ドロドロ姉妹系の話 口裂け女2

口裂け女2

身内にひどい目に遭う話

制作年 2008年
制作国 日本
監督 寺内康太郎
脚本 寺内康太郎/佐上佳嗣
上映時間 99分
出演
飛鳥凛
川村ゆきえ
岩佐真悠子

だいたいのあらすじ

前作です。

映画口裂け女のネタバレ紹介と感想です。

これは1978年に岐阜県で起きた未解決の殺人事件を元に作られているそうです。

1978年3月
JKの沢田真弓(飛鳥凛)は陸上部で足も速く、家は裕福で男子からもモテモテという境遇で、性格は松岡○造のようでした。
軽く天狗になってる疑惑もあった彼女でしたが、森山先輩(真山明大)という男子に憧れる乙女でもありました。
沢田家は父の光三(斎藤洋介)が大きな養鶏場を営んでおり、彼が天塩にかけて育てた卵は高評価でした。
近日に長女の幸子(川村ゆきえ)の結婚式を控えていたので、家には美容室として自立している次女の雪枝(岩佐真悠子)が帰省していました。
ホームドラマかな?

真弓は森山先輩を狙っている女子が沢山いると知り、自分からアクションを起こそうとするのですが、なかなか上手くはいかないようです。
幸子には養鶏場の大得意であるデパートの御曹司・鈴木(谷口賢志)と付き合っていたという過去があったのですが、無事に結婚式の当日になりました。
結婚式当日、嫁いでいく幸子の部屋は真弓が貰えることになり、式が終わったので雪枝は帰りました。

高校の卒業式となり、真弓は森山に鍋掴みのようなミトンをプレゼントしました。
森山は町が一望できる丘に真弓を連れ出し、そこで制服の第二ボタンをプレゼントしました。
真弓は幸せで胸が一杯になり、感無量という感じで楽しく帰宅しました。
その夜、幸子の結婚に嫉妬した鈴木が家に侵入し、就寝していた真弓の顔に硫酸を浴びせ、悲鳴を聞いて駆けつけた母・春子(橘ゆかり)を刺殺しました。
光三は鈴木の姿に驚愕しながらも、猟銃で彼を射殺しました。
はみ出た鈴木の脳味噌を見て、ホームドラマじゃなかった!と悟ります。

光三は正当防衛だったのですが、噂には尾ひれが付くもので、春子と鈴木が不倫していたのに光三が逆上した!等といい加減な事を言われていました。
可愛らしかった真弓の顔は骨まで硫酸が達してしまい、歪んでしまいました。
更に大得意だった鈴木の御曹司を返り討ちにしてしまったので養鶏場は発注が減り、経営が傾きました。
また、幸子は旦那と別居することになったので実家に戻って来ました。

真弓の親友だった順子(林未紀)とかおる(Erina)は彼女を心配して毎日家を訪ねて来たのですが、真弓は顔の包帯が取れなくなったので不登校となり、二人にも会おうとしませんでした。
森山から電話を貰っても会いには行けず、東京の大学に行くという彼に「手紙を書きます」と告げるのが精一杯の真弓でした。
しかし真弓は新学期から学校に通うことを決意し、フェルトで森山の人形を作るのでした。

復学した真弓でしたが、順子とかおるも何処か余所余所しい感じで、常に大きなマスクを着用している彼女は他の生徒から奇異の目で見られます。
真弓は「お岩ちゃん」と陰で揶揄われるようになり、「あれじゃ一生結婚できないし、気持ち悪くて食事もできない」等と酷いことを言われていました。
ある日、女生徒が「あいつの父親も頭おかしい」と言われていたのを聞いた真弓は怒りの往復ビンタで女生徒をしばき、周囲の生徒をドン引きさせました。
真弓は悪くないと思います。

学校に呼び出された幸子は帰り道に「あまり目立つことしないようにしてね」と真弓に言いました。
森山から手紙を貰った真弓は座布団をプレゼントしようとミシンと向き合う毎日でしたが、「火傷は良くなって来ていて学校も楽しいです」と嘘の返事を出しました。
ある晩、借金と周囲の目に耐えられなくなった光三はトラック内で猟銃の銃口を咥え、自殺してしまいました。
光三は生命保険に入っていたので、その受取金で借金と従業員の給料を払ってくれと遺書が遺されていました。

幸子は「全ては自分の所為だ」と落ち込み、雪枝は姉を励ましつつ実家へと戻ることにしました。
真弓は以前からたまに目撃していた赤いコートを着た長身の女性の幻覚を見る頻度が高くなります。
その一方で雪枝の仕事は順調で、幸子も近所のスーパーに働きに出ることになり、三人で頑張ろうと姉妹は結束を高めました。
しかしレジに立つ幸子の姿を見て近所の主婦はひそひそと噂をし、真弓も学校では完全に孤立していました。
森山も東京で恋人が出来て半同棲しており、真弓からの手紙は開封すらしていない状況でした。

ある晩、真弓が家で留守番していると、とうとうあの赤いコートの女を家の中で目撃してしまいました。
翌日、ニュースでは刃物を持った女性がJK二人組に襲い掛かって逃走したと報道していました。
なんと二人は順子とかおるで、出血多量で死亡したということでした。
真弓は二人の合同葬儀で森山と再会し、明日の朝に一緒に町が見える丘を見に行ってくれないかと依頼して了承されました。
その夜、真弓は雪枝の美容室を訪れ、無理を言って髪を切ってもらいました。

感想

これは普通です。軽く珍作です。
JKが家庭の事情に苦しむ話なのですが、どこに口裂け女が絡んでくるんだろ?と中頃まで首をひねります。
後半になって来るとますますドロドロした展開になります。
ツッコミどころ満載で凄くヘンな話なのですが、困ったことに悲しくなって来ます。
演出もどう考えてもそっち方向を狙っているようで、光三の死などは遣り切れない気持ちになります。

