童謡風評被害 こわい童謡 表の章

こわい童謡 表の章

うたが聞こえるるるるる─。

制作年 2007年
制作国 日本
監督 福谷修
脚本 福谷修
上映時間 75分
出演
多部未華子
近野成美
悠城早矢

だいたいのあらすじ

かごめかごめ

名門女子高だという聖蘭女学院に転校してきた正木彩音(多部未華子)は合唱部に所属することになり、今回の課題曲は「わらべうた」でした。
彩音はお手本を聞く会に遅刻してしまい、月影先生ばりの顧問・栗原(霧島れいか)は合唱なめるな的に怒り、彩音の隣の優等生・染谷未紀(近野成美)もご機嫌斜めでした。
しかし彩音は「かごめかごめ」を聞いている間に頭痛がして意識が飛び、気が付くとお手本は「ほたるこい」になっていました。
そして歌を合わせようというタイミングで奈々香(秦みずほ)が倒れたので、彩音が部屋まで送って行くことになりました。
ここは全寮制の学校なのですが、合唱部が厳しくなったのは栗原が来てからだそうです。

奈々香は妊娠4ヶ月だそうで、退学して彼氏と同棲する予定だと彩音に打ち明けていました。
その直後、奈々香は妙な痙攣を起こし、同時に彩音も頭痛とめまいに襲われます。
彩音が我に返ると奈々香はかごめかごめを口ずさみながらカッターで自分の手首を切っており、彩音が止めに入ると部屋を飛び出して行きました。
合唱部全員で奈々香を捜索したのですが、彼女は屋上から飛び降りてしまい、落ちる寸前に美紀のすぐ後ろを通り過ぎ「うしろの正面だあれ」と歌っていました。
無理あり過ぎだと思います。どう見ても反重力です。

とおりゃんせ

奈々香は衝動的な自殺と判断され、合唱部の皆は練習という気分では無くなります。
しかし美紀は「お前らたるんでるぞ」と皆を叱責し「奈々香が居なくなって良かった」とまで言い切ります。
そんな美紀でしたが、奈々香の事を想って泣きながら練習している姿を彩音に発見されます。
彼女は奈々香の力になれなかったので、いっそ嫌われようとと思ったと告白したのですが、彩音は美紀の肩に白い手はが乗っているのを目撃して息を飲みます。
彩音の表情を見て、最近自分は「とおりゃんせ」の歌がずっと聞こえ白い手が見えるのだと取り乱し、彩音の首を絞めました。
何で無抵抗で首絞められてるのでしょうか。

彩音は意識を失い、とおりゃんせの歌と共に手で作ったアーチをくぐるという幻覚を見ます。
また、小学生の頃に「お前消しゴム盗んだだろ」と皆に詰め寄られて突き倒されるという悪夢も見ました。
彩音はいい子なのでそんな事しないと思います。
そして彩音が息を吹き返すと美紀は消えていたのですが、和式トイレの便器に胎児のような蠢くものが投げ込まれえているのを目撃し、背後では首を吊った美紀が「行きはよいよい帰りは怖い」と歌っていました。
細田さんでしょうか?

はないちもんめ

安定の気絶をした彩音は廊下で倒れているところを栗原に発見されて保健室で寝ていました。
栗原とトイレを確認しに行ったのですが、何も無く、美紀は行方不明になりましたが駆け落ちしたという噂でした。
彩音の部屋には奈々香に変わって二宮紗世(しほの涼)というルームメイトが入って来ました。
紗世は部活に入っていないらしいので、彩音は彼女を合唱部に誘い、交換条件として彼氏が部屋に出入りすることを認めます。
しかし紗世は練習に来ず、部屋におっさんを連れ込んではギシアンするので彩音は頭を抱えます。

それはそうとして合唱部の準備室には何か出るらしいのですが、それは合唱部で伴奏を担当していた亜里砂という元部員が広めたデマだそうです。
ある晩、紗世は「はないちもんめ」を歌いながらおっさんをハサミで刺し殺していたので、その光景を目撃した彩音は安定の気絶をします。
翌朝、おっさんの遺体も紗世も消えていましたのですが、紗世は複数の男性と付き合ってトラブルを抱えていたようです。

ひらいたひらいた

彩音は図書室で「童謡はのどかな歌詞とは別の意味があり、かごめかごめは呪術を現している」的なことが書いてある本を読みふけっていました。
それによれば、とおりゃんせは遊女の恨み、はないちもんめは人身売買の恨みが込められているそうです。
彩音は亜里砂(悠城早矢)の話を聞いてみることにしたのですが、音楽室は彼女が噂を流す以前に色々な噂があったそうです。
合唱部員が妊娠して胎児をトイレに捨てて自殺したとか胎児を捨てたのは音楽準備室だとか色々なパターンの噂があるそうで、音楽室で童謡を歌うと小さな子供の霊に呪われるという気になるものもありました。

彩音が失踪した皆は童謡の空耳を聞いており、自分にも聞こえたと打ち明けると、その後亜里砂は「聞こえた童謡を逆さまに歌えば呪いは回避できる」と教えてくれました。
実は亜里砂にも合唱部時代に「ひらいたひらいた」が聞こえたので、過去の噂を調べて逆さまに歌ったら幻聴は止んだそうです。
その後、亜里砂は音楽室で久し振りにピアノに触れたのですが、その帰り道に童謡を聞いたようです。
そして彼女に近付くカッターナイフの音が響いていました。

彩音は亜里砂から「ひらいたひらいた」の着信を受けたので心配になって校内を探していたところ、蔦植物に巻き付かれて磔状態になっている亜里砂を発見したのですが、首に食い込んだ蔦が彼女の首を絞めていました。
そして彩音は安定の気絶をしました。
これどういうことでしょうか?

