雑な弁護したら大変なことに ケープ・フィアー

ケープ・フィアー

刑期を終えた人にひどい目に遭う話

制作年 1991年
制作国 アメリカ
監督 マーティン・スコセッシ
脚本 ウェズリー・ストリック
上映時間 128分
出演
ロバート・デ・ニーロ
ニック・ノルティ
ジェシカ・ラング

だいたいのあらすじ

この映画、音楽がSFホラーみたいですね。

背中に十字架と天秤という刺青を入れた囚人マックス・ケイディ(ロバート・デ・ニーロ)が刑期を終えて出所しました。
ケイディは弁護士のサム(ニック・ノルティ)が妻のリー(ジェシカ・ラング)と娘のダニエル(ジュリエット・ルイス)と来ていた映画館の前の席に陣取り、大声で爆笑しつつ葉巻の爆煙を上げるという嫌がらせをしていました。
更にサム達が帰りに寄ったアイスクリームショップの勘定を済ませ、さりげなく姿を見せつけるという行為も行っていました。

実はサムは同僚のローリー(イリーナ・ダグラス)と不倫しており、別れようとは思っているのですが、なかなか切れないという関係でした。
ある日、サムがローリーとスカッシュを楽しんだ後、車を出そうとしているとケイディが現れて車のキーを奪います。
ケイディは「いやーあんたは自由でいいね。俺はムショで痩せたぜ」的な事を言ってアピールし、サムに自分の事を思い出させ、去り際に「失った時間を取り戻す」と呟いていました。
その後もケイディはサムの家の塀の上に座り込んだりして嫌がらせをします。
当のサムはケイディが傷害罪で服役したことは覚えていたのですが、どのような事件で服役したのか覚えていませんでした。

翌日、出勤したサムは同僚のトム(フレッド・トンプソン)にこの件を相談したのですが、ケイディは法的に何も問題を犯しておらず、拘束令を申請することしかできないという結論に達しました。
ケイディの事件は婦女暴行事件だったのですが、余りにも非道だったので、サムは被害者女性が複数の男性と関係を持っていた事実を隠蔽していました。
尚、事件当時ケイディは文盲で読み書きが出来ず、書類もサムが全て代筆していました。

再び現れたケイディにサムは「恨むなら検事を恨め」と説得しようとしたのですが、ケイディはサムがきちんと弁護しなかったと訴えるのです。
むしろ強姦罪を暴行罪に減刑しただろ!と訴えるサムでしたが、ケイディは刑務所で字を学び法律書を学んだと言い、刑務所生活で囚人にレイプされた件の恨み言を言い、煙に撒くばかりです。
サムは1万ドル出すから、と提示したのですが、話にならないとケイディは去りました。

その後、飼い犬が毒殺されたので、サムは知り合いのエルガート警部(ロバート・ミッチャム)に依頼して証拠もないのにケイディを連行させました。
当然、すぐ釈放になり、サムの前に現れたケイディは「奥さんイカすな」と挑発して公衆の面前でサムに手を出させ、「いきなり殴られたぜ」と訴えました。
その後、ケイディはローリーをナンパしてHし、顔の皮を噛み千切り、ボコボコに殴りつけていました。

ローリーは病院に搬送されたのですが、同僚に尋問されるのが嫌でサム以外には「階段から落ちた」と主張し、起訴しないと言います。
エルカードも君の私的な問題なら警察は手を引くと言い、証拠を握りたいなら妻と娘を囮にと遠回しに助言しました。
サムは妻と娘がヤツにレイプされるのでは、と怯え、家の戸締りを厳重にするようになります。
困ったサムは私立探偵のクロード(ジョー・ドン・ベイカー)に相談しました。
尚、クロードの調査により、ケイディは自分にケチを付けた囚人の舌を切り首を折って殺害した疑いがあったのだが、証拠不十分だったという事を知らされました。

今回の件で「サムの不倫相手だから暴行を受けた」という確定要素が加わり、不倫に薄々勘付いていたリーにバレてしまいました。
実はサムには不倫の前科があったので、リーは激おこしてサムを責めますが、サムは「不倫はしてない」と白を切ります。
サムはケイディがずる賢く残酷である事を訴えたのですが、拒絶されました。

クロードはケイディの監視をしていたのですが、あっさりと尾行に気付かれ、朝食代を払われます。
仕方なくクロードはケイディを脅したのですが、彼は脅しも挑発も涼しい顔で受け流していました。
その後ケイディはサムの家の前に車で現れ、リーに「これ落ちてたぜ。お宅の犬だろ」と首輪を渡しました。
リーは相手がケイディだと気付いて一方的に噛みついたのですが、ケイディは涼しい顔で受け流し、「俺もあんたも旦那に裏切られて大変だな」とおちょくった挙句、ダニエルの存在を確認すると去りました。

