ヤバい妖精 ダーク・フェアリー

ダーク・フェアリー

この怖さ、きっと夢に出る

制作年 2011年
制作国 アメリカ
監督 トロイ・ニクシー
脚本 ギレルモ・デル・トロ/マシュー・ロビンス
上映時間 99分
出演
ベイリー・マディソン
ケイティ・ホームズ
ガイ・ピアース

だいたいのあらすじ

19世紀っぽいアメリカ
ブラックウッドという富豪の屋敷に勤務していたメイドがブラックウッドに呼ばれて地下室に足を踏み入れたのですが、階段から転落してしまいました。
そこにブラックウッドが現れ、「息子の身代金に必要」とか言い出して彼女にマウントを取ってノミで歯を折りました。
彼自身は既に歯を失っており、歯を皿に盛って焼却炉に入れると「食料用意したから息子を返してくれ」と要求します。
焼却炉の奥に棲む何かは「子供の歯じゃない」とご立腹で、ブラックウッドは焼却炉の奥の縦穴から出て来た小鬼のような影に中へと引き摺りこまれていました。
どうやらこの奥には子供をさらって歯と骨を食べる魔物が棲んでいるようなのですが。

アレックス・ハースト(ガイ・ピアース)は妻と離婚した後にロードアイランドの古い屋敷に恋人のキム(ケイティ・ホームズ)と住むことになり、同居することになった娘のサリー(ベイリー・マディソン)を空港に迎えに行きました。
屋敷に到着したのですが、そこはどう見ても冒頭の屋敷で、ハリス(ジャック・トンプソン)というおじさんが修繕を行っていました。
まだ事情は分かりませんが、サリーはママと都会に居たかったようで、終始ご機嫌斜めでした。

サリーには情緒障害という問題があったようで、アレックスと前妻は話し合った結果、環境を変えるために屋敷の修復が終わるまでアレックスが預かる事になったそうです。
それを聞かされておらず、キムの事を嫌っている節のあるサリーは完全に心を閉ざしてしまいました。
色々とサリーの気を引こうとしていたキムはショックを受けていましたが、それはそうとこの屋敷は建築関係の仕事をしているアレックスが仕事半分で修復を行っているようです。
寝室で寝ていたサリーは通風孔からアレックス達の声が聞こえたので、枕で塞いでいたのですが、地下の焼却炉では「サリーっていう子が来た」的な事を魔物たちが話し合っているようでした。

翌日、サリーは庭を散歩していたのですが、この屋敷には骨っぽいので作られた塚や白いキノコに囲まれた丸いコケ空間等の謎空間が沢山あるようです。
庭には背の低い植え込みで作られた迷路のような物があったのですが、その奥に地下室の窓のような物を発見しました。
ハリスは固くなに「そんな物はない」と言っていたのですが、アレックス達はサリーに知らさせて地下室を発見しました。
屋敷の中には地下室の入り口が見当たらなかったので、アレックスが空洞になっていた壁を壊し、中からドアを発見しました。

そしてアレックス達はとうとう鍵を開け、地下室に入ってしまいました。
ハリスは終始険しい顔で「ここは子供には危険な場所です」と警告しており、アレックス達に同行したサリーはガッチリとボルトで固定された焼却炉のドアの奥から自分の名を呼ぶ声を聞きました。
その後、サリーはアレックス達の目を盗んで地下室へ行き、持参した工具で焼却炉のボルトを開けようとしていました。
サリーは奥から響く「自由にしてくれー」という声に誘われ、必死でボルトをこじ開けます。
アレックスが迎えに来たので「声がした」と訴えるのですが、中のものは息を殺しているようで、アレックスには焼却炉の中の声は聞こえませんでした。
その代わりに何者か隙間から針金を伸ばし、彼の耳の穴に刺そうとしていたのですが、アレックスは気付かずに「何も聞こえないじゃないか」と立ち上がりました。

サリーが大分ボルトを緩めた所為で中の魔物は自力でボルトを回してドアを開けてしまい、物音に気付いたサリーが中を覗き込んで、歯の入った皿と深い縦穴を発見しました。
その後、屋敷の中は餓鬼のような黒い小鬼が徘徊するようになり、サリーに友達だと話し掛けて地下室に誘導しようとします。
彼等は決してサリーの前に姿を見せずに声や物で誘導し、また、光が苦手なのか暗闇に潜んでいました。

翌日、アレックスの剃刀が紛失し、キムのドレスがズタズタになっているという事件が起こり、アレックスはそれをサリーの犯行と決めつけました。
サリーはやってない!と反抗したのですが、アレックスは信じず、約束があったので慌ただしくキムを連れて出掛けてしまいました。
魔物たちは通風孔越しに独りぼっちのサリーに話し掛け、「あいつらは君の事を愛していない。僕らと地下で遊ぼう」と誘い出し、サリーは誘いに乗ってしまいました。
サリーは焼却炉の前でレーズンを与えたりと長々と話し込み、心配して現れたハリスには彼等の事は一言も話しませんでした。

