微妙です インベージョン

インベージョン

乗っ取られるとひどい目に遭う話

制作年 2007年
制作国 アメリカ
監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル
脚本 デヴィッド・カイガニック/ウォシャウスキー兄弟
脚本 ジャック・フィニイ
上映時間 99分
出演
ニコール・キッドマン
ダニエル・クレイグ
ジェレミー・ノーサム

だいたいのあらすじ

精神科医のキャロル(ニコール・キッドマン)は略奪に遭ったように荒れ果てたドラッグストアに飛び込み、眠気止めの薬を飲みまくっていました。
厳重に戸締りしたドアの向こうでは「開けてよー」等と人の声が響いていました。

話は遡ります。
宇宙から帰還したシャトルが爆破事故を起こし、破片が落下した地点では破片に触れないようにと言及されていたのですが、既に何名か触れた者がいるようでした。
現場にはCDCの職員・カウフマン(ジェレミー・ノーサム)が呼び出されたのですが、シャトルの破片は胞子型の宇宙生物で汚染されていたのでした。
カウフマンは「これ、家の庭に落ちてた」と通りで少女が差し出したシャトルの破片に触れてしまいました。
帰宅した彼は機嫌の悪い妻の相手をしつつ、すぐ寝ることにしたのですが、彼は眠っている間に顔を粘膜のような物で覆われていました。
ストッキング強盗みたいになってます。

その頃、自宅ベッドで寝ていたキャロルは息子のオリバーが悪夢を見て叫んでいたので、子供部屋に飛び込み彼を宥めていました。
実はキャロルは離婚したカウフマンの元妻であり、オリバーは彼との間に出来た子でした。
翌日、オフィスに居たキャロルはカウフマンから「オリバーに会いたい」と電話を受けたのですが、「何よ!」とガチャ切りしていました。
カウフマンは4年前に離婚してからオリバーに会いたいと言った事は一度も無く、キャロルは不信感を抱きます。

ハロウィンの日、キャロルはスーパーマンの仮装をしたオリバーを学校に送り、友人で医師のベン(ダニエル・クレイグ)の車でクリニックに向かいました。
クリニックに到着すると患者のウェンディ(ヴェロニカ・カートライト)が待っており、主人の様子がおかしいと訴えました。
ウェンディは夫のリチャードの仕草や振る舞いがおかしく、喧嘩をしても無反応で変な飲み物をしきりに呑ませようとすると言うのです。
また、大人しい飼い犬がリチャードに異常に吠えたので、彼は捕まえて首の骨を折って殺し、無表情で表のゴミ箱に放り込んだそうです。
キャロルは薬を処方し、夫が同じような行動を取ったら連絡するよう指示しました。

その夜、オリバー達はお菓子集めに回っていたのですが、ご近所の子アンディは異常に吠える犬に襲われても無表情で、犬の口をグイグイと絞め上げていました。
アンディ・ママは急いでアンディを家に担ぎ込んだのですが、怪我は無く、その様子を見ていたキャロルはアンディの様子がおかしいと感じていました。
そしてオリバーが「ママ―取ってー!」と透明な粘膜のような物が付いた指を差し出したので、キャロルは眉をしかめながらそれを剥がし、ベンに見てもらうことにしました。

翌日、早速ベンの病院に粘液を持ち込み、スティーブン(ジェフリー・ライト)に見てもらうと「人間の皮膚に似せた物のようだ」と有機物である事を伝えられました。
実は全国で新型インフルエンザが流行していたのですが、カウフマンが早くもワクチンを開発したようで、記者会見で投与を勧めていました。
しかしそのワクチンというのはどうやら怪しげな連中のゲロを材料の一部としているようでした。
汚いです。

ある日、ウェンディの夫リチャードがクリニックを訪ねて来たので、キャロルはウェンディに携帯で連絡しました。
彼女はクリニックの前の道路まで来ていたのですが、夫が来ていると知ると妹の家に逃げると言い、タクシーで逃げ出してしまいました。
その後、父権も尊重し、カウフマンとオリバーを引き合わせる事になったのですが、キャロルが車でオリバーを送っていると、トンネルの中で突然女性が飛び出してきて「奴らが来る。助けて」と助けを求めていました。
呆気に取られたキャロルが固まっていると女性は反対車線の車の前に飛び出して同じことをし、魅かれてしまいました。

