お尻を出した子一等賞 ドリームキャッチャー

ドリームキャッチャー

幼馴染と再会したらひどい目に遭う話

制作年 2003年
制作国 アメリカ
監督 ローレンス・カスダン
脚本 ウィリアム・ゴールドマン/ローレンス・カスダン
原作 スティーヴン・キング
上映時間 134分
出演
トーマス・ジェーン
ダミアン・ルイス
ジェイソン・リー

だいたいのあらすじ

心理学者のヘンリー(トーマス・ジェーン)は相手の心を読む能力があるのですが、上手くいっていないようで自殺願望があるようです。
患者を見送った後に拳銃自殺しようとしていると、友人のジョーンジー(ダミアン・ルイス)から電話があったので思いとどまり、「SSDDなので週末に会おう」と約束していました。
また、ジョーンジーにも特殊な能力があるようで、大学教授の彼は学生のカンニングを見破り、レポート提出を交換条件に見逃してやっていました。

自動車ディーラーのピート(ティモシー・オリファント)は人の記憶を辿る能力を持っているようで、「キーを失くした」と飛び込んで来た女性の記憶を辿り、駐車場の水溜りに落としたキーを探し当てました。
女性とか夕食の約束をしたのですが、ストーカーのように行動を言い当たる彼を見て女性はドン引きし、約束は果たされませんでした。

その夜、ジョーンジーが帰宅しようと職場を出て行く直前にビーヴァー(ジェイソン・リー)から「SSDDだ」と電話があり、「気を付けろ」と警告されました。
その直後、何かの声を聞いたジョーンジーは交通量の激しい車道に飛び出し、まるで自殺するように車に撥ねられていました。
意識を失った彼は救急車の中でブロンドの少年が「イスター・ゲイに気を付けて」と微笑む幻覚を見ました。

6ヶ月後
ジョーンジーは一命を取り留めたようで、ヘンリーとピート、ビーヴァーの四人で山荘に来ていました。
あの時救急車に現れた少年はダディッツというそうで、四人の共通の友人でした。
ジョーンジーが道路に飛び出したのも道路の反対側の歩道に居たダディッツに手招きされたからだったとヘンリーに打ち明けます。
暖炉の側のテーブルで夕食を採り始め、取り留めも無い話を始めた4人でしたが、ジョーンジーには自分の記憶を整理し、自由にアクセスできる能力があるようです。
四人は山荘の壁にぶら下げられたドリームキャッチャーを眺めて、20年前の事を回想するのでした。

20年前
四人はアメフト部のリッチー一味に捕まってパンツ一丁にされて犬の糞を食べさせられそうになっていたダディッツを救出しました。
怯えているダディッツをビーヴァーが歌を歌って落ち着かせ、ダディッツは元気になって「僕、ダディッツ!」と挨拶しました。

現在
ヘンリとピートは食料や日用品の買い出しをしていたのですが、どうやら天候は荒れそうで、店主によれば吹雪で20㎝は積もるだろうということでした。
一方、山荘の近くで鹿狩りをしていたジョーンジーはフラフラで森の中を彷徨うリック(エリック・キンリーサイド)を発見し、助け起こして山荘に招き入れていました。
リックは森の中で迷ったらしいのですが、顔に赤い痣があり、やたらと臭いゲップを連発していました。
その後、同じく鹿狩りに出ていたビーヴァーが戻って来たのですが、リックは臭いゲップを連発しつつ、臭いオナラも連発していました。

二人はリックをベッドに寝かせ、トイレの場所等を教えてあげ、臭い部屋を換気しました。
一方、雪道を飛ばしていたヘンリーは突然目の前に出て来た雪の中で埋もれた人を避けようとしてスリップし、そのまま車は横転してしまいます。
二人共無事だったものの、ピートは腰を強打して動けなくなってしまいました。
その頃、ジョーンジーとビーヴァーはリックの赤い痣は何なのだろうとか、彼のおお腹が異様に大きくなって来ているのは何なんだろうと話し合っていました。
ジョーンジー達がふと山荘の外に目をやると、鹿や熊、アライグマやリス、兎といった野生動物が仲良く大移動を始めていました。

ヘンリーはピートに肩を貸して移動を開始し、事故の原因になった女性に近付きました。
なんと彼女は生きており、臭いゲップをしてから「リックを捜さないと…」と呟いたのですが、ヘンリー達はリックの件を知らないのでなんのこっちゃという感じでした。
女性の首には赤い痣があったのですが、二人は女性を雪から掘り出して運ぶことにしました。
道中の屋根のある車庫のような所で女性を降ろし、ヘンリーが山荘まで戻る、ピートは焚火をしながら待つ事にしました。

