やっぱイマイチでした こわい童謡 裏の章

こわい童謡 裏の章

事件解明してひどい目に遭う話

制作年 2007年
制作国 日本
監督 福谷修
脚本 福谷修
上映時間 79分
出演
安めぐみ
松尾敏伸
石坂ちなみ

だいたいのあらすじ

表の章はこちらです。

映画こわい童謡 表の章のネタバレ紹介と感想です。

かごめかごめ

5年前に聖蘭女学院で起きた惨劇の犯人は失踪した栗原美咲(霧島れいか)が容疑者として指名手配されることで落ち着いたのですが、栗原の行方は依然として知れず真相解明には至っていませんでした。
学院は退学者が後を絶たず3年前に休校となったのですが、近隣では深夜になると学院から童謡が聞こえてくるという噂が流れていました。
東京中央TVでは事件の謎と童謡の噂の謎を解明する特番を組むことにし、音響分析員の宇田響子(安めぐみ)も呼ばれました。

収録が開始されたのですが、音声スタッフは所々でノイズを拾っており、ADは体調が悪くなります。
響子も奈々香(秦みずほ)が屋上でお腹の子の父親に電話した際の音声内のノイズを分析した結果、それは第三者の足音である点に気付きました。
彼女は奈々香は自殺では無く、その第三者に殺害されたのではないかと考えるようになります。

とおりゃんせ

響子は制作スタッフの矢代(津田寛治)と菱見(松尾敏伸)に奈々香の音声の件を知らせ、矢代は「イイね!」と食いつきました。
元々この事件を追っていた菱見によれば生存者である彩音(多部未華子)は精神疾患や夢遊病を患っており、彼女の証言は全て無視されたそうです。
岸本が懐疑的で彩音の扱いに困っていたのもこれが原因だったようです。

また、響子は美紀(近野成美)の最後の姿となった監視カメラの映像の音声を分析します。
映像には校舎の階段を駆け上がって奥の廊下にフェードアウトする美紀の姿とそれをフラフラと追い掛ける彩音の姿が映っていました。
そしてマイクは二人が姿を消した後に何かが倒れる音、彩音がとおりゃんせの手で作ったアーチをくぐっている際の独り言を拾っていました。
表ではこの時点で彩音は意識を失っていました。

音声に集中していた響子はふと放心し、とおりゃんせの歌と共に手のアーチをくぐって何者かに背後から首を絞められるという幻覚を見てしまったのですが、首にはくっきりと指の後の痣が残りました。
また、音声にはとおりゃんせを歌う老婆のような声と美紀の首を絞め上げるホース、彼女の乱れた呼吸音、死体を引き摺る音も含まれており、響子は美紀も殺害されたに違いないと判断しました。

その後、響子は図書室に行き、彩音が読んでいた童謡の本を発見し、直後に文字が消えるという幻覚に襲われます。
一冊だけ目立つようにポツンと置いてあって、ちょっとなあという感じでした。
彼女が我に返ると奥の棚には白目を剥いた音声担当が痙攣した状態で棚に倒れ掛っていました。

はないちもんめ

音声担当は自分が倒れた際の記憶が無かったのですが、ロケバスで休んだら回復しました。
収録は長引き辺りは暗くなってきたのですが、菱見は矢代にロケを続行したいと申し出、矢代も「イイね!」と同意しました。
尚、あの童謡の本は図書カードによって彩音が借りていたことが判明したので響子はその旨を矢代達に伝えます。
矢代は童謡の本の内容と一連の疾走事件に関連性があることに気付いて「面白い!ウケそう!」と大喜びしたのでした。

収録は紗世(しほの涼)が失踪した寮内に移動したのですが、紗世がベッドに並べていたぬいぐるみには盗聴器が仕掛けられていたそうです。
仕掛けていたのは交際相手の一人、岸本だそうです。ビックリ
盗聴器の音声の内容は彩音の証言を裏付けるものだったのですが、またまたトランス状態に陥った響子はおっさんが刺されている様子や謎の仮面の子供達がはないちもんめをして遊んでいる様子の幻覚を見ました。
スタッフの体調不良に見舞われていた矢代は響子にも休憩を取るように勧めます。
グロッキーって死語ですよね?前に同僚に意味教わってから面白いので多用してます。

響子から幻覚の話を聞いた菱見は「他者に影響を与える言霊というものがある」的な話をしました。
音声の件を考え直していた響子は「紗世がはないちもんめを歌っていたのはベッドの上では無く下」と紗世は既に刺されていた説を唱えました。
一方、彩音の部屋でカメラテストをしていたレポーターの内田瑞希(石坂ちなみ)は部屋にあったカッターナイフを手に取り、はないちもんめを口ずさむと自分の手首を切り始めました。
カッターを手にした時点で誰か止めると思います。

