霊が見える子の話 シックス・センス

シックス・センス

死者が見えるとひどい目に遭う話

制作年 1999年
制作国 アメリカ
監督 M・ナイト・シャマラン
脚本 M・ナイト・シャマラン
上映時間 107分
出演
ブルース・ウィリス
ハーレイ・ジョエル・オスメント
オリヴィア・ウィリアムズ

だいたいのあらすじ

アンナ・クロウ(オリヴィア・ウィリアムズ)は地下のワインセラーでワインを取り出した際に只ならぬ寒気を感じたのですが、さっさとワインを取り出して上へと戻りました。
彼女の夫で児童心理学者のマルコム(ブルース・ウィリス)は多くの児童を救った長年の功績を称えられ、フィラデルフィアの市民栄誉賞を受賞したので、クロウ夫妻は家の暖炉の前で祝杯を上げていました。
すっかりリラックスした夫妻は二階のベッドで仲良しタイムになったのですが、二階の窓が割られており、何者かが侵入したことに気付きます。

マルコムが二階のバスルームを除くとパンツ一丁の男(ドニー・ウォルバーグ)が震えて出て来て「一人だと怖いだろ」と泣きながら「約束を果たせ」と訴えます。
彼はマルコムの10年前の患者だったヴィンセントで、「俺を治せなかった!」と泣きながら訴え、「もう一度チャンスをくれ」というマルコムにいきなり発砲し、そのまま自殺しました。
マルコムは腹を撃たれてベッドに倒れました。

次の秋、マルコムはフィラデルフィアの住宅街のベンチででコール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)という少年を待っていました。
コールは両親の離婚という問題を抱えており、極度の不安症を持ち情緒不安定ということでした。
マルコムが家からおどおどした様子で出て来たコールの後を追うと、彼は教会へと入って行きました。
彼は教会のベンチに座っているコールに「医師のクローだ」と自己紹介し、「昔のヨーロッパで悪い奴から逃れるために教会に逃げ込んだんだ」と優しく話し掛けます。
コールは人形にラテン語で話しかけており、手首には傷がありました。

コールに「あなたは名医なの?」と聞かれたマルコムは「かつては表彰されたし、いい医師だった」と答えました。
そのままコールは教会を出て行き、二人はまた会う約束をしました。
夜遅く帰宅したマルコムでしたが、アンナは彼が帰宅してもガン無視してソファで寝ており、ダイニングテーブルの上には一人分の食事がされていました。
マルコムはそのまま施錠されていた地下室に行き、学術書を熱心に読み漁ります。

コールのママ・リン(トニ・コレット)は朝から大忙しだったのですが、コールに朝食を用意してダイニングテーブルに座らせ、少し目を離した隙にキッチン中の引き出しと扉が開いていたので「ヒャッ!」と驚きました。
しかし息子を愛している彼女は「何か捜してたの?」と尋ね、コールは「クッキー」と話を合わせます。
テーブルの上には不気味な大人の手形が付いており、間もなく消えました。
実はコールには友達が居らず、ママに心配をかけないように親切な同級生に仲良しの振りをしてもらい、家に迎えに来てもらっていたようです。
何はともあれコールは登校しましたが、学校に入るのは嫌な様子でした。

コールが帰宅するとリンとマルコムが無言で向かい合わせに座っていました。
リンは嬉しそうにコールを出迎えつつ「ちゃんと一日あった事を話しなさいよ」と要求し、自分は「宝くじ当たったから仕事辞めた!」と嘘松し、コールはそれに答えて「キックボールの選手に選ばれて拍手喝采の中胴上げ」と嘘松します。
マルコムは「やあ!」とコールに挨拶し、リンが座っていた椅子を勧め、言葉を発さず消極的なコールに「ゲームをしよう」と誘います。
それはマルコムがコールの事を当てるので正解なら一歩ずつ椅子に近付いて最終的には椅子に座り、不正解ならドアに一歩ずつ近づいて最終的には去ればいいという内容でした。

