暴力刑事とヘンな先生 ORGAN オルガン

ORGAN オルガン

臓器売買追ってたらひどい目に遭う話

制作年 1996年
制作国 日本
監督 不二稿京
脚本 不二稿京
上映時間 104分
出演
不二稿京
長谷川公彦
奈佐健臣

だいたいのあらすじ

この映画を丸岡柾也氏に捧げるというテロップがありました。

片目の女とそれに寄り添う男性がトンネルで倒れており、女は血を吐いていました。
一方、病院のベッドの上でケロイド状になった男の側にいる男がなにやら回想していました。

どこかの路上ではバイクのギャング団が若者をリンチして半殺しにしてから病院の前に放置していました。
時を同じくして、臓器売買組織を追っていた刑事の沼田(奈佐健臣)が駆け出しの相棒戸坂(古本隆明)と共にその病院の前に張り込んでいました。
間もなく白衣の男・安田(塔嶌昭三)が病院の中から現れ、車に若者を積んで移動し始めたので沼田達も追跡しました。
車は倉庫の一角に停車したのですが、沼田はどさくさに紛れて車に近付く戸坂を殴り倒して手錠で拘束して安田の車に詰め、協力者の振りをして安田と共に若者の遺体を運びます。

倉庫には片目の女ヨウコ(不二稿京)が仕切っており、暴力団組員のような男二名もいました。
安田はビビッて逃げ出してしまい、沼田は「安田の後任」と誤魔化して内部に潜入しました。
この倉庫は「処理場」と呼ばれているようで、「先生」と呼ばれるマスクで顔を隠した人物が、まだ生きている若者の遺体にメスを入れ始めます。
尚、ヨウコは誰も見ていない所で警察署の「高木」なる人物に電話していました。
一方、戸坂は安田を殴り倒して拘束し、作業員の一人にすり替わって処理場に潜入していました。

沼田は若者が切刻まれても黙殺していたのですが、戸坂は正義感に駆られて騒ぎ出し、組員二名に捕まってしまい、沼田は身バレするのを恐れて彼の口に猿ぐつわを噛ませたりと協力します。
しかしヨウコが外にあった安田の車を発見したことから沼田も戸坂も刑事であるとバレ、沼田も殴り倒されました。
沼田は組員を倒し、戸坂の懐に有った銃を取りましたが、先生に首に注射を打たれて朦朧とします。
彼が発砲した銃弾は電源パネルに当たって切れたケーブルが若者の遺体を直撃し、戸坂は起き上がって若者を見て憤り、先生に斬りつけられます。
臓器の扱いが雑なのですが、商品になるのでしょうか?

沼田はズリズリと這いずって逃げ、戸坂の悲鳴が処理場に響きました。
彼は逃げ延びたものの、「皮を剥がれた戸坂が助けを求めてこちらに手を伸ばす」という幻覚に悩まされるようになります。
戸坂は行方不明となり、捜査から外されて謹慎処分となって飲んだくれていた沼田はある日、処理場を再び訪れました。
現場には上司の高木(大久保了)と戸坂の双子の弟で同じく刑事の慎二(古本隆明)が居り、叩き出される沼田でしたが、事件には金城組という暴力団が関わっていたそうです。
高木は慎二に「あいつは相棒を犠牲にして手柄を稼いでいる男だから気を付けろ」と告げ、沼田には「お前、今までの相棒から恨み買ってるぞ」と忠告しました。

とある都内の女子高でサイトウ(金濱夏世)という生徒が失踪したそうなのですが、どうやら彼女はレイプされて死亡しており、遺体は人里離れた山中に放置されているようです。
この学校には佐伯(長谷川公彦)という生物教師が居るのですが、彼は生活指導の女性教師(広田玲央名)から「変態」と呼ばれて目を付けられていました。
彼は蝶の標本と飼育を趣味にしており、「飼育室」なる部屋には標本や飼育箱が沢山あるのですが、その中の木枠のガラスケースの中に虫の息の戸坂が両手両足を切断されて詰められていました。

