おじさんと妖精 トロール・ハンター

トロール・ハンター

本当に、本当にいる!

制作年 2010年
制作国 ノルウェー
監督 アンドレ・ウーヴレダル
脚本 アンドレ・ウーヴレダル
上映時間 103分
出演
オットー・イェスパーセン
グレン・エルランド・トスタード
ヨハンナ・モールク

だいたいのあらすじ

この映像は2008年、フィルムカメラーテネ本社に匿名で届いたものを編集したものだそうです。

大学生のトマス(グレン・エルランド・トスタード)とヨハンナ(ヨハンナ・モールク)、カッレ(トマス・アルフ・ラーセン)は卒業制作で熊の密猟に関するドキュメンタリーを撮影していました。
その過程で異臭漂うトレーラーハウスに住み、毎晩白のランドローバーで何処かに外出しているという怪しい男ハンス(オットー・イェスパーセン)を追うことになりました。
彼は密猟者の疑いが濃厚だったのでインタビューをしたのですが、帰れ!と追い返されました。
懲りないトマス達はハンスの家にマイクを仕掛け、夜になって車でどこかに出掛けたハンスを追跡しましたが、見失いました。

その後、ハンターに寄れば撃たれた後に運ばれた形跡のある謎の熊の死骸を発見したのですが、野生保護官フィン(ハンス・モーテン・ハンセン)はその意見を否定していました。
トマスはトレーラーハウスごと移動を始めたハンスを追い掛け、「マイケル・ムーアなら諦めない」としつこく尾行と接触を繰り返します。
ある晩、移動先の町で車で何処かに出発したハンスを追い、トマス達は立入禁止の森の中へ侵入しました。
森の中では付近に何かの閃光が走り、ハンスが「トロールだあ!」と言いながら飛び出して来ました。
ここウケました。

トマスは何かに背中を噛まれてしまい、皆はハンスの車に避難したのですが、トマスの背中の傷は酷く、破傷風の注射を打たれます。
ハンスはトロールの件は黙秘していましたが、「もう俺に付き纏うな」と念押ししつつトマス達を彼等の車で送ってくれることになります。
しかしトマス達の車は横転して滅茶苦茶に壊されており、ハンスが町まで送ってくれることになりました。
トマスが「あなたが何をしてるのか撮影したい」と言うとハンスは「俺はお前を襲った奴を殺しに行く。撮影してもいいが指示には従え」と撮影許可が下りました。

翌日の夜、早速ハンスに同行するようになったトマス達でしたが、キリスト教徒はいないかと念を押され、誰も信者はいないと返答しました。
昨日の森に到着したトマス達はハンスから瓶に詰めたくっさいくっさいトロール臭とかいう液体を渡され、「下の小川で全身を洗い、これを塗る様に」と指示されました。
女性であるヨハンナは「嫌だ」と拒否するのですが、「指示に従う」という約束だったので塗ることになり、準備ができた所で出発となりました。

トロールは紫外線に当たると爆発するか石化するそうで、ハンスは紫外線ビームが出るデカいライト状の物を抱えています。
森の中に進んで行くと強い刺激臭のあるトロールのおしっこが残されており、彼等は縄張りでマーキングするのだそうです。
ハンスは獣医師に携帯電話で連絡し「病気の可能性がある」等と報告しており、採血するように指示されました。
彼は森の中の広場のような見通しの利く所にトマス達を誘導し、「俺がおびき出すからここで待つように」と指示しました。

トマス達は「なんだろこれ、ネタかなあ」等と皆で笑い合って待ちました。
しかし変な唸り声が聞こえた後にハンスが「トッサーラッドだ逃げろー!」と森から飛び出して来た直後に、三つの醜い顔を持った身長3mは超えていると思われる半裸の巨人が木を倒しながら出現しました。
皆は一斉にヒャーと逃げ出し、ハンスが車の所でライトを浴びせてトロールを石化させました。
トマス達は「凄いの撮れたね!」と喜んでいましたが、ハンスはトロールはクリスチャンの匂いに反応したと言い、そのことを隠していた件を咎めます。
カッレでしょうか?どんな匂いがするんでしょうか?

トロールの存在は政府によって隠蔽されているので公にならないそうですが、ハンスは政府のトロールを保護するという方針に疑問を感じており、各種手当も保障も無いという自身の待遇にも嫌気が差していたので、トマス達を利用してトロールの件を公表しよう!という気になったそうです。
どう考えもネタだと思います。
トロールの死骸は爆破され、隠蔽工作が始まったのですが、例の自然保護官フィンもグルで業者から熊の死骸を買って、熊の仕業に見せかけていました。
フィンは撮影が行われていると知って機嫌が悪く、熊の死骸を運んできたポーランド人に「クロアチアの熊じゃねえか!」等と文句を言いつつ、熊の足形を残す棒を両手に持ってペタンペタンとその辺に押しまくった後に去りました。
いいおじさんが偽熊の足がついた棒を持って真剣に押しまくっている様子を想像してみてください。笑うしかないです。