慌てて車から飛び出して来たのはキャロルだけで、女性を撥ねた車の運転手は無表情で車の中に座っていました。
また、処理に駆けつけた警官も無表情で、なぜかキャロルの車のナンバーを控えたと言います。
カウフマンは近くに越して来たそうで、その後キャロルはオリバーをカウフマンの家に送り、朝8時には登校させてねと指示して荷物を渡し、オリバーを預けて去りました。
その後、キャロルはベンと一緒にパーティーに出席しており、オリバーはカウフマンからホットチョコレートを差し出されていました。
パーティー後、帰りの車でキャロルはベンにキスされたのですが、「友人だからこれ以上はダメ!」と大人のチューは拒んでいました。

その後、深夜だというのに怪しい国勢調査員がキャロルの家をノックし、目を離した隙にドアチェーンを外して押し入ろうとしていました。
キャロルはドアに調査員の腕を挟んで撃退し、調査員は何度か大口を開けて威嚇行動をとった後に平然と引き揚げていました。
翌日キャロルがクリニックへ出勤していると搬送している車に乗った人や通りの人達が彼女をガン見していました。
地味に怖いです。美人だからという理由ではないようです。
クリニックに到着したのですが、受付に男が来ており、患者はキャンセルだそうで従業員のカーリーの様子もおかしいようです。

キャロルはウェンディが来る予定だったので彼女の携帯に電話したのですが、なぜかリチャードが出て「今寝てるし何も問題ない。折り返させる」と言うことでした。
自分の周囲で起きている一連の出来事について「夫が他人、子供が他人」とネットで調べてみると膨大な数の検索結果が出て来ました。
キャロルはカーリーに勧められた紅茶を飲みそうになったのですが、ベンから「例の粘液の調査結果が出た」と電話を貰ったので外出しました。

スティーブンはキャロルとベンに「あの粘液は感染後に出す汗のような物質」だと説明しました。
感染元のウィルスは知性を持った生命体のような物で、REM睡眠時に分泌される成分で人体と結合するそうです。
そして結合された人体はDNAを乗っ取られ別人になるという恐ろしいものなのですが、このウイルスは攻撃して来た白血球を破壊し、370度の高熱でも死滅しないということでした。
スティーブンの人脈によれば日本とヨーロッパではウィルスの存在を意識して対策をおこなっているのですが、アメリカでは未だにインフルエンザということで事実を公表していないそうです。
直ぐにマスコミにバレそうですが。

そこでベンの携帯が鳴ったのですが、電話は知り合いの夫婦からで夫の様子がおかしいということでした。
皆で様子を見に行ってみると、夫は顔が膜に覆われている状態で寝ており、いきなりキャロルに襲い掛かって来て倒れました。
どうやら乗っ取られ中にレム睡眠時に起きたのが原因で心停止したようでしたが、キャロルはオリバーが心配になって飛び出します。
カウフマンはなぜか在宅して無表情仲間と一緒に居り、「オリバーは何処?」というキャロルの問いに「近所の子と遊んでる」とテキトーに答えます。
キャロルは家に上がり込み、オリバーの荷物を纏めつつ、「お前何か知ってるだろ!あのワクチンは何だ!」と追及したのですが、逆に無表情仲間に囲まれて家から出られなくなってしまいました。

そして開き直ったカウフマンは「我々の仲間になるのだー」と言いつつキャロルを押さえつけて顔面にゲロを浴びせて彼女を感染させました。
この映画今の所あまり面白くないのですが、このシーンだけでちょっと価値あるかも
キッドマンさんがゲロ浴びる映画は初めて見ました。

家を飛び出したキャロルでしたが、オリバーの姿は見当たらず、周囲は無表情軍団が一杯で車もぶつけられてしまい、ダッシュで逃げることにします。
大通りに出た彼女はトンネルに居た女性のように車の前に飛び出して助けを求めたのですが、誰もイカレ女は相手にしないのでした。

