変な医療集団の話 アナトミー

アナトミー

セミナー参加したらひどい目に遭う話

制作年 2000年
制作国 ドイツ
監督 ステファン・ルツォヴィツキー
脚本 ステファン・ルツォヴィツキー
上映時間 99分
出演
フランカ・ポテンテ
ゼバスティアン・ブロンベルク
ベンノ・フユルマン

だいたいのあらすじ

医学生のパウラ(フランカ・ポテンテ)は試験でドイツ内二位という成績を収め、名門医大ハイデルベルグの解剖学セミナーに参加できることになります。
入院中の医学博士であるパウラの祖父は彼女の報告を聞いて喜んでくれたのですが、開業医のパパ(リュディガー・フォグラー)は娘が病院を手伝ってくれる事を期待していたので、反対します。
パウラはいつも忙しくしているパパをしがない町医者と軽くバカにしていました。
一方、ハイデルベルグの解剖医学室では人体をバラバラにする恐ろしい解剖が行われており、執刀医達は「今度、パウラという女が来るね。楽しみだね」等と話し込んでいました。

パウラはハイデルベルグに向かう列車内で同じ大学の学生グレッチェン(アンナ・ロース)と出会い、列車内で心停止した心筋症患者のダビッドを蘇生させました。
ハイデルベルグに到着したパウラとグレッチェンは寮で相部屋となり、荷ほどきしていると早速解剖室に集合が掛かりました。
解剖室には誰も居らず、別の大学から来ていたガビー(アントニア・ケシリア・ホルフェルダー)という受講生と知り合いました。
そこで解剖台に乗せられている遺体が動くという怪異が起こったのですが、遺体に電流を流して動かしているという他の受講生の悪戯で、パウラはこのトリックを暴きました。

その後、受講生の交流会が行われたのですが、受講生の一人カスパー(ゼバスティアン・ブロンベルク)は肉屋が手術の師だと言い、「身体を切り刻むのは肉屋も医師も同じ。第一臓器も動物の方が安くて実験にはもってこい」的な発言をして皆をドン引きさせました。
また、グレッチェンはハイン(ベンノ・フユルマン)というハイデルベルグ大の学生と親密になっていました。
一方でその会場の酒場にはダビッドも個別に友人と待ち合わせをしていたのですが、彼はトイレで何ものかに注射を打たれ、連れ去られていました。
ダビッドはハイデルベルグで解剖台に乗せられていたのですが、意識を取り戻してメスで抵抗したため、医師に取り囲まれて刺殺されていました。

翌日からセミナーが開始され、担当医のグロムベック(トラウゴット・ブーレ)は「この解剖医学室は患者の治療では無く人体への知識を高めるためにある」と説明し、この講座は厳しいので参加者の半数が脱落するだとうと宣言していました。
この解剖医学部には実際の人体を使った人体模型が博物館のように陳列されており、その中には冒頭の身体を切り刻まれていた人物の物と思われる模型もありました。
特に生ハムみたいな断面の模型が凄いなあと思いました。

ある日、ダビッドが献体として送られて来たのでパウラはショックを受けるのですが、グロムベックは彼女にダビッドの心臓を摘出するよう命じました。
解剖を行ったパウラはダビッドの血液が凝固していた点から死因に不審な点を感じ、調べることにしました。
また、パウラはダビッドの死因の件をグロムベックに相談したのですが、「それ、女の勘だから」と取り合ってもらえませんでした。
その後、パウラは遺体安置所に行き、ダビッドを送った担当医の名前を調べようとしたのですが、グロムベックの助手に追い払われてしまい、更にパウラの与り知らない所でダビッドの遺体は火葬場に送られることになりました。

その後、パウラはダビッドの身体にあった「AAA」の焼き印から「アンチ・ヒポクラテス連盟」という謎の秘密結社の存在を知りました。
彼等は医師の集まりなのですが、治療では無く研究を主体とした集まりで、人体実験も辞さないそうです。
そしてアンチ・ヒポクラテスが存在していた第三帝国時代の本部はここハイデルベルグでした。
パウラはその件をグレッチェンに話したのですが、相手にされませんでした。

パウラはダビッド血液から採取したサンプルを知り合いに送って分析して貰っていたのですが、動物の剥製に用いるプロミダールという薬品が検出され、血液の凝固はその所為だったと判明します。
そして彼女はプロミダールの件をグロムベックに話したのですが、「その件は終わったはず」と叱責されてしまいました。
寮に戻ったパウラは自分のベッドに血液のシミを発見したのですが、それはアンチ・ヒポクラテス連盟が裏切り者に対して行う儀式の開始を意味し、その後裏切り者は頬に傷を付けられ、胸と首と腹を切られるそうです。
そこに誰か入って来たので、取り押さえたのですが、それは最近グレチェンにフィル(ホルガー・スペックハーン)との二股をかまされているハインでした。

