システム系の描写がテキトーです ザ・インターネット

ザ・インターネット

ハッキングしてたらひどい目に遭う話

制作年 1995年
制作国 アメリカ
監督 アーウィン・ウィンクラー
脚本 ジョン・ブランカート/マイケル・フェリス
上映時間 114分
出演
サンドラ・ブロック
ジェレミー・ノーサム
デニス・ミラー

だいたいのあらすじ

「政府の高官か何かです」的なおじさんが公園で拳銃自殺をしていました。

在宅勤務のエンジニア・アンジェラ(サンドラ・ブロック)は家で変なゲームのデバッグをしていました。
天才の彼女はウイルス感染しているゲームからバイナリコードをいじって除去していました。
ウイルスってそういうものではないと思いますが…
そして夜は宅配ピザを食べながら変な連中とチャットする日々を送っていました。
その後、アンジェラは認知症のママ(ダイアン・ベイカー)を療養所に見舞い、帰宅して航空券を予約して休暇旅行の準備をしました。
ママと演奏してたのはショパンのノクターン9番ですね。
FedExが荷物を持ってきたので受け取り、先日除去したウイルスをFDに入れて知り合いに送りました。

受け取った荷物にはFDが入っており、再生してみると変なゲームが入っていました。
送り主のデイル(レイ・マッキノン)に電話した所、このゲームはクリックすると変なサイトに飛び、色々な会社のメインフレームに繋がるそうです。
どうも制作サイドはネットとかイマイチ理解できてないみたいですね。
デイルは急用があり、セスナで飛んでくるそうで、アンジェラは出発前に会うことにしました。
しかしデイルのセスナは管制塔に変な方向に誘導され、建造物に激突して空中爆発していました。

翌朝、いつまで経ってもデイルが来ないので彼の会社のラスに電話したアンジェラはデイルの死を知らされました。
ならいっかーと、アンジェラは空港に到着したのですが、システム異常で飛行機は軒並み遅延かキャンセルの嵐でした。
彼女の便は遅延だったので空港で待ち、後に搭乗することができたので、一路ユカタン半島へ飛び立ちました。
浜辺でノートPCをいじっていたアンジェラは同じく端末を持ち歩いていたジャック(ジェレミー・ノーサム)という男性と知り合いました。

アンジェラはジャックといいムードになり、夕食を共にした後に浜辺を散歩していたのですが、スリが現れて彼女のバッグを奪い、茂みに逃げ込みました。
ジャックはスリを追い掛けたのですが、どうやらグルだったらしくアンジェラのバッグからFDを抜き、サプレッサー付きの拳銃でスリを射殺しました。
そしてジャックはバッグをその辺にポイして自分の手をナイフで傷つけ、何食わぬ顔でアンジェラの所に戻りました。
アンジェラのバッグにはパスポートやカード一式が入っていたそうなのですが、ジャックはこうして「アンジェラのために怪我した男」というポジションをゲットしました。
空港でアンジェラを見張っていた人物が居たようなのですが、ジャックだった模様です。

尚、ジャックはボートを持っていたので、無線が通じないと言いつつアンジェラを乗せてボートで沖に移動し、停泊させました。
そして二人はHしてしまい、アンジェラは「私、いつもはこんな女じゃないのよ」とお決まりの台詞を吐きました。
その後、アンジェラはジャックが銃を持っている事に気付き、「これ何?あなたは誰?」と質問すると、ジャックはチャットのメンバーしか知らない筈のアンジェラの理想の男性像を語り、「世界が平和になる」と発砲しました。
しかしアンジェラが警戒して弾を抜いてあったので不発に終わり、ピンでKOされました。

