クレイブンさんの方です ザ・リッパー

ザ・リッパー

解離性障害の殺人鬼にひどい目に遭う話

制作年 2010年
制作国 アメリカ
監督 ウェス・クレイヴン
脚本 ウェス・クレイヴン
上映時間 107分
出演
マックス・シエリオット
デンゼル・ウィッテカー
ジョン・マガロ

だいたいのあらすじ

リッパーと呼ばれる白人男性の連続殺人鬼が横行しており、彼の持つナイフには「復讐」と刻まれているようです。
実はリッパーの正体はリヴァートンに住む解離性障害のアベル・プレンコフという男性で、彼は犯行を行っている自覚はありませんでした。
自宅の作業場でリッパーのナイフを拾った彼は恐ろしくなって主治医のブレイクに連絡し、「サラとレアを逃がすように」と指示されたのですが、時既に遅くアベルは無意識の内に妻のサラを殺害し、その様子を娘のレアが見ていました。
アベルは自分にナイフを刺して発狂し、レアに襲い掛かった所を駆け付けた警官隊に撃たれました。
彼は警官の銃を奪い、ブレイクを射殺して警官にも発砲しましたが取り押さえられて搬送されました。

アベルは驚くべきことに搬送中の救急車内で隠し持っていたナイフを手に暴れ、救命士一名を殺害して事故を起こさせて逃走していました。
また、サラは死亡していましたが、お腹の赤ちゃんは無事だったようです。

16年後
リッパーの件は若者達の間では恰好の都市伝説となり、アベルが掴まった日に産まれた7人を中心に大規模なパーティーが森の中の炎上した救急車の残骸の前で開催されていました。
アベルの7つの人格はこの7人に乗り移ったのだそうで、復讐したがっていると7人の一人ブランドン(ニック・ラシャウェイ)は語りました。
彼等は毎年、川から出てくるリッパーの魂を追い帰すというバカバカしい儀式を行っているそうで、今年は7人の一人バグ(マックス・シエリオット)の番だそうです。

そしてデカい着ぐるみ人形がナイフを持って現れたのですが、バグが躊躇しているとパトカーが「解散しろ」と駆けつけ、パーティーはお開きになりました。
7人の一人ジェイ(ジェレミー・チュー)は鉄橋の所で「リッパーを恐れよ」と言いながら走って来たコスプレ男性に刺され、川に落とされていました。
また、深夜にずぶ濡れで窓から帰宅した7人の一人アレックス(ジョン・マガロ)は「リッパーを恐れよ」と呟いていました。

翌日、いよいよ7人の誕生日で町の人達も「リッパー・デイ」という日がやって来ました。
バグはママから携帯電話をプレゼントされ、アレックス達と登校しました。
登校するなり、バグは「お前は3」とブランドンに殴られ、同様にアレックスも「お前は8」と言われて殴られました。
そこに7人の一人で信心深いペネロペ(ジーナ・グレイ)が現れ、「お前は校長の娘を妊娠させた。天罰が下るぞ」とブランドンを咎めます。
実はペネロペはバグに想いを寄せており、今朝ポストに彼宛ての手紙を投函したのですが、なぜか学校を仕切っているヤンキーであるファング(エミリー・ミード)に奪われていました。

いつもブランドンに虐められているバグとアレックスは授業の発表で「カリフォルニアコンドルは危害を加えられそうになるとゲロを浴びせる」という内容を着ぐるみで再現してブランドンにゲロを浴びせて仕返ししました。
その後、急に気分が悪くなったバグは洗面所でゲーゲー吐くのですが、鏡の中に溺れているジェイの姿を見ました。
それはそうとブランドンとバグは7人の一人であるブリタニー(ポーリーナ・オルシンスキー)が好きなのでした。
そしてアレックスはブランドンのボスで学校の悪であるファングの悪事を暴くため、バグに女子トイレに携帯を仕掛けて会話を盗聴させるよう指示しました。

ファングはトイレでタバコを吸いつつ、手下のブリタニー達に「答案の売り上げ」等の悪事の報告をさせていたのですが、ブランドンが言っていた「3」とか「8」という番号はファングの「制裁番号」ということでした。
心からどうでもいいいです。3と8は殴るだけで同じでした。
更に会話を聞いたバグ達は「ペネロペがバグを好き」ということを知るのですが、残念ながらブリタニーはバグに関して「興味ない」的なコメントをしていました。
なぜかファングはバグに関して「何度も精神科に入院して殺人を犯した。将来はシリアルキラー」的なデマを流していました。
どうでもいいんですが、ファングって呼び名イタ過ぎだと思います。

