骨花嫁の話 コープスブライド

コープスブライド

死んでる花嫁とちょっといい話

制作年 2005年
制作国 アメリカ/イギリス
監督 ティム・バートン/マイク・ジョンソン
脚本 パメラ・ペトラー/キャロライン・トンプソン/ジョン・オーガスト
上映時間 77分
声の出演
ジョニー・デップ
ヘレナ・ボナム=カーター
エミリー・ワトソン

だいたいのあらすじ

成金の魚屋ヴァン・ドートの息子・ビクター(ジョニー・デップ)は破産して一文無しの貴族エヴァーグロット家の娘ヴィクトリア(エミリー・ワトソン)と政略結婚させられることになりました。
エヴァーグロット夫妻は魚屋風情がとドートを見下していましたが、資金援助を受けられるので背に腹は代えられぬという心境のようです。
さて、結婚式のリハーサルでエヴァーグロット家を訪問したドート一家でしたが、ビクターは広間にピアノが置いてあったので演奏し、その音色に誘われてヴィクトリアが部屋から出てきました。
何となくいいムードになる二人でしたが、エヴァーグロット夫人からはしたないと叱られてしまいました。
知らない曲ですが、シューマンっぽいいい曲ですね。人が蟻んこみたいな感じですが、不思議に可愛いです。

その後行われたリハーサルはちょいちょいビクターがトチるので遅々をして進まず、それはそうとしてバーキス・ビダーン卿なる人物が飛び入りで現れました。
ビクターは緊張しているのか指輪をヴィクトリアの指に嵌める誓いの言葉が言えず、持っていた蝋燭でエヴァーグロット夫人のスカートに火を点けてしまったりと大変な騒ぎになります。
牧師は「お前やる気あるのか」的に激おこしてリハーサルは中止となってしまい、ビクターは重圧に耐えきれずに会場からとんずらしました。

「これじゃあ、嫌われたよ…」と落ち込むヴィクターは帰り道に指輪を手に誓いの言葉の練習をして、その辺に生えていた人間の手のような形の木の枝に指輪を嵌めました。
すると木の枝は人骨に変わってビクターの手をしっかと掴み、地面がゴゴゴと割れて青白い顔に花嫁衣裳、所々骨というコープスブライド・エミリー(ヘレナ・ボナム=カーター)がゾンビのように出現し、「お受けします」と返答しました。
ヒャーと逃げ出したビクターでしたが、エミリーに捕まって口づけをされて気絶してしまいました。
エミリーホネホネですが、可愛いです。

ビクターが息を吹き返すと周りはホネホネの世界のパブで、首だけで虫の上に乗って移動しているポールやらエミリーの目玉を抜いて出てくるデカい蛆のマゴットやら、骨海賊だのとヘンなのが沢山いました。
帽子を被った歌手の骨が彼女の身の上を歌った所によれば、エミリーは婚約相手に騙されて結婚式直前に殺害されたようでした。
ここは死後の世界でビクターは誓いの言葉をしたためにエミリーと結婚することになってしまったのです!
一方、地上ではビクターがナゾの美女と抱擁した後に消えた!と大騒ぎになっており、ドート夫妻は「朝までにビクターを捜します」とエヴァーグロット夫妻に約束していました。

ビクターは堪らずパブから逃げ出したのですが、死後の世界では皆がエミリーの味方なので、手の集合体は「あっち」とチクり、赤いゴケグモのおばさんも「ここにいるわよー」と知らせるのでした。
身体が縦半分になったおじさんやら、自分の頭を箒で掃いているレレレのおじさんみたいなと遭遇しながらも逃げ回るビクターでしたが、エミリーに見つかってベンチで話すことになりました。
エミリーは「素敵な景色ねー、息が止まりそう!もう止まってるけどね」等と自虐ジョークを挟みつつ、結婚のプレゼンントだと言って箱を渡してくれました。

ビクターが箱を開けると白骨化している過去の飼い犬スクラップスが出てきました。
骨であることと、死んでいるので死んだふりが出来ない点を覗けばスクラップは生前のままでワンワンと鳴き、ビクターは嬉しくなりました。
仕方なくビクターはエミリーに両親に会わせると言ったのですが、二人が生きていると知った彼女は困り、二人でグートネクトという長老にどうしたらいいのか聞きに行くことにしました。
頭のてっぺんにヒビが入って長いあごひげの生えた骨グートネクトは地上に行きたいという二人に「死者甦り術」だと本を読み出します。

そして彼は何やらヤバそうな飲み物を作ったのですが、それは自分で呑んだだけでした。
それじゃないのかよ!って思いました。
グートネクトは「戻る時の合言葉はホップスコッチだぞ」と言い、鴉に産ませた卵を割って中から出たガスのようなものを二人に浴びせました。
すると二人は出会った森に立っており、エミリーは久しぶりに見る月の美しさに感動していました。
ビクターは「親呼んでくるから、ここで待ってて」とエミリーをそこで待たせ、一目散に逃げ出しました。