船倉に飛び込んだアンジェラは引き出しを見てFDが盗まれていた事を知り、財布とキーを盗んで脱出用の小型ボートで逃走しました。
しかしアンジェラのボートは海岸の岩に激突して海に投げ出され、次に目覚めると病院のベッドで寝ていました。
漁師に発見されたアンジェラは三日寝ていたそうで、FDはボロボロになっていました。
彼女はジャックから盗んだ財布で支払いを済ませ、無理矢理退院しました。
アンジェラがホテルに戻るとロビーでは「システム異常でウォール街の株価大暴落!」というニュースが流れていました。
システム異常の原因はプレトリアンというハッカーグループが原因だそうです。

ホテルのフロントでキーを受け取ろうとしたのですが、アンジェラは既にチェックアウトしていると言われてしまいました。
そう言われると身分証もカードも持たない今の彼女では何もできないので、スゴスゴと引き下がりました。
クレジットカードを照会しても使用不能になっており、困ったアンジェラでしたが、大使館に行くと「ルース・マークス」という名で彼女のビザとパスポートの再発行申請が受理されており、係員に呼び出されました。
顔写真もどう見ても彼女のものだったので、アンジェラは帰国するためにルースとしてサインし、ビザとパスポートを受理しました。

ようやく帰国したものの、空港の駐車場からはアンジェラの車が消え失せており、タクシーで帰宅したら家は売りに出されていました。
そこにいた不動産屋に抗議したのですが、何も自分を証明できない彼女は警察に通報されてしまいました。
家の前の路上ではその様子をジャックが車内から見ており、ルースの情報に麻薬の逮捕歴や精神病院の受診歴をを付け加えていました。
駆け付けた警官と押し問答になり、不動産屋は売りに来たのは違う女性で、三日前に引っ越したと証言するので、警察はルースの情報を照会し、連行しようとしました。

警官の様子を見て察したアンジェラは「トイレ行く」と嘘を吐き、不動産屋の電話を盗んでとんずらし、その後をジャックが車で尾行していました。
アンジェラは裏路地でラスに電話したのですが、退職したと言われ、「じゃあアンジェラを」と言うとジャック一味の偽アンジェラが電話に出て「ディスクを寄越せ」と言うのでした。
アンジェラは精神科医のアランに電話して助けを求め、尾行を撒くため、付近のホームレスに電話をプレゼントしました。
アンジェラ切れ者だし、たくましいですね。
ジャック達はアンジェラのこの技で追跡できなくなってしまいました。

間もなくアランの車に拾われたアンジェラはホテルを取って貰い、PCを用意して貰いました。
アンジェラは事情を説明し、アランから信用できるFBIの友人を紹介してくれることになりました。
PCをゲットしたアンジェラは財布に入っていたID等からジャックの情報を調べ、ジャック一味は彼女が動き出した事を察知しました。
アンジェラはチャット仲間の情報から今回の件にプレトリアンというテロ組織が関わっている事を知りました。
そして彼女はチャット仲間のサイバーボブとカリフォルニアの桟橋で会う約束をしました。

その夜、アランが食料を持って訪ねて来たのですが、アンジェラはサイバーボブと約束があるので彼を同行させることにしました。
しかしアランは運転中に眩暈を起こして倒れ、そのまま病院送りとなりました。
どうやら常用している薬をすり替えられたか、薬局のシステムをいじられたのが原因のようでした。
アンジェラは遊園地があって人で溢れる桟橋に到着したのですが、実はサイバーボブは既に始末されており、現れたジャックに捕まってしまいました。

ジャックはプレトリアンの一員であることを匂わせており、冒頭の政府高官の自殺も彼等の手により、HIV感染者であると認定された事が原因のようでした。
アンジェラは隙を見てジャックを振りほどき、人込みを利用して逃走しました。
アランの病院に戻ったアンジェラでしたが、アランは点滴をすり替えられたのが原因で死亡していました。
カルテも捏造されているようで、看護師の言うこともコロコロ変わっていました。
これはちょっと無理ありますよね。人の記憶は抹消できないでしょ。

