脳が動くと万能です LUCY

LUCY ルーシー

脳を働かせたらひどい目に遭う話

制作年 2014年
制作国 フランス
監督 リュック・ベッソン
脚本 リュック・ベッソン
上映時間 99分
出演
スカーレット・ヨハンソン
モーガン・フリーマン
チェ・ミンシク

だいたいのあらすじ

台湾に滞在しているルーシー(スカーレット・ヨハンソン)は彼氏のリチャード(ピルー・アスベック)からケースを運ぶように依頼され、断ったのですが無理矢理ケースを手錠ではめられてしまいました。
鍵は届け先のチャン氏が持っているということなので、仕方なくルーシーはケースを届けることになりました。
ホテルのフロントでチャン氏を呼び出すように指示されていたので従ったのですが、ギャングのような連中が現れてロビーの外で待っていたリチャードは射殺され、ルーシーはそのまま上の階に連れ去られました。

チャン(チェ・ミンシク)は朝鮮マフィアだったようで、いきなり部屋に連れ込まれたルーシーは泣きながら「私はリチャードから頼まれただけで何もしてないし知らない」と主張しました。
彼は暗証番号を渡してルーシーに開けるように指示したのですが、中身をやたらと警戒しているようでした。
鞄の中には青い粉が入っており、ルーシーはそのまま囚われの身となってしまいました。
一方、学術発表会の席でノーマン博士(モーガン・フリーマン)は人間は他の生物より多く脳を10%機能させる事が出来、それが文明の発展に繋がったのだと話していました。
また、脳の稼働率では人間よりもイルカが20%と上回っているそうです。

殴られて気絶していたルーシーが息を吹き返すと下着姿でベッドに寝かされて腹部に傷がありました。
そのままチャンの所へ通されたのですが、通訳(ジュリアン・リンド=タット)は彼女の下腹部に包みを埋め込んだと説明しました。
チャンは他にも沢山の欧州人を拉致して彼等の下腹部に包みを入れ、母国に送り返して受け取るという密輸の仕組みを作り上げていました。
どうやら包みは先ほどの青い粉のようで、通報すれば家族を皆殺しと脅されました。

しかしルーシーはチャンと敵対する中国人マフィアに捕まってしまい、腹を思い切り蹴られてしまいました。
包みが破れて中の麻薬がルーシーの体内に流れ込み、彼女は激しく痙攣しました。
一方、ノーマンは発表会で脳を20%使用できれば常人が普段使っていない器官にアクセスできるだろう、40%で他者を操れるようになるだろうと仮説を発表していました。

ルーシーは落ち着いたようで「保持清潔」とか四方に書かれたコンクリート張りの倉庫に手を鎖で縛られたまま、椅子にじっと座っていました。
他には牛肉とか書いてます。
やがてマフィアのおっさんがルーシーをレイプしに来たのですが、彼女は目にも止まらぬ早業でおっさんの手を太ももで挟んで倒し、ベルトを鞭にして部屋の隅のテーブルを引き寄せて拳銃をゲットして脱走しました。
彼女は麻雀をしていたマフィアの連中を一瞬で射殺してテーブルにあった中華を貪り、武器を奪って出て行きました。
動きが完全にターミネーターになってます。

ルーシーは路上に居たタクシー運転手を銃で脅して病院へと案内させました。
彼女はオペ実行中の手術室に殴り込み、患者のレントゲンを見て「こいつは癌が転移しているから助からない」と言って銃殺し、「私のお腹から包みを取り出せ」と術医に銃を突き付けて指示しました。
仕方なく医師が切開している間、ルーシーは本国のママにスマホを拝借して電話し「五感が異常に発達し、赤ちゃんだった時の記憶もある。愛してる」等と話して電話を切りました。

医師に包みを摘出してもらい、縫合して貰っている間に「CPH4」って何?と内容物について尋ねると、妊婦の体内で生成される胎児の骨を形成させるためのエネルギーだと教えてくれました。
ルーシーは医師から「これがCPH4なら君は生きてるのが不思議だ」と告げられたのですが、彼女は自分が長くないと悟っているようでした。
怒りのルーシーは二兆拳銃を手にチャンの部屋に殴り込み、ドアの向こう側にいた手下を正確に射殺し、マッサージを受けていたチャンに近付いてナイフで手を椅子に釘付けにしました。
BGMがモツのレクイエムですね。これは冒頭の入祭誦でしょうか。