クロードはヤツは尾行を見破ったし頭が良くやり難い相手だとサムに報告し、いっそのことならず者を雇って病院送りにしては?と提案したのですが、サムは「俺は弁護士だからそれは困る」と却下しました。
一方、ケイディはダニエルの学校の教師の振りをして電話を架け、マリファナで停学の前科があり、両親の不仲や反抗期で苛立っている彼女の心を掴み、翌日講堂で会う約束をしました。

翌日、講堂でダニエルと面会したケイディは刑務所で読みまくった本の知識を彼女に披露し、大人は勝手なんだと議論を展開して彼女の心を掴みます。
ダニエルはケイディが教師で無いことに気付き、「もしかして家の犬殺した人?」と質問したのですが、ケイディはそんな恐ろしいことはしないと否定しました。
ケイディはすっかり心を許したダニエルにキスした後に引き揚げました。

ダニエルの本の中にケイディから受け取ったマリファナを発見したリーはサムに知らせ、サムはとうとうクロードにケイディを病院送りにしてくれと依頼してしまいました。
更にサムはダイナーで食事していたケイディに「この町を出て行かないと足腰立たないように痛めつけるぞ」と脅迫したのですが、ケイディは涼しい顔で「俺は14年務めを果たした。今度はお前が務めを果たすのを手伝ってやろうか」と言い返しました。
一方、ダニエルは完全にケイディに洗脳されており、帰宅したサムに「彼は暴力的じゃなかった」等と言い、声を荒げたサムとますます不仲になりました。

その夜、チェーンや鉄パイプで武装した三人の男がケイディを襲い、一方的に攻撃を受けたケイディは隙を見て反撃し、一人倒したのを皮切りに返り討ちにしてしまいました。
ケイディは物陰でサムが見ていた事を見破り、物陰でずっと震えているサムを言葉責めした後に特に周囲を捜しもせず「くだらん」と吐き捨てて引き揚げました。
サムはクロードとは契約解除し、まずいことになったと、拘束令申請の依頼をしていた弁護士・ヘラー(グレゴリー・ペック)に「拘束令の許可出してください」と依頼しました。
しかしケイディは親の遺産で羽振りが良かったので敏腕弁護士の彼を雇ったらしく、ヘラーは「だが断る」とサムの依頼を却下しました。

ケイディはサムがダイナーで脅した際の会話を録音しており、今回の襲撃事件でサムを告訴しました。
サムは法廷でケイディに500m以内への接近禁止を言い渡され、ヘラーーはサムの弁護士資格の剥奪を協会に訴えて審問会を開くと宣言しました。
完全に頭に血が上ったサムはクロードの事務所に駆け込み、拳銃を手に入れてくれ!と依頼します。
状況を察したクロードは「お前にケイディを殺害するのは無理だし、成功しても15年以上の懲役だぞ」と当たり前の事を言い、サムは我に返りました。

サムから弁護士の審問会の件を聞いたクロードは、サムが移動のため家を空けると聞き、「ケイディが君が留守のチャンスを見逃すはずがない。家に侵入させて不法侵入で始末しよう」と提案しました。
その後、ケイディは空港で見張り、サムが間違いなく審問会に出発したことを確かめました。
しかしサムは実は出発した振りをして帰宅しており、クロードと共にケイディを待ち受けていました。
その夜は予想に反してケイディは現れなかったのですが、実は密かにダニエルに勧めたヘンリー・ミラーの書籍を通りのゴミ箱の下に仕込んでいました。
私は一冊も読んだことないです。

翌朝、ゴミ箱の下を見たダニエルは本を回収しました。
その夜、寝ずの番が続いて疲れた頃を狙い、ケイディが家の中に侵入し、クロードを殺害しました。
ワイヤー張り巡らしてあったのにどうやって侵入したんでしょう。

感想

これは普通です。
弁護士がまともに弁護してくれなかったので、長い刑期を食らった男が復讐するという内容です。
お話はなかなか怖いのですが、かなり無理があると思いました。
テンポは良いと思われ、退屈はしませんでした。