山荘のジョーンジー達は動物の大移動を見て外に飛び出したのですが、なぜか上空にヘリが飛んでいたので「怪我人助けてー」と呼び掛けました。
ヘリの乗員は「ここは隔離されたから事態が収拾されるまで大人しく待て」と指示して飛び去りました。
ビーヴァーは危機を察知する能力で「嫌な予感がする」と話し、二人は山荘に戻ったのですが、トイレに血痕が点々と続いていました。
どうやらリックが血まみれの状態で移動したらしく、トイレに呼び掛けると「出血等していない」と返事があったのですが、二人はトイレをブチ破る事にしました。

リックは帽子を被ってうんちをしていたのですが、お尻から大量出血して死亡していました。
先ほどのうんち音は寄生虫のような物がお尻から出た音だったらしく、何かが便座の中で暴れていたのでビーヴァーは便座の蓋を閉めて流し、便座に座り込んで押えました。
汚いです。
しかし便座の中の物は猛烈に暴れており、ビーヴァーは自身の精神安定剤とも言える爪楊枝を床にぶちまけてしまいました。
納屋にある頑丈なテープで塞ごうという事になり、ビーヴァーが必死で蓋を押えている間にジョーンジーが納屋に走りました。

しかし緊張に耐えかねたビーヴァーは爪楊枝を拾おうと腰を浮かしてしまい、その隙に尻尾がハサミのようなヤツメウナギのような生物が外に出てしまいました。
ビーヴァーはヤツメウナギの鋭い歯で指を噛み千切られた後、襲われていたのですが、ようやくテープを発見したジョーンジーが駆け付けます。
呆気に取られるジョーンジーに「逃げろ」と指示したビーヴァーはとうとう顔面に噛みつかれて死亡し、ジョーンジーは急いでトイレのドアを閉めてウナギを閉じ込めました。
ドアは壊されてしまったのですが、突然ジョーンジーの背後に巨大な黄色い目を持ったグレイっぽい生物が現れ、頭を破裂させて赤いカビを撒き、ジョーンジーはカビを吸いながら意識を失います。

先ほどのヘリは軍のもので司令官はカーティス大佐(モーガン・フリーマン)でした。
軍はこの事態を把握しているようで、リック達に現れていた痣は「リプリー」と呼ばれているそうです。
実は100人程度のエイリアンを乗せたUFOがあの山荘付近に不時着しており、連中がウナギを寄生させると対象にはリプリーが現れるようです。
カーティスはリプリーが現れた人間や動物を問答無用で隔離し、監禁していました。
尚、カーティスはオーウェン(トム・サイズモア)に指揮を委ねていました。

しかしカーティスは感染していないと思われる母娘を脱出させた部下の手を撃ち抜いたりと非情な事をしていました。
一方、ピートは車に戻り、ビールを持って戻って来たのですが、女性は既にお尻からヤツメウナギを放出し、死亡していました。
その頃、おかしくなったジョーンジーはスノーモービルで山荘を出発していました。
酔っ払ったピートは死体となった女性に自分達がダディッツに不思議な力を授かった件を話していたのですが、立ちションをした際に股間にウナギが飛びついてきました。
彼は急いで焚火の上で寝そべってウナギを追い払ったものの、再び襲われてしまいました。

ヘンリーは道中でジョーンジーとすれ違ったのですが、事前に心を読み、彼が乗っ取られていると知って隠れました。
ジョーンジーは記憶倉庫の中の誰も触れない秘密の場所を持っており、そこを利用することで完全に乗っ取られることを防いでいました。
偽ジョーンジーことミスター・グレイはピートに近付き、偽物だと見破られてピートの波動のようなビームを撃たれたのですが、かわしました。
ミスター・グレイはピートを利用することにし、ジョーンジーの記憶倉庫の秘密の場所も発見して突破しようとしていました。

ヘンリーがようやく山荘に戻ると内部では肉塊のような赤いカビがびっしりと壁や床に張り付いて蠢いていました。
内部を捜索した彼はビーヴァーの死を知り、ベッドの上でウナギが卵を抱いているのに遭遇しました。
卵はもう孵ったものもあり、ちっこいウナギが襲い掛かって来たのですが、ヘンリーはライターオイルをかけて火を放ち、稚魚と卵を焼きました。
こうして山荘全体も焼け落ち、ヘンリーは燃えるドリームキャッチャーを見ながら20年前の事を回想しました。

20年前
ダディッツは皆にドリームキャッチャーを作ってくれました。
そしてダディッツの不思議な能力に気付いたヘンリー達は行方不明の女性の捜索を彼に依頼し、ダディッツを中心に円陣を組みます。
その際に彼から能力を授かった4人はピートの波動を撃ちながら探し物を見つける能力で線路脇の林の中の下水溝に落ちていた女性を発見しました。
そしてビーヴァーを先頭に人間ロープを作り、彼女を救出しました。

