ポーの競作ものです マスターズ・オブ・ホラー 悪夢の狂宴

マスターズ・オブ・ホラー 悪夢の狂宴

ロメロさんとアルジェントさんのポー原作ものによる競作

制作年 1990年
制作国 イタリア
原作 エドガー・アラン・ポー
上映時間 120分

あらすじ(ネタバレ)

ヴァルドマー事件の真相

監督 ジョージ・A・ロメロ
脚本 ジョージ・A・ロメロ
出演
エイドリアン・バーボー
レイミー・ゼダ
ビンゴ・オマリー

アーネスト・ヴァルドマー(ビンゴ・オマリー)は余命僅かとなっており、妻のジェシカ(エイドリアン・バーボー)は主治医のホフマン(レイミー・ゼダ)と共謀して生前に財産をジェシカに譲るという書類を捏造しました。
財産管理人のパイク(E・G・マーシャル)は書類を疑っていましたが、ジェシカはパイクにアーネストに電話させ、催眠術で言わせた内容を聞かせて納得させます。
ひとまず信託銀行からはお金を下ろせるようになったので、ジェシカは下ろしたお金を隠し金庫に入れ、その
様子をホフマンが盗み見ていました。
他の財産に関しても、ようやく必要な書類にアーネストに催眠術でサインさせ、後は手続きが終わるまで待つだけの状態となりました。

ところがアーネストは心停止してしまい、このままだと遺産相続手続きになるので、二人の手に渡るのは早くて1年後ということになりました。
これはまずいとホフマンはアーネストの死亡証明書をまだ出さないことにし、遺体を地下の冷凍庫で保管しました。
通いの看護師が来ていたのですが、彼女には「入院させることにした」と誤魔化してお払い箱にしました。
その後、残りのお金も少しずつ入り、ジェシカはその都度隠し金庫に保管しました。

後ろめたさから独りで屋敷に居るのが怖くなったジェシカはホフマンに泊まってくれるよう頼み、了承されたのですが、多忙な彼はさっさと自己催眠で眠りに着きました。
その夜、地下の冷凍庫から唸り声を聞いたジェシカは翌朝ホフマンに知らせました。
ホフマンが冷凍庫を確認するとアーネストは眠った状態でホフマンと会話し、「自分は眠った状態だったが、今は死んでいる」と言いました。
それきりアーネストは反応しなくなり、1時間経ってもそのままでした。

ホフマンは取り乱すジェシカに薬を与え、14時半には戻るからと仕事に出掛けました。
その後、ホフマンがアーネストに質疑応答をすると「暗いところにいる。とても寒い。遠くに光が見える。大勢の人がこちらを見ている」と答えました。
どうやら催眠状態のまま死んでしまったのがまずかったらしく、何者かがアーネストを通じて現世に出ようとしていると訴えていました。
ホフマンは催眠を解いてやろうとしたのですが、アーネストの声を聞くのが嫌になったジェシカはアーネストに拳銃を打ち込んで黙らせてしまいました。

やがて身体を乗っ取られてゾンビになったアーネストはジェシカを殺害し、ホフマンは金庫からお金を奪って逃走しました。
同じくホフマンも自己催眠中にメトロノームが身体に刺さって殺害され、黒い影が彼に入って行きました。
警察がホフマンの家に踏み込むとゾンビ化した彼がいました。

終了です。

うーん、なんかイマイチでした。

黒猫

監督 ダリオ・アルジェント
脚本 ダリオ・アルジェント
出演
ハーヴェイ・カイテル
マデリーン・ポッター
ジョン・エイモス

アッシャー(ハーヴェイ・カイテル)は死体を写すのが好きなカメラマンで、刑事のデット(ジョン・エイモス)が現場検証していた振り子殺人の犠牲者の女性の写真を撮りまくりました。
彼が現像室で写真を現像していると胸の所に白い毛が混じった黒猫が入って来ました。
アッシャーが優しく捕まえようとすると黒猫は猛烈に暴れて手を引っ掻きます。
黒猫は同棲しているアナベル(マデリーン・ポッター)が拾って来たそうで、彼女には大層懐いていました。
アナベルは変な宗教でもやってるのか仏壇に向かって「南無妙法蓮華経」と唱えています。

アッシャーは職場で写真がマンネリだと言われてショックを受け、アナベルと他の男が仲良くしているのを見て嫉妬したりします。
彼はイラついていたのか黒猫を虐待して殺害する様子を撮影しました。
アナベルは黒猫の姿が見えないことを悲しみ、アッシャーが殺害したと疑惑を抱き、「お前が殺したんだろ」と彼に怒鳴り、この所不仲気味だった二人はますます不仲になります。
暴力的になったアッシャーを見てアナベルは部屋に逃げ込みました。