ひらいたひらいた

瑞希の件があったのでロケは中断となり、矢代は一旦瑞希を連れて引き揚げたのですが、菱見と響子は現場に残り、事件の謎を追うことにしました。
響子は亜里砂(悠城早矢)が言っていた「童謡を逆さに歌う件」を追及してみることにし、音楽室で自分で歌って録音してみました。
何かの呪文のように聞こえます。
一方、彩音の部屋に居た菱見は「変な音が沢山聞こえる。お母さん怖い」と響子の謎の独白を聞きつけたので音楽室に駆けつけたのですが、彼女の姿は消えていました。

そしてピアノがガタガタと揺れていたので、恐る恐る覗いてみると弦の部分にはサスペリアのようなワイヤーの束が沢山あり、中から手が伸びて来たような幻覚を見ました。
直後にトランス状態になった響子が現れ、手首に傷の痣を浮かび上がらせて菱見の首を絞めてきました。
どうにか落ち着いたのですが、どうやら童謡には暗示の力があることが分かって来ました。
恐ろしくなったのか、響子は「宴もたけなわではございますが私はこれで」と引き揚げようとしたのですが、菱見は先ほど寮の部屋から音楽室の音が聞こえた件を話し、「もう少し力になって欲しい」と懇願します。
もう21時半位です。響子ブラック案件で災難ですね。

ずいずいずっころばし

矢代が学校に戻って来たので、レポーター抜きで収録を続行することになりました。
実は瑞希達を入院させた第一病院には彩音が入院しており、先日矢代が突撃取材を行った際の隠し撮りがありました。
それはそうとして響子は音楽室の事件当時の音声から関係者の位置関係を探ろうとしていたのですが、詳しいことは分かりませんでした。
この音声は誰が録音したのでしょうか?

深夜0時になったので、今度は深夜に校舎から響く童謡の謎を探ることになりました。
童謡は聞こえなかったのですが、測定器は超低周波音を検出しており、響子は超低周波音の集合体が反響して童謡のように聞こえたのではないかという仮説を立てました。
なんでも超低周波音を聞くと人は幻覚や幻聴を起こしやすいのだそうです。
そしてその超低周波音はまるで人の声のように響子の装置に記録されました。
ゴリゴリになって来た気がします。

ほたるこい

音楽室に居た一同は超凄い超低周波音に襲われて頭を抱えてしまうのですが、響子はプラスチックの逆ドームが付いたような集音器をサッと取り出し、音の出所を探ろうとします。
これメタルギアでやりました。
そして音楽準備室に置いた蓄音機から「ほたるこい」の童謡が再生されていたのですが、超低周波音のラップ現象で勝手に再生されていたようです。
これは合唱部がお手本として聞いていたものです。
どうやらこの蓄音機の音が外に響いていたようです。
何で準備室の真ん中の床にポツンと置いてあって、レコードがセットされているのか謎です。

と思ったら準備室の隅にはボサボサの髪をした彩音が膝を抱えて座っており、どうやら彼女が夢遊病状態で病因を抜け出し、夜な夜なレコードを演奏しに来ていたようでした。
彩音が病院脱出と学校侵入という二重ハードルをどうやってクリアしているのか謎です。
そして響子はずいずいずっころばしの歌の井戸はここに違いないと超理論を展開し、「風の抜ける道があるはず」と床を探して謎の金属の蓋を発見しました。
響子と菱見が蓋を開けて中に入ってみると、何と中には広い防空壕が広がっていました。
随分広いですが、学校地震とか大丈夫でしょうか?

この防空壕が超低周波音の原因になっていると考えられるのですが、二人が付近を探索するとセーラー服を着た三体を含む五体のミイラ化遺体を発見しました。
これが失踪した五人のようで、遺体は手を繋いで立って並べられ、まるではないちもんめの遊びをしているようでした。
残る謎はなぜ容疑者である栗原の遺体がここにあるのかという点で、響子はその場でPCを出して例の老婆の音声を再分析し始めます。
そして老婆の声が老婆では無く、何者かの声に風の音等が被ったものだと判明したので、それを元に声紋を特定しました。