ハインはグレチェンに捨てられたと悩んでおり、仕方なくパウラは少し話を聞いてやりました。
そんな事はどうでもいいグレチェンはフィルと解剖室でHしていたのですが、突如フィルが喉を掻き切られて死亡し、ハインが「このビッチめ」的に現れました。
グレチェンもプロミダールを注射されて動けなくなり、ハインに捕まりました。
解剖室には看護師の一人が入って来そうになったので、ハインは慌ててフィルの頭部を切断し、その遺体をダビッドが入っていた安置所に入れました。
フィルとハインは同じ指輪をしており、ハインはフィルの指から指輪を外していました。

その後もパウラはアンチ・ヒポクラテスの秘密を追うのですが、グロムベックの助手には目を付けられ、ハインからはハンカチに包んだグレチェンの指を見せられて「これ以上ダビッドの件は詮索するな」と脅されました。
そして解剖室でハイン達に襲われたパウラは地下に逃げ込み、そこでアンチ・ヒポクラテスの印や被害者が打たれていた注射等を発見しました。
そこにグロムベックが現れ、自分がアンチ・ヒポクラテスのメンバーであること、パウラの祖父も本部長であり、プロミダールを使った手順は彼が確立した件を聞かされました。

感想

これは普通です。
セミナーに参加した大学がなんかヤバかったという話です。
なんかアンチ・ヒポクラテスの目的や行動が良く分からず、スッキリしない作品になっている気がします。
お話は怖いことは怖いのですが、テンポはあまり良くない気がして、盛り上がりにも欠けます。
でも決定的につまらないという訳でもなく、凡作という感じのする作品です。

結末付近で意外な事実が判明したのですが、それも驚くものでも無かったです。
ミステリー的な要素もあるのですが、大して謎には解けておらず、そちらの愉しみも少ないです。

映像的にも面白いシーンが少ない気がして、唯一面白く感じたのが人体標本だけでした。
登場人物に華が無いので、観ていて面白くないのです。
もしかしてリアリティを出そうと思ったのかもしれませんが、男も女も残念系ばかりです。
グレチェンもやたらとモテてましたが、医学部だからという感じで残念系です。
パウラはラン・ローラ・ランや0:34の人なのですが、この人からして残念系です。

ラストまでのあらすじ

パウラは真相を確かめようと帰郷したのですが、祖父は丁度他界した所で病院には両親が来ており、パパは祖父がアンチ・ヒポクラテスの一員であったことを認めました。
その頃、ハイデルベルグの地下室ではアンチ・ヒポクラテスのメンバーによるハインの裁判が開かれていました。
どうやらこの大学は重要人物の殆どがアンチ・ヒポクラテスのメンバーらしく、今回の事件はハインの暴走によるものでした。
グロムベックは反抗的で手に負えないハインを警察に突き出すことにし、帰郷しているパウラに宛てて「明朝戻って来て手を貸してほしい」と伝言しました。

パウラはパパから祖父がアンチ・ヒポクラテスであった事の証拠を見せられ、パパがそれを憎んで医学博士に進まなかった件を打ち明けられました。
一方、グロムベックは暴走したハイン達若者グループにより殺害されていました。
翌朝、伝言を聞いたパウラはグロムベックの家を訪ねたのですが、玄関には「20時に解剖室に来てほしい」というメモがありました。
グレチェンは相変わらず行方不明で祖父の件で参っていたパウラはカスパーに安らぎを求め、二人はついにHしてしまいました。

パウラはカスパーの部屋でプロミダールや彼がアンチ・ヒポクラテスのメンバーである事を示す書類を発見し、カスパーを本で殴り倒して部屋から飛び出しました。
20時に解剖室を訪れたパウラはグレチェンが人体標本にされているのを発見し、ハインに殴られてKOされました。
息を吹き返したパウラは解剖台に乗せられていたのですが、カスパーがハインをロッカーに監禁し、拘束を解いてくれました。
カスパーは実は史学部の学生でアンチ・ヒポクラテスの論文を書くために医学部に潜入したと打ち明けました。
既にパウラはプロミダールを打たれていたので、カスパーに指示して食塩水を打ってもらい、死を逃れました。

しかしそこにハイン一味の学生二名が現れて彼を捕まえて解剖台に乗せました。
カスパーの部屋にあったプロミダールは同室の学生のものだったのです。
連中がカスパーに掛かり切りになっている間にパウラは学生の一人にプロミダールを注射して逃走しました。
メスを振り回すハインに追われるパウラでしたが、前に学生が仕掛けた電極がある小部屋に逃げ込み、コードを切らせて感電させてハインを倒しました。
そしてしぶとく起き上がって来たハインの腹を彼が持っていたメスで刺して止めを刺しました。

パウラは一命を取り留めて入院したカスパーの病室でチュッチュしました。
一方、ハイデルベルグでは相変わらずアンチ・ヒポクラテスが伝統としてはびこっているのでした。

エンドロールで終了です。

特典は未公開シーン等入ってました。

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