ずいずいずっころばし

と思ったらそれは夢だったようで、彩音は机の上で目覚めました。
悲鳴を聞きつけて栗原が訪ねて来たので、悪夢を見ただけだと誤魔化しました。
そして彩音はいつも担任の岸本(笠原紳司)に相談しては相手にされていなかったのですが、今回も同様でした。

彩音は音楽室に入って「あれは夢だったのかしら」と頭を悩ますのですが、栗原が居たので、「合唱部を続けるかどうか悩んでいる」と告白しました。
童謡を歌っていると彩音は子供の頃の事を思い出すのだそうですが、彼女は亡き母に虐待を受けていた事を匂わせていました。
栗原は合唱にはあなたの声が必要だから辞めちゃダメ!と励ましました。
しかし彩音はずいずいずっころばしのパートの練習中に安定の頭痛めまいを起こしてしまいました。

そして安定の記憶飛ばしを披露した彩音は消しゴム事件の際に自分がカッターナイフを取り出していた事、母親
に首を絞められたことを思い出しました。
彩音が我に返ると合唱部の皆さんは血の海の中に沈んでおり、栗原がヨロヨロと彩音に近付いてきました。
彩音の手に血が付いてる気がします。

感想

これは普通です。
「こわい童謡」ということなのですが、あまり童謡の意味とかそういう話では無いです。
童謡の練習をしている合唱部員が次々に消えていくというもので、ぶっちゃけあまり面白く無いです。
失踪の原因が何なのかという点で色々と風呂敷を広げるのですが、どうなのでしょう。
最後の展開もそれほど意外でも無く、何となく想像付きますし、持ってき方がワンパターンだなあと感じました。
どうやってあんなに大量に…とも思いましたし、無理あり過ぎだと思います。
ただ、この映画は裏の章とセットになってるみたいなので、そっちを観てみないと正しい判断できないみたいです。
従って私の言ってることは的外れな可能性が大です。

演出も強引でそんなに面白くないので、彩音映画だと思います。
彩音が出ていなかったらイマイチな気がします。
でも合唱部の死体が転がってるシーンとかはシュールで良かったです。
グロ系も意外に作りこんでいてこだわりは感じました。

所々に彩音の独白が入るのですが、この人は声もいいのです。
私はファンなのですが、実は映画はこれ位しか観たことが無いのです。
私の観る映画って誰かがひどい目に遭う話が多いので、そういうのにはあまり出てくれないような気がします。
ヤスコとケンジ、デカわんこは見てましたが。
もしかして傷口に塩を塗る発言かもしれませんが、紗世の人は「クネクネ」に出てましたね。

ラストまでのあらすじ

ほたるこい

彩音は落ちていたカッターを拾い上げ、「まさか先生が…」と言いつつカッターを構え、栗原は彼女を落ち着かせるように「大丈夫よ」とずいずいずっころばしを歌いながら近づき、彩音の首を絞め上げました。
亜里砂にもカッター音が迫ってましたね。
しかし背後から伸びた手が栗原の首を絞めたので、彩音はその隙にとんずらしました。
彩音は校舎内を逃げ回り、今までに消えた関係者が同じ死に方をしながら「ほたるこい」を歌うという幻覚を見ます。

そして袋を被った男の子が襲ってきたので落ちていたハサミで彼を刺します。
するとハサミが刺さった栗原が歩いて来て「ほたるこい」を歌い、彩音の側で倒れます。
今までに出て来たのは死んだ人ばかりなので、栗原も既に死んでいると思います。
廊下に座り込んでシクシクと泣く彩音でしたが、「私がナゾを解く」とすっくと立ちあがりました。

わらべうた

音楽室に戻ったのですが、皆の遺体は消えていました。
彩音は混乱タイムに入り、気絶モードの際に失われていた記憶の断片を思い出しました。
そして妄想&記憶飛びモードから彩音は現実に戻り、皆が死亡している音楽室に戻って来ました。

ハサミで腹を刺された栗原は彩音を抱きしめて子守唄を歌いました。
そして彼女は倒れて消え、彩音は「その時、私は気付いた童謡の本当の力を」と独白して皆の遺体と共に倒れました。
童謡というより、トリガーになるものであれば何でも良かったのだと思います。
彩音は手術で一命は取り留めたものの、知能が三歳児並みに退行しており、警察関係者も話を聞けないそうです。
そして彩音は看護師に車椅子を押されて子守唄を歌っていました。

一連の事件を起こしたのは彩音でしょう。所々にヒントがありました。
彼女は皆が殺害された時に気絶モードに入っています。
元々彩音は精神に異常を来しており、消しゴム事件の際にクラスメートをカッターナイフで刺殺したのだと思います。
なので袋を被った男の子が出て来たのでしょう。(顔忘れてるからだと思います。)
母親を殺したのも恐らく彼女でしょう。
童謡の本当の力というのは嫌な記憶を消す力なのだと思います。
栗原が抱きしめていたのは記憶の捏造で、実際には栗原は彩音を刺したのだと思います。
しかし、他の死体はどこに行ったのでしょうか?
童謡がトリガーになる理由も今の所、説明ができないのです。
裏の章で答え合わせしたいと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする