリスタンとイゾルデ流れてましたね。

私自身のトラウマは何でしょうか。
子供の頃に豚の脂身が食べられなかったこと、ゴキブリ踏んだこと、アシナガバチに刺されたことでしょうか。
あと31のアイスの上部分が買ったばかりの服の上にポロッと落ちたことあります。
トラウマという訳では無いのですが、高い所はダメで、道路の上から下の川が見えたりすると腰抜かします。
人間嫌な記憶は封印するらしいので、あまり覚えてないだけで結構あるのかも。

私は子供の頃から怖い番組好きだったんですが、アンビリ―バボーっていうのがやってて、なんか廃病院に車椅子を押した看護師が現れる回があったんですね。
トイレの上から覗いたりするんですが、あれはキーキーいう車椅子の音とか怖くて、涙目で父にへばりついてました。

ラストまでのあらすじ

スティーブンはシェリルに連絡をしていたのですが、伝言を吹き込んでも折り返し連絡が1週間もありませんでした。
そんな矢先にアビーが実家に帰ると挨拶して来たのですが、直後に彼女がクウェイドとHした際の映像が校内に流れます。
そしてアビーの裸婦像の顔や身体に痣が描き加えられ、「これがお前の現実だ。お前は普通にはなれない」という手書きのテロップが流れました。
ちょっとクウェイドは呼びだして糾弾したいです。
アビーは大学を飛び出して行ってしまいました。

クウェイドはビデオに出ていたジョシュアを呼び出し、彼を酒瓶でKOしていました。
彼はジョシュアの耳にコップを押し当てて「聞こえるかー」と撮影していたのですが、聞こえると知るとコップを外し、耳の穴付近で発砲しました。
ジョシュアは銃声と血で耳が聞こえなくなり、恐怖の叫びを上げ、クウェイドはその様子を撮影します。
これ、痛いから叫んでる気もしますが。
その後、クウェイドはジョシュアを路上にポイしていました。
アビーはスティーブンに「私が綺麗なら付き合ってくれた?」と電話した後、漂白剤のお風呂に入り、金ダワシで痣の部分をゴシゴシと擦ります。
痛いです。目を背けました。

その後、血まみれのアビーはフラフラとアパートの廊下に出て行き、駆けつけたスティーブンが抱き起こし、彼は「救急車呼んでくれー」と住人に向けて絶叫します。
アビーは病院に運ばれたものの重症で、スティーブンは壁に掛けられていた防火用の斧を見ながら、クウェイドのトラウマを思い出します。
同じ病院にはジョシュアが収容されており、スティーブンの姿を認めて苦情を申し立てようとしていたのですが、斧を見つめていたスティーブンを見て部屋に引っ込みます。

怒りのスティーブンは斧を手にクウェイドの家に殴り込み、ドアを壊して彼をビビらせまくるのですが、我に返った彼に拳銃を突き付けられてKOされました。
そして椅子に拘束された状態で息を吹き返したスティーブンにクウェイドは「研究の成果」と言ってビデオを見せました。
彼はシェリルを監禁し、食事を与えずに皿の上に焼いた肉を一枚置いてその様子を撮影していました。
シェリルは空腹に幻覚を見始め、肉に手を伸ばしてはクウェイドに悪態を吐きます。
空腹に耐えかねた彼女は腐ってウジが湧き始めた肉を口にし、ゲロゲロと戻していました。
シェリルは6日目にはクウェイドに謝罪し始め、緑色に変色した肉を全て食べていました。

スティーブンは「このクソ野郎め!彼女は何処だ!」と騒きましたが、その時、誰かが玄関に入って来る音がしました。
クウェイドが様子を見に行ったので、スティーブンは椅子の拘束を解いてキッチンへ行き、包丁で武装しました。
スティーブンは、侵入者を警戒して背後がお留守になっていたクウェイドを刺そうと迫っていたのですが、いきなり飛び出してきたジョシュアに斧を肩口に叩き込まれました。
クウェイドは背後からジョシュアの頭を撃ったのですが、ジョシュアが殺人鬼に見えていた彼はトラウマを克服しました。

クウェイドはスティーブンの遺体を地下へと引き摺って行き、まだ監禁していたシェリルの部屋に放り込みました。
そしてナイフを投げ、「空腹に堪えられるかな?」と言ってニヤリと笑いました。

エンドロールで終了です。

ヤバい殺人鬼が完成してしまいました。
スティーブンも頑張ってたのですが、キチ○イには勝てませんでした。

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