コールは言葉を一切発さずに、恐々と首を縦に振って応じ、色々な質問をし、それによって色々な事が判明します。
リンは離婚直後にコールに異変を感じてカウンセリングを受けさせたのですが、解決しなかったようです。
コールはリンが医師に相談した内容を気にしており、彼にはリンにも言えない秘密があります。
彼は学校で首にドライバーが刺さった男の絵を描いたそうで、当然皆騒然となり、それからは当り障りのない絵しか描かなくなったそうです。
マルコムはコールの気持ちを何点か言い当てたのですが、コールは「あなたはいい人だけど僕を救えない」とマルコムに告げて去りました。

その夜、マルコムはレストランのアンナが一人で座っている席の向かいに座り、「遅くなって悪かった」と切り出してコールの件を語ります。
マルコムはコールとヴィンセントに類似点を見出しており、今度は救いたいと考えているようですが、リンはコールの事を愛していて虐待等の形跡も見られないことから更なる調査が必要だと考えている件を話します。
アンナはマルコムには視線を向けずに口も開かず、伝票を手に「いい結婚記念日を」と吐き捨てて席を立ちました。
どうもヴィンセントの一件で夫婦仲はぎくしゃくしているように見えるんですよね。

マルコムはコールを訪ね、白い紙に何でも思った事を書くという「自由連想法」というものをやったことある?と質問したのですが、コールはやりまくりなような「殺す!炎に包まれる」とかヤバい事を書きまくりだったようで、「はい」と答えました。
「ひとまず二人で何かしよう!」と提案するマルコムにコールは「怖い思いはしたくない」と答えました。
それはそうとアンナがマルコムを写した写真には幼少期から謎の光が映りこみ、心霊写真のようになっているようでした。
その後マルコムは自宅の地下室でコールの件を過去の事例から研究していたのですが、上では見知らぬ男が「アーミッシュの市場に遊びに行こうぜ」とアンナを誘いに来ており、アンナは気分が乗らないと断っていました。

ある日、コールは授業で「この学校が100年前は何だったか」という質問に「絞首刑が行われた所だ」と答えて教室を凍り付かせます。
先生は慌てて「ここは裁判所だった」とフォローしたのですが、直後にコールは「止めろ!そんな風に見るな!」と教壇の方に怒鳴り始め、「話し方が変なんだ!」と何度も怒鳴りつけて取り乱したので、教師は思わず「このフリークめ!」とコールに怒鳴りつけてしまいました。
マルコムは図書室で落ち込んでいたコールに左手に持っていたコインが堂々巡りして左手に戻って来るというインチキ手品をしたのですが、コールは相手にしてくれませんでした。

その後、コールはクラスメイトの誕生会にお義理で呼ばれ、その家の小部屋で「ここから出せ!主人の馬など盗んでいない!」という声を聞いたのですが、クラスメイトは呆然としていたコールを発見し、小部屋の中に押し込めてしまいました。
絶叫するコールの声を聞いてリンが駆け付けたのですが、ドアは開かず、暫くしてコールが気絶するとドアは開きました。
コールは小児科に担ぎ込まれ、ヒル医師(M・ナイト・シャマラン)から「今夜には帰れるでしょう」と言われたのですが、彼の全身に傷があったことからリンは虐待を疑われ、ソーシャルワーカーに事情を聞かれることになりました。

リンと一緒にヒルの話を聞いていたマルコムはコールの病室に行って元気づけてやろうとするのですが、話が下手だとダメ出しされ、悲しい目をしていると指摘されました。
なぜ悲しいのかと聞かれたマルコムはヴィンセントを救えなくてからこの事ばかり考えている件と妻が他人のように冷たくなった件、コールと出会って今度こそ救いたいと考えている件を打ち明けました。
マルコムの秘密を知ったコールは「昼間でも死んだ人の姿が見える」と自分の秘密を打ち明けました。
死者はそこら辺を普通に歩いており、互いには見えないのですが、自分の見たいものだけが見えるようです。