ハンスの任務は政府が決めたテリトリーから離れて民家に近付いたトロールを抹殺することで、最近はなぜかトロールの脱走が多いそうです。
皆で朝食を採っている際にハンスはトロール関連の詳しい話をしてくれたのですが、フィンはTSTというトロールを保護する組織の職員だそうで、トロールの存在を公にしないことがTSTの重要事項だということです。
ハンスはトロールを駆除した後に詳細な報告書を作成してTSTに提出する事が義務付けられています。
彼は元特殊部隊の隊員で、ノルウェーでは唯一のトロール・ハンターだということでした。

トロールには森トロールと山トロールがいるそうで、リングルフィンチやトッサーラッド、ハーディングという種類がいるそうです。
頭が三つあるように見えたのですが、頭は一つで後は年齢を重ねると生えてくる威嚇や求愛用の頭に似せた突起物だったそうです。
トロールは1000~1200年生きる凶暴な肉食獣で、自分の尻尾を誤って食べてしまう位に知能は低いそうです。
ハンスは自分にトロール臭を付けるためにトレーラーハウスにトロールの尾を置いたりとトロールまみれの生活を送っているということでした。

その後もトロール捜しをする一行でしたが、橋の下に大量の羊の死骸が蓄えられている地点があったそうで、リングルフィンチの巣のようだったので現地に向かいます。
現地にはマスコミが来ており、フィンが「ロシア系の熊の仕業」と記者会見を行い、足跡がおかしいとツッコまれたので引き揚げていました。
ということで付近に待機し、夜になったのでハンスが「メーメー」鳴くヤギを橋の上に繋ぎ、リングルフィンチが現れるのを待つことにしました。
やがて3m超えのガチムチな感じの片腕トロールが現れてヤギを攫って行ったので、ハンスは金属の鎧を着こんでキリスト教徒の血を撒き、トロールに接近します。

ハンスは採血しようと園芸用の殺虫剤のスプレーのような容器の注射器を持って近づいたのですが、トロールに殴り倒されて頭から齧られます。
トロールが姿を消したのでトマス達が介抱すると、鎧のお陰で無事だったハンスはよろよろと立ち上がり、再びトロールを追います。
橋の下で餌を漁っていたトロールを爆死させたものの何とか採血したハンスは獣医師の所に向かいました。
彼女によれば若いトロールは太陽光を浴びると爆死し、年寄りのトロールが石化するのだそうですが、どちらも大変な苦痛を伴うそうです。

一旦ハンスのトレーラーハウスに引き揚げた一行は今度は山トロールの縄張りである高原付近へ向かいます。
ハンスは山トロールの縄張りの境界線に埋められたタイヤの様子を見てチェックするのですが、トロールはタイヤを齧るのが大好きで、縄張りの外に出た場合はタイヤがボロボロになっているということでした。
この辺りのトロールは平和に暮らしているようで、脱走した形跡はありませんでした。
その後TSTから山トロールが縄張りを出て農家の付近に脱走したという情報を得て、現地に移動して確認すると木がなぎ倒されていました。
夜に再びその地点を調査していたハンスは山の上の洞窟を発見し、中へと入って行きました。

感想

これはなかなか面白いです。POVです。
熊の密猟を取材していたらトロールハンターと出会うという話です。
トロール自体がそんなにホイホイ現れるものでも無いらしく、あんま出ません。
ハッキリ言って内容がそんなにある訳でもないので、話はそんなに面白くないかも。
展開は多少ダラダラしてますが、ハンターのおじさんが面白いのと、景色が綺麗だったりして楽しいです。
これは多分、ハンターおじさんとトロールのヘンな設定だとか映像を楽しむ映画なのだと思います。

季節がいつなのかは分かりませんが、そんなに寒そうでも無かったですね。
雪とか降ってましたが、全体的に皆さん薄着の印象です。
トマスは上着をトロールに噛まれてしまったのでずっとガムテで塞いでてウケます。
尚、彼は最後までガムテでした。

トロールもなかなか良く出来ていて、動きとか面白いです。
トロールは色々種類がいるみたいで、トッサーラッドは細くてなんか違うという感じでした。
ヨットナールをちっこくしたのがが私の中のトロールのイメージでしょうか。
マウンテンキングは遠目で見た時にちっこくて可愛いかもと思ったのですが、そんなことは無くやっぱり醜悪でした。

ハンスは特殊部隊出身というセガールさんのような設定なのですが、全然そんな風に見えないのがウケます。
迷彩服着たりしてるんですが、木こりにしか見えないという。
でもこの人いい人でなかなか面白いです。
超脇なんですが、冒頭の熊ハンターのおじさんもいい味出してました。