キャロルはなぜか地下鉄に飛び乗ったのですが、オリバーから「パパに捕まった。助けて」というメールが届きました。
なんで地下鉄に乗ったのかサッパリ分かりませんでした。
地下鉄の中には無表情な皆さんが居たのですが、実は自衛のために成りすましている人達でした。
しかし本物が現れてしまい、車内にはゲロが飛び交うのですが、キャロルは何とか停車した列車から逃げ出しました。
道中で無表情警備員を射殺したキャロルは地上に出て、先ほど学んだ生活の知恵を使い、無表情で歩きます。
町のあちこちでは、最早堂々と無表情一味による一般人狩りが行われていました。

キャロルは帰宅したもののオリバーが居なかったので、「寝たらダメだぞ」的なメモを残してベンの所に向かいます。
まだベン達は無事で、スティーブンによれば感染者は数千万人に広がっているそうで、感染有無は判断できないので、今の所は眠らないことだけが唯一の対策だということです。
尚、皆が潜伏していたラディの家は無表情一味になった夫ヘンリクが戻って来たので逃げることになりました。
キャロル、ベン、スティーブン、未亡人の四名はできるだけ無表情で路上を進みます。
そこで拉致されているウェンディを発見したのですが、なぜか彼女は「私は眠っても平気だった」とナゾの自己紹介をしていました。
凄く説明です。不自然に感じます。

キャロルはウェンディには免疫があるのかも?と考え、スティーブン達と別れ、ベンとカルテを見に行くことにしました。
道中でベンは死亡していた警官を発見したので制服を拝借しました。
精神科医のカルテ見て何かわかるんでしょうか?警官の服って逆に目立ちませんか。
キャロルのクリニックでカルテを調べるとウェンディはADEMという病気に罹ったことがあると判明し、偶然にもオリバーもその病気になった事があるそうです。
ベンはヘリで医療チームに合流してワクチン研究中とというスティーブンにその件を伝えたのですが、同時にオリヴァーから「おばあちゃんの家に居る。助けて」とメールが来ました。

キャロルはベンに自分が感染している事を打ち明け、オリバー救出にベンも同行してくれることになりました。
パトカーで移動していた二人でしたが、無表情の数が多く形勢不利と見たベンは自分が囮になることにし、キャロルを降ろしてサイレンを鳴らして走り、連中を引きつけました。
キャロルは列車に乗りオリバーの下に向かい、何度かウトウトしてしまいましたが何とか発症せずに済みました。
目的地に到着した彼女はカウフマンとその母に出迎えられましたが、オリバーの姿は見えませんでした。
携帯電話が鳴ったのでできるだけ無表情に応対したキャロルはベンと合流の手筈を整えました。

感想

これはイマイチです。
宇宙から来た未知のウイルスが人類を乗っ取るというものです。
これは何度かリメイクされているボディスナッチャーですね。
かなりゴリゴリな内容でかつ何が起きてるのか良く分からない映画でした。
テンポは悪いと思われ、前半退屈→中盤もっさり→後半割と面白いという感じです。
キャロルの人が高級感出してるので良かったですが、この人居なかったら地雷に近いような…

何しろ感染者ヤバい!となるまでの時間が掛かり過ぎだと思いました。
一応、キャロルの周りで色々と起こり、それで彼女がおかしいなと気付くという事を丁寧にやってるのはわかるのですが、世界の様子が良く分からないので、怖さが伝わらなかったです。
何しろ他の情報を与えてくれないし、大丈夫になりました!と言われても観ているこちらは何とも…という感じです。

一応、紛争が解決したとかそういうニュースはTVでやってたので偉い人も乗っ取られてるのかしら?とは感じていましたが、その辺もあまり説明無かったです。
そんな状況で簡単に復旧できるとは思えず、モヤモヤしました。
その状況で経済回るとはとても思えないのですが、普通に電車が動いていたりしてナゾです。
無表情の人は労働してる形跡があまり無かったような?警察とかいましたけど。
結末付近で壮大なテーマがあったことが判明するのですが、これもイマイチ表現できてない気がします。
ゾンビみたいに襲ってくる人と比較されても…