その後、携帯を回収しに行ったバグは個室でブリタニーのバッグを見つけ、彼女に見つかった拍子に携帯をバッグの中に落としてしまい、その代わりにペネロペの手紙を回収しました。
その頃、警察ではジェイの遺体を川で発見し、アベルを逮捕した刑事フランクが事件を担当していました。

バグは放課後にブランドンにシメられそうになるのですが、7人の一人で盲目のジェローム(デンゼル・ウィッテカー)が「ファングにチクるぞ」と脅して追い払ってくれました。
バグには他の6人が憑依したように振る舞うという謎の事象が起きるようになり、校長からはママと一緒に呼びだされるのですが、彼のママはサラの姉であるメイ(ジェシカ・ヘクト)でした。
校長はバグに学校に提出すべき医療記録が無いとメイに告げ、異常行動が目立つので明日ボストンの心療施設に彼を送って検査すると厳しい口調で宣言しました。

その頃、校長の娘メラニーから妊娠の件を相談されていたペネロペはプールサイドで着ぐるみ男に殺害されていました。
その後、森の中でブツブツ呟いていたバグはブリタニーとブランドンが通りがかったので隠れました。
ブランドンはHさせろとしつこくブリタニーに迫り、彼女は森の中に逃げ込みました。
そして炎上救急車の所でペネロペの遺体を発見したのですが、これはブランドンの仕業だ!と判断したブリタニーは警察に通報しました。

その後、ブランドンとブリタニーは森の中でコスプレ男に殺害されてしまいました。
尚、ブリタニーは殺される前にバグの携帯であちこちに電話していました。
その夜、メイに誕生日を祝ってもらったバグは携帯の件を正直に全て話すのですが、家にはファングも居ました。
ファングはバグの姉だそうで、アベルの娘レアでした。

メイは早速携帯に電話して繋がりませんでしたが、ブランドン殺害の件で警官が付近を捜索している最中で、着信音が元でブリタニーの遺体が発見されました。
ファングはバグにプレゼントと言って子供が乗る木馬のおもちゃを渡したのですが、それを見たメイは怒り狂っていました。
バグはファングに「何で俺の事をいつも嫌うの?」と質問し、「お前は奇跡の子で、私は事件を思い出させる忌まわしい子だから」と返答して彼をボコボコに殴ります。
そして「アベルって誰?」と質問し、「リッパー」と返答した彼に「鏡を見ろ」と怒鳴りました。
バグの設定無理あると思います。

バグはペネロペの手紙を読み、ファングは電話を受けてブランドン達が殺されたことを知り、それをメイに知らせました。
それを立ち聞きしていたバグは自分がアベルの子であると悟り、窓から脱走したと見せかけてベッドの下に隠れ、一緒に出掛けるつもりだったメイとファングをやり過ごしました。

感想

これは普通です。
16年前に死んだと思われていた解離性障害の殺人鬼が生きてたとかなんとかという内容です。
冒頭面白そうで、段々と失速して行くといういつものクオリティでした。
殆どが青春映画なので、好きな人には喜ばれるかもしれませんね。
何となくバグがアベルの息子だということは早めにボンヤリと分かったのですが、「おおー」とはなりませんでした。
それよりも住人が全て知っている筈の事を何でバグ達が知らないのか?という点が気になりました。
ファングにしても精神科とか通う事案だったと思うのですが、大丈夫だったんでしょうか?

結局のところオカルト要素で片付いてしまいますので、犯人探しの楽しさはあまり無いような気がしました。
殺し方もただナイフで殺されていくだけで見どころはあまり無いと思えます。
プールサイドでペネロペが殺害される前の映像は好きでした。
所々でいいシーンはあったような気はしますが、凡庸で冗長な印象です。

結末を考えると冒頭で医師を殺害したのは失敗だったのでは?
それともめんどくさいから殺した?
色々とフワフワしていて残念な気がしますが、いつもの事のような気もしました。
なんかスッキリしない話でした。

ブリタニー大人気でしたが、私的にはペネロペの方が良かった気が…
ただ、彼女ちょっと電波なんですよね。
女子はそこそこでしたが、男子は残念な気がしました。
私的にはフランク推しですが、全く活躍していないという。
ファングもレベル高いですが、彼女は「ファング」という名がイタいので地雷案件だと思います。
でも三十近くなったら「あたしやっちゃってた!」と気付いて赤面する日が来るのかもしれません。