ラストまでのあらすじ

中は坑道だったらしく広々としており、トロールは不在のようでした。
しかし一行が奥まで見回っていると絵本に出てきそうな鼻の長い毛むくじゃらのトロールの群れが戻って来てしまいました。
このトロールはちっこいですね。
一行はハンスの指示で洞窟の横穴に隠れてやり過ごそうとしますが、トロールは目と鼻の先でグースカ寝始めました。
只でさえ臭いトロールはくっさいくっさいオナラをしたりして一行に嫌がらせし、実はクリスチャンだったというカッレはパニックを起こします。
仕方なくハンスは紫外線ビームを手に正面突破し、皆はその後に従うのですが、カッレが襲われて死亡してしまいます。

あのトロールはマウンテンキングというそうで、カメラマンで出番の少なかったカッレはここで退場となりました。
トレーラーハウスに戻って来るとフィンが居たのですが、隠蔽命の彼に対してヨハンナが「人死んでるねんで」と絡みました。
トマス達はマリカ(ウルミラ・ベルク=ドマース)というイスラム教徒のカメラマンを雇うことになり、詳細を知らない彼女は「ジャコウ牛映すのよね」等と気楽な感じでした。
マリカはデカいカメラ持参で来ており、撮影技術と演出、映像のクオリティが急に向上しました。
ということで新メンバーを迎え、車にトゲトゲのスパイクを着けてトロール追跡に向かうことになりました。

今度は送電線に囲まれて山の中の縄張りに閉じ込められている筈の体長60m超えの最大トロール・ヨットナールが逃げたようで、原因を探ることになります。
「トロール?何?」という感じのマリカも少しずつ状況を把握し始めたようで、ハンスは送電線の管理者に事情を聞きに行くことにしました。
送電線の管理者のおじさんはトロールの事は何も知らないので、「三週間前にハリケーンにも耐える筈の鉄塔が何本か倒れたんだよね。変だよね」と話していました。
この鉄塔はトロールを囲むためだけのために存在しており、円形に囲むように建てられているのですが、トマスに突っ込まれたので管理者のおじさんも「そういえば供給先の無い送電線はヘンだよね」とか言っていました。

山トロールの縄張りには餌として牛が沢山放牧されているのですが、一行はその縄張り内にあるTSTの小屋で休むことになりました。
その夜、ハンスはトマスに「過去に山トロールの縄張りにトンネルを建築した際に大殺戮を行ったことがあった」と嫌な思い出を語ってくれました。
その後、山の向こうから物凄い雄たけびが響いたので、ハンスは車の上に取り付けたライトのチェックをして戦闘準備を始めます。
その時、獣医から電話があったのですが、どうやらテリトリーから出て来たトロールは皆狂犬病に感染していたようで、トマスも感染した可能性が高いようです。

ハンスはトマス達に小屋で待機するように指示し、自分は車に乗り込んだのですが、トマス達が窓から見ているとデカいトロールが山の向こうからこちらに歩いて来ていました。
トマス達は矢も楯もたまらずに外に飛び出したのですが、ハンスは車のスピーカーから「星の界」を大音量で流し、「こっちにおびき出すから来るな」とトマス達に指示します。
果たしてその巨大な老人のようなトロール・ヨットナールはハンスの車の方にドシンドシンと誘導されました。

ハンスは車を止め、ビカビカと屋根のライトをトロールに浴びせるのですが、相手がデカい所為か一発では石化できないようです。
トマス達も車に乗り込み、ハンスは「後、何回か浴びせれば倒せる」と言いつつ、トロールから距離を取りました。
そこになぜか人が現れたので、彼を拾い、一旦屋根に上ったハンスは追いついて来たトロールにライトを浴びせます。
こんな原野を歩いていたらトロール以前に凍死しそうな気がします。
ハンスはこりゃたまらんと退散し始めたトロールを追い掛け、股の間を車で潜って前に回り込んだのですが、トロールがビンタして来たので車は横転しました。

皆は無事に横転した車から脱出し、トロールは何度も光線を浴びた所為か頭を抱えて苦しんでました。
ハンスは「ここを真っ直ぐ出れば高速だ」と皆に指示して自分は手持ちのライト等を抱えてトロールに向かって行きました。
彼はトロールに向けて閃光弾のような物を撃ち、トロールは崩れ落ちていました。
ここでトマス達はハンスとお別れとなり、先ほど拾った地震学者と共に高速に向けてトボトボと歩きます。

しかしフィンたちTSTの車が近づいて来てトマス達のカメラを没収しようとしました。
トマスは何とか逃げ出し、トラックにヒッチハイクしていました。

ここでカメラの映像は終わり、トマス達は行方不明だそうです。
マリカとばっちりだと思います。
政府はTSTの存在を否定していますが、後にストルテンベルグ首相は「送電線はトロール対策のために増やさないといけない」という事を会見の際に話していました。

エンドロールで終了です。

最後のはダムの話だったそうですね。

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