コールの話聞いて幻覚・幻聴の類であるとしたマルコムは入院と薬物投与が必要であると診断し、自分には救えないと判断しました。
ある夜、コールの背中に傷があるのに気付いたリンは友人の虐めを疑って柔らかく「お宅の子、うちの子に何かしてない?」と友人宅に電話しました。
リンが不在にするとコールは自宅で手首を切った夫に虐待されていたっぽいおばさんの霊を見てしまい、震えることしかできずに避難所的なテントに飛び込んでシクシク泣きます。

マルコムはコールの学芸会を見学に行って彼に接触したのですが、帰り際にコールは廊下で縛り首にされている一家を見て固まってしまいます。
彼は霊を見ると異常な冷気を感じ、お腹の奥をぎゅっと掴まれる感じがするそうなのですが、マルコムには当然コールが見ているものが見えません。
コールに「追い払って」と懇願されたマルコムは「やってみる」と返答しました。

ある夜、コールの部屋の引き出しから母のペンダントが発見されたのでリンはご機嫌斜めになり、「やってない」と言う彼の言うことを嘘だと疑って「部屋に行ってなさい」と怒鳴りました。
部屋に向かったコールは「パパの銃見せてやる」という後頭部が吹き飛んだ少年に遭遇しました。
どうやらコールの飼っている犬にも霊が見えるようで、物陰に隠れて震えていました。
コールはご機嫌が直ったらしいリンに「怖いから一緒に寝て」とお願いしました。

ある日アンナが経営する宝石店では先日訪ねて来た男が彼女から誕生日プレゼントを受け取っていました。
彼はアンナの店の雇われ鑑定士だったようで、いいムードになってキスをしそうになっていたので、マルコムは店に投石して逃げました。
マルコムはコールに「家庭に問題できたからもう会えない」と告げたのですが、コールは「先生しか僕を治せない」と懇願しました。
コールを見捨てた感じになったマルコムでしたが、ヴィンセントの治療テープに不気味な声が紛れ込んでいるのに気付き、コールの言った事は本当だったのでは?と考えて急いで彼の下へ向かいました。

感想

これは普通です。
霊が見える子供の相談に乗る心理学者の話です。
改めてみると伏線等はきっちり回収してあって丁寧なのですが、展開はダラダラしてますね。
テンポが悪い感じで、これは結末が命の映画だったのだと感じます。
やっぱりアンブレイカブルとかヴィジットの方が好きかも。
大きな謎が一つ残されるのですが、それはご想像にお任せしますということのようですね。

演出は悪くないと思われ、主人公二人が並んで歩いているシーン等は絵画のようでした。
この二人の距離感がなかなか良い感じだと思います。
コールはマルコムを頼りにしていますが、親子とか友人とかそんな感じではないんですよね。
それはコールの秘密に関係がありそうで、観ていて二人の不思議な距離感が伝わって来ました。
なぜなんだろうと思っていたのですが、マルコムが直接コールを助けたシーンが一つも無いからだと気付きました。
この二人並んでは居るのですが、触れ合うシーンが一つも無かったような。
何かあってもすぐにコールを抱きしめるリンとは対照的ですね。

ホラー的な描写は多少あるのですが、余り怖くないです。
一番嫌だったのが、夫に虐待されてるっぽい手首を切ったおばさんの霊でしょうか?
縛り首霊もインパクトありましたが、そんなでもないような。

役者さんもいいと思います。
マルコムは探偵とかそういう役では無いので、抑えた感じの演技でした。
コールは可愛いですが、ぶっちゃけ怯える様子が可愛いのでルックスは微妙だと思います。
あと、ママに虐待されていた少女の霊が可愛いですが、一時期差し押さえ女王になってました。
コールはハスキー犬っぽい仔犬を飼っているのですが、その犬可愛かったです。
猫派の私ですが、仔犬もやっぱり可愛いですよね。

この映画女優さんが美人だと思いました。
アンナもアンニュイな感じの美人なのですが、リンはおばちゃんだけど可愛いと思います。
暮らしはカツカツっぽいのですが、良縁に恵まれそうな感じです。