現在
ヘンリーが猟銃を背にスキーを履いて雪道を移動していると、上空をオーウェンとカーティスの乗る攻撃ヘリが通過して行きました。
彼等のヘリはそのままUFOの不時着地点に向かったのですが、グレイ達は「ヤメテー僕たちは無力だよ。感染なんかないよ。」とやけにカワイイ声で訴えます。
カーティスは「騙されるな!」と全員に指示し、ロケット砲や機銃でウナギやグレイを一掃します。
嘘松も効かないと判断したエイリアンチームはUFOを自爆させ、カーティスとオーウェンはそれを察知して脱出したものの、2機程度が爆発に巻き込まれてしまいました。

ミスター・グレイはピートを乗せてスノーモービルを走らせていたのですが、ピートから彼等の能力は誰かに授かったものだと聞き出しました。
しかしピートは違和感を感じて具体的に誰から授かったのか言わず、業を煮やしたグレイは巨大ウナギに変身してピートを頭から食べてしまいました。
メンバーの中ではピートが一番ハンサムな気がしたんですが…
ミスター・グレイは引き続きジョーンジーを乗っ取ったまま、トラックをヒッチハイクし、運転手を殺害してトラックを乗っ取りました。

ジョーンジーはウナギの意識に追われながら、記憶倉庫の書類を整理し、SSDDの部屋に移動していました。
一方、ヘンリーはスキーで山を降り、カーティスの部隊に捕獲されていました。
付近の住民は収容所のようなキャンプに詰め込まれてブーブー言っていたのですが、そこにヘンリーもやって来ました。
カーティス達に遭遇し、カーティスの心を読んだヘンリーは彼が住民全員を根こそぎ抹殺するつもりだと知ります。
ヘンリーはオーティスの心を読んで彼が虐殺には躊躇している事をしり、彼に接触して住民抹殺を止めようとし、また、ジョーンジーがヒッチハイカーとして逃亡しようとしている件をつたえました。

感想

これは普通です。汚いです。軽く珍作ですが、私はちょっと好き。
冒頭であっさりとヘンリー達が謎の能力を持っているという事が語られ、超能力バトルかな?と思っていました。
すると汚い展開の後にクリーチャーホラーになり、エイリアンものに変貌しました。
ちょっと訳のわからない所がありますが、昔のキングさんの小説のようで面白いと思います。

ヘンリー達の能力はヘンリーがテレパスで、ピートが波紋で何か探せるということは良く分かったのですが、ジョーンジーとビーヴァーが良く分かりませんでした。
ジョーンジーは記憶を自由に整理できる事は分かったのですが、冒頭でカンニングを見破ったのが良く分からず。
ビーヴァーに至ってはもしかすると軽く危機を察知する能力しかないのかもしれません。
だとするとビーヴァー地味だなあと感じました。

冒頭の方でヘンリーが自殺しようとするシーンがあったのですが、これは心が読めても人が救えないという点に絶望しているような気がしました。
ちなみに冒頭の患者は自殺してしまったようで、そういうことが多々あったんでしょう。
却って心が読める方がツラいのかもしれません。

エイリアンはサメのように何段にも連なる歯を持ち、尻尾が三叉に分かれてるヤツメウナギのようなのがグレイの侵略生物兵器みたいです。
コイツらがポコポコと卵を産んで、ちっこいウナギをどんどん繁殖させて侵略するみたいです。
エイリアンはオレンジ色のヒラメ顔のクレイなのですが、実はこいつらも顔が割れてウナギのデカい版みたいな感じになるようです。
違いはサイズと肢が生えてる点で、グレイといっても身長は2.5m位あるみたいです。

これ、サイズモア映画なのですが、今回はサイズモアさんいい人です。
カーティスにしてもそうですが、ちょっともったいない気がしました。
子役はダディッツ(アンドリュー・ロブ)とビーヴァー(リース・トンプソン)が可愛かったです。
こうやって書きながら気が付いたのですが、この映画全然女優が出て来ないですね。
ピートにナンパされてた人と行方不明の少女とダディッツのママ位な気がします。
基地にも女性がいなかったみたいで華が無いですね。

ラストまでのあらすじ

オーティスの計らいでヘンリーはカーティスと車両倉庫で面会することになりましたが、カーティスはヘンリーを殺る気満々でした。
しかし、それはオーウェンのカーティスに対する罠で、カーティスが車両倉庫で偽物と面会している間にオーウェンはヘンリーを基地の外へと逃がしました。
同時にオーウェンが中将にチクりを入れていたので、特殊部隊が突入し、カーティスは指揮権はく奪されました。
カーティスは基地を出て行くオーウェンの姿を確認して、復讐を誓いました。