ルーシーは指でチャンの記憶の中枢にアクセスして他の運び屋がどこに飛んだのか調べ、それが終わると彼を放置して引き揚げました。
彼女の最終目的は不明ですが、どうやら残りのCPH4を回収するつもりのようでした。
ルーシーは一旦、自分のアパートに戻り、ルームメイトのキャロライン(アナリー・ティプトン)のPCを借りて脳医学の権威を調べ、ノーマンへと行きつきました。

ルーシーは回線をジャックしてノーマンが滞在するホテルにTV電話を架け、「自分はあなたの理論通り、現在28%の脳を使用できるようになった。細胞が増殖しているので24時間以内に死ぬ。だから会ってくれ」と依頼し、自身の脳を制御する方法について助言を求めます。
ノーマンはそれには即答できず、生物は知識を伝えるために生きているから君の知識を伝達しなさいと助言しました。
ルーシーは「12時間以内に会いに行く」と一方的に宣言して通話を終了しました。

ルーシーは「生活態度改めないと死ぬよ」と台湾語の処方箋をキャロラインに渡して空港へと急ぎました。
彼女は空港で細胞を変化させて髪の色を変え、目的地のパリ警察のデル・リオ刑事(アムール・ワケド)に密輸業者の件を電話でタレ込み、摘出したブツは私に渡せと要求しました。
同時に運び屋にされている人達の写真を伝送したので、欧州に飛んだ三人の運び屋は空港で取り押さえられました。
ルーシーはパリに向けて移動を始めたのですが、この頃になると彼女は目線だけで犬や人間を操れるようになっていました。

移動中の機内でルーシーの細胞は暴走を始め、歯が抜け落ちて皮膚が剥がれ始めます。
トイレにダッシュした彼女は急いでCPH4を一気飲みしたのですが、そのまま意識を失いました。
ルーシーは元に戻ったもののフランスの空港で保護され、デル・リオ達に引き渡されそうになります。
彼女は起き上がって着替えると、知らせを受けて連行しに来たデル・リオの手下と医師達を指先一つでダウンさせ、デル・リオの拳銃の弾を抜いて戦闘不能にしました。

そして運び屋がパリに移送中だと聞くと「回収する」と告げてデル・リオをコントロールして車で送らせます。
一方、各国で待機していたチャンの手下は「やられまくり」とチャンに報告していました。
しかし地上を飛び交う謎の粒子が見えるようになっていたルーシーは移動中の車の中で通話内容をジャックし、チャンの動きを察知していました。
チャンの手下が運び屋が移送された病院に向かった事を知ったルーシーはデル・リオを超能力で助手席に追いやり、自分が運転して急行したのですが、手下は既に病院で警官達を射殺し、運び屋の皆さんをゲットしていました。
この映画内容はスカスカだと思いますが、アクションは凄いですね。
一通を逆走する辺りのカーアクションは正に監督の十八番だと思いました。

感想

これはくだらないです。ちょっと好きかも。
脳が活性化した女性がなぜか超人になるという内容で、中身はスカスカだと思います。
人類の進化とかその辺をテーマにしたいのかなあというのはわかるんですが、ツッコミどころが多すぎて困るんです。
普通に考えると脳が活性化しても伝達速度が速くなるだけで、身体能力や頑丈度が上がるわけではないと思うのですが、ツッコんだら負けみたいです。
なんか台湾に居るヘンな韓国系のマフィアのやってる事も良く分からないのですが、深く考えないことにしました。

でもなかなか面白くてアクション凄いし、娯楽作品としては楽しめると思いました。
ヘンな超能力を使い始めた時には何だかなあという感じでしたが、格闘系とかカーアクションはカッコいいです。
テンポもバカみたいにいいので、何も考えずに観られます。

とは言っても何も考えずに観ても致命的な所があって、結末付近の展開がくだらなさすぎるんですね。
なんか妙にダラダラしてるし、イマイチ面白く無いし。
「ぼくがかんがえたのう100%のせかい」みたいな物が延々と流れるのでこれは乗り切るのツラかったです。

これ凄い親切な映画で「20%」とか黒地に白字のデカいテロップがいきなり出るんです。
これによって視聴者は「ああ、今20%なんだ」と分かる重要システムで、心からどうでもいいとか思ってはいけません。
ルーシーがターミネーターみたいな演技でガンバってますが、ツッコんではいけません。
彼女には責任が無く、悪いのは多分ベッソンさんだと思います。

私密かにルーシーの人はファンで、意外とこの人の出る映画は観てます!
「私がクマにキレた理由」とか「そんな彼なら捨てちゃえば」はちょっと面白かったです。
「それでも恋するバルセロナ」はなんだかなあという感じでした!