ハリスは「上で昼食のお手伝いをしてね」とサリーを地下から出し、焼却炉のドアをボルトで固定しようとしたのですが、魔物達に妨害されます。
彼は魔物の事を知っていたようで「このおしゃべりじじいめ!」と責められて「何も話してない」と返答していました。
魔物はドライバーやハサミを使って彼に斬りつけ、絶対絶命のハリスでしたが、家政婦が騒ぎを聞いて駆けつけたので、何とか自力で地下を脱出しました。
しかし重傷を負っていたハリスはそのまま倒れて動かなくなってしまい、間もなく警察がやって来ました。

知らせを受けたアレックス達も急いで帰宅し、キムは木の上で怯えているサリーに優しく何があったのか尋ねます。
「ハリスさんは死ぬの」と逆に聞かれたので、キムは「いいえ」と答え、元気のないサリーを庭にあった石造りの池に案内しました。
池には錦鯉が泳いでおり、「この鯉は美しくて目立つから外敵に狙われやすい。だから強くないとダメで、あなたも強くなるのよ」と話します。
サリーは「服を破いたのは私じゃない」と泣きじゃくり、キムは「服の事はもういいの」とサリーを抱きしめるのでした。

その後、サリーはこっそりママに電話して「帰りたい」と訴えたのですが、ママは他の男と暮らしているようで、「慣れれば天国だから大丈夫。じゃあ」と他人事のように告げて電話を切りました。
その夜、「私が寝てもライトを消さないで」とベッドで訴えるサリーを見てキムは側に居てやる事にしました。
しかし彼女はサリーが寝たので去るという世の保護者が8割方取るという行動を選択したので、魔物はライトを倒してサリーに迫ります。
幸い、ライトが倒れる音で目覚めたサリーは懐中電灯を手に臨戦態勢となったのですが、とうとう彼女はゴブリンのような醜悪な顔をした魔物を見て悲鳴を上げました。
魔物はライトの光を浴びて蜘蛛の子を散らすように通気口に逃げ去り、悲鳴を聞いてアレックス達が駆け付けました。

サリーは事情を説明したのですが、アレックスはただの夢だと宥め、あの連中はキムがプレゼントしたクマのぬいぐるみをズタズタにしていったので、またまたサリーは「難しい子」と誤解されることになってしまいました。
翌日、心配したアレックスはカウンセラーを呼び、魔物が話した内容を説明させられます。
案の定、カウンセラーは「愛情に飢えた子」とレッテルを貼り、空想の内容がリアルで興味深いと引き続き診察を受けることを勧めます。
アレックスはそれを鵜呑みにしていましたが、キムは釈然としないものを感じていました。

キムはハリスの病室を訪ねてサリーが何を見ているのか質問しました。
ハリスは「あの家にサリーを置いていてはいけない」と忠告し、屋敷の秘密のヒントをくれました。

感想

これはイマイチです。
屋敷の奥になんかいてヤバいという話です。
冒頭で魔物の正体を明かしてしまったので、どう引っ張るつもりなのかと思っていたのですが、「居る!」「居ない!」でグダグダな展開でした。
そういう訳なのでテンポはイマイチに感じられ、お話も正直面白く無かったです。
かと言って楽しめる点もあるし、話もきちんと筋があるのですが、結末が私には合わなかったので、ダメでした。
ご都合主義展開が多いので、最後までそれを通せばいいのにと感じました。
池の錦鯉の話を引っ張ってるみたいでしたが、そんな物を引っ張られてもという感じでした。

この映画はなかなか映像が良いと思いまして、演出もドキドキするシーンがありました。
魔物の造形も悪くないのですが、見た目が完全にアニメで、もう少し生物感があると良かったかも。
なんか実写とアニメが共演してるように見えたのが残念です。
結末付近がガッカリだと書いたのですが、結末付近の暗闇シーンはなかなか面白いです。
そういう訳でなんだか惜しい気がする映画でした。

アレックスの人は今回いい人役なのですが、この人は使い物になりませんでした。
キムが少し活躍するので、MAMAに少し似てるかも。

ラストまでのあらすじ

地下室を封鎖したのはハリスの祖父だそうで、ブラックウッドの事件がきっかけだそうです。
「具体的に何があったの」と続けるキムに魔物の報復を恐れているのかハリスは「図書館の資料を見なさい」と保管番号を教えてくれました。
そしてハリスは「あの子を家から出しなさい」と繰り返しました。
キムはその足で早速図書館へ行き、司書にその資料を出してもらうように依頼していました。
その頃、自宅で入浴していたサリーに魔物が接近しており、彼等はバスルームの証明を落とし、ドアノブを破壊していました。

