弁護士の話です 嬲られる女

嬲られる女

君はもう、何処にも逃げられない―

制作年 2009年
制作国 ドイツ
監督 マヌエル・フルリン・ヘンドリー
脚本 フランク・ヴァイス/スヴェン・ポサー
上映時間 90分
出演
アレクサンドラ・ネルデル
クレーメンス・シック
マクシミリアン・フォン・プーフェンドルフ

だいたいのあらすじ

元弁護士のアンナ(マヌエル・フルリン・ヘンドリー)は心機一転、引っ越しをして法律相談センターのオペレーターという仕事も見付けました。
一方、何処かの駐車場では若い女性が男に斬りつけられ、バンの荷台に押し込まれていました。
若い女性は何処かの小屋に拉致されて首にロープを架けられて爪先立ちさせられていました。

アンナは仕事にも慣れ、隣の席の同僚カロリーナ(カロリーヌ・シュッヘ)とも仲良くなりました。
実はアンナは過去に殺人鬼の人質にされ、警察に誤射されて死にかけた過去があり、それで弁護士を止めたのでした。
ある日職場にアンナを指名して「ロートカム弁護士の所為で無実の男が殺人罪で服役している。彼が誤りを認めないと人が死ぬと伝えろ」という電話がありました。
電話が気になった彼女はロートカム(マクシミリアン・フォン・プーフェンドルフ)のオフィスを訪れました。
彼はアンナの事は知っており、パートナーになってくれと唐突に言われたのですが、電話の件を伝えると「それはスティムラーという記者の妄想」だと返答されました。

暫くするとまたアンナの職場に電話があり、「俺と法廷ゲームをしないと大変な事になるぞ」と脅しました。
男は彼女の過去も知っており、不気味に感じたアンナはスティムラーに会いに行くことにしました。
彼が言うにはモーロックという男が無罪なのに誤認逮捕されているそうで、彼の被害者の女性は連続殺人の被害者であり、真犯人は別にいるということでした。
しかしモーロックにはアリバイが無く、被害者女性から検出された精液のDNAも彼のものと一致していました。

スティムラーは今までの事件の被害者は脱水症状で首にロープを架けられて殺害され、体内からは興奮剤が検出された点から連続殺人だと考えているようです。
そして彼は先日、行方不明になった女性の新聞記事を出し、「この女性も同じ状態で発見される筈」と予言しました。
実は彼の言う通り、駐車場で拉致された身体を支える限界が来て既に死亡していました。
そんな事は知らないアンナでしたが彼の意見を興味深く聞き、可能性の一つとしてあると考えるようになります。
どうやらアンナに電話しているのが真犯人で、彼なりのおかしな正義感があるようですね。

被害者女性カーラの首からはモーロックの指紋が検出されていたのですが、アンナが彼と面会した結果、それはネットで知り合った彼とカーラのプレイの一環だったと判明しました。
彼は既に自白していたのですが、それはロートカムとの司法取引の結果でした。
話を聞いたアンナはモーロックの力になることにしました。
その後、アンナはスティムラーから「色々調べたら、俺の家の付近にも昔被害者が居た」と電話を受け、彼の家に向かうことにしました。
しかし直後にスティムラーは背後から忍び寄った何者かに「よく気付いたな」的な事を言われて薬物を注射されていました。

アンナがスティムラーの家に到着した頃には彼は不在だったので、彼女は机の上の書類を持ち帰りました。
彼女は早速スティムラーの言う被害者の女性の遺体を発見したという女性の家を訪ねました。
その女性は犬を連れて森林を散歩している際に遺体を発見したそうで、その日は祭りだったので、被害者はよそ者に殺害されたのだろうということになったそうです。
その後、アンナは遺体が発見された現場を見に行こうと森林の中の小道を歩いていました。

広場のようになっている地点の何本か木が倒れている辺りで女性の遺体が発見されたようで、周辺を見て回っていると犯人らしき人物が彼女の事を監視していました。
そんなことは知らないアンナは少し森を外れた地点で大きな家を発見しました。
ポーチには埃が溜まっており廃墟のようでしたが、入り口はしっかりと南京錠で施錠されており、窓から中の様子を窺うも良く見えませんでした。

帰宅したアンナは事件の事で夢中になってしまい、よく眠れず相談センターは仮病を使って欠勤することにしました。
これはあまり良くないですね。
その後、ロートカムから誘われたので夕方呑みに行き、連続殺人の捜査を進展具合を話し、勢いでキスしてしまいました。
帰宅すると犯人から電話があり、明日の昼に駅で会う約束を取り付けました。
アンナの男友達でコックのマルコ(クレーメンス・シック)は猛烈に反対したのですが、彼女は当日駅に向かいました。
当日、犯人は心配したマルコがアンナに黙ってついて来たことに怒り、アンナには会ってくれませんでした。