これはケイディの人のイカれた演技が凄いのが見どころの映画だと思われます。
残念な事にそれほど知性的には見えなかったので計算高い所はイマイチに感じました。
ケイディが超人過ぎるのであまり盛り上がらず、サム一家にイマイチ魅力がないのでスリルも半減します。
家にいつの間にか侵入してるのはいいのですが、その辺の過程が見えないので説得力が無いのと、車の下にしがみ付いてるのはいくら何でも無理あると思いました。
一応、ベルトでは固定してるので腕と足の力だけでしがみ付いてるわけではないんですが、サスでボヨンボヨンするので長距離移動は死ぬ気がしますが。
あと、ケイディはボコボコにされても平気なので不死身に近いのではないかと思いました。

じわじわとサムが追い詰められていくストーリーが主体のようで、映像はそれほど面白いものは無かったです。
最後のボートシーンとブクブクシーンはB級っぽい迫力ありましたが。

ケイディは凄いなあと感じましたが、サムにもはウケました。
サムは問題が起こるとすぐに猿並みの知能になってしまうので、この人は本当に弁護士かどうか怪しい気がします。
女優さんは役が合ってないのか地味で、ケイディに持ってかれてます。
でもダニエルの人は絶叫凄かったです。
私はクロード好きでしたが、この人ちょっと悪い人です。

ラストまでのあらすじ

銃声を聞いてサム達が駆け付け、クロードと家政婦の死を知りました。
サムはアホなのかクロードの凶器のピアノ線を掴み、血溜まりで転んだ後に凶器の銃を掴み、庭で発砲しました。
この人本当に弁護士なんでしょうか?
流石に不利だと気付いたのかサムはそのまま家族を連れ、ボートハウスへと逃走しました。
道中でエルカードに「奴が逮捕されるまで戻らない」と一報入れたものの、サムは完全に逃亡犯の扱いでした。
そしてサムの車の下にはケイディがしがみ付いていました。
無理あり過ぎで苦笑しました。

サム達はボートハウスに到着し、ボートを出して岬のほとりに停泊しました。
その後をケイディがボートをチャーターして追いかけていました。
折しも付近にはスコールが発生し、土砂降りの雨になりました。
サムはデッキでスコールに備えていたのですが、ケイディに首を絞められて落とされました。
ケイディは錨のロープをナイフで切り、ボートを漂流させました。

ケイディはリーとダニエルの前に姿を現したのですが、ダニエルに熱湯を浴びせられて逆上しました。
彼は船倉にダニエルを押し込み、リーをレイプしようとしました。
しかしリーがケイディが持っている拳銃にソロソロと手を伸ばすと、彼女を手錠で拘束し、縛り上げたサムもわざわざ連れて来ました。
そしてダニエルを船倉から出すと両親の前でレイプしようとし始め、サムが怒鳴ったので「邪魔すんな」とガンガンと顔面を蹴りつけました。

リーはあなたの気持ちはわかるから自分が相手しますとケイディに告げ、ケイディはリーの手錠を外して「愉しみが増えた」と言い葉巻に火を点けました。
その瞬間ダニエルが隠し持っていたライターオイルを浴びせ、ケイディは火だるまになって海に落ちました。
しかしケイディは浮上し、錨のロープを掴んでいました。

サムは必死に操舵していたのですが、直ぐにケイディに殴り倒されてしまいました。
ケイディはサムを被告、リーとダニエルを陪審員として法廷ごっこを始めます。
まずはサムを拳銃でガンガン殴りつけ、「俺の事件で被害者の異性関係を調べたか?」と質問します。
追及されたサムは「被害者は異性交遊関係が派手だった」と返答しました。
ケイディは「お前の所為で俺は14年も食らった」と怒鳴りつけ、拳銃でガンガン殴ります。

ケイディは「お前には第9の地獄を味わってもらう!」と宣告し、リーとダニエルに「服を脱いで這いつくばれ!」と命じました。
しかしスコールに煽られてボートは揺らぎ、ケイディは倒れました。
その隙にリーとダニエルは海に飛び込み、サムはケイディに足を掴まれて揉み合いになります。
サムは隙を見てケイディが手すりに架けた手錠に彼の足を固定し、海に飛び込んですぐ近くにあった岸辺に這い上がりました。

間もなくボートは座礁してバラバラになり、岸辺に漂着したのでサムとケイディは激しい殴り合いになります。
サムはケイディを何とか倒し、デカい石で頭を潰そうとしたのですが、ケイディはボートの一部と共に再び流され、そのまま沈んで行きました。
リーとダニエルも無事だったのですが、ダニエルはそれから暫くはケイディの悪夢にうなされて恐怖の中に生きたそうです。

エンドロールで終了です。

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