あと、寝たらダメ!っていう良さげな題材があるのですが、これがシーンとして生かされてたのが後半の一部だけだったのが残念な気がします。
もっと早く仲間の一人が寝てやられるとかあれば多少、危機感が出たのかなあと思いました。
オリバーが免疫あるとかいう辺りはなんだかなあという感じでしたが、キャロルとの愛もテーマの一つなのでしょう。
キャロルが頑張り抜いたのもオリバーパワーだと思います。
恐らく私だったらオリバー居なかったら頑張れないだろうし、居ても寝る確立が高いです。
キャロルはナゾの注射一本で乗り切ってましたが、私もっと必要かも。打ち過ぎで死ぬかも。

結末付近の展開は面白かったのですが、完全にゾンビ映画になってました。
感染者の走る様子はどう見てもドーン・オブ・ザ・デッドです。本当にありがとうございました。
後半はキッドマンさんが激しく動き回るので、ファンには楽しめるかもしれないです。

ラストまでのあらすじ

キャロルは隙を見て奥の部屋にいたオリバーを発見し、救出しました。
やはりオリバーには免疫があったようで、寝ても大丈夫だったということです。
キャロルは家に居た子に見つかったので容赦なくぶっ飛ばしてKOし、オリバーを連れて家から逃げました。
カウフマン達に追われたのですが、廃墟に隠れてカウフマンを親子でKOして逃走しました。

ここで冒頭のドラッグストアに辿り着いたキャロルは眠気止めを採取しまくります。
また、彼女は薬品を入れた注射器を用意し、「ママが眠ったら心臓に打って」とオリバーに依頼しました。
ここでベンから連絡があったので現在位置を報告し合いました。
ストア内には施錠されたスタッフルームがあったのですが、中を覗くと膜に覆われた警備員が寝ていたので銃を奪い、再び施錠しました。

キャロルが薬を飲みまくっているとスタッフルームの連中が目覚めてガタガタ騒ぎ出したのですが、とうとう彼女は眠ってしまいました。
オリバーが気づいて注射をブッスリ打ったので、キャロルはギリギリで目覚めました。
やがてベンが現れたのですが、彼は既に無表情一味になっていました。
そして「我々が平和をもたらした。仲間になれ」と呼び掛け、外から仲間を引き入れました。
確かに金正日が核軍縮に同意したとかTVで言ってました。

キャロルはベンの仲間を射殺し、ベンの足を撃ってオリバーを連れて飛び出し、外にあった車に飛び乗りました。
都合よくキー付きの車が落ちてました。
どうやらこれはベンの車だったらしくベンの携帯にスティーブンからの連絡がありました。
キャロルは「助けてー」と知らせたのですが、車にタックルされて気絶してしまいました。
車の周りには無表情軍団がワラワラと集まって来てよじ登り始めたのでオリバーはドアロックしてキャロルを起こしました。

キャロルは車をぶっ飛ばして屋根の上の連中を振り払い、オリバーに伝言しながらスティーブンと会話します。
スティーブン達のヘリはすぐ近くに来ており、カーソンビルのヘリポートに来るよう指示されました。
追われまくりのキャロル達は路上で火炎瓶を投げてくるヤバい奴がいたので火だるまになった車でビルの駐車場に突っ込みました。
急いでエレベーターに乗り込み、一人乗り込もうとしたヤツが居たのですが、キャロルが消火器で殴りつけ「ガーッ」とオスカー女優パワーで威嚇して撃退しました。
屋上に着いたキャロル親子は大急ぎでヘリに乗り込み、ようやく追撃を振り切りました。

スティーブン達はワクチンを完成させ、1年後には感染者の数は大きく減少しました。
ワクチンは発症した人も救うことができ、回復した人は発症時の記憶を失うそうです。

キャロルはベンと一緒に暮らし始めたのですが、ベンはバグダッドで扮装というニュースを見てため息をついていました。
彼女は以前、ロシア大使に言われた「闘争本能を持つのが人間」的な事を思い出すのでした。

エンドロールで終了です。

1年で回復とか無理な気がしますが。
特典はメイキングとか入ってました。

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