感想

これはイマイチです。
聖蘭学園で起きた事件をTVクルーと音声分析のプロが追い掛けるというものです。
表の章と裏の章とセットになっているようで、両方見ないと面白く無いようです。
これを見たら表の章の感想も若干捉え方も変わり、私の感想も一部的外れだったと判明しました。
特に章立てとか設ける必要あったのかなあ?と疑問視していた点は表と裏の対比で効果的だったのだと判明したような気がしました。

強引な点があるのは否めず、表では裏で謎を解かれるためにわざわざ用意したような仕掛けが若干見られます。
盗聴器の件とか少しやり過ぎだと思いましたし、後半に入って来ると超理論が展開されてついていけなくなります。
一点分からなかったのは、表で彩音が童謡の本を読んでいる際に図書室の陰で栗原が睨みつけていたのですが、あれは何だったのか?

響子はちょっと音を聞いただけで「これは心臓か肺を刺された人の呼吸音、これは刃物が骨をかすめた音!」って分かってしまうのですが、凄すぎます。
ありとあらゆる部門の音に精通していて、そんなの実在するのか?と思いますし、実在したとしたらギャラお幾らなのかしら?と関係無いことを心配してしまいます。
深夜残業も含めて凄い金額の請求書来そうです。
上司に残業を報告したりしてなかったので、もしかしてブラックなのかも…。

響子は謎のサイコメトリー能力も持っていて、いくら何でもチート過ぎだと思われ、ちょっと白けてしまうのです。
従って話の方向性も全て彼女がゴリゴリと決めてしまいます。
「お前がブスだから嫉妬してるだけだろ!」とツッコまれれば「そうかも」と力強く頷く自信はあります!

うーん、表と裏両方観て結論出たのですが、やっぱりこれイマイチだと思います。
二作で謎解きというアイディアは面白くて、前半はワクワクしてたんですが、凄い勢いで失速した気がします。
演出は表の方が良かったかも。

表はJK大活躍だったので、裏はちょっと大人のお姉さんでしたね。
残念な事に響子はひたすらカッチリしたスーツを着込んでいるのですが、ちょっとだけブラウスになるシーンがありました。
それはそうと私が二作通して一番好きだったのは栗原ですかね。

ラストまでのあらすじ

わらべうた

声紋が一致した人物は彩音で、奈々香に接近していた第三者も紗世とおじさんを殺害していたのも彼女でした。
亜里砂殺害も彼女の仕業で、音楽室での集団殺人も彼女の仕業でずいずいずっころばしを歌っていたのは彩音でした。
この集団殺人の件は納得できず、一人で抵抗する皆を殺害するのは無理な気がします。
それに彩音は何で防空壕の事知ってたんでしょうか?
警察が防空壕発見できてないのも無理あると思いますが。

要するに超低周波音と本の暗示をかけられた彩音はそれが原因で殺人を繰り返していたようです。

ここで響子のサイコメトリー能力が炸裂して彩音の合唱部惨殺当時に戻るのですが、栗原はハサミを腹部に刺した状態で彩音を抱きしめて「こもりうた」を歌っていました。
これ現実だったみたいですね。栗原の行動も本当に謎です。
そして現実の響子は菱見に抱きしめられ、いつの間にか彼の腹にハサミを刺していたのですが、幸い菱見は腹部に童謡の本を入れていたので無事でした。
響子は童謡のもう一つの力の仮説を披露するのですが、それは童謡の暗示に対するもので純粋な子供の歌声なのではないかということでした。
しかし子供を守る為には力が必要で、それが母の愛だそうです。
もう何がなんだかわかりませんでした。
どうしてそうなるのか私にはサッパリ理解できませんでした。
栗原が最期に彩音を抱きしめたのがそれに充たるようなのですが、そうなると彩音は誰に怪我させられたのでしょう?

二人は音楽準備室に戻ったのですが、今度は響子を除くスタッフが全員ゾンビのようになり、響子の首を絞めに来ました。
何でこの人達は同士討ちしないで響子一点なのでしょうか?
響子は「対抗できる力!」と呟きながら「こもりうた」を蓄音機で流しました。
ということで全員が安定の気絶をし、全員無事で朝が来ました。
矢代は瑞希から電話を貰ったのですが、それによると彩音は昨夜の21時過ぎに死亡したそうです。
では深夜に準備室に居た彩音は何だったのか?と皆は顔を見合わせます。

エンドロールで終了です。

結末ひどいですね。
童謡の件とかこじつけに感じられ、童謡でなくても良かったのではと思います。
こわい防空壕でいいじゃんって思いました。
ダブスタ的発言なので大きな声では言えませんが、多部ちゃん無罪に関しては賛成です。

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