ある日、生徒の木下(春田和子)がテストの点数の件で佐伯に相談に来たのですが、彼は飼育室に木下を連れ込み、その様子を用務員が窓から覗き見していました。
尚、佐伯の腹部には膿が湧いているようでした。
一方、沼田は表向きは土建屋である金城組の寮に偽名を使って潜入し、中西(菅田俊)に接触しますが、寮には安田の姿もありました。
その頃佐伯は、「お腹から芋虫が産まれる」と呟きながら蝶の蛹から誕生した女性の幻影を見ながら木下の腹部を切開していました。
また、ヨウコと佐伯は姉弟の関係であるようで、ヨウコは佐伯がJKを殺害したことを「足が着くだろ」と咎めていました。

金城組のビルの付近では慎二が独自に張り込みをしていたのですが、幹部がそれを察して沼田であると判断し、臓器売買の責任者・横山(前川芳昭)に「始末しろ」と命じました。
横山は慎二の車に近付くのですが、戸坂に瓜二つである慎二を見て逃げ出し、ピンと来た慎二は「兄貴はどこだ」と路地裏で揉み合いになります。
そこに金城組のダンプが接近し、事故を装って荷台と壁の間に慎二を挟んで入院させました。
病院のベッドに寝ていた慎二が両手両足を切断された戸坂の悪夢にうなされて目覚めると高木とお詫びに来たダンプの運転手が居り、高木は「この事件は片が付いた。恨むなら沼田を恨め」と言いました。

沼田の妻は留守を訪ねて来た恨みを持つ相棒二人組によってレイプされており、家の中は荒れ果てていました。
慎二は沼田に復讐しようと沼田家を訪れたのですが、家の中には異臭が漂い、沼田の妻は何もやる気が無さそうな様子で、部屋の隅の新聞紙に小便していました。
階段では息子が「お父さんクビになったよ」とひたすら携帯ゲーム機で遊んでおり、妻は浴槽で手錠を架けられた安田を慎二に示し、「こいつ連れて出て行けよ」と言いました。

金城組には中西が現れ、幹部に「うちの子から手を引いてくれ」と依頼していました。
一方、佐伯はJK二人を勝手に殺害した件の制裁として飼育室に金城組の監視付きで監禁されていました。
どうやら佐伯は薬物中毒のようで、禁断症状に苦しんでいるのですが、戸坂にも同じ薬を投与していたようです。
その所為もあるのかは不明ですが、佐伯の腹部の膿は広がって痛がっていました。
佐伯は朦朧とする意識の中で過去の幻影を見るのですが、それによると彼は金城組の組員の妻だった母によって虐待を受けており、陰茎を切断されており、ヨウコの目はその際に彼を庇って潰されたものでした。

その後、監視役の呼び出しでヨウコが現れ、禁断症状に苦しむ佐伯に薬を打ちました。
再び朦朧とした佐伯は過去の回想の続きを見るのですが、姉弟は中西に救出され病院に運ばれたようでした。
しかし母は医師を襲って姉弟を外に連れ出し、姉弟は妊婦だった母の腹を裂いて胎児を取り出して殺害したというでした。
佐伯が不在の間に女性教師は飼育室に忍び込み、戸坂を発見したのですが、そこに中西が現れて戸坂を連れ出していました。
一方、慎二は車の後部座席に安田を乗せて堂々と金城組のビルの前で張り込みをしていたのですが、そこにヨウコが現れて彼をあざ笑ってバイクで去りました。
「こいつは関係者」と勘付いた慎二はそのまま彼女を追跡しました。

感想

これは普通です。
臓器売買組織を追う刑事の話なのですが、色々とそれ以外にも盛り込んでます。
佐伯の身体が腐ってるのは何なのか?とかキチ○イに解体依頼するのか?等の疑問点が盛り沢山です。
なのでお話はツッコミどころが満載なのですが、凄い勢いと気迫が伝わってくる作品です。
シーンの繋ぎが多く、回想シーン等で説明するので、話はやや難解です。