ラストまでのあらすじ

メイ達は教会に出掛け、入れ替わりにアレックスがバグを訪ねて来ました。
アレックスはバグがアベルの息子だった件は知っており、バグには内緒にしていたのだそうです。
ペネロペの手紙はラブレターでは無く、「リッパーが戻って来る」という警告でした。
彼女によればリッパーは生きていればアベル自身として戻るし、死んでいれば7人の誰かに宿るということでした。
二人は互いに包丁を突き付け合い、お互いを殺さないことを確認したのですが、アレックスは継父を殺害してしまったと告白しました。
いつも虐待を受けていた彼は暴力に耐えきれず、階段から突き落としてしまったのだと打ち明けました。

アレックスを落ち着かせようと水を汲みに行ったバグはペネロペの亡霊を見て、彼女の指差しに誘導されてアベルの持っていたナイフを拾いました。
そこに拳銃を持ったフランクが現れ、バグに「動くな。ナイフをこっちに投げろ」と指示しました。
また居間では出掛けた筈だったメアリが殺害されており、フランクは「親殺しで逮捕」と告げました。
バグは自分はやってないと弁解するのですが、フランクに手錠を架けられそうになり、その時、フランクの背後からコスプレ男が現れて彼を刺しました。

コスプレ男はバグに襲い掛かり、バグは反撃しながら逃げ回っていると隠れていたファングにクローゼットの中に誘導されました。
ファングは車でメイを待っていたのですが、なかなか来ないので家に見に来たらメイが死んでたということでした。
コスプレ男はクローゼットにも乱入しましたが、家の中の物音に気付いてそちらに向かい、ファングが負傷したのでバグは戦う決意をして二階の自室へ走り、包丁を手に取りました。
物音がしたので確認すると自室のクローゼットからジェロームが胸を刺されて飛び出して来ました。

ジェロームはアレックスに「リッパーヤバいからお互いを守ろう」と呼びだされたそうで、家に入ろうとしていた際に襲われてロープを使って二階に逃げ込んだそうです。
残念ながらジェロームは亡くなってしまい、そこに「何があった」とアレックスが窓から飛び込んで来ました。
アレックスはバグがアベルの統合失調症を遺伝で受け継いでおり、無意識の内に皆を殺害したのではないかと指摘しますが、バグは逆にお前が犯人だろう!と指摘しました。
アレックスは事前にコスプレ衣装をバグのコンドルと一緒に埋めており、「ジェロームに罪を着せよう。嫌ならお前が犯人」と持ち掛けました。
盲人には難しいと思いました。

要するにアレックスにはアベルの人格の一つであるリッパーに憑依されていたそうで、憑依でパワーアップしていたということです。
言いたいことは多重人格は多重魂というトンデもないことのようなのですが、ちょっとついていけませんでした。
だったらアベルの魂が幾つだったのか?それぞれがどういう役割だったのかという説明をしてくれないと何だか良く分かりません。

バグが隠し持っていた包丁でアレックスを刺すと彼は正気に戻り「やっと解放された」と感謝したまま息を引き取りました。
そしてファングの証言でバグは逮捕されず、町に平和を取り戻した英雄となりました。

エンドロールで終了です。

魂があるのなら、今度はバグに憑依する気がするのですが…
特典は削除シーンともう一つのオープニングとエンディングでした。

もう一つのオープニングはバグの回想シーンから始まります。
結末でアレックスを刺したところの包丁を持っているシーンでしょうか?
そして彼がベッドで寝ていると、壁がナイフで切り裂かれて手が伸びて来て頭を掴まれそうになるという悪夢を見ます。
その後、サラとアベルのシーンに繋がります。
壁破りが安くて真骨頂という感じでした。
エンディングは二つありました。

1つ目は最後にパトカーが来る前にバグが回想するシーンが入っています。
パトカーのシーンは無しで、バグが他の6人の霊と道路を歩いて雑談をしています。
皆、楽しそうに会話をしつつ一人ずつ消えて行くという内容で、最期にブリタニーが「さよなら」と言います。
この映像はなかなか雰囲気いいです。
2つ目は最後にパトカーが来る前にバグが回想するまでは一緒です。
部屋から出るといきなりファングがバグの頭に銃を突き付けて来て撃たれます。
皆で並んで道路を歩く所までは1つ目と一緒です。
最後に皆が消えた後にバグは一人で歩いています。
ブリタニーのさよならも無しです。
これはバグがリッパーになっちゃったという事だと解釈してます。
でも拳銃の弾はもう無かったのと、ファングのいきなりの行動が意味不明です。
オープニングは冗長な気がしました。
エンディングは分かり易さ:正規、雰囲気:1でしょうか?
2は意味不明です。

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