ビクターはエヴァーグロット家を訪ねるのですが、ドアは閉ざされていました。
彼は蔦を上ってヴィクトリアの部屋を訪ね、「結婚怖かったんだけど、君と会って一緒に居たくなった」と心境を語り、ヴィクトリアも「私も同じ気持ちよ」と応じます。
ビクターが「実は結婚させられて…」と事情を打ち明けようとすると、エミリーも骨の手で頑張って蔦を上り「ご両親は何処?」と部屋に入って来ます。
ヴィクトリアに気付いたエミリーは「これは私の夫だけど、どなた?」と訪ね、「違うんだ、彼女死んでるんだ」とヴィクトリアに説明するビクターを見て察し、「ホップスコッチ」と呪文を唱えたので、二人は天高く舞い上がってヴィクトリアの前から消えました。

アウェイからホームに戻って来たエミリーは「私というものがありながら他の女に会うなんて」と彼を糾弾し、ビクターは「君が他の女なんだよ」と反論しましたが、彼女はシクシクと泣いてしまいました。
エミリー可愛いですね。
ビクターが「君は死体だし、実はプロポーズしてない」と告げるとエミリーは落ち込んで家に帰ってしまいました。
ゴケグモおばさんといつも毒舌なマゴットは彼女を一生懸命に慰め、エミリーは自分の胸が痛む的な歌を歌いました。

ヴィクトリアは夫人に「ビクターが死者と結婚した。助けなきゃ」と話すのですが、「お前は頭がおかしい」と言われ、部屋に監禁されてしまいました。
彼女は窓から脱走して牧師に事情を説明して助力を求めるのですが、家に連れ戻されてしまいました。
その話を聞いていたバーキスは自分が資産家であることを匂わせ、ヴィクトリアと結婚してもいいと言い出し、エヴァーグロット夫妻は渡りに船とその話に乗りました。

ビクターはエミリーに嘘吐いてゴメンと謝罪し、二人はピアノの連弾をして仲直りをしました。
そしてドート家の御者であるメイヒューは落馬して死亡したのですが、ビクターは彼からヴィクトリアが今晩結婚すると聞いてショックを受けます。
そしてとうとうヴィクトリアとバーキスの結婚式が始まってしまいました。

感想

これは可愛いです。
死者の女性に間違ってプロポーズしちゃったという話です。
ミュージカル仕立てになってて、骨が可愛く見える映画は珍しいと思います。
ちょっと感動する展開もあったりして面白いです。

音楽はダニー・エルフマンさんという人のオリジナルだったようで、なかなか良い曲でした。
特典にオケ演奏シーンがあってなかなか興味深かったです。

これはビクターの物語だと思いますが、私はエミリーの視点でみてしまい、悲しくなりました。
でもエミリーはいい人だと思われ、短い間でもビクターの事を思いやっていたんだなあと感じました。
死者の国の人達も皆さん訳アリ風なのですが、人に迷惑を掛ける悪霊風のものでは無かったです。
なんか明るい世界だと思いました。

ラストまでのあらすじ

そしてヴィクトリアの結婚式では誓いの儀式が行われ、嫌でもどうにもできない彼女はバーキスの妻になりました。

エミリーはビクターがパブからしょんぼりと去って行くのを見てどうしたらいいのか悩むのですが、そこにクートネストがやって来てエミリーの結婚には問題があると言い出します。
彼が言うには「死が二人を別つまで」という約束はエミリーが死人だから無効だということです。
今更ですよね。
そしてビクターが死の国のワインという毒薬を飲んで死ねはいいと彼は言うのですが、エミリーは「そんなの無理」とためらいます。
しかし話を立ち聞きしていたビクターは「やります」と自分から志願しました。

ということでビクター達の結婚式が再び行われることになり、ゴケグモ軍団が彼の服を縫ってくれました。
そして二人の式が始まったのですが、なぜかホネホネ軍団がヴィクトリアの夕食の席にお邪魔し、皆は逃げてしまいました。
どうやらビクターの結婚式は地上で行われることになったようで、骨軍団はただ死んでいるだけだと気付いた人達は再会を喜んで骨と抱き合いました。
それはそうとバーキスは持参金が目当てだったようで、お金が無いと判明したのでヴィクトリアとはスピード離婚となりました。

教会にエミリーが入場し、誓いの儀式が行われ、いよいよビクターがワインを飲むことになったのですが、エミリーはヴィクトリアが式を見に来ているのに気付きます。
エミリーは「結婚の夢を奪われた私が、同じように他の人の夢を奪うことはできない」とビクターを止め、ヴィクトリアを指し示しました。
そしてビクターとヴィクトリアの手を取り、二人を結ばせました。

そこにバーキスが現れてヴィクトリアを攫おうとしたのですが、エミリーを殺害した犯人は彼だったと発覚しました。
ということでバーキスとビクターは剣とフォークで斬り合いとなり、ビクターが斬られそうになったので、エミリーが身体で剣を受け、彼を叩き出しました。
バーキスは出て行く時に誤って使者のワインを呑んでしまい、死者になったのでホネホネ軍団に裁かれることになりました。
エミリーは「あなたは誓いを果たしてくれた。」と言い、指輪をビクターに返してブーケトスをして去りました。

そしてエミリーは教会の入り口で満月の光に照らされながら、沢山の蛾になって天へと昇って行きました。
その様子をビクター達が見送っていました。

エンドロールで終了です。

ちょっと泣けますね。
成仏したということでしょうか?そうなると死者の世界って成仏できない人が集まってるんでしょうか。
特典はメイキングとか入ってました。