アランの車で移動していたアンジェラでしたが、早くも車は盗難車として登録されていたのでハイウェイパトロールに追跡され、路肩に突っ込みました。
そしてアンジェラは追跡してきた警察官にとうとう取り押さえられてしまいました。
アンジェラはルースとして逮捕され、彼女の話を聞いた弁護士は困惑するばかりでした。
弁護士は仮にあなたの言うことが正しいとしても政府は6ヶ月前にゲートキーパーというシステムでアクセス制御しているので有り得ないと主張しました。
アンジェラはゲートキーパー自体に問題があり、プレトリアン向けにアクセスを公開し、更にセキュリティシステムを導入させるという自作自演をしているのではないかという仮説を述べました。
第三者も調査に加わるのでちょっと無理ありますね。

しかし裁判で同様の証言を行ったとしても通る主張ではありませんでした。
アンジェラは認知症のママに電話して自分の身元証明をしてもらおうとしたのですが、娘を認識できないママには無理な相談でした。

感想

これは普通です。
スーパーハッカーグループ()に天才エンジニア()が追われるという内容です。
システム系の描写がかなり残念で、興冷めしてしまう残念な映画です。
話自体はなかなか面白くて、IDとか自分を証明できない物を失ってカードも使用不能にされたらヤバいという有りえそうな話です。
とは言っても同じような展開が多くなるのでダラダラする感じは否めず、もう少し短くまとめてもいいような気がしました。
全く同じということでは無く、色々と飽きさせない工夫をしているという点は伝わりましたが。

私の持っている物は免許証、保険証、年金手帳、クレカ、キャッシュカード等ですが、免許とかカード類はお財布に入れてます。
確かに旅行先でお財布の中の一式紛失したらヤバい事になりそうです。
救済策は有るのでしょうが、時間もかかりそうで財布亡くしてたらお金もないので死んでしまいそうです。
そういう意味ではなかなか怖いと感じられ面白いと思いました。
現物が数値として扱われるシステムの脆さも伝わって来ました。

でもご都合主義が多いのも事実で、そもそもなんでアンジェラを帰国させたのよ、メキシコで何とかすればいいじゃんって思いました。
なのでジャックが何をしたいのか良く分からないのです。
なかなかアンジェラを殺さないのも確実に壊れたディスクを回収したいという点だと思われるのですが。
まあそれを言ってしまうと、段々追い詰められて仲間も失っていくというこの映画の面白さが無くなってしまうので、仕方ないかなあとは思いますが、やっぱりリアリティは無いですよね。

システム描写はなんだかなあという感じで、画面がwebサイトには全く見えず、序盤のウイルス除去のくだりも全くもって意味不明でした。
ブラウザからtelnet叩けるのはいいんですが、その特定のエンドポイントから他のサーバーにアクセスできるのはどういう訳なのよと観ていて頭が痛いです。
パイのマークをクリックすると色んな機関のサイト(恐らくイントラ)にアクセス出来るのですが、その際の認証情報リクエストとIPヘッダ偽造はどうやってしてるのよとかツッコミどころが満載です。
アンジェラは変なソフトを操作してOK!OK!とか言ってるだけでハッカーでもなんでもないという。
たまに打ってるコマンドもDOS系なのかPOSIX系なのかはっきりして欲しいと思います。
そもそもディスクの中身が全く以て理解不能なので、もう少し技術系のアドバイザー的な人入れた方がいいんじゃないかなあと感じました。

とはいっても他の部分は面白いので、そこを気にしなければまあまあ乗り切れそうです。
追いかけっこのシーンは小道具というか周囲の環境を上手く利用して逃げてるのが面白かったです。
特に橋のシーンとかは面白いと思いました。
結末はシステム系で〆なければならない話なので、前述した理由でなんだかなあという気分になります。