ラストまでのあらすじ

教会でコールと再会したマルコムは「霊は助けを求めてるから助けてやろう」と話をし、一緒にコールが見る霊の問題解決をすることにしました。
その夜、マルコムは家から出て来た鑑定士に呼びかけたのですが、彼はガン無視して車で去りました。
一方、異様な冷気に包まれたコールは霊の出現を知り、ゲロを吐く少女の霊(ミーシャ・バートン)が現れたので恐ろしくなって逃げ出しました。
しかし勇気を振り絞り、「何か言いたい事があるの?」と少女に恐る恐る話しかけました。

翌日、コールはマルコムと共に遠く離れた少女の家にバスで向かいました。
少女の家ではお通夜が行われており、コール達は来客に紛れ込んで二階にある少女の部屋にこっそりと潜入しました。
そこで少女の霊と再会したコールは小箱を渡され、コールはその箱を少女のパパに「彼女が伝えたいことがこの中に…」と渡して立ち去りました。
小箱の中にはビデオテープが入っていたので少女のパパは早速再生してみたのですが、そこには少女のママが洗剤入りの食事を彼女に与えて虐待する様子が映っていました。
パパはママに「ひどい母親だな」と詰め寄り、一緒にビデオを観ていた人達も一斉に非難の視線を彼女に浴びせるのでした。

少女の霊はそれから現れず、コールはその後も霊を見たのですが、もう恐れる事は無く彼等の話を聞くようになりました。

すっかり明るくなって友達も出来たようで、学芸会では円卓の騎士のアーサー役を貰い、観に来ていたマルコムも笑顔で拍手しました。
コールは「上手かったぞ」と笑顔で褒めるマルコムに「奥さんと話したかったら寝ている間に話すんだ。無意識に聞いてる」と教えてくれました。
マルコムはコールは大丈夫だと考えたようで、コールはそれを悟り「もう会えないの?嘘でもいいからまた会える振りをして」と頼み、マルコムは「わかった」と答え、「また明日会おう」と言って彼の下を去りました。
また、マルコムは「君の秘密をママに話なさい」とアドバイスしていました。
ここはいいシーンですよね。

学芸会の帰りに事故渋滞に巻き込まれたコールはリンに「事故で死んだ女性が見える」と話し、とうとう自分に霊が見える事を打ち明けました。
混乱したリンでしたが、更にコールは家に祖母が来た件やペンダントを勝手に持ち出したと話したので「何を言うの」と機嫌が悪くなります。
しかしコールは祖母と自分しか知らない秘密を話し、リンがお墓で祖母に質問していた答えは「もちろんよ」だと話しました。

リンは祖母の事を思い出して泣き出し、お墓で聞いたのは「私の事愛してた?」だったそうです。
コールもそれを聞いて泣き出し、母子はひしと抱き合いました。

深夜に帰宅したマルコムはTVを点けっぱなしでソファで寝ているアンナに呼び掛けます。
彼女は「寂しかったわ。なぜ私を置き去りにしたの」と悲しそうに寝言を言っていました。
アンナの手からはマルコムが指にはめていた筈の結婚指輪が転がり落ちました。
その瞬間にマルコムはコールが言っていた「死者は自分が死んだ事を気づかずしょっちゅう出てくる。見たい物だけが見える」という言葉を思い出しました。

マルコムがリンの向かいに座った際にはリンとは会話していませんでした。
アンナのレストランに行った際もウェイターは彼に水を出さず、誰も彼が見えていなかったようでした。
彼が出入りしていた地下室も机を前に置かれて入れないようで、更にマルコムは地下室の鍵も持っていませんでした。
寝ているアンナは異様な冷気に白い息を吐いてうなされています。

マルコムは実はヴィンセントに腹を撃たれた際に死亡しており、幽霊だったのです。
彼が着ているシャツの腹部には穴が開いており、背中は血まみれで、コールは霊が見えたので彼と話が出来たのでした。
自分が霊であると知ったマルコムはアンナに「最後にいくつか仕事をして救いたい人を救えた。君の事はいつも大切に思っていた。」と別れを告げました。
そして彼は光に包まれました。

エンドロールで終了です。

アザーズに似てますが、こっちは成仏系ですね。
コールはマルコムが霊だと気付いていたような気がします。
霊にも話せる人がいると判断したのではないでしょうか。
特典は色々入ってました。

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