ソファで呑んだくれてそのまま眠ったアッシャーはアナベルが拝火教のような集まりに出ている夢を見ました。
夢の中でアナベルは黒猫の死骸からアッシャーが殺した事を突き止め、アッシャーは参加者に捕まって手足を縛られて吊られ、そのまま串刺し刑にされました。
アナベルによればアッシャーの罪は黒猫の白い模様に描かれているそうです。
翌日、アッシャーは口に金具を付けられて無理矢理開けられ、歯を全部抜かれて殺害された女性の写真を撮ります。
アッシャーとの生活に疲れたアナベルはヴァイオリンの生徒クリスチャンとキスをしてしまいました。
ムソルグスキー練習してます。

そんなある日、街に出たアナベルは書店を覗き、猫を殺害する様子が表紙の「都会の恐怖」という写真集を発売しているのに気付きました。
アナベルは自分の黒猫に間違いないとすぐ気付き、この町から逃げ出すことにしました。
アッシャーはバーで飲んでいたのですが、カウンターには首に白い模様のある黒猫がおり、怖くなって店を出ました。
一旦店を出て考え直したアッシャーはバーに戻り、黒猫を売って欲しいと頼むとただでもらえました。

アナベルは友人が仕事も見付けてくれたので、書置きを残して家を出ようとしていました。
そこにアッシャーが戻って来たので、彼女は物陰に隠れます。
アッシャーは黒猫を箱から出して抱き上げ、首の模様を見てみたのですが、それは絞首台のロープのように見えました。
彼はイラッときたのか黒猫の首に電気コードを巻いて絞殺しようとしました。
アナベルは隙を見て家を飛び出そうとしていたのですが、猫の鳴き声を聞いて様子を見に来て驚き、アッシャーを三脚の脚でKOして猫を助け出します。

アナベルは猫も連れて行こうとしたのですが、すぐに気が付いたアッシャーが後を追い、中華包丁で黒猫を殺そうとします。
しかし止めに入ったアナベルに激昂し、彼女を中華包丁でめった切りにして殺害してしまいました。
直後に近所の住人が音楽の音量が五月蠅いと怒鳴り込んできたのですが、シャワーを浴びていた振りをして誤魔化しました。
アッシャーは書置きと荷物を見て、アナベルが出て行くつもりだったのだと知りました。
その後アッシャーは漆喰の壁を作り、その中にアナベルを埋め込んで本棚で蓋をしました。

近所には二人で1週間旅行に行くと知らせ、わざわざアナベルの写真を顔に貼った人形を助手席に乗せて手を振らせてアリバイ作りをしました。
1週間後、アッシャーが帰宅するとクリスチャンが家の中に忍び込みアナベルに会わせろと言うので演奏旅行で留守だと追い帰しました。
そしてアナベルが逃亡する予定だった先の人物からも電話があったので、アッシャーは「ふざけるな!お前は何だ!」と怒鳴りつけて電話を叩きつけました。
その後、漆喰の壁を破って黒猫が出て来たので、アッシャーは首を切断して殺し、ゴミ箱に捨てました。

クリスチャンは近所に色々と吹き込んでおり、とうとうテッド達が家にやって来ました。
テッドの部下は家の中を一通り調べ、問題無いと判断しました。
アッシャーはテッドからアナベルはどうしたと聞かれ、「本当は出て行った」と書置きを見せました。
彼はテッド達を見送る際に「家中の壁を壊しても何も出て来ない」と余計な事を言いました。
テッドは直ぐに戻って来てアッシャーから貰った本にサインを求めたのですが、その際に猫の鳴き声を聞きました。

テッドの部下は二階へ駆け上がり、真新しい漆喰の壁を見つけました。
アッシャーの様子を見て事情を悟ったテッドは彼の片手に自分の手首に手錠を架けて逮捕し、部下に鶴嘴で壁を壊させました。
中からはアナベルの遺体とそれを食べていたらしいクリーチャーのような子猫が出て来ました。
アッシャーは隙を見て鶴嘴でテッドと部下を刺し、手錠の鍵を取ろうとしたのですが、下の階に落してしまいました。
玄関では騒ぎを聞きつけて近所の人がピンポンアタックをしており、アッシャーは何を思ったか窓から外の街路樹にロープを架けて脱出しようとしたのですが、テッドが落ちて引っ張られ、そのまま首を吊る恰好になって死亡しました。

エンドロールで終了です。

こっちの方が面白いかも
最後に首吊り死体の静止画で終わるのがいかにもアルジェントさんっぽいです。

感想

これはイマイチです。
ヴァルドマー事件は読んだ事ないのですが、黒猫はちょっと違うかなと思いました。
あれは男が良心の呵責に追い詰められていく様子が肝だったのだと思っています。
でもどっちが面白いかと聞かれれば間違いなく黒猫だと思います。

ヴァルドマー事件は催眠術で死にきれないというアイディアは面白そうなのですが、それをお話として上手く展開できておらず、演出も凡庸で見どころが無かったような気がします。
黒猫はゴシップ専門のカメラマンという職業でグログロ映像でインパクトを与えていたのと、猫殺しに説得力を持たせていたので、展開もそこそこ面白かったかなあという気がしました。
黒猫だけだと普通なのですが、ヴァルドマーがつまらないのでイマイチです。

黒猫は振り子殺人とか入ってておおっ!って感じでした。

特典はインタビューとか入ってました。