キムが求めた資料はブラックウッドの絵画とメモで、そこには不気味な魔物の絵が描かれていました。
彼はよく古代の妖精や魔物に詳しい学者の言葉「命ひとつと交換」を引用していたそうで、魔物は元々子供の歯や骨を食料にしていたそうです。
そこで好き勝手されては敵わんと教皇が枕の下に子供の抜けた歯を差し出す事で命を奪わずに銀貨を置いていく
という協定を魔物と結んだそうです。
ブラックウッドと息子は行方不明だそうですが、ブラックウッドは失踪直前にあの魔物の絵を描いており、キムはサリーに現実として危機が迫っている事に気付きました。

その頃、バスルームを出られなくなったサリーは刃物を手に本性剥き出しで迫る魔物の群れに囲まれていました。
浴槽に逃げ込んで悲鳴を上げたサリーの下に家政婦やハリスの部下が駆け付けます。
ハリスの部下がドアをブチ破ってくれたので、光を浴びた魔物達は散り散りに逃げ出しました。
こんな時でしたが、再起をかけたアレックスはその対応に忙しく、知らせを受けたキムは急いで屋敷に戻りました

急いでサリーの寝室へ向かったキムでしたが、彼女の姿は消えていました。
その後帰宅したアレックスに相談すると家出だろうということで、車で捜しに行くと果たしてサリーは家からにげようと道端を歩いていました。
キムは「家から出るべき」と主張したのですが、アレックスは「今までの投資が水の泡」と聞く耳持たず、サリーを連れ戻しました。
屋敷では出資者を招いて夕食会が開かれる事になっており、キムはサリーに「夕食会が終わったら脱出しましょう」と話していました。

キムはサリーが護身用に持っていたナイフは取り上げたのですが、光に弱いと聞き、フラッシュ付きのカメラを渡してあげました。
その後、キムはこっそり物色していたサリーの引き出しでサリー画伯のブラックウッドとそっくりな構図の魔物を絵を発見し、「やっぱ魔物おるんや」と息を呑んでいました。
こうなったらさっさと家を出てやる!と階下のパーティーを無視し、キムは荷作りを始めました。
一方、サリーはとうとう魔物の撮影に成功してアレックスに「証拠!」と差し出すのですが、「忙しいから!」とガン無視されました。

夕食会が始まり、サリーも強制的に着席させられたのですが、魔物はテーブルの下から忍び寄り、写真を奪いました。
サリーはそのまま書庫へとおびき出され、仕方なくフラッシュで抵抗します。
魔物は本を落としたりと地味に攻撃して来ていたのですが、とうとう彼女に襲い掛かって来ました。
サリーの悲鳴を聞きつけてアレックス達が駆け付け、写真を見て彼女の言う事を信じました。
夕食会はお開きとなり、招待客は引き揚げて行きました。

ひとまずサリーを寝かしつけたものの、ようやくアレックスは屋敷を出るべきだと判断し、車の準備を始めました。
しかし予備知識の無いアレックスはガレージで魔物に襲われ、あっさりとやられました。
魔物は屋敷のブレーカーを落として真っ暗にしてしまい、様子を見に行ったキムは階段に張ったワイヤーで転落させられました。
倒れたキムの前に魔物が姿を現し、サリーがカメラ片手にキムを助けに来たのですが、夥しい数の魔物に襲われてしまいました。
サリーは叫びながらそのまま地下室へと運ばれて行きました。
何でこの二人は殺されないんだろうと思いました。

息を吹き返したキムは脚に重症を負っていましたが、地下室へ急ぎ、焼却炉に引き摺りこまれそうになっているサリーを発見しました。
うーん何でキムはこいつら踏まないんでしょう?踏めば死にそうなのに。
キムは何とかサリーの脚のロープを切って「逃げなさい」と指示し、代わりに焼却炉に引き摺りこまれそうになります。
ようやくアレックスが駆け付けた時にはキムは焼却炉の奥へと消えました。

そしてアレックスとサリーはしっかと抱き合うのでした。
それでいいのかよ!って感じでした。

後日、アレックスとサリーは屋敷を訪ね、サリーはキムへのプレゼント替わりに絵を置いて去りました。
絵はひらひらと舞い降りて焼却炉へ飛び込んだのですが、キムは連中の仲間になっているようでした。

エンドロールで終了です。

うーんちょっとなあという気がしました。
この人達は全然魔物と戦わないんですよね。
数は凄いけどちっこいから何とかなりそうなのに…
焼却炉にガソリン撒いて火でも投げ込めば一発で終わる気がしたんですが。
鯉の話を引き摺ってるのは分かりましたが、一番の理解者のキム殺すなんて酷いです。

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