後半は完全にネタっぽく見えるので、泣かせるのか笑わせるのかハッキリして欲しいです。
ブレてましたが、スピード感のある演出もちょっとカッコ良くて困ります。
終始観ていて反応に困る感じでしたが、なかなか面白かったです。
前作がダジャレだったので、こっちの方が面白いかも。
でもタエコはちょっと怖かったんですが、真弓は終始可愛い感じで、超越者っぽい演技はかなり頑張ってる感じでした。

結末付近は色々おかしな事になってますが、ゴリゴリで乗り切ってる感じだと思いました。
幸子はロウで雪枝はニュートラル的な扱いだと思ったのですが、最終的に真弓はカオスルートだったのでしょうか?
人間関係難しいです。
そういえば岐阜って閉店してる洋服屋さんばっかりでしたけど、最近は少し変わったのでしょうか?

雪枝の人が演技上手くなってるのにびっくりしました。
幸子の人は返り血ちょっと浴びたりしてましたが、ホラー系はあまり出てくれないですね。
今回、死体役上手かったですけど。

ラストまでのあらすじ

翌朝、森山と会った真弓は第二ボタンは順子達から頼まれた件、自分は付き合っている相手がいる件を伝えられます。
彼から「沢田は綺麗だけど…」と言われた真弓はマスクを外し「これでもですか?」と爛れた顔を見せてドン引きされます。
帰宅した真弓は血まみれのマスクをして血まみれの裁縫バサミをゴシゴシと洗っていました。
彼女は森山を裁縫バサミで殺害しており、順子達を殺害したのも彼女でした。
真弓が目撃していた赤い服の女は精神を病んでいた彼女が見た自分自身の幻覚のようでした。

雪枝は新店舗を任されるようになり、幸子はどうも妊娠したようです。
ある晩、刑事が森山の件で沢田家を訪ねて来たのですが、真弓は最後に森山と会ったのは葬儀の際と嘘を吐きました。
それを聞いた雪枝は真弓を詰問したのですが、彼女は「会って無い」と繰り返すばかりでした。
真弓に対する疑惑を高めた雪枝は彼女が学校に行っている間に部屋を物色し、血まみれの服を発見してしまいました。
一方、幸子は前から「両親の反対を押し切ってでも同居したい」と言っていた旦那さんに妊娠を告げ、沢田家で同居する方向で話を進めました。

雪枝は幸子に服を見せ、警察に行くべきだと主張するのですが、幸子はそんなことを言ったら何処にも住めなくなると主張しました。
一方、真弓は自分の服が持ち去られたと気付き、姉妹に自分の犯行が悟られたと知りました。
翌朝、幸子は独断で真弓の飲み物に養鶏場で使用していた殺鼠剤を混ぜました。
ジュースを飲んで血を吐いて苦し身もだえる真弓を見て雪枝は驚き、「救急車!」と通報しようとしたのですが、幸子は「こいつは殺すしかない」と告げました。

真弓は間もなく動かなくなりましたが、倒れる寸前に隠し持っていたハサミでシャキーンと幸子の腕に斬りつけました。
幸子は混乱して同様する雪枝に「あんたも将来棒に振りたくないでしょ」と共謀するように促します。
姉妹は必死に拭き掃除して血痕を消し、真弓の遺体をベージュのコートに包んで山中に埋め、「真弓は東京の病院に入院した」と口裏を合わせました。

しかし何がどうなっているのか真弓は生きており、薄汚れたセーラー服にコート、ローファー履きというスタイルで雪枝の美容室にババーンと登場した真弓は店長を刺殺し、雪枝の指を切断した後の口にハサミを刺して去りました。
そして「幸子許すまじ」と沢田家で旦那の荷物を楽しそうに整理している幸子の前にドドーンと登場しました。
登場シーンがちょっとカッコいいのがウケます。ハサミ動かしてるのがまた何とも。
最早完全に超越者という面持の真弓に幸子は本を投げて抵抗したのですが、ハサミでケサ斬りにされました。
サガフロのスマッシュは序盤で覚えられますが、ブルクラッシュからがなかなか出ないですよね。
これは形勢不利とキッチンに走った幸子は包丁をブッスリと真弓の腹部に刺し、家を飛び出しました。
幸子は迷いがあるようですが、真弓は完全に明鏡止水という感じです。達人です。

幸子は裸足で町中を駆け抜け、助けを求めるのですが、田舎なのが災いしたのか周囲に人影はありませんでした。
真弓は包丁を抜いて立ち上がるとインターハイを優勝した俊足で幸子の後を追います。
幸子は気付けばシャッター商店街に入り込んでおり、ようやく通行人の姿を前方に認めて一安心してシャッターに寄りかかりつつよろよろとそちらに向かいました。
ところがどっこい、背後から真弓にシャッターが貫通する勢いでブスブス刺され、幸子はバッタリと倒れました。

真弓は最早返答不能な幸子に「私綺麗?」と尋ね、降り出したゲリラ豪雨の中、死体を前に佇んでいました。
その様子を少年が見ており呆然としていたのですが、真弓は少年の姿を認めると裂けた口を開いてダッシュして来ました。

そしてこの地では100mを3秒で走ったり、わたし綺麗?と聞いたり、ポマードと3回言うと逃げる口裂け女の都市伝説が発生しようです。
尚、警察は真弓を指名手配しましたが、真弓の消息は不明で森山の遺体も見つかっていないそうです。

エンドロールで終了です。

これが口裂け女の誕生だったんですね!
これ完全にヒーロー映画なんじゃないでしょうか?
最後に走って来た真弓ちょっと可愛かったです。

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