アンジェラの人はやはりアクション系なのか走り回るシーンが多かったです。

ラストまでのあらすじ

その後、アランの友人でFBI捜査官のベンがアンジェラの身元引受人として現れ、彼女は釈放されました。
移動中の車でベンはジャックを追っているとアンジェラに話し、ディスクのにコピーはあるのか?としつこく聞いたので、アンジェラは彼がFBIでは無いと見抜きました。
彼はジャックの所にアンジェラを連れて行こうとしていたようで、ヤケクソになったアンジェラが助手席から車のアクセスを踏んでハンドルを奪い、駐車中の車にぶつけたのですが、それはジャックの車でした。
アンジェラは車を飛び出して逃げ出し、ジャックは直ぐに後を追いました。

アンジェラは時間帯で乗降する橋を利用して上手いことジャックの追跡を撒きました。
その後、逃走先のモーテルでTVニュースを眺めていたアンジェラは政府が正式にゲートキーパーの導入を決めた事、自殺した高官はゲートキーパーの導入に反対していた事を知りました。
また、先ほどの偽FBI捜査官ベンは射殺されたようで、同乗していたアンジェラはルースとして指名手配されていました。

翌日、アンジェラはデイルの所属していたソフト社という変な社名の会社に潜入し、あっさりとオフィスに潜り込んで、他人のPCを勝手に操作しました。
そして内戦電話を架けて偽アンジェラの席を調べ、その付近で火災警報を発生させました。
一方、同じフロアにいた偽アンジェラ(ウェンディ・ガゼル)はアンジェラが来た事を検知し、プレトリアンに知らせていました。
アンジェラは避難した偽アンジェラの席に行き、端末を操作しました。
自分のパスワードが表示されるヘボシステムで、しかも認証前にそれが可能です。

アンジェラはルースのファイルを抹消しようとしたのですが、権限がありませんでした。
直後にプレトリアンから「ゴーストのファイルを消せ」という指示を受けます。
アンジェラが発進先を調べた所、プレトリアンは第3オクテットが345とかいうV4では有り得ない謎のIPアドレスでアクセスしていました。
そして発進元はグレッグシステム社であると特定し、上手いこと非難した社員が戻って来る前にデータをFDにコピーしてデイルに送ったウィルスのディスクも回収し、ギリギリフロアを逃げ出します。
自席に戻った偽アンジェラはディスプレイを見て、直ぐに警備員に通報しました。

アンジェラは消防士に変装してビルから逃げ出し、偽アンジェラはジャックを呼び出しました。
ジャックは付近を捜索してアンジェラの姿を確認したものの、アンジェラは一足早く「コンピューター見本市会場」に飛び込んでいました。
ジャックは何処に居たんでしょう?
そして展示会にあった端末を使い、FBIに「重大犯罪を発見!」とファイルを添付してメールし、デイルに送ったウイルスを端末に入れました。
そこにジャックと偽アンジェラが来てメールを送信されたことを知ったのですが、「FBIにアクセスしてESCキーを押せばファイルは消せる」とかのたまいます。
アンジェラが送ったメールでさえ、告発内容としては突っ込み所が満載なのに、ジャックが更にツッコミどころを増やしてます。

ジャックはESCキーを押し、アンジェラがセットしたディスクのウイルスが起動しました。
理解不能ですが、ゲートキーパー自体が死んだそうで、アンジェラは隙を見て逃げ出しました。
ゲートキーパー自体が落ちたのであれば、アクセス制御が落ちたことになるので、パケット転送できずに全システムアクセス不能になりそうですが…
アンジェラを追い掛けていジャックは偽アンジェラを射殺してしまい、アンジェラを追い詰めたものの消火器で殴られ、渡り廊下のような所から落下死しました。
全く理解不能ですが、ルースのファイルは消え、アンジェラは悠々と会場から立ち去りました。

グレッグは逮捕されましたが、アンジェラは匿名女性扱いだったので、事件に関わることはありませんでした。
アンジェラはママと同居するようになり、そろそろ夏を迎えようとしていました。

エンドロールで終了です。

ひとまず社会復帰できたようで良かったです。
どうやってデータを取り戻したんでしょうか。

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