ジョーンジーは秘密倉庫の中からヘンリーに電話を架け、ヘンリーは拳銃で電話に出るという珍妙な行動で運転しているオーウェンを驚かせます。
ヘンリーはミスター・グレイの行き先がマサチューセッツだと知り、デリーのダディッツの所に向かうようオーウェンに依頼します。
ダディッツ(ドニー・ウォールバーグ)は白血病で明日をも知れない命で、彼のママは「幸せに死ねるだろう」という理由でヘンリーにダディッツを委ねました。

ということでダディッツを後部座席に乗せ、オーウェンの車はマサチューセッツに向かうのですが、実はオーウェンがカーティスからプレゼントされた銃には発信機が付けられていました。
一方、ジョーンジーはパトカーをジャックして乗り継ぎ、その様子をダディッツが逐一キャッチしていました。
道中の会話でヘンリーはダディッツが今回の事件を予知していたことを知りました。
ミスター・グレイの狙いは貯水池で、そこにあのウナギを放って世界を征服しようとしているようでした。

ダディッツはジョーンジーに接触を試みたのですが、逆にミスター・グレイに存在を知られてしまいました。
また、ジョーンジーはミスター・グレイに働きかけ、パトカーを雪に突っ込ませてエンコさせる等の地味な時間稼ぎをおこなっていました。
ということでミスター・グレイは貯水池に到着し、同じくオーウェン達も到着していました。
一方、カーティスは基地のヘリを一機奪い、貯水池に向かっていました。

ミスター・グレイはウナギを寄生させた犬を運び、パトカーを発見したオーウェンは銃を手に付近の捜索を開始します。
そこにカーティスのヘリが現れ、機銃で攻撃して来たのでオーウェンは釘付けになり、ヘンリーはダディッツを連れ出しました、
オーウェンは被弾してしまいましたが、ハンドガンで応戦してヘリのローターを狙い撃墜しました。
普通ミンチになると思うのですが、サイズモアパワーだと思います。
しかしオーウェンは間もなく息を引き取ったので、ヘンリーは銃を拝借してミスター・グレイを追跡します。

ヘンリーはマンホールにウナギを入れようとしていたミスター・グレイを発見し、小銃でウナギを木っ端みじんにしました。
しかしウナギは人知れず卵を産んでおり、ミスター・グレイはジョンジーの振りをしてヘンリーに話し掛けて時間を稼ぎます。
その間に卵は孵化し、ウナギの稚魚が産まれたのですが、ダディッツが飛び込んで来てミスター・グレイを睨みつけ、ジョーンジーとミスター・グレイを分離しました。
ダディッツは「スクービー・ドゥ!仕事の時間だよ」と呟くと巨大なウナギ型グレイに立ち向かって行きました。
ヘンリーが援護するも弾切れで、ダディッツはグレイの尾に胸を貫かれてしまいました。

ダディッツは「僕、ダディッツ!」というダディッツポーズを取った後にグレイに変身して攻撃し、敵と同化した後に爆発しました。
これ、さんぺーです!が世界を救った的なことでいいんでしょうか?
周囲には赤いカビが飛んだのですが、それはドリームキャッチャーの形を取り、そして消えました。
密かにマンホールにウナギ稚魚が飛び込もうとしていたのですが、ジョーンジーが踏みつぶして阻止しました。
ヘンリーとジョーンジーは微笑み合いました。

エンドロールで終了です。

恐らくダディッツには既にエイリアンが寄生していたのだと思います。
しかしダディッツはエイリアンに心を支配されず、逆に操ることに成功したのでしょう。
彼はダウン症だったので恐らく意識したことではなく、偶然だったのだと思います。
ヘンリー達が授かった能力もダディッツの中のエイリアンが授けたものだと思います。
最後に「仕事の時間だよ!」と言ったのはエイリアンを前面に出したのと「僕!ダディッツ」は自分はエイリアンに負けてないというアピールのように感じました。
特典はメイキングや未公開シーン等沢山入ってました。

特典に別エンディングも入っていたので紹介します。

ヘンリーがウナギを木っ端みじんにした後、ダディッツが登場する所までは一緒です。
ダディッツは指の波動でウナギ型グレイを攻撃して消滅させ、「僕ダディッツ!」とポーズを取った後に崩れ落ちました。
その後、ヘンリーとジョーンジーはダディッツの墓前に立ち、ダディッツがいつも持っていたスクービー・ドゥのケースを備え、ビーヴァーが歌っていた歌を歌うのでした。
墓地には綿毛のような物が舞っていました。

エンドロールで終了です。