元々、続編ありきで作られたのかどうかは知りませんが、尻切れトンボの感じで終わります。
全体的に安い作りなので画質も悪いですが、グロは凄いです。
グロを描きたかったというより、佐伯の異常性が母親の虐待と死から起こることだということを言いたいようです。
恐らく彼が女性の腹を裂くのはその辺が原因だと思われるのですが、グロのインパクトで消えてます。
というよりこの映画、あまりストーリーは期待できないので、暴力描写等がメインになってしまう気が。
実家にあったDVDジャケだと蛹から出てくる女性の姿が描かれてるのですが、この人は幻想シーンに出るので本編に関係ないという。

役者さんはかなり大変そうなのですが、監督だけ優遇されてるみたいです。
映画撮影は体力勝負で元来ブルーカラーの業界なんだなあという気がしました。
私は組員のヘンな関西弁でドン引きしたので台詞普通で良かったのでは?

内容的には悪趣味な感じですが、なかなか頑張っていて観て損は無いのではないかと感じました。

ラストまでのあらすじ

沼田は署に乗り込んで、妻をレイプした同僚を半殺しにし、金城組とズブズブだった高木から戸坂の監禁場所を知らされました。
一方、慎二は追跡途中で安田を車からポイしてバイクの停止したスナックに殴り込むのですが、そこには金城組の連中が待ち構えており、彼はリンチされました。
このシーン地味に壮絶です。
また、安田を追跡していたヨウコは金城組の裏切りに遭い、横山に殺害されそうになります。
横山が発砲したことで、リンチが手薄になり、慎二はアイスピックを入手して組員の一人を刺しまくった後に横山を車で撥ね、ヨウコに詰め寄り、佐伯の学校に案内させていました。

女性教師は生活指導室に佐伯を匿った上で、高木と沼田を生物教室に案内しました。
戸坂は中西が連れ去った後だったのでもぬけの殻で、何も発見出来ず、二人は女性教師に追い払われます。
元々高木は金城組から戸坂を始末するように依頼されていたのですが、空振りに終わりました。
学校に守備を確認しに来ていた組幹部は突然現れた中西に「戸坂は警察に返した」と告げられて逆上し、中西に発砲して逃走しました。
同じく高木も無線で戸坂が見つかったという連絡を受け、中西を見捨てて警察へと逃げ戻りました。

女性教師は変態だったらしく佐伯とHしようとした際に全身の膿を見て喜んでいました。
彼女を怪しんだ沼田が生活指導室の窓からそっと覗くと女性教師は生徒から没収したナイフで佐伯の膿を切って遊んでいました。
その後、女性教師は佐伯にHしようと誘うのですが、佐伯は彼女の腹部を切開してHすることで答えました。
その様子を一部始終見ていた沼田は佐伯の正体が処理場の「先生」であると悟り、部屋に飛び込みました。
そして沼田は佐伯に「戸坂はどこだ」と怒鳴りつけて腹にナイフを刺しました。

慎二はヨウコの案内でもぬけの殻になっている飼育室に到着し、「兄貴はどこだ」とヨウコを殴りつけていました。
ヨウコは短銃を出して反撃し、「お前の兄貴は両手足斬られて虫のようにあたしに踏み潰された」と彼を煽り射殺しました。
一方、沼田は佐伯を拷問していたのですが、生きていた女性教師にタックルされて窓からもろとも転落しました。
そしてヨウコの所には瀕死の中西が現れ、罪を償うように諭すのですが、佐伯とヨウコは共謀して彼を刺殺しました。

沼田は女性教師がクッションになったので、何とか無事で満身創痍の状態で高木を訪ね、戸坂のベッドへ案内されます。
戸坂は全身が佐伯のように膿で覆われており、意識は無かったそうなのですが、沼田を見ると、「なぜお前じゃなくて俺がこんな目に」と恨み言を言いました。
そしてどこかの病院では佐伯が元気に患者を診察していました。

エンドロールで終了です。

なんかスッキリしないですね。
特典にはこれのメイキングと「イド」の解説入ってました。

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