マルコは逃げ出した犯人を追い掛けるのですが、返り討ちに遭ってボコボコにされ、入院してしまいました。
見舞いに来たロートカムに「お前がモーロックを有罪にした所為で犯人が野放し!」と当たり散らすのでした。
アンナは射撃の練習をし、マルコを見舞ってから帰宅したのですが、家の前には犯人からと思われる封筒が置いてあり、中には銃で撃たれて昏睡していた際のアンナの写真が入っていました。
どうやらその頃からアンナの事を知っているとアピールしたいようで、更に家の中には白い花が敷き詰められていました。
犯人裕福そうですね。

感想

これは普通です。
ジャケットからは小屋シリーズっぽい空気が漂っているのですが、Hなことは有りません。
単純にトラウマを抱えた女性弁護士が連続殺人の謎を追って頑張るという話です。
そんなに目新しいものでもないですが、つまらなくもないです。
とっても海外ドラマという感じで、ドイツ語なので珍しい感じがします。

残念なのが、アンナのトラウマがあまり活かされていないように感じられる点です。
この設定必要だったのでしょうか?
結末はそういうものを意識してるみたいですが、正直意味あったのかどうか。

内容もまあよくある話ですので、暇つぶしにはなるかな?という程度です。
ゴアもエロも無くて、サイコな男が出てくるだけなのですが、この男はイマイチです。
この作品は全体的に男性の影が薄いみたいで、男は皆空気です。
法律相談センターの上司がちょっと嫌な奴に描写されてるのが可哀想。
というかアンナ無断欠勤しまくりだと思います。

ラストまでのあらすじ

怖くなったアンナは合鍵を使ってマルコの家に逃げ込んだのですが、カロリーナの携帯を使って犯人から電話がありました。
カロリーナを助けたければ地下鉄の駅のホームに来い!と呼びだされたのでアンナは駅に急行しました。
カロリーナは前の被害者と同じように首を吊られてつま先立ちさせられていました。
アンナはホームで白い花を見つけ、地下鉄の線路へと降りました。

白い花に誘導されて車庫のような所に行くとラップでグルグル巻きにされて吊られた女性の遺体があり、アンナは大ショックを受けました。
遺体が手に握った携帯が鳴っていたので仕方なく出ると、犯人はロートカムの事務所に向かうよう指示しました。
ロートカムの事務所にはスティムラーがラップでグルグル巻きになって死亡しており、アンナは現れたロートカムが犯人だと勘違いしてKOしてしまい、彼は階段から転落して動かなくなりました。
直後に犯人から電話を受け、彼女はハメられたことを悟ったのですが、パトカーが事務所に近付いて来たので。ロートカムのジャケットの内ポッケにあった自分宛の封筒を取ってダッシュで逃げます。

封筒には最初の被害者の写真や新聞記事が入っていたのですが、それを見た彼女は白い花等の共通点を見出し、犯人は遺体の第一発見者の息子だと確信しました。
アンナが銃を手に怒鳴り込むと、息子が父親を誘惑して訴えようとしていた最初の女性を殺害し、父親は自殺した件を聞きました。
母親はその事件に関しては隠蔽していたのですが、流石に息子が連続殺人を犯しているとは知らなかったようです。
アンナは犯人の父が自殺した場所を聞き、車で急行しました。

林道を猛スピードで走るアンナはハンドル操作を誤り、木に激突してしまいました。
何とか無事だったものの、クラクションが響いたので犯人はアンナが近づいた事を悟りました。
アンナは事故の際に拳銃を失ってしまい、捜している間も無く犯人が車に向かってきたので逃げ出します。
しかし転倒して頭を打って倒れ、犯人に捕まってしまいました。
犯人が女性を拉致して一連の犯行を行っていたのはアンナが発見した森の中の家でした。

カロリーナを前に座らされたアンナは犯人と裁判ごっこをさせられます。
犯人は「自分が女を殺害しているのは彼女達は男を誘惑するからだ。」と無罪を主張し、アンナに判決を告げるよう要求しました。
アンナは「こんなのは裁判じゃない!あんたは只の人殺し」と罵ると無罪を確信していた犯人は取り乱し、斧でカロリーナを殺害しようとしました。
アンナは隙を見て手の拘束を解き、犯人をKOしてカロリーナを解放し、家から脱出しました。

カロリーナを車まで連れ出し、エンジンを駆けようとしていると息を吹き返した犯人が襲ってきたので、アンナは車の床に落ちていた拳銃を拾い上げ、犯人を射殺しました。
二人は無事に逃げ延び、モーロックも釈放されました。
ずっと意識不明だったマルコも意識を取り戻しました。

アンナは相談センターは退職してロートカムに謝罪し、彼のパートナーとして弁護士稼業をやり直すことになりました。

要するにアンナがトラウマを克服して弁護士に復帰する話だったみたいです。
相談センターひどい扱いです。

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