登場人物だとデル・リオが好きでしたが、影薄いです。
もっと可哀想なのがノーマンで、この人何のために出たのか…
ちょっとしか出ませんでしたが、キャロラインが可愛かったです。

ラストまでのあらすじ

運び屋の皆さんは次々にチャンの手下によって包みを摘出されていました。
一方、デル・リオはルーシーの無謀運転に生きた心地せず、フランスの道路は大混乱で、とうとうパトカーに追跡されます。
しかしルーシーはそんな事は意に介さず、道路から支柱を出して派手にパトカーをぶっ飛ばした挙句、病院へ到着しました。
最早超人と化したルーシーに取ってはギャング等敵ではなく、ギャングの皆さんは一人二人羽織りみたいな小芝居をした後に天井に張り付いてしまいます。
ルーシーはエラ張り顔のキモいリーダーから鞄を奪い、CPH4を全て回収しました。

デル・リオは「あわわ」という感じでドン引きし、「もう力になれないかも」と逃げようとしたのですが、ルーシーにキスされて「思い出になるわよ」とヨハンソンパワーを浴びたのでノコノコとついて行きます。
尚、病院を出た所でチャンがルーシーの車を発見し、追跡を開始していました。
そしてルーシーは大学で仲間を招集して準備を始めていたノーマンの所に電話と同時にお邪魔し、とうとう顔を合わせました。
ルーシーは懐疑的なノーマンの仲間の記憶を読み取って嫌な記憶を読み上げたりして嫌がらせをしました。
これ、娘さん亡くしたという記憶だったのですが、ヘンな過去を公開されたら嫌ですよね。
自分の靴下の臭いが気になって嗅いじゃいましたとか。あっ!それは私の秘密でした。

ということでルーシー先生の、だからどうした的な講義が始まり、視聴者が飽きてきた頃に堂々と大学の前で武装を整えたチャン一味が殴り込んで来ました。
フランスの治安が本気で心配です。
ルーシーは時が全てを支配するだとか心からどうでもいいことをのたまっていたのですが、チャン一味の接近を知って、CPH4の大量摂取を始めました。
ノーマンはさっきまでルーシーの言う事を感心しながら聞いていたのですが、これ以上は人間には越えてはいけない領域なのかもと訳の分からない事を言い出し、ルーシーは人類の英知でOK的な返答をしていました。
スミマセン。心からどうでもいいとか言ってはいけない映画でした。

デル・リオは僅かな手勢を率いてチャン一味に立ち向かっていたのですが、とうとう負傷してしまい、双方に多大な犠牲が出ていました。
そしてルーシーは口から謎の怪光線を放って医療機器を吹き飛ばしていました。
どうやらチャージが完了したらしく「70%」とババーンとテロップが出ました。
外ではバンバンと撃ち合いが続いているのですが、超超人のルーシーには些末な事で、彼女はクリーチャーのように手から黒い触手を出し、周囲の電子機器等を浸食し始めます。
どう見ても人類の敵です。

それが終わると「80%」とテロップが出て、ノーマン達の周りは真っ白になり、ルーシーは邪悪な感じの真っ黒な次世代コンピューターを作り上げました。
脳の稼働率が90%になった時、ルーシーは空間移動能力と時間を停める能力を身に着けたようで、チャン一味のエラ男がロケットランチャーを撃ってきたのをその能力で回避しました。
そしてルーシーは手をササっと動かしただけで時間を移動する能力も身に着けたようで、ササっを繰り返してヘンな植物が一杯生えてる恐竜時代に行ったり、猿人ルーシーっぽいのとETみたいな指タッチしたりします。

そしてルーシーの意識は宇宙に飛び、地球誕生の瞬間を見届けたのですが、この時稼働率が99%でした。
いつの間にかチャンが彼女の背後に忍び寄っており、拳銃を突き付けていたのですが、ルーシーの意識は宇宙に飛んでおり、同時に身体が邪悪な感じに黒っぽくなっていました。
とうとうチャンがルーシーを撃ち、同時に稼働率100%になったのですが、彼女の姿は消えていました。

デル・リオがチャンを射殺し、「彼女は?」とノーマン達に尋ねると携帯のショートメールで「私は至る所に居る」という返信がありました。
同時にショゴスのような次世代コンピューターが崩れ落ち、デカいUSBメモリーをノーマンに託しました。

エンドロールで終了です。

私は一体何を観ていたんでしょうか?
狐につままれた気分